バーチャル配信者が揃う学校に飛ばされました   作:疾風“はやて”

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今回はリクエストいただいた内容で書かせていただきました。

最近は筆がなかなか進まず、他の方の作品を読んで参考にさせていただいたり、モチベーションの向上を図っていますが投稿頻度はゆっくりになってしまうと思います。

アンケートの回答とリクエストをしながら、気長にお待ちいただけると嬉しいです。


2日目“しらけんといっしょ”〜前編〜

「ん〜!」

 

長時間座っていたことで、固まっていた体を伸ばしながら校舎の玄関をくぐる。

 

今日は午前中に有名な人の講演会で、昼食前に放課となった。

 

かみとくんとひなのちゃんは一緒にはおらず、僕1人だけでの帰宅だ。

 

「あ!ハヤテくんきたー!!」

 

ポケットからスマホとイヤホンを取り出しながら歩いていると、正面から声がする。

 

「みんな!捕まえろぉー!!」

 

「え…!?」

 

僕が正面を向くと同時にその様な声が聞こえ、素っ頓狂な声が出てしまう。

 

僕の方に3人の女の子が向かってきて、早すぎるあまり抵抗もできないまま捕まってしまった。

 

「な、、なんなんですか急に!?」

 

「ハヤテくん?今日という今日はしら研に入ってもらうからね??」

 

僕の声に返事をした人の声と単語には聞き覚えがあった。

 

「しら研って…まさか!」

 

しら研…“しらないこと研究会”という部活の略称であり、僕の世界では別名“不知火建設”としても有名だった…。

 

と、いうことは………

 

「…フレアさん!」

 

「お?ついに苗字呼びはやめてくれたんだ〜♪ついでに“さん”も外していいよー?同い年なんだかね!」

 

もうこのやり取りにも慣れてきたぞ…。

 

2人は僕の太ももを片足ずつ脇に挟んで持っており、あともう1人が後ろから僕の肩甲骨ら辺に両手を置いて持ち上げられている…。

 

「え〜?フレアばっかずるいー!団長も名前呼びがいい!」

 

ふにょん…!

 

頭上からそのような声が聞こえると同時に、頭が柔らかいものに乗せられる感触がした…。

 

頭上を向くと逆さまに見える団長の顔………というか顎??

下からのアングルでも綺麗だなやっぱり…ってそんなことじゃなくて…!!

 

まさか…僕の頭が乗ってるこの柔らかいのって……!?

 

「ふぃ〜こうやって持つと少し楽やね」

 

それを理解した瞬間、僕の頭は真っ白になり宇宙猫となってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ…!ボフン!

 

ソファーにおろされた衝撃でふと我に返る。

 

少し前の記憶がないが、多分無い方が良い気がするからいいや。

 

「お、ハヤテくん起きた」

 

「すいちゃんは〜??」

 

「え…今日もちいs」

 

ジャキン!!

 

反射的に出てきた言葉を目の前に振り下ろされた斧が見えると同時に飲み込む。

 

すいちゃんの無言の圧が僕の体に突き刺さってくる。

 

「大きいです「しにてぇのか…?」…じゃなかった、、世界一可愛いです」

 

頭がこんがらがり全ての選択を間違えて、まるで煽りのようになってしまい、命がなくなりかけた……。

 

「だよね〜♪」

 

すいちゃんの地の底のように冷えた表情がパッと明るくなる。

 

「プププ…w星街煽られてやんの〜ww遂に愛想尽かされたんじゃないですかぁ〜?w」

 

僕の代わりの生贄がいて助かった……。

 

おかげで延命できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛想……??」

 

みこ姉が斧の試し切りに付き合わされてる横で、みこ姉の発言の中で気になった単語が1つ。

 

『愛想』〜“人に対する好意・信頼感”〜

 

 

「確かに、あんなゾッコンだったのに今日はなんかおかしいねー?」

 

「それポルカも思った」

 

そして、フレアさんの発言にポルちゃんも同意したことで確信めいたことが1つ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

………心に決めた人って、すいちゃんだった?

 

確かに、顔もプロポーションも良いけど…!

 

チラッとすいちゃんの方を向く。

 

「すいちゃんのこと好きだよね〜?」

 

「……///」フイッ

 

目が合って、じっと見つめられ思わず視線を逸らす。

 

「あ、赤くなった…」

 

「可愛いなぁもう!」ギュッ

 

「ちょ…///」

 

僕の頭を両手で包み、すいちゃんの方へと引っ張られ抱きしめられる。

 

トン…

 

「……かたい」

 

何か固いものにぶつかり、思わず呟いてしまった。

 

呟くと同時に、僕はすいちゃんが胸ポケットに何かしまっていたのだと思い込む事にした。

 

現実逃避…したかったんだ。

 

そして、僕の視界は明るくなるも、すぐさま暗転するのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「とんでもない目にあったにぇ」

 

「まあ、ほとんど僕が悪いんですけど…」

 

「でも今日のハヤテくんはおかしいで…」

 

2人で皆の飲み物を買いに行かされている僕とみこ姉。

 

まさか僕がすいちゃんに心を寄せていたとは…。

 

果たしてどうしようか。

 

いや、1つだけあったぞ…!

 

「すいせい先輩は推しなんで…揶揄ったり揶揄われたりするのが楽しいんですよ。みこ先輩だってそうでしょ?」

 

推しということにしよう。

まあ、元々箱推しだったしね……?

 

「ま、まあ確かに」

 

ピコン!

 

すると、ハッとした顔をしてアホ毛をピンと伸ばすみこ姉。

 

「ってことは、ハヤテくんはすいちゃんを恋愛対象として見てないってことぉ!?」

 

「まあ、僕は恋っていうものを経験したことないんで」

 

「ならみこにもチャンスがあるってことやな…みこがハヤテくんに恋っちゅーもんを教えてやるにぇ!」

 

「あ、大丈夫ですよー」

 

エビオさん語録でみこ姉を軽くあしらい、飲み物を持ちながら歩く。

 

「おーい!!」

 

後ろからみこ姉の声が聞こえるが無視無視。

 

このまま向かうは『around2』というアミューズメントパークだ。

 

れちゃごれちゃご〜!

 

 

 

 

 

「とりあえずゲーセンで遊ぼっか!」

 

『さんせーい!』

 

フレアさんの言葉にしらけんのみんなは返事を返す。

 

「どうせならふたつのチームに分かれて、どっちが多く景品獲れるか勝負しようよ!」

 

「それめっちゃいいじゃ〜ん!」

 

「ちょうど6人になったもんね」

 

ポルちゃんの提案にビシッと指をさして賛成するみこ姉。

 

すいちゃんの言う通り、人数も3:3にできるしちょうどいい。

 

「じゃあ、ジャンケンで勝った2人がハヤテくんとチームね!!」

 

『おっけー!!』

 

ノエルさんの言葉に皆が返事し、ジャンケンがスタートする。

 

「(僕の意思は全く適用されないのか……)」

 

心の中でそう思いながら見守る。

 

『じゃーんけーん、ぽん!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「折角ハヤテくんと一緒なのに、なんでみこちがいんだよ…」

 

「それはこっちのセリフだにぇ!!」

 

「さっそく喧嘩しないでくださいます……?」

 

ボソッとギリ僕たちの耳に届くくらいの声で呟くすいちゃんの言葉に、みこ姉もご立腹である。

 

「まぁいーか。ハヤテくん!すいちゃんあれ獲りたーい!!」ニギ

 

そう言って僕の手を掴んで、欲しいものの台に連れていかれる。

 

「あっ!?おい星街てめぇ抜け駆けすんじゃねー!!」

 

後ろからパタパタと怒ったみこ姉が走ってくる。

 

「これですか…?」

 

「うん!このクマさん可愛い!」

 

子どもがはしゃぐように台の中のぬいぐるみを指さすすいちゃん。

 

「このぉ〜…ハヤテくん!あとでみこにもなんか獲ってよね!星街よりもデッカイやつ…!!」

 

一旦諦めたのか、そう言うみこ姉。

 

「みこさんのは僕が獲る前提なんですね…wいいですよ!……でも最初は自分で頑張ってくださいね?」

 

「わがった!!」

 

元気よく返事をするみこ姉。

 

「ハヤテくんコレ獲れると思う?」

 

「まぁ、頭と体がしっかりあってそこそこ重そうなので獲れると思いますよ」

 

すいちゃんの質問に僕は今までのゲーセン巡りで培った知識を頼りに答える。

 

僕的には頭と体がしっかりあって、アームが途中で景品を離したりしない限りは大丈夫……なはず。

 

「うーん、じゃあ早速やってみる!!」

 

チャリン

 

「とりあえずアームの強さチェックのために頭を掴んでみましょう」

 

「OK!」

 

ウィーン……

 

「ここら辺でどう?」

 

「いいと思います。」

 

「よしっ、いけー!」

 

ウィーン、ガシッ!

 

ゆっくりと景品が持ち上がってくる。

 

「落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ(小声)」

 

みこ姉が横で呪いをかけているが……。

 

パッ……コテン。

 

「あっ……離しちゃった」

 

少し残念そうにするすいちゃん。

 

「ヨシッ…!」

 

みこ姉、、僕にはそのガッツポーズ見えてますよ……?

 

「落ちちゃいましたけど、こういう頭だけが持ち上がるやつは意外と獲れますよ?」

 

頭をガシッと掴んで引きずり回しあと、最後に足の方を持ち上げてトドメをさせば獲れると思われる。

 

「ほんとっ!?」

 

「はい、とりあえずこのクマの頭を掴んで徐々に引きずってきて、この穴の横のところに頭を乗せれたらこっちの勝ちです」

 

「ふむふむ……なるほどにぇ」

 

僕の説明に頷くみこ姉とすいちゃん。

 

「分かった…!」

 

そして5回ほど同じ作業を繰り返し、ようやく頭が出口のところに引っかかる。

 

「あっ!引っかかった…!!」

 

「おー!そこまで行けば、あとは軽い足の方を持ち上げれば…」

 

「うん!」

 

ウィーン……ガシッ!

 

ウィーン…ストン!

 

「やったぁー!!獲れたー!!」

 

「おめでとうございます!」

 

「ハヤテくんのおかげだよ!」

 

獲ったクマのぬいぐるみを抱き抱えて、嬉しそうにしているすいちゃん。

 

「くぅ……ハヤテくん!みこも獲りたい!」

 

すると、すいちゃんをみて羨ましく思ったのか、僕の服を引っ張るみこ姉。

 

「そうですね、行きますか!」

 

「みこアレやりたい!!」

 

「……やめときましょう」

 

「えぇ…!?」

 

みこ姉が指をさす方向をみて、すぐさま拒否する。

 

それもそのはず、、

 

そこにあったのは僕の身長と同じくらいのクマのぬいぐるみのバカでかいクレーンゲームがあったからだ……。

 

「確かにやってみたい気持ちもありますけど、、これから遊ぶのに持ち歩くの大変ですよあれ……」

 

「くっ……なら仕方ないにぇ。じゃあアレにする!」

 

「〜〜♪」

 

冷静にみこ姉のことをなだめ、他のものを指さすみこ姉。

 

そんな僕たちが会話している後ろを、余程獲れたことが嬉しかったのかクマの手足を動かしてご満悦そうなすいちゃんがついてくる。

 

「……って、、なんでこんな所に金時ぱいせんが…!?」

 

「ん?どうかしたのかにぇ?」

 

「いや、顔見知りだったので……」

 

「にぇ…?」

 

みこ姉の示した景品をみて思わず声が出てしまった。

 

なぜなら、僕の世界でさくらみこの配信のマスコットとして有名だった金時ぱいせんが封じ込められていたからだ。

 

僕の言葉が理解できないのか、みこ姉は首をかしげる。

 

「今すぐそこから出してあげますからね…!」

 

「星街、ハヤテくんおかしくなっちゃった…」

 

「元々ちょっと変わった子だから誤差でしょ」

 

2人の発言は聞き捨てならないが、一刻も早く金時ぱいせんを出してあげなければ……!

 

ウィーン……ガシッ!

 

これは多分丸っこいから確率機の可能性が高い……だから中心を狙って掴めば!

 

「お!?めっちゃいい感じじゃん……!」

 

ウィーン……スポッ!

 

「おぉ〜!!すげぇ一発や!!」

 

「大丈夫ですか金時ぱいせん……!?」

 

後ろで嬉しそうにはしゃぐみこ姉を横目に金時ぱいせんの安否を確認する。

 

返事がないため、一瞬戸惑ったがぬいぐるみだから仕方ない。

 

「ハヤテくん…ホントにどうしたんだにぇ……?コイツなんか有名なやつなん?」

 

「あなたが最初期に召喚した式神ですよ!」

 

「……にぇ??」

 

 

 

その後は、ぬいぐるみは持つ時にかさばるため獲るのを控え、大きめのお菓子とかを3、4個とって時間となった。

 

勝負は、向こうのチームもぬいぐるみ2つとお菓子を少しとっていたので両者引き分けという形で幕を閉じた。

 

 

 

 

後半へ〜続く……!




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