ありふれた転生者は異世界でも無双する   作:白の牙

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第02話

 

 

 

 「・・・・・・知らない天井だな」

 

 目を覚ました刀真が定番のネタを言いながら目をさました。

 

 「ここ何処だ?」

 

 ゆっくりと起き上がり周りを見回していると、ドアが開き、眼鏡をかけたふくよかな女性が入ってきた。

 

 「おや?ようやくお目覚めかい?」

 

 「・・・貴方は?」

 

 「あたしはキャサリン・ウォーカー。何処にでもいる普通のおばちゃんだよ。あんたは?」

 

 「刀真、上條刀真といいます。あって早々こんなことを聞くのは申し訳ないのですが、状況を教えてもらってもいいでしょうか?」

 

 「勿論だよ」

 

 刀真はキャサリンと名乗った女性に状況の説明を求めた。

 

 キャサリン曰く、仕事の帰りに不思議な光を見、気になり光が発生した場所に向かうと、刀真が倒れており、そのままにしておくこともできず、この宿に連れてきたこと。身元が分からないので鞄の中や所持品を見たが文字が分からなかった。

 

 「大体、こんなところだね。他に聞きたいことはあるかい?」

 

 「俺の他には誰もいなかったんですか?」

 

 「倒れていたのはあんた1人だったよ」

 

 「(バラバラに飛ばされたってことか?だが、こういうのは纏めて召喚するのが定石だ。っとなると、なんらかのイレギュラーが発生して俺だけ別の場所に飛ばされた。そんなことありえるのか?)」

 

 「とりあえず今日はゆっくり休みな。お腹もすいてるだろうし後で宿屋の店主にご飯を持ってくるよう言っておくよ」

 

 「何から何までありがとうございます。それと、今更ですが身元もわからない俺を助けていただきありがとうございます」

 

 「な~に、困ったときは助け合わないといけないからね」

 

 そういうとキャサリンは笑いながら部屋から出て行った。

 

 「さて、どうしたもんかね~~~~」

 

 キャサリンが退出した後、刀真はベッドに倒れこんだ。

 

 「孤立無援って、魔法世界に行った時と同じだな。1つ違うのは指名手配されていないことだな」

 

 刀真はその時のことを思い出す。魔法世界に着いたと思ったら、敵対グループと戦闘、魔法世界にバラバラに飛ばされた。刀真は一度行ったことのある迷宮に飛ばされ、そこの主とあっちが満足いくまで(命がけの)訓練を行い、それを終えて外に出たら、なぜか指名手配されており、毎日のように賞金稼ぎの連中に襲われていた。

 

 「(まぁ、それは裏道を通らずにいた俺のミスだったんだけど。ちゃんとしたところで寝たいし、美味い飯が食いたかったからな~~)とにかく、今回はあの時と違い、土地勘もないから、慎重に動かないといけないな。情報、この世界の金、身分証明書、今必要なのはこの3つだな」

 

 一通り感傷に浸った後、刀真は優先して手に入れるものを上げる。

 

 「金はスキル“換金”でどうにかならないかなぁ~~」

 

 願望を抱いてアイテムボックス内に入れている素材の一つを換金したら、

 

 “円にしますかルタにしますか?”

 

 っと、いう画面が表示された。

 

 「・・・もしかしていける?ルタで」

 

 刀真がそういうとボックス内にあった素材の1つが一覧からなくなり、何処からともなく袋がベッドに落ちた。

 

 「・・・・・」

 

 異世界で手に入れたスキルが別の異世界でも普通に使えることに唖然とするも、直ぐに気を持ち直し、中身を確認すると100枚の金の硬貨が袋には入っていた。

 

 「通貨についても調べないとな」

 

 その後、食事を持て来てくれた店主に貨幣価値を教えて貰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「えっと、ここでいいんだよな?」

 

 翌日、異世界とはいえ日課の朝の鍛錬を行い、店主に頼んで入らせてもらった朝風呂で掻いた汗を流し、朝食を食べているとき、キャサリンからの伝言を店主から伝えられた刀真はキャサリンが務めている冒険者ギルドにやってきた。

 

 「(思ったよりも綺麗だな)」

 

 ギルド内に入り、清潔が保たれていることに刀真は驚く。冒険者は荒くれものの集まりと思っていた刀真にとって予想外の出来事だった。

 

 「こっちだよ」

 

 ギルド内を見回していると、受付であろう場所に座っていたキャサリンが刀真に気づき、こっちに来るよう声をかけた。

 

 「おはよう。昨日よりかは幾分ましな顔つきになったね」

 

 「ははは。んで、俺に何の用ですか?」

 

 「これを渡しておこうと思ってね」

 

 刀真の表情を見て笑みを浮かべたキャサリンは刀真に12㎝×7㎝ぐらいの銀色のプレートをカウンターに置く。

 

 「何ですかこれは?」

 

 「それはステータスプレートって言って、自分の客観的なステータスを表示してくれると同時に身分証明書でもあるのさ」

 

 「へぇ~~~~」

 

 受け取ったプレートを様々な角度から見ながらキャサリンの話し聞く。

 

 「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう?その魔法陣にあんたの血を一滴垂らせば、所有者登録がされるよ」

 

 「何でこれをお俺に?」

 

 「あんたが一番欲しい物だろうと思ったからさ」

 

 「・・・・」

 

 「なんでわかったって顔だね?これでもあんたより長く生きてるんだ、それぐらい分かるよ」

 

 欲している物を読みあて、準備していたことに驚く刀真。そんな刀真をキャサリンは年の功だからと笑っていった。

 

 「(通算すれば俺の方が年上なんだけど・・まぁいいか)」

 

 こういう女性には勝てないと経験談から察した刀真は言われた通り、プレートと一緒に差し出された針を使って傷を作り、浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。すると、プレートが一瞬だけ光、光が収まると、

 

 上條刀真 17歳 男 レベル:???

 天職:剣豪 職業:冒険者

 筋力:45000+2000

 体力:55000+2000

 耐性:45000+2000

 俊敏:45000+2000

 魔力:500000+1000

 魔耐:45000+2000

 

 技能:真武術、全属性適性、気力操作[+放出][+身体強化][+舞空]、魔力操作[+身体強化]、鑑別、忍耐[+精神強化]、隠蔽[+擬装]、剣雷之王(タケミカヅチ)、無限ガチャ、異世界通販、超直感、複合魔法、加減、剣神皇の加護、言語理解

 

 っと、プレートに表示された。

 

 「(これ、異世界での俺のステータスそのまんまじゃねぇか。つか、この加護って何?)」

 

 「表示されたんなら見せてくれないかい?誤作動が起きてないか見ておきたいから」

 

 「(これをこのまま出したらやばいな。取り合えず擬装で改竄しておくか)」

 

 騒ぎどころじゃすまなくなると判断した刀真は隠蔽のスキルでステータス、レベル、スキルを改竄した後、キャサリンにプレートを渡した。

 

 「聞いたことも見たこともない天職だね。ステータスもレベル1にしては高い。これなら大丈夫そうだね」

 

 キャサリンは刀真のプレートに表示された数値を見た後、ハンコらしきものを押し、プレートを刀真に返した。

 

 「・・・職業[冒険者]ってのが追加されてるんですけどこれは?」

 

 「食いぶちぐらいは自分で稼がないとね」

 

 「・・・確かに」

 

 キャサリンの説得力ある言葉に刀真は正直に頷き、講習を受けるのであった。

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