蛇喰がミケになった。ということは…
「なあ、孤ヶ見。ちょっと遊びに付き合わねえか?」
木渡が品のない笑いを浮かべて俺に話しかける。
「木渡さんのお誘いなんて断る理由ないっすよ。」
本当に断る理由がない。俺のメインイベントだから。
木渡が蛇喰を呼び出す。俺はそれについていく。
「服を脱げ。ストリップしろ。」
俺はこの時を待っていた。蛇喰がスルスルとブレザーを脱ぐ。
「やっぱりお断りします。あなた方は私のタイプから大外れしているので♡」
タイツを脱ぐのをやめた蛇喰が木渡に押さえつけられる。
「上等だよ…望み通り犯してやる…!」
ああ、ついに来る…!
「おーい。あンたら何やってんのぉ?」
CV伊瀬茉莉也のセクシーなボイス。
ハートをあしらったカチューシャ。
自ら抉った左目を隠す眼帯。恐怖すら覚える三白眼。
両耳に一つずつ、口元に二つ、舌に一つつけてるピアス。
両腕にまいた包帯。ストラップでガチャついた鞄。
二年山茶花組 生徒会役員にして美化委員会委員長…
『生志摩妄』だ。
俺の一番の推しにして、俺はこの人にガチ恋をしている。
そう、俺の目標は『生志摩妄と交際関係になること』だ。
俺は鞄を渡される。ああ。推しの荷物持ちになれるなんて。
実銃が入っているからか重い。幸せだ。
「うへっ。そんなに溜まってんならあたしがしてやんよ…」
俺にしてください妄さん…
「ただしタダってわけにはいかねーよ。もちろん…」
「銃ですよね!どうぞ妄さん!」
俺は喜んで鞄を開ける。
「おめー…なかなかセンスあるじゃねーか。いい荷物持ちになれるぜ?」
うへっ。言われちゃった。笑顔が止められない。
「ギャンブルで決めよーぜ?」
ぬっと妄さんが銃を出しながら決め台詞を言う。
『賭ケグルイ妄』を何周も読んでおいてよかった。
妄さんの魅力が分からない木渡のバカに対し、妄さんがついに『アレ』を言う。
「そうだ逆だ!アンタが撃ちなよ!」
ああ。コレだ。俺は貴女のこの狂気に惚れたんです。
痛みを求めて狂っていく様…俺の女神です…
「何言ってんだお前…馬っ鹿じゃねーの?」
馬鹿はお前の方だ。こんな魅力的な人とヤれる可能性があるのに何冷めてんだ?
「あー萎えた帰ろ」
「じゃあ、俺がやってもいいですか!?」
俺は欲望のままに発言した。
「へー…お前はやる気があるな…ほら、やるよ。」
妄さんから銃を渡される。ずっしりと冷たいが俺の熱は止まらない。
「条件は同じでいいですよね?変えるなんて言いませんよね!?」
「お盛んな奴だなあ…変えねーよ。はやく引き金」
我慢できず、妄さんが言い切る前に引き金を引く。
「っあー!クソ!ダメだったかあ!ヤりたかったなあ!」
興奮と悔しさが理性のフィルターからすり抜けて出てくる。
「ひゃひゃひゃっはァ!!!コレだよコレ!これでこそ生を実感できる!」
妄さんが嬉しそうに笑う。推しを喜ばせることができるなんて最高だ。
「…後で美化委員会の部屋に来い。入会テストをしてやる。」
俺は妄さんからデートの誘いを受け取った。
作者は本当に妄さんが好きです。
殺すか殺されたいぐらい好きです。