ありふれた転生者は異世界でも無双する   作:白の牙

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 あけましておめでとうございます


第09話

 

 

 「朧・號雷斬」

 

 刀真の放った渾身の一振りでゴーレムを動かすコアごと斬り払われたミレディ。刀真はゴーレムが完全に沈黙したことを確認すると、刀を鞘に納める。

 

 「刀真様」

 

 すると、ロクサーヌがブロックを跳び移ってやってきた。

 

 「申し訳ありません・・・負けてしまいました」

 

 「勝負は時の運ともいうしな。それに生きていれば負けじゃない」

 

 「・・・・はい」

 

 落ち込むロクサーヌに刀真は慰めの言葉ではなく、どんなにみっともなくても生きているなら負けじゃないと言い、ロクサーヌは今よりも強くなってリベンジすることを誓った。

 

 「そういえば彼女は?」

 

 「疲れたから少し休んでから行くと言っていました」

 

 「そうか。なら俺達も休もう。朝から動きっぱなしなうえ、腹も減ったしな」

 

 そういうやいな、刀真はアイテムボックスからレジャーシートを取り出して広げると、そこに座り、作っておいたサンドイッチが入ったバスケットを出した。

 

 「ほら、立ってないでロクサーヌも座って休め。休めるときに休む。これも大事なことだ」

 

 「はい」

 

 論されたロクサーヌは刀真の隣に腰掛けると、バスケットからサンドイッチを取り出し、もくもくと食べ始めた。

 

 「(ただ待ってるってのもつまらんし、久しぶりにガチャでも引くか)」

 

 時間を有効活用しようと刀真は得たものの滅多なことでは使わないと決めた“無限ガチャ”を使うことにした。

 

 「(無限ガチャ、起動)」

 

 念じるようにスキルの名を思い浮かべると、4つの円錐で十字を描き、中心に宝石サイズの球体が配置されたオブジェが現れた。

 

 刀真はボタンの役割を担っている中心の球体に触れると、銀行口座、手持ちをどちらを消費するのかが表示された。刀真は手持ちを選んでタップし、ガチャを何回引くかを問われた。

 

 「(とりあえず、30回にしておくか)」

 

 引く回数を決め、ガチャを引く。表示されていた手持ちの残高から指定された金額が自動的に引き落とされ、30枚のカードが排出された。

 

 「どれどれ・・・30枚中、N(ノーマル)が20、R(レア)が5、SR(スーパーレア)が3、UR(ウルトラレア)が1つ、SUR(スーパーーウルトラレア)が1つ・・・大当たりだな」

 

 カードのランクを見た後、確認をしていく。

 

 「アイテムカード“金晶独蠍の煌弩晶針”。アイテムっていうよりかは素材だな。何々“この素材で作った物は月の光を浴びることで魔力を溜め、蓄積しておくことができる。その魔力は月の光と同じ効果がある”ねぇ」

 

 中々面白いものが手に入ったと笑みを浮かべる刀真。

 

 「んで、SURは“G7システム”か」

 

 カードに記載されている内容を読み終えた刀真は一息できる場所で使うことを決めた。すると、

 

 「お待たせ~~」

 

 ライザが刀真達がいるブロックにまで跳んできた。

 

 「あ!おいしそうなサンドイッチ」

 

 「食べるか?」

 

 「いいの?」

 

 「あぁ」

 

 「じゃあ、いっただきま~~す」

 

 刀真から許可を貰ったライザはサンドイッチをとり、刀真達と一緒に食べ始めた。

 

 「あ~~~美味しかった~~」

 

 「お粗末様」 

 

 そして、食事が終わったタイミングで乗っているブロックがひとりでに動き出した。

 

 「これは」

 

 「危険はないから大丈夫だよ」

 

 何事かと刀真達が驚き、警戒をしていると事情を知っているライザが大丈夫だと言う。しばらく進んでいると壁の一部が光っている場所へとたどり着く。ブロックが壁の5m程前で止まると、タイミングよく光っていた壁の発行が薄れていき、光っていた壁だけが手前に抜き取られた。壁の奥には光沢のある白い壁でできた通路があった。奥へと進めるようになると、止まっていたブロックが再び動き出し、通路を進んでいく通路を進んでいくと七つの文様が刻まれた壁があった。壁は刀真達が近づくタイミングに合わせて自動で横にスライドし奥へと誘う。ブロックは止まることなく奥へと進み、壁をくぐり抜けると、

 

 『やっほ~~~さっきぶり!みんな大好きミレディちゃんだよ~~~!』

 

 ちっこいゴーレムが刀真達を出迎えた。

 

 「はぁ~~~」

 

 『あれ?あんまり驚いてないね?』

 

 ちっこいゴーレム、ミレディは思っていた反応と違うことに疑問を感じ、尋ねた。

 

 「そりゃあ、この子は降りたタイミングで浮遊ブロックが勝手に動き出したこと、この部屋へと通じる道がタイミングよく現れたことを考えればな」

 

 『ほぅ、ほぅ。強いだけじゃなくて頭もよく、回転も速いんだね。そして、ラーちゃんお疲れ様』

 

 ミレディは刀真の勘や頭の良さを褒めた後、ライザにねぎらいの言葉を送る。

 

 『さてさて。この大迷宮を攻略した君たち2人に、プレゼントを渡そうと思ってるんだけど、その前に・・・・君達は大迷宮が何のために作られたのかその本当の理由を知ってる?』

 

 「・・・攻略して名声を得るって所か?」

 

 刀真が思ったことを口にする。

 

 『やっぱり、そういう認識になってるんだね。では、解放者のリーダーだった、このミレディちゃんが直々に教えよう、大迷宮を攻略して得るものそれは、腐った神へ反逆する力だよ』

 

 「神?おいおい、空想の奴にどう反逆す・・・・」

 

 『神、エヒトは実在するよ。あいつのせいで私達、ううん、この世界はメチャクチャになってるんだから』

 

 今での小悪魔的な喋り方から一転、まじめな口調で喋るミレディを話を聞き、刀真の直感が話の内容が真実であることを告げた。

 

 そして、ミレディは話し出す、この世界、トータスの真実を。

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 あまりのスケールの大きさに話を聞いていたロクサーヌは口を開けた状態で放心する。

 

 「(魔法界以上に面倒な世界に来ちまったみたいだな)それで?あんたは俺たちにどうしてほしいんだ?敗北した自分たちの変わりに神を倒して欲しいのか?」

 

 『そんなことは言わないよ。どっちかっていうと忠告かな?君は絶対にあの野郎どもに目をつけられるだろうからね』

 

 「面倒ごとはごめんなんだけどな~~」

 

 この先確実に訪れるであろう面倒ごとに刀真は嫌気をさす。

 

 『さて、辛気臭い話はここまでにして、報酬をあげよう。2人とも中央にある魔法陣の中に入って』

 

 「私もですか?私はライザさんに負け」

 

 『確かに君はラーちゃんに負けた。だけど、君の実力は本物だったからねぇ~~。今回だけ特別。ほら、入った入った』

 

 手を叩き、話を強制的に終わらせると、ミレディは刀真とロクサーヌに魔法陣に入るよう促す。言われるがまま2人は魔法陣の中へとはいる。

 

 『じゃあ、始めるよ~~』

 

 2人が魔法陣の中に入ったことを確認すると、ミレディは魔法陣を起動する。すると、魔法の知識、使用方法が2人の脳に直接刻まれていく。

 

 「っん」

 

 「直接刻むなら最初から言ってくれよ」

 

 初めての経験にロクサーヌは体を震わせ、刀真は頭を押さえた。

 

 『う~~~ん、そっちの狼少女ちゃんは適正なしだけど、君は適正ありみたいだね。あと、これも渡しておくよ」

 

 魔法を刻み込む作業を終えたミレディは指輪を取り出し、刀真に渡す。

 

 『それは、この大迷宮を攻略した証だよ。他の大迷宮にもそれと同じものがあるはずだからちゃんと回収しておいてね~~』

 

 「できれば他の大迷宮の場所を教えてくれると有難いんだが」

 

 『場所は・・・・』

 

 

 

 

 

 「情報感謝する」

 

 ミレディから他の大迷宮の場所を聞き終え、メモを取った刀真は礼を言う。

 

 『どういたし巻いて。そうそう情報代ってわけじゃないんだけど。君に1つお願いがあるんだよね』

 

 「お願い?」

 

 『そんな難しい事じゃないよ。君達の旅にラーちゃんを連れて行ってほしいんだ』

 

 「ミレディ!?」

 

 話の邪魔にならないように終わるまで無言でいたライザはミレディの提案に驚くのであった。

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