あとFOX小隊とカヤとの話を書いてる途中で新規でカヤとFOX小隊の話をお出しされたので、そちらも読み込んでこないと……!
今回も番外編です
本編までもう少しだけお待ちください
〜風紀委員会にて〜
「こんにちは、空崎委員長はいらっしゃいますか?」
「あら、こんにちはタツミ。今日はどうしたの?」
「お疲れ様です空崎委員長。この前申請してもらってた風紀委員会の訓練の予算の件ですがまとまったので書類を持ってきました。お手数ですが確認してもらっても?」
「あら、もう出来たの?申請したのは確か昨日だったと思うのだけれど……」
「そりゃ他ならぬ空崎委員長からの頼みですからね!何を置いてでもマッハで仕上げましたよ!」
「ふふっ、流石ねタツミ。すぐ確認させてもらうわ。」
「はい、よろしくお願いします!」
「……うん、この内容なら今度の訓練も余裕を持って出来ると思う。ありがとうタツミ。」
「いえ、大丈夫です。俺様も平役員の頃はみなさんと一緒に戦ったりもしましたけど、最近はもっぱら執務室に籠もっての書類仕事や他の学校への出張で治安維持活動は風紀委員会に投げっぱなしになってますから……こちらこそいつもありがとうございます、空崎委員長。」
「ううん、気にしないで。万魔殿は生徒会なんだからこちらとしてもそういう内政業務を一手に引き受けてくれれば私達は治安維持活動に専念できるから助かっているわ。これがマコトなら外交の書類とかも押し付けてきていたからでしょうから。その点タツミが議長代理になってからは書類が回ってこなくなったのはもちろん予算の申請もすぐに通るし、報告書も書き直さず一度提出すればいいだけになったから手間も短縮されているし。」
「そう言えばあのバカ議長外交の書類も風紀委員会に押し付けてましたね……まったく、風紀委員会の何がそんなに気に入らないのやら。まぁでもあの人も悪い人じゃないんですよ?身内には優しいですし、馬鹿ですけど。なんやかんやでカリスマもあります、馬鹿ですけど。」
「ええ、マコトはああ見えて上に立つ器を持っている人物なのは私も理解している。でなければ口ではなんだかんだ言いつつもタツミが慕うわけがないものね?」
「……まぁ否定はしませんけど、恥ずかしいんで羽沼議長には絶対に言わないでくださいよ?」
「ふふっ、もちろんよ。」
「なら良いですけど……」
(最も、マコトの帰ってくる場所を守るために1年生ながら議長代理を引き受けて万魔殿を守っている時点でマコトへの信頼はバレバレだけれどね……)
「まったくあのアホ議長め、いつもいつも空崎委員長達に迷惑ばっかかけやがって……出所したら祝いの席で説教でもしてやろうか……」
(彼が議長代理になってから風紀委員会の仕事は随分とやりやすくなったと皆も言っているし、チナツやイオリはもちろんアコもタツミの手腕は認めている。1年生ながら議長代理としてゲヘナを守るという責務を背負っているのだから……そんな責務を押し付けている以上、私も少しでもタツミを助けてあげないと。)
「あ、どうも。こんにちは天雨行政官。」
「げっ……何故ここに貴方が居るんですかタツミ。」
「人の顔を見るやいなや心底嫌そうな表情するのやめてもらえません?この前風紀委員会から提出されていた予算の申請が通ったのでその書類を空崎委員長に持っていってたんですよ。今はその帰りってところですね。」
「そうですか。では知っていると思いますがお帰りはあちらになりますのでさっさと出ていってください。」
「分かりました。それでは失礼します。天雨行政官も休憩は取って無理はしないようにして下さいね。」
「貴方に言われなくてもそんなことは分かって……あ、ちょっと待ってくださいタツミ。」
「……どうしたんですか?」
「どうしたんですか?じゃないですよ。貴方の着ているジャケットの首元、ほつれた糸が出ていますよ。」
「え?あ、本当だ……全然気づかなかった。」
「まさかその格好でヒナ委員長にお会いしていたのですか?だとしたら失礼にもほどがありますよ?」
「うっ、すみません……空崎委員長には失礼なことしちゃったなぁ……」
「はぁ……まったく、貴方は仮にもゲヘナの議長代理なんですから身だしなみには気を付けて下さい。ヒナ委員長はお優しい方ですからそんなことは気にしないでしょうし私も別に気にしませんけど、他校との会談の場であればゲヘナの議長代理は身だしなみにも気を使えない奴だと言う烙印を押されかねませんよ?」
「仰るとおりです……すみません。以後気をつけます。」
「仕方ありませんね。ほら、直してあげますからジャケットを貸して下さい。」
「い、いや悪いですよ。このくらいなら自分で直せますって。」
「言い訳を言ってないでいいから早くよこしなさい。私も暇じゃないんです。それとも何ですか?まさかそのままゲヘナ内を出歩くつもりじゃないでしょうね?」
「いや、ここから出たら急いで万魔殿に帰ってそこで直しますから出歩いたりはしませんって……それに天雨行政官も仕事があるのに手間を取らせるわけには……」
「あーもううるさいですね!貴方はそんな事を気にしなくてもいいんです!ほら!さっさと貸す!」
「ちょ!?天雨行政官!?ち、近ッ……!距離が……!」
「仕方ないでしょう!貴方が大人しくジャケットを貸さないんですから!」
「いやだから自分で直しますって……!というかさっきさっさと帰れって言ってませんでしたか……!?」
「言い訳をしない!」
「理不尽じゃないですかーっ!!」
(そう、これはあくまでゲヘナの外聞のため。ゲヘナのトップである彼にこんなほつれたジャケットを着て出歩かれてはゲヘナの品位を問われかねません。だから決して彼のためではありませんからねっ!)
「あっ、タツミくん。こんにちは。なんだか疲れた顔をしているみたいですが大丈夫ですか?」
「ん?あぁ火宮か。お疲れさん。いや、ちょっとさっき風紀委員会の本部で天雨行政官と取っ組み合いをしててな……そのせいかもしれねぇ。」
「取っ組み合いって……今度は一体何をしたんですか?」
「何もしてねぇよ。ただ俺様のジャケットの首元の糸がほつれているからそれを直すんだって彼女が言って聞かなくて……俺様は自分で直すって言ったんだが、結局押し切られて直してもらうことになったってだけだ。」
「それは……お疲れ様でした。」
「まったく、天雨行政官も俺様の事をあんな邪険に扱う癖になんでそこまでお節介を焼きたがるのやら……放っておきゃいいのに。」
「アコ行政官は素直じゃないですからね。本人を目の前にするとどうしても憎まれ口が先に出てしまう性分なので、どうか嫌わないであげて下さい。」
「いや別に天雨行政官のことは嫌いじゃねぇぞ。毎日大量の書類を捌いたり、武闘派揃いで書類仕事が苦手な風紀委員会の部員たちのために練習メニューを組んだりスケジュールの調整を一手に担ってるからな。それになんだかんだ言いつつ面倒見が良いのも知ってるし尊敬こそすれど嫌いになる理由なんてどこにもねぇからよ。」
(……随分と評価が高いのですね。まぁ、それを本人の前で言うと顔を真っ赤にしてタツミくんを追い出したあとに1人でニヤニヤしているのでしょうが。)
「ところで火宮は今帰りか?」
「はい、先ほど暴れている不良の鎮圧活動がありましたのでそこに衛生兵として同行していたところです。」
「そうか、お疲れ様。怪我は無いか?」
「大丈夫ですよ。私は後ろで支援活動をしていただけですし今回の暴動の規模はそこまで大きなものではありませんでしたから。」
「なら良かった。戦場において衛生兵を狙うのは非人道的行為だけどルール無用のゲヘナではそんなもんお構いなしだからな……充分気をつけるんだぞ?」
「ふふっ、はい。ありがとうございますタツミくん。」
「いいっていいって、気にするな。」
「あ、そうだタツミくん。今日の放課後にお時間はありますか?」
「ん?あぁ、今日は別にゲヘナ内を回るだけの予定だから放課後に特に予定は入ってないが……」
「でしたら、最近学校の近くに新しく出来たらしいスーパーがあるので寄ろうと思っているんですけど……良かったらタツミくんも一緒にどうですか?」
「おぉマジでか?近所にスーパーが出来るのはめちゃくちゃ助かるな!もちろんいいぞ!冷蔵庫の中身も減ってきてたし、丁度買い出しに行こうかなと思っていたところでもあったからな!」
「ふふ、では決まりですね。」
「そんじゃ待ち合わせはいつもの校門で構わないか?」
「それでお願いします。」
「分かった。じゃあ俺様は仕事に戻るからまた放課後に連絡する。お前も仕事頑張れよ。」
「ありがとうございます。程々に頑張りますね。」
「あぁ、んじゃまた放課後な!」
「はい、また放課後。……ふふっ♪」
「……ん?お、タツミじゃないか。」
「あ、お疲れ様です銀鏡先輩。」
「相変わらず忙しそうに走り回ってるな。ちゃんと休みは取ってるか?お前が倒れたらイブキや万魔殿の連中はもちろんだけど私達風紀委員会も心配するんだぞ?」
「大丈夫ですよ。最近は処理する書類の量も徐々に減ってきていますし治安維持は風紀委員会の皆さんが担ってくれているおかげで負担も減りましたから。」
「ならいいんだけど、お前っていつ見ても忙しそうにゲヘナや他校を走り回ってるイメージだからな。」
「まぁそりゃ忙しくないと言えば嘘になりますけど今の俺様は議長代理ですからね。万魔殿やゲヘナを守るためにもウカウカしている時間はないっつーか……」
「……だとしても休みは取るんだぞ。私も昔オーバーワーク気味で倒れかけたことがあるんだけど、あの時は倒れても困るのは自分だけだと思ってたのに実際はそうじゃなかった。自分が倒れればその穴を埋める奴や心配してくれる奴とか、色んなやつに迷惑がかかるという事を思い知らされたよ。お前はそうならないようにな。」
「……分かりました。銀鏡先輩、貴重な実体験ありがとうございます。しっかり体調管理には気をつけます!」
「あぁ、そうしてくれ。そうだ、模擬戦の相手はいつでも引き受けてやるからまたやりたくなったら受けて立ってやるからな。」
「はい、ありがとうございます!」
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「さて、じゃあ次は給食部と救急医学部だな……それが終わったら万魔殿へ戻ってトリニティや百鬼夜行との打ち合わせ……よし、じゃあさっさと終わらせちまうかね!」
リアルが忙しくて中々執筆時間が取れず申し訳ありません
文章量も減ってきているのでまた前までのような量に戻せるよう頑張ります