魔王カリンRPG 異界流浪記   作:人中の蝮

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第4話、パオ、初めての理解者と出会うのこと

「パオ、お前はまたこんなことを提案をしてきてもお前の提案など受け入れるわけ無いだろ」

 

「お前はまたパーティーメンバーに苦労させやがって本当に荷物になるやつは嫌いだ」

 

「そんな理想論を出されてもできない事を言っても仕方がないだろ」

 

私の周りは誰も理解してくれない人しかいない・・・いいや、私を産んでくれた親ですら私のことを理解してくれなかった。

 

だから私は決めたのです、宮廷使える魔術師になってみんなに見返してやろうとそうすれば私の才能が嫌でも理解してくれると思っていた。

 

宮廷のような場所ならば私みたいな天才が集まりきっと私の事を理解してくれると思っていたのに現実はとても残酷でした。

 

理想家や何も理解出来ていない魔術師とか言われて私は誰も理解などさせる事はないのですねと思いました。

 

ならば私だけの力でのし上がって見せる、そして私の事を認めようとしなかった者たち全員に見返してやると決意を固めて過ごしていたのですがそんなある日に臨時で組んだパーティーメンバーに魔物たちの足止めを任せられて私は一人で戦っていました。

 

きっと助けなんて来ないから私の力で乗り切ってみせると思い必死に戦いを演じていましたが次第に劣勢になり私の運命はここで終わってしまうのかと今まで歩んできた人生に絶望をしていたその時に転移魔法が発動されて私は一瞬にして違う場所に転移をさせられたのです。

 

 

転移をした先に待ち受けていたのは洞窟らしい場所で落下をすると下に誰かがいたらしく私はすみませんと謝ろうとした時にあることに気が付いたのです。

 

それは私の胸が下に下敷きになっている人に揉まれていると理解してすぐに恥ずかしい声を出して早く離れてくださいと伝えると済まなかったと言って男が離れた。

 

どんな人なのかと確かめてみるとそこにはとても優しそうな人であり好みかもしれないと思いながら私はこの人を見た瞬間に何か感じ取りましたけど何か分からずにいました。

 

その後に男は素直に私の胸の感想を言ってきたのでとりあえず燃やしますかと思って魔法を唱えるとすぐに謝ってきたのでやめて話を聞くことにしたのですよ。

 

そうすると実はここに街を後々は国を作る為に今は必死に頑張っている最中で是非ともご協力してほしいとお願いをされたのです。

 

それでもどうせ私の意見を見ればすぐに気持ちなんて変わるでしょうと思いでとりあえずは承諾をしました。

 

その日は疲れたこともあり家に泊めさせてもらいました。変なことをしてくるのかと少しばかりは警戒しましたけどあの時はやはり少しばかりのアクシデントだったのようで何もして来ずにホッとして眠りにつくのでした。

 

 

翌朝になり流石にここまでしてくれたので一応、真剣に街づくりに関しての提案を出して見ることにした。どうせ却下をされるだろうけどと思いながら出してみた。

 

すると返ってきた言葉は私が予想もしていない言葉が返ってくるのでした。

 

「パオちゃん、これは本当に素晴らしい提案書だよ。この通りに街づくりをすればかなり効率的に街づくりが出来るよ、やはり天才は違うね」

 

 

・・・・・・・え?今、彼は私になんと言いましたか。先程の言葉が信じられなくて再度、尋ねてみました。

 

 

「だからこの提案書だよ、街づくりに関してだ。この自然の水路を主に使いながら街が大きくなれば人工の水路を作ること、それにこのような形なれば大きく街が作れる上に大雨が降っても街に被害になりにくい構図になっている。それなのに水不足の時に備えて街のあちこちに小さな溜池を作ると言うこの発想は考えられなかったよ。ありがとう、パオ」

 

認められた・・・どんなに伝えても馬鹿にされていた私を今、認めてくれた。私はあまりにも嬉しくて泣きそうになりそれを見ていた男性、いや信政さんがどうしたの?パオちゃんと言われたので私は泣きながら答えるのだった。

 

「いいえ、私は嬉しくて泣いているのです。どんなに伝えても私の言葉を誰も聞いてくれずにいたのに信政さんだけは違った。私の考えを理解して下さって私は感動をしているのです」

 

 

そう言いながら私は不覚にも泣いていた時に信政さんが唯一問題があるとすればここまで資材とか集めるのが大変だけど協力してくれますか、パオちゃん。

 

そう言われた私は初めて理解をしてくれた人の為にも分かりました!と涙を拭いて答えるのだった。

 

そう、私のことを理解してくれたこの人に失望されないようにするためにも頑張ろうと決意を固めるのであった。

 

そして私はこの場所に定住することになるのだけどこの時はまだ定住までは考えていなかった。これが終われば私はまたここから旅に出ると思っていたけど・・・私なのに私の知らないところで今まで感じたこともない気持ちが芽生え始めていたことに。

 

そしてそれがここに暮らしていくうちに・・・いいや、信政さんと一緒に暮らしていくうちにその気持ちは大きくなるのだった。

 

そして天才な私なのにその気持ちが恋だと気がつくのももう少し先になるのであった。




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