作者渾身の1話に仕上げてきました
どうぞご覧ください!
「……逃げられた。追う?リーダー。」
「無論だ。すぐに追撃班を構築させろ。シャーレの先生は必ず始末しなければならない。」
「……へぇ?俺様の前で随分と舐めた口を聞いてくれんじゃねぇか?確か錠前サオリとか言ったか?」
俺様は一歩前へ出ると、盾を地面に突き立てる。
「追わせると思うのか?この俺様が先生の後ろを守っている以上、ここを突破できると思うなよ。」
「……随分と余裕だな?万魔殿の丹花タツミ。」
「へぇ……俺様のことを知ってんだな?」
「ゲヘナの主要人物は把握しているからな。とは言っても私も先程まで忘れていたんだが……それよりも丹花タツミ。この状況が分からないわけではないだろう?」
「あぁ、分かってるさ。その上でやれるもんならやってみろって言ってんだよ。」
俺様は錠前の目を見据えると、ハッキリとそう言う。
「……貴様1人で何が出来ると言うんだ?」
「え?そりゃまぁ……お前たちをボコボコにするくらいは出来るんじゃねーのか?」
「……私の話を聞いていなかったのか?それとも理解できなかったか?」
「いや、しっかり聞いてるし理解もしてるぞ?その上で俺様は言ってんだよ。」
俺様はそこで言葉を区切ると、一旦深呼吸する。
そして、再度口を開いた。
「お前達みたいな自分の意志のない操り人形でしかない負け犬集団なんざ、俺様1人で充分だってな。」
「……なんだと?」
ケラケラと笑いながら俺様がそう言ってやると、錠前の表情が露骨に歪む。
「お前達アリウスがエデン条約を邪魔してやろうって思った理由はトリニティを追放された恨みと元々ゲヘナに持っていた憎悪……それはまぁ、別にどうでもいい。俺様はトリニティのことはよくわかんないから同情も説教もするつもりはない。」
そう、別にそんなことはどうでもいいんだ。
「だが、お前達はどんな理由があれどエデン条約の調印式の会場にミサイルをぶち込んだ。ゲヘナとトリニティが手を取り合おうとしているのを邪魔した。たくさんの人を傷つけて、ここに至るまでのあらゆる人たちの努力を全部水の泡にしてくれやがった。」
俺様の苦労は別にいい。
けど、エデン条約のために尽力してきた桐藤先輩の頑張りを台無しにしてくれやがったのは許せない。
「あまつさえ空崎委員長をあそこまでボロボロになるまで追い詰めて……羽川先輩達もボロボロにして……そして何よりも、先生まで巻き込んでこんな史上最悪の悪事に羽沼議長をそそのかして加担させた。俺様はな、それが何よりも気に食わねぇんだよ!」
盾を地面に叩きつけ、俺様は錠前を睨みつける。
そうだ。
こちとらお前達の憎悪なんて知ったこっちゃない。
こちらは大切な人を犯罪に加担させられて、たくさんの罪のない人達を傷つけられたんだ。
どんな理由があれど、許されることではない。
「……フン。そもそも私たちは羽沼マコトが接触を試みて来たから適当に利用しただけだ。あいつは単純で能無しだったからな……利用するのは容易かった。」
「……羽沼議長の悪口はそこまでにしてもらおうか。で、結局ミサイルを撃ったのはお前達アリウスで羽沼議長は騙されていたってことで良いんだな?」
「……そうだが、それを知って何になると言うんだ?」
「いやなに、帰ったら百発くらいぶん殴ってやろうかと思ってたんだがそれがまぁ10発くらいに減りそうだなって思っただけだ。」
まぁいくらアリウスにそそのかされたとは言え、巡航ミサイルが放たれることを知っていて何も報告がなかったのは完全に羽沼議長の、ひいては万魔殿の落ち度だ。
帰ったら羽沼議長にはちゃんと責任を取ってもらわないといけないし俺様もトリニティや風紀委員会、そして先生には土下座して謝らなければならないだろう。
……けど、今はこいつらをなんとかするのが先決だ。
先生の所へこいつらを通すわけにはいかない。
帰った後のことは、帰った時に考えよう。
「……ほう、生きて帰れると思っているのか?」
「あ?当たり前だろ。」
「……何を言ってるの?傷だらけでフラフラ、立ってるのだってやっとのくせに。」
「そ、そんな状態でまだ戦うなんて辛いですよね……苦しいですよね……今楽にしてあげますからね……」
「そう簡単に俺様を倒せると思うなよアリウススクワッド。こう見えても俺様は根性だけはあるんでね。」
「……フン、くだらない虚勢だ。」
「ハッ、弱気になるよりかはよっぽどいいだろ?」
ブークリエを錠前に向けつつ、俺様は笑う。
「……何故だ。」
「あ?」
「何故お前はそこまで抗う?何故そこまで抵抗する?周りを見てみろ。ここには私達アリウススクワッドの他にユスティナ聖徒会もいるんだぞ?強がってはいるが、多勢に無勢なのはお前とて分かるだろう?」
「……さぁな?そんなのやってみなきゃ分かんないぜ?」
「お前に勝ち目はない。諦めろ。」
「ハッ、やる前から諦めるバカが何処に居るんだよ。」
「何故だ……何故なんだ!?お前は一体なんなんだ!?」
急に取り乱したように慌てだすと、自らの頭をかきむしる錠前。
「vanitasvanitatumetomniavanitas……!」
「ばに……?なんだって?」
「すべては虚しい!ただ虚しいだけ!成功も失敗も希望も絶望も無意味!等しく虚しいと言うのにっ!」
「……」
「それが世界の真実だと言うのに!」
「真実……ねぇ?」
「なのに何故お前は抗う!?何故お前は足掻く!?何故だ!何故なんだ!?丹花タツミッ!」
錠前サオリはそう叫ぶと、俺様を憎悪の籠もった視線で睨みつけてきた。
理解できないものを見るような視線が突き刺さる。
俺様はその視線を受け止めると、ため息を吐きながら口を開く。
「……言いたいことはそれだけか?錠前サオリ。」
「なんだと……!?」
「まぁそのなんだ。お前たち自身のことはなんにも分かんねぇけどよ……その目をみたらお前達がどんな境遇なのかは想像が付く。その目は……絶対に逆らえない大人に搾取されて先の見えない絶望に囚われている目だ。」
「なっ……!?」
俺様がそう言うと、錠前の目が大きく見開かれる。
それだけではない。後ろにいる戒野や槌永、表情は見えないが秤もかなり狼狽えている様子が見て取れた。
……久しぶりだな、その目を見るのは。
考えてみると今世では一度も見てないし……最後に見たのは前世の鏡の中の自分だからそれ以来か?
「どうだ、当たってるだろ?」
「き……貴様に何がわかるッ!!!」
「……あん?そりゃわかるさ。俺様だってお前たちと同じ様な時期が過去にあったからな?」
そう……あれは忘れもしない。
現代日本……つまり、前世での忌々しい記憶だ。
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突然だが、俺様には前世では兄貴が一人いた。
兄とは2歳差……だったかな。
兄貴はそりゃもう色々とすごかった。
学校のテストは常に100点だし、体育の時はどんなスポーツだろうが完璧にこなす。
学校の三者面談でも教師はベタ褒めだし、通知表の数字がオール5以外だった試しなんざ一度たりともない。
それでいて人当たりも良く、誰にでも優しくて、お人好し。まさに完璧超人を絵に描いたような人間だった。
しかも、それを5歳くらいからやり始めたというのだから驚きもひとしおだろう。
両親からしてもきっと自慢の兄だったに違いない。
だが、俺様にとっては……
《この出来損ないがっ!兄であるあの子はあんなに完璧なのに何故お前はこんな事も出来ないんだ!》
《アンタなんか産むんじゃなかった!お兄ちゃんが天才だからもう一人天才が欲しいのに、成績は平凡だし喧嘩はするし、家に閉じ込めて勉強させてるのにテストで100点の一つも取れないなんて!》
《ご、ごめんなさいお父さん……お母さん……》
俺様は前世では平凡な人間だった。
いや……まぁ今世でも別に特別な人間ってわけではないと思うけど、とにかく前世はマジで平凡だったのだ。
テストの点数は70点台をウロウロしてるし、体育の授業では色んなスポーツを平均点くらいにこなせる程度。
通知表の数字も基本は3でたまに4、三者面談でも「いい子ですよ」と教師に愛想笑いで言われるような子ども。
それが前世での俺様と言う人間だった。
《貴様に食わせるメシなどない!100点を取るまでまともな扱いをしてやると思うな!》
《謝るくらいなら早く勉強しなさい!100点を取るまでは許さないわよ!この出来損ないっ!》
《で、でももう勉強したくないよ……ぼくもみんなと一緒に遊びたいよ……それに生ゴミばっかり食べてたらしんじゃうよ……ごはん食べたいよ……》
《うるさい!口答えするなこの出来損ないが!》
《死ね!あんたなんて死んでしまえばいいのよっ!》
両親からしたら、兄がこれだけ優秀なのに俺様が平凡だと言うのは許せなかったのだろう。
俺様の両親はとにかく世間体を気にする人間だった。
いいお父さん、いいお母さんに見られたい。
そして、兄が天才であることから天才児を育てた両親としてそれはもう周囲から大層持て囃されてもいた。
その賞賛に俺様の両親は酔いしれていたのだ。
しかし、人間というのは強欲な生き物だ。
そのうち一人分の天才児を育てた称賛では満足できなくなり、もう一人天才が欲しくなった。
そして俺様を天才にするための教育が始まったのだが……
いくら教育を施しても、俺様は平凡だった。
天才にはなれなかったんだ。
そんな平凡な俺様を両親はゴミ同然に扱った。
テストを見るたびに腹を殴られててはメシを抜かれ、100点を取るまでは人間として扱ってもらえると思うなだの、出来損ないだの親不孝だのと散々言われていた。
顔は虐待がバレるからといって、服で隠せる腹や胸ばかりを重点的に殴られた。痛かった、苦しかった。
そして当然だが、兄からも見下されていた。
両親から暴言を吐かれて、暴力に耐える日々。
なんで俺様がこんな目に遭わなきゃいけないんだと思うと同時に、親の期待に応えられない自分への不甲斐なさが混ざりあって頭がどうにかなりそうだった。
けど、悩んでいるだけでも腹は減る。
水なら水道をひねればいくらでも出てきたけど、食い物はそうは行かなかった。
背に腹は代えられず、メシを抜かれた日はゴミ箱を漁って生ゴミを無理矢理口に詰め込んで飢えをしのいだ。
もちろん最初は受け付けずに吐き出したが、そのうち生ゴミを食うことは俺様の中では当たり前になった。
《うぅ……ぼく、生きてちゃだめなのかな……?勉強も頑張ってるけど、何回やっても90点くらいしか取れないし……100点を毎回はむりだよ……》
俺様は両親に言われた通り、死ぬ気で勉強を頑張った。
でも100点が取れない。何度やっても94点、91点、98点などギリギリ100点に届かないものばかり。
やりたくない。それでもやらなきゃいけない。
殴られるのは嫌だ、メシを抜かれるのは嫌だ。
……けど、何時間勉強をやっても100点には程遠かった。
当然両親がそんな点数で俺様を許してくれるはずもなく容赦なく殴られ、その日はまた生ゴミを食った。
俺様がまともなメシを食えるのは、1週間に一度あればいい方だった。
《……テレビ、みようかな。》
そんなある日。
俺様は両親や兄が寝静まった深夜に、こっそりとリビングに降りてテレビを見ることにした。
深夜なのはもちろん日中にテレビを見ていると両親に殴られ、部屋に叩き込まれて勉強しろと言われるからだ。
両親にバレないかドキドキしつつ、いけないことをしていることに少しだけ高揚感を得ていた当時の俺様はテレビのリモコンを操作して電源を入れた。
《『ハッハッハ!俺様は救いのヒーロードラゴンマン!大丈夫だったかい?お嬢さん!』》
《『まぁ、ありがとうドラゴンマン!』》
《『なぁに、お安い御用だ!俺様は困った人は必ず助ける!例えそれが悪者であっても!』》
《『悪人でも助けてしまうの?どうして?』》
《『人を助けるのに理由がいるのかい?お嬢さん?』》
《『まぁ、なんて素敵なんでしょう!』》
《『そうだろうそうだろう!何故ならそれが俺様、救いのヒーロードラゴンマンだからだ!ハッハッハ!』》
《なにこれ……あにめ……?》
真っ暗なリビングに浮かび上がるテレビの画面の中に映し出された、今思えば物凄いチープな深夜アニメ。
それは【救いのヒーロー、ドラゴンマン】と言うドラゴンの仮面を被ったヒーローが活躍するアニメだった。
《か、かっこいい……!》
ドラゴンマンはすごかった。
助けを求める人がいれば決して見捨てずに、それがたとえどんな悪人であっても必ず助ける。
自分が傷つくことを厭わず、常に相手のことだけを思いやり、自分のキャパシティを超え、自分を犠牲にしても人を助けることに命をかける。
それでいて相手の意思を尊重し、自分のことはほとんど評価せず、決してお礼を言われなくても構わない。
人を助けるのに理由などいらないと豪語し、決して奢らず謙虚な男。それがドラゴンマンだった。
《救いのヒーロー……ぼくも……あんな風になれたら……》
今思えば、なんでこんなそのうち破滅するだろう男に憧れたのかは分からない。
だって自分の事を顧みず人助けって、それはめちゃくちゃ悪く言えばただの自己犠牲野郎ってことだぜ?
自分の身を削り続けて人助けを続けた先に待っているのは幸せなんかじゃない、自分自身の破滅だ。
実際、ドラゴンマンは全てを助けようとして中途半端になり助けるべき人を助けられなかった事もあった。
そんなのちょっと考えたら分かることだろう?
……けど、当時の俺様にはそんなドラゴンマンは本当の救いのヒーローに見えたんだ。
自分を犠牲にしているとは言え、自分のやりたいことをやった上で色んな人にお礼を言われて好意的な視線を向けられるドラゴンマンは……
両親から殴られ、生ゴミを食って、明日に希望なんて持てずに死んだようにやりたくもない勉強ばかりして生きていた当時の俺様には……本当に……格好良かった。
《貴様……テストで72点しか取れないとはどういう事だ!?父さんをバカにしているのか!?》
《お兄ちゃんは今回も100点なのに……なんであなたはいつもいつもっ!これ以上お母さんを困らせないでっ!》
《ご、ごめんなさい……》
ドラゴンマンを見た日から、俺様はドラゴンマンのことで頭がいっぱいになり勉強が手に付かなくなっていた。
その結果、テストの成績は90点台から70点台にまで落ち込んでしまうことになる。
当然殴られたし、今度は布団たたきで背中を叩かれたりもした。当然その日の夕飯は生ゴミだった。
90点台を取っていたころは殴られるだけだったので、まだ親としての情があるんだ……と、このときの俺様は考えていたっけ。
……情なんてあるわけないのにな。
《……もういい。貴様はこれ以上私たちの手に負えん。出ていけ◯◯。二度とうちの敷居をまたぐな!》
《そ、そんな……!ごめんなさいお父さん!もっと勉強頑張ります!次は100点取ります!だから捨てないで!》
《黙れ出来損ない!早く出ていけ!貴様の顔など見たくもないわっ!》
そんな事が続いたある日、俺様はとうとう家を叩き出されてしまった。
当然、当時は小学生だった俺様に1人で生きていくすべなどない。俺様は途方に暮れながら、近所の公園の遊具の下でガタガタと震えながら丸くなっていた。
《追い出されちゃった……ぼく……これからどうしたらいいんだろう……おなかすいた……さむい……ねむい……》
追い出された時期は12月。冬の真っ只中。
空腹と寒さで意識が飛びそうになる中。
俺様は避難した遊具の下でとある一冊の本を見つけた。
《……あっ、これは……この前のアニメのほん……?》
そう、それはあの深夜アニメ。
救いのヒーロー、ドラゴンマンの原作の漫画本だった。
誰が公園の遊具の下に漫画を捨てたのかは分からない。
けど、俺様は気づけばその漫画を手にとってページを捲り始めていた。
《救いのヒーロー……困っている人は誰でも助ける……》
ドラゴンマンはすごいやつだ。
自分自身の事を顧みずに、人助けを続けている。
お腹が空いた、ご飯が食べたい、親に優しくされたい、殴られたくない、勉強したくない、死にたくない。
そんな自分自身のことばかりを考えている俺様とは違って、人助けをして、みんなに感謝され、好きなことをやっているのに誰からも好かれているドラゴンマン。
やりたくもないことをやって、それでも親に殴られいる俺様とは大違いだった。
《でも、ぼくは助けてもらってないよ……ヒーロー……》
深夜アニメを見た時に、強い憧れを抱いたはずのドラゴンマン。だがこの時俺様がドラゴンマンに感じたのはあれほど抱いていた憧れではなく……激しい憎悪だった。
ドラゴンマン、お前は確かにすごいやつだ。
だけど、ここに困っている奴が一人いるじゃないか。
そう、俺様だ。
お前は救いのヒーローなんだろ?
困っている人を助けるんだろ?
でもお前は助けてくれやしないじゃないか。
口だけの偽善者だ。
そもそも、お前は自分の大好きな人助けをやってるのに何故そんなに皆から好かれているんだ?
ぼくはやりたくもない勉強を頑張ってるのに、親から褒められたことなんて一度もないんだぞ?
そんな事をドラゴンマンに対して思ってしまったのだ。
今考えたらおかしな話だ。
そもそも、ドラゴンマンは架空の物語。
アニメの世界の中のお話だ。
現実と空想をごっちゃにして、あまつさえ物語の人物に対して自分を助けてもらえないからと憎悪を向ける。
そんなの、正気の沙汰ではないだろう。
だが、そんな感情を俺様はドラゴンマンに対して本気で向けてしまった。
……そう。
本気でそう思ってしまったんだ。
そして、俺様は一つの結論にたどり着いた。
《……じゃあ、ぼくが他の人を助けたらいいのかな?他の人を助けたら……いつかは、ぼくもドラゴンマンみたいに皆から好かれるのかな?》
バカが。そんなわけないだろうが。
目を覚ませ、それは単なるお前の妄想にすぎない。
行き過ぎた自己犠牲の物語なんて、誰も幸せになんてならないんだぞ。
そんな生き方ができるのはドラゴンマンだけだ。
《そうだ、そうにちがいないよ……!》
違う、違うんだ。
《ぼくは……おれは……俺様は、救いのヒーロー……そうだ!俺様は救いのヒーローなんだ!》
バカ。そんなわけない。
《困っている人は助ける!そこに理由は要らないんだ!そう!みんなから好かれるために!お父さんとお母さんから、ぼくを好きになってもらうために!》
人を助けたくらいであの両親が殴るのを辞める訳が無いだろうが。そもそも人を助けたところでどうなる?
今生きるので、自分で手一杯なのにそれでも人助けをしたところでどうなるっていうんだ?
そんなの、ただの自殺行為でしかないだろう。
ドラゴンマンはなんだかんだで自分に余裕があるからこそ、ああやって人を助けられているんだぞ。
腹が減って、寒さで震えて、死にかけているお前が人を助ける?そんなの、バカのやることじゃないか。
《ご飯をお腹いっぱい食べたい!もう生ゴミを食べるのは嫌だ!それに……ゲームをしてみたい!友達だって作りたい!女の子と恋だってしたい!》
普通に生活してたらそんなもんいくらでも出来るだろ。
そんな偽物のヒーローに憧れるな。
《それに……何よりも、ぼくは大好きなお父さんとお母さんとお兄ちゃんに大好きって言ってもらいたい!》
……ハハ、笑えてくるだろ?
俺様の願いは、こんなバカみたいなものなんだぜ?
あんな毒親や俺様を見下している兄貴に、大好きって言ってもらいたいだなんて……
ほんと、ガキすぎて笑えてくるよ……まったく……
《きっとそうだ、俺様が人助けをたくさんすればお父さんもお母さんもお兄ちゃんも、俺様をみてくれる!》
目を覚ませ、見てくれるわけがない。
《それに人助けをすれば俺様みたいに不幸になってる奴だって救える!俺様みたいな思いをするやつなんて、この世に居ないほうがいいからな!》
そのためなら、自分が辛い思いをしても良いのか?
《ドラゴンマンは俺様を救えなかったけど、俺様は違う!俺様は皆を救うヒーローになるんだ!》
お前の言うヒーローとやらに、お前はなれたのか?
《俺様はドラゴンマンじゃないけど、ドラゴンマンよりもすごい男になるんだ!だから俺様みたいな不幸なやつを増やさないためにも……いっぱい人助けをしよう!》
何が俺様みたいな、だ。
お前はただ単にちょっと不幸だったってだけだ。
自分が世界で一番不幸だ、みたいに思うんじゃねぇぞ。
《ぼくは……いや、俺様は救いのヒーロー!人を助ければ皆んなが俺様を好きになってくれる!お父さんとお母さんだって!クラスメイトのみんなだって!お兄ちゃんだって!みんなみんな、きっとぼくを見てくれる!成績じゃなくて!通知表でもなくて!ぼく自身を!》
そんなわけがない。それは分かっていた。
でもこのときの俺様には……そんな余裕はなかったのだ。
《よし、早速今から人助け開始だ!俺様は救いのヒーロー、◯◯だ!あは!あはははは!》
……この時に、俺様の中で何かが音を立ててバキリと折れたのはハッキリと覚えている。
何故かは分からないけど、俺様の目からは大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちていた。
まぁ、いわゆる泣き笑いってやつだ。
《アハハ!アハハハハ!アハハハハハ!!!》
……やれやれ、とんだクソガキがいたもんだ。
そしてその後、お前が野垂れ死んだら警察に捕まるだろうがと怒り狂った両親に家に連れ戻された俺様。
いや、それなら最初から家を追い出すなよって話なんだけどな。
それから、俺様は親から押し付けられた勉強はそこそこにして人助けをすることに奔走し始めたんだ。
まずは身近なことから始めた。
近所のおばあちゃんの荷物を持ったり、道案内をしたり、泣いている女の子を親元まで送り届けたり。
そして次は、学校のクラスメイトを助けていった。
宿題を映させてやったり、体育の時間に余った奴に声をかけたり、イジメっ子と殴り合ってイジメを止めたり。
そして、今度は教師も助けた。
資料を運んだり、率先して委員会の仕事を引き受けたり、授業の準備を手伝ったり。
当然勉強時間は削られて成績は落ち親からの暴力は激しくなったが、俺様は学校で人を助けまくっていたおかげでいつの間にか学校では兄よりも人気者になっていた。
顔を合わせるとみんなが俺様を慕い、ありがとうと言ってくれて、笑顔を向けてくれる。
三者面談でも教師が「◯◯くんはみんなを助けてくれるとてもいい子なんですよ」と笑顔で言ってくれる。
ドラゴンマンのやっていることに偽りはなかったのだ。
人助けをするだけで、こんなにも皆から好かれることが出来るのだから。
あぁ、人助けとはなんて素晴らしいのだろう!
その後、親から激しく暴力を振るわれ続けながらも俺様は人助けを続け、中学校、高校と進学した。
高校は両親が世間体を気にするタチなので、かなり渋々だが一般受験をクリアしたら通わせてくれた。
兄は当然ながら県内トップの偏差値の高校へ進学して、卒業後は全国でトップの大学へ進学。
片や俺様は一般的な高校だったから、相変わらず毎日殴る蹴るの暴力は続いていたわけだが。
あと、何なら生ゴミを食うのも日常茶飯事になりすぎて路地裏のゴミを漁ったりもしていたけどな。
でも高校生になった頃は友達も沢山できたし、連中からメシを分けてもらったりもしていたのでそこまで苦にはならなかったけどな。
そして、当然俺様は高校でも人助けを続けていた。
クラスメイトの愚痴を聞き、イジメを助け、教師の手伝いやら、人数の足りない部活の助っ人やら、家に帰る暇もないほどの忙しい日々を送っていた。
片や兄は大学が終われば家にこもって勉強勉強、ひたすら勉強の毎日でほとんど同級生との交流はない。
夜遅くまで学校に残る俺様と、自宅に缶詰めになっている兄貴の生活は対照的だった。
そして兄貴が大学2年生、俺様が高校3年生の時だった。
兄貴が死んだ。自殺だった。
首を吊った兄の足元には遺書が置かれており「もう疲れました」と、簡素な字で書かれていた。
そう、兄もあの毒親の被害者だったのだ。
本当は俺様と同じで、したくもない勉強をしていたらしい。本当は普通の学生みたいに遊びたかったらしい。
人助けをして、友達も多く、学校のみんなから好かれていた俺様が羨ましくて仕方がなかったらしい。
本当は兄だって、俺様と兄弟らしくゲームで遊んだり兄弟ゲンカなんかもしてみたかったらしい。
俺様は兄のことは別に嫌いではなかった。
そりゃ昔は事あるごとに見下してきたから鼻には突いたけれども、俺様が中学生の頃にはこっそりとメシを分けに来てくれたこともあったし。
何より、血を分けたたった1人の兄弟だったしな。
それに兄がやりたくもない勉強をさせられているのは俺様も薄々わかっていた、兄だって苦しかったのだ。
そして、そんな遺書を読んだ両親はその日から抜け殻のような日々を送ることになった。
俺様が声をかけても殴ってくることさえなくなり……
気味が悪いと思いつつも殴られ無いことにホッとしつつも月日は流れ、やがて兄の葬式の日を迎えた。
そして、兄の葬式を済ませて自宅に帰る帰り道で……
《この疫病神が!△△を返せ!》
《アンタがいたからお兄ちゃんは死んだのよ!この人殺し!》
《ちょ、ちょっと待ってくれ父さん!母さん!俺様は人助けをしてただけで……!》
《何が人助けだ!お前のその自己満足の偽善者じみた行動で△△は命を絶ったんだぞ!貴様ァァァッ!》
《死ね!死んであの世であの子に詫びろぉぉぉっ!》
俺様はそう言って発狂した両親に道路に突き飛ばされ、たまたま通りかかったトラックに轢かれた。
多分即死だったんじゃねぇかな、何か硬いものがぶつかったと思ったら一瞬で意識が無くなったからな。
そして……齢17歳にして、俺様の前世は幕を閉じた。
で、気づいた時にはこのブルーアーカイブの世界に俺様は生まれ落ちていたってわけだな。
まぁ結論から言うと、ろくな人生ではなかった。
小さい頃は親から勉強を押し付けられ、成績が悪くて殴られ、搾取されて先の見えない絶望に囚われる日々。
少し大きくなってからはドラゴンマンなんていうアニメキャラに愛憎を抱き、俺様を見てくれるわけもないのに人助けを続けた結果恨まれてトラックに轢かれて死ぬ。
悲しみと苦しみしか無いクソみたいな人生だ。
結局、人助けをしたにも関わらず両親が最後まで俺様自身を見てくれることはなかった。
人助けをしたにも関わらず、兄貴は俺様を羨ましく思って自殺してしまった。
人助けをした結果俺様は兄貴を殺し、両親に殺された。
究極の自己犠牲とはまさにこのことだ。
人助けをし続けた結果がまさか死だとは思わなかった。
なんとも皮肉なもんだ。
確かに俺様は人助けをした結果、学校や近所では評判も良くなって皆から好かれることは出来た。
でも一番好かれたかった両親や兄には恨まれて……結局、最後まで俺様自身を見てくれることはなかった。
それでも、俺様は人助けをしたことに後悔はない。
ドラゴンマンに憧れたことに後悔はない。
何故ならそれは……
人助けは、俺様が生きる活力だったからだ。
なんやかんやで人を助けるのは好きだ。
相手も喜んでくれる事が多いから、こちらとしても嬉しくなるし次の人助けへの活力にもなるし。
たまにやりすぎてそこまでしなくても……と言われることもあったけど、それでも俺様がやりたい事だったから。
もはや両親に認めてもらえない前世ではそれが俺様の生きる道、存在意義となっていたからだ。
歪んだ認識なのは分かっている。それでもすがるしか無かった。俺様は人助けに救いを求めていたんだ。
人助けをすることで、両親からの愛に飢えていた自分の心を少しでも埋めようとしていたんだ。
まったく、これじゃ偽善者って言われても仕方ねぇな。
そして、ブルーアーカイブの世界に転生した俺様。
幸い、今世は優しい両親と可愛い妹に恵まれた。
妹のイブキはゲヘナ学園の高等部に飛び級出来るくらいの天才児だが、今の両親はそんなイブキと変わらないくらいたくさんの愛情を俺様に注いでくれた。
転生直後は前世のこともあってかなりスレていたし、妹のイブキのことも受け入れられずに居た時期もある。
でも、父さんと母さんは俺様を認めてくれた。
いっぱい褒めてくれたし、甘やかしてくれたり、俺様がダメなことをするとちゃんと叱ってくれた。
何よりも、きちんと俺様自身と向き合ってくれた。
俺様は……ぼくは、それが何よりも嬉しかったんだ。
どれだけ感謝してもしたりない。
父さんと母さんのおかげで、俺様は道を逸れずに真っ直ぐに育ち直すことが出来たのだから。
そして、イブキも俺様に大層懐いてくれた。
お兄ちゃんお兄ちゃんって言ってくっついてくるし、撫でてやると可愛いし、本当に大切な大切な妹だ。
目に入れたって痛くないし俺様はイブキのためならなんでもできる自信さえある。
イブキの花嫁姿を見るまで、俺様は死ねないからな。
……それに、イブキには寂しい思いをして欲しくない。
両親や兄弟から相手にされないのは悲しいからな……俺様はそれをこの身を持って痛いほど理解している。
妹を……イブキをそんな目に合わせるのは例え死んでもあっちゃならないことなんだ。
だから俺様はイブキを可愛がってる。
可愛い妹が、家族の愛に飢えてしまわないように。
まぁそれにイブキはかわいいからな。
あの天使のような笑顔を見れば、そんな事を抜きにしても可愛がっちまうのは当たり前のことだろう。
うんうん、流石は俺様の妹だな!
……で、話は戻るけど。
それでもやっぱり前世でやって来たことは簡単に治ることはなく、俺様は今世でも人助けを続けている。
父さんと母さんからは無理に人助けをする必要はないと言われた。自己犠牲をする必要はない、身を削ってまで人を助けることはないんだよ、とも言われた。
イブキからもお兄ちゃんはお人好しが過ぎる、もっと自分を大事にしろと良く怒られてしまうことがある。
で、それは実際……その通りだと思う。
ただ、一つだけ言えることがある。
俺様が今人助けをするのは、前世みたいに親の愛を埋めるために人助けに救いを求めているからではない。
当然だ。今世には俺様の事を見てくれる両親やイブキ、万魔殿の仲間たちがいるんだぜ?
人助けなんかに逃げなくても、その人達が俺様を認めて満たしてくれるんだ。こんなに嬉しいことはない。
じゃあ、何故俺様が今も人助けを続けるかだけど……
それが偽善なんかじゃなく、心を埋めるためでもなく、俺様の本当のやりたい事になったからである。
……まぁ正直、まだ前世の考えが抜けきってないことは否定できない事実ではあるんだけどな。
だからまだまだ俺様の心の傷は癒えていないんだろう。
そのうちカウンセリングでも受けに行ったほうがいいかもしれないな……
ただ、前世からもそうだったけど俺様はなんやかんやで人助けをすること自体は好きだからな。
人が喜んでくれるのを見ると嬉しいし、何よりも自分が好きでやっていることなんだから。
今世は、前世とは違って守りたいものがある。
俺様はイブキを守りたいし父さんと母さんも守りたい。
万魔殿のみんなや風紀委員会のみんな、先生、トリニティの人達、山海経の人達、俺様に良くしてくれている人達のみんなことを守ってやりたいんだ。
不幸になるのは俺様だけでいい。
俺様以外の人に不幸な思いは絶対にして欲しくない。
そんな事があってはいけないんだ。
だから俺様は戦う。人を助ける。それが誰であっても。
全てはみんなの幸せのために。
みんなが笑って明日を迎えられるために。
だからこれだけは譲れない。
絶対に曲げる事の出来ない俺様の信念なんだ。
何故ならそれは……
人を助けるのに理由なんてものはいらないのだから。
それに、普通人生ってのは1度きりなんだ。
俺様はどういう訳か2度目の人生なんてイレギュラーが起こった訳だけど、他の人に適応されるかなんてのはそれこそ神のみぞ知るってやつだ。
そもそも、例え人が全員死んだら転生して2度目の人生を歩めるとしてもそれが不幸になっていい理由にはならない。そんなことあってはいけないんだ。
感謝するぜ、ドラゴンマン。
確かにお前はいつか破滅することになる自己犠牲野郎なんだろう。それでも、絶望に囚われていたあのときの俺様のヒーローだったことには変わりはない。
ありがとうドラゴンマン。
お前と出会えたおかげで今のぼくが……俺様がいる。
それに俺様って一人称、結構気に入ってるんだぜ?
かっこいいしな!
そして、必ずお前を超えてやる。
守りたいものを全部守れるような……そんな強い男に俺様は必ずなってやるよ。
だからお前はいつまでも俺様の目標だ。
いつか超えてやるから、覚悟しとけよドラゴンマン!
さて……思い出話はここまでにしておこう。
今は目の前の事態を解決することが先決だろうからな。
……じゃあ、行くとしようか!
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「はぁ……」
ったく、思い出すだけで反吐が出そうになるな。
思い返せば俺様も随分と派手に搾取されていたもんだ。
俺様とイブキを産んでくれた今の両親は親としてとても尊敬しているが、前世の両親はありゃゴミだゴミ。
親として認めるつもりなんてねぇからな。
まぁそれはともかく、だ。
目の前のアリウススクワッドの連中……まぁ秤はガスマスクをしてるから分からないけど、こいつらの【目】。
この目は……前世の俺様の目とそっくりなんだ。
逆らえない大人に搾取され、先の見えない絶望に囚われている目。
やりたくもないことをやらされて、自分の心を押し殺している濁りきった目。
アリウススクワッド……こいつらはそんな目をしてる。
「……ふざけやがって。」
……なら、その目を覚まさせてやる。
そんな目をしなくてもいいってことを、俺様が教えてやるよ……!
「全ては虚しい……そう、虚しいんだ!」
錠前サオリが血走った目で同じ言葉を繰り返しながら、俺様に銃口を向けてくる。
「……うるせぇぞ、錠前サオリ。」
何が虚しいだ、バカバカしい。
「どうせその虚しい虚しいって馬鹿の一つ覚えみたいに言ってるセリフも搾取されてる大人から教わったもんだろ?いいか錠前サオリ。そんなものに頼って戦うやつに俺様が負けるわけねぇだろうが!!!」
そうだ。
俺様はもう前世の毒親に支配されていた俺様じゃない。
俺様の名は丹花タツミ。
我が最愛の妹、丹花イブキのお兄ちゃんなんだ。
「全てが虚しいだと?笑わせんな!そもそもその虚しさだって教えられたもんじゃねぇのか!?いいか、お前らの中身は空っぽだ!そんな空っぽの奴に俺様が負ける?ハッ!冗談もほどほどにしておけよ!」
お前らみてぇな目を見てるとな……!
イライラすんだよ……!
まるで昔の俺様とそっくり……鏡を見てるようでな!
「来いよ負け犬ども!その目をしている限りは、お前らが束になろうが俺様には勝てん!何故なら、俺様には守りたいものがあるからだ!先生を殺したいなら俺様を超えてみろ!最も、そう簡単にここを突破できると思わねぇことだがなぁっ!!!」
やれるものならやってみろ、アリウススクワッド。
俺様はもう、中身のなかったあの頃の俺様じゃない。
親から詰め込まれた絶望で構築されていた、濁った目をしていた俺様じゃない。
今の俺様にはイブキがいる、万魔殿のみんながいる。
風紀委員会のみんなも、トリニティのみんなも、補習授業部のみんなも、山海経のみんなも、そして……先生も。
「丹花タツミィッ!!!」
「……なんだ、ちゃんと怒れるんじゃねぇか。挑発されてムカついたか?よかったな、お前らは怒りって感情はちゃんと認識できるみたいだぞ?」
とは言え、俺様の体はユスティナ聖徒会との戦闘によって限界を迎えようとしているらしい。
膝に力が入らない。腕が重い。足が鉛みてぇだ。
それでも、フラフラの体で俺様はブークリエを構える。
「……来いよ。」
アリウススクワッド。
お前達がどんな悪い大人に搾取されて、やりたくも無いことをやらされてるのかはわかんねぇけどよ。
俺様と同じ思いをするやつを、もう見たくはねぇんだ。
……だがそれはそれとして、お前達のやったことは許されていいことではない。
きちんと償いはしてもらわなければいけない。
ここで全員叩きのめして、四人揃ってゲヘナとトリニティの首脳陣と先生の前で土下座して謝ってもらおう。
そのためにもまずは……
一発ぶん殴って、その目を覚まさせてやらねぇとなぁ!
「お前ら全員、まとめて相手してやるよ!」
錠前サオリ。秤アツコ。戒野ミサキ。槌永ヒヨリ。
お前らの怒り、悲しみ、苦しみ、恨み、憎悪、絶望……
全部まとめて……俺様にぶつけてみろ!
「さぁ掛かってこいッ!アリウススクワッドッ!!!」
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