放課後になり駆け足で美化委員会の部屋に行く。ノックもしないで扉を開ける。
「失礼します!妄さんに誘われて美化委員会になりに来ました!」
「うひゃあ!?び、びっくりしたあ…」
「ノックも自己紹介もなしで入ってくるとは…どなたですか?」
アンダーリムの眼鏡をかけた大人しそうな女子と
キリッとした堅物そうな女子がいた。
「俺、孤ヶ見響って言います!よろしくお願いします、濡羽さんと羽々切さん!
妄さんはどこですか!?
それに、鳳さん、遠雨さん、枢戸さん、舎ヶ岳さんもどこですか!?」
(誰?って人は今すぐ『賭ケグルイ妄』を全巻買って読め。
悔しいが全4巻ですぐに読み切れてしまうから。あと10巻は出してほしかった…)
典型的な大声の早口でまくし立ててしまった。場が凍る。
「…委員長は借金の取り立てに出向いています。少しお待ちいただけますか?」
「えーっと…お茶でもいかがですか…?」
二人に勧められて事の経緯を話す。
「はあ…委員長ならやりかねないことですね…貴方の態度は看過しがたいですが…
委員長の言葉を無視するわけにもいきません。連絡をします。」
「な、なんで生志摩さんに引き金を引けたんですか…?」
「妄さんが好きだから。」
羽々切さんがビクッとする。恋敵が来ればそうもなるか。
「もしもし、羽々切です。美化委員に入りたいというものが」
「分かってるよ。ちょっと取り立てが長引いちまってなあ。」
妄さんがドアを蹴りながら入ってくる。取り巻きの皆様も一緒だ。
「じゃあ、早速入会試験を始めるぞ。もちろん」
「『ギャンブルで決めよーぜ!』ですよね!」
「話が早くて助かるぜ…どっかの誰かさんと違ってなあ?」
妄さんが拳銃を取り出す。
「シンプルにロシアンルーレットだ。まず弾を2発込めて…」
シリンダーを慣れた手つきで回す。
「『お前に向けて』引け。2/3で入会できるんだぜ?」
「妄ったらやさしー!アタシ達の時とは大違いじゃん!」
俺は自分の手に銃を取り、こめかみに突きつける。
そしてリボルバーを引き上げる。カチリという音が俺を凍らせる。
手が動かない。後は引き金を引くだけなのに。2/3を引くだけなのに。
1/3で死ぬという恐怖が手を止める。歯がガチガチ鳴る。
無理だ。できない。死にたくない。
「…ごめんなさい…辞退します…」
俺は情けなく銃を机に置いた。
「…ま、だろーと思ったよ。アタシとヤりたいなんて馬鹿抜かすやつだからな。
『死ぬ覚悟』ができない奴なんかいらねえ…とっとと失せろ。」
妄さんが呆れたように吐き捨てる。
推しから言われたことは何でも嬉しいはずなのに、絶望に包まれる。
俺は…何をするべきなのだろう。
1話飛ばして投稿してしまいました…
誠に申し訳ありません…