賭ケグルイ 転   作:神剣狩刃

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第4話 足りない男

放課後になり駆け足で美化委員会の部屋に行く。ノックもしないで扉を開ける。

「失礼します!妄さんに誘われて美化委員会になりに来ました!」

「うひゃあ!?び、びっくりしたあ…」

「ノックも自己紹介もなしで入ってくるとは…どなたですか?」

 

アンダーリムの眼鏡をかけた大人しそうな女子と

キリッとした堅物そうな女子がいた。

 

「俺、孤ヶ見響って言います!よろしくお願いします、濡羽さんと羽々切さん!

妄さんはどこですか!?

それに、鳳さん、遠雨さん、枢戸さん、舎ヶ岳さんもどこですか!?」

(誰?って人は今すぐ『賭ケグルイ妄』を全巻買って読め。

悔しいが全4巻ですぐに読み切れてしまうから。あと10巻は出してほしかった…)

典型的な大声の早口でまくし立ててしまった。場が凍る。

 

「…委員長は借金の取り立てに出向いています。少しお待ちいただけますか?」

「えーっと…お茶でもいかがですか…?」

二人に勧められて事の経緯を話す。

 

「はあ…委員長ならやりかねないことですね…貴方の態度は看過しがたいですが…

委員長の言葉を無視するわけにもいきません。連絡をします。」

「な、なんで生志摩さんに引き金を引けたんですか…?」

「妄さんが好きだから。」

羽々切さんがビクッとする。恋敵が来ればそうもなるか。

 

「もしもし、羽々切です。美化委員に入りたいというものが」

「分かってるよ。ちょっと取り立てが長引いちまってなあ。」

妄さんがドアを蹴りながら入ってくる。取り巻きの皆様も一緒だ。

「じゃあ、早速入会試験を始めるぞ。もちろん」

「『ギャンブルで決めよーぜ!』ですよね!」

「話が早くて助かるぜ…どっかの誰かさんと違ってなあ?」

 

妄さんが拳銃を取り出す。

「シンプルにロシアンルーレットだ。まず弾を2発込めて…」

シリンダーを慣れた手つきで回す。

「『お前に向けて』引け。2/3で入会できるんだぜ?」

「妄ったらやさしー!アタシ達の時とは大違いじゃん!」

 

俺は自分の手に銃を取り、こめかみに突きつける。

そしてリボルバーを引き上げる。カチリという音が俺を凍らせる。

 

手が動かない。後は引き金を引くだけなのに。2/3を引くだけなのに。

1/3で死ぬという恐怖が手を止める。歯がガチガチ鳴る。

 

無理だ。できない。死にたくない。

 

「…ごめんなさい…辞退します…」

 

俺は情けなく銃を机に置いた。

 

「…ま、だろーと思ったよ。アタシとヤりたいなんて馬鹿抜かすやつだからな。

『死ぬ覚悟』ができない奴なんかいらねえ…とっとと失せろ。」

妄さんが呆れたように吐き捨てる。

推しから言われたことは何でも嬉しいはずなのに、絶望に包まれる。

 

俺は…何をするべきなのだろう。




1話飛ばして投稿してしまいました…
誠に申し訳ありません…
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