バーチャル配信者が揃う学校に飛ばされました 作:疾風“はやて”
「ハヤテさん」
「……はい」
「なんですかその間は…」
今はちょうどお昼時で学食を食べている。
「いや、、どうせれん先輩がどうとか言うんでしょ…?」
「なんで分かるんですか気持ち悪い…」
「僕は一生、れん先輩れん先輩って言ってる方が気持ち悪いと思います…」
「どうしてそんなこと言うんですか?」
「…怖いよ」
「私は怖くないですよ?」
目の前の小さくて可愛い女の子はぶいすぽっ!の“紫宮るな”ちゃんである。
だが見た目に騙されるな…なかなかの毒舌でライフを削ってくるぞ。
「れんくんにるなちゃんの話したら…「そう言う話が聞きたかったんですよ…!」だから怖いって…」
れんくんにるなちゃんの話をしたことを知った途端さっきまでのテンションとは打って変わって、詰め寄ってくる。
圧がすごい……。
彼女は同じぶいすぽっ!所属の“如月れん”くんが大好きなのだ。
「それで今のるなちゃんみたいに一緒にれんくんとご飯食べてたんだけど…」
「はぁ!?れん先輩と学食デートしたんですか…!」
2人でご飯食べてただけなのにデートって…脳内変換がすごいことになっている。
「デートじゃなくてお昼にたまたま席が一緒になったから…!」
「れん先輩かわいそう…」
もう聞き流そう…。
いちいち突っかかってたら話が進まない…。
「……それで“るなちゃんに慕われてるの、どう思ってんの?”って聞いたら苦笑いで“可愛い後輩だよね…wま、ありがたいよ”って言ってた」
「れん先輩、紫宮のこと可愛いと思ってくれてたんだ…///」
無視無視……。
「あともう一個」
「なんですか〜?」
抑えようとしているが堪えきれず嬉しそうな様子のるなちゃんが聞きたそうに返事をする。
「“厄介ファンの一歩手前”とも言って言ってたね…」
「えっ……」カチン…
僕の一言でカチコチに固まってしまったるなちゃん。
思わず、うどんを持ち上げていた箸が空中で止まってしまっている…。
「ああ、後もう一個あったや」
「……」
僕のことちょっと言い過ぎだったから、この話は少し誇張してやるか…。
「“ハヤテくんは私のことどう思ってんの…?”って顔赤くしながら言われたかな…?」
「……」
るなちゃんの箸からうどんがツルッと滑り落ちて、つゆが少し飛び散る。
「……るなちゃん?」
さらさらと砂になって消えていってしまいそうな空気感のるなちゃんに、声をかけるも返事がない…。
「あっ、れんくんだ…」
「えっ…!?」
急に我に帰り、周りを見渡している。
「どこですか?れん先輩は」
「ごめん、嘘だ…「呼んだ?」よ…?」
すると突然、どこから現れたのか…れんくんが立っていた。
「あっ、れん先輩!さっきからこの人、妄想がすごいんですよ…!さっき話聞いて、れん先輩に“私のことどう思ってる?”って聞かれたとかほざいてるんですよ!れん先輩はそんな匂わせ発言しませんよね!?」
なかなかに好き放題言ってくれるじゃんこの子ども…。
「ああ、こないだ一緒にご飯食べてた時の話かな?」
「へ……?」
すると思わぬ返答が来て、間の抜けた声が出るるなちゃん。
「2人席で、私の向かいの席が空いてて…ちょうどハヤテくんが席探してたから私が誘ったんだよね〜」
「だから言ったやん…」
「れん先輩…まさか!?」
「あ、紫宮……!?」
ハッと何かに気付いた様子のるなちゃんが、僕のことを指差したのを見て何故か少し焦ったような顔色のれんくん。
「この人に何か弱みを握られて脅されてるんですね…!!」ガタッ
『……えぇ?』
もう一種の病なのではないのか?
もしくはれんくんが惚れ薬を飲ませたか……。
「今助けますからね…!えいっ!」
「えっ…ちょ!?」
急に振りかぶった先に拳が構えられており、思わず立ち上がってしまう。
ポフッ…ポカっ……
そしてるなちゃんは拳を固めて、僕の肩にパンチ?をした。
「腹が立ちましたけど、顔はれん先輩ほどではないですが、そこそこかっこいいんでやめといてあげます…」
「…届かないだけじゃなくて?」
「ぶふっ…ww」
状況が理解できないといった表情をしたれんくんの冷静かつ素朴な質問に、思わず吹き出してしまった。
「れん先輩……?」
抗議をしたそうな視線をれんくんに送るるなちゃん。
「ごめんごめん…w」
れんくんも笑いながら謝っている。
「仲良いんだね2人ともw」
「べ、別に仲良くなんかないですよ…!!」
「ツンデレ…?」
言い方があまりにもツンデレ発言すぎる。
「ツンデレでもないです!!」
「僕のこと嫌いなの?」
「嫌いです…!!」
そこまではっきり言われると、それはそれで少し悲しきかな……(´;ω;`)
「私にハヤテくんのいつも座ってるところ聞きに来たのに?」
「え?」
「ちょ…!それは……!?」
まさかのセリフに僕は疑問符が浮かび、るなちゃんは焦った様子で話を遮ろうとするもれんくんは続ける。
「“ハヤテさんとれん先輩談義したくて…!”って嬉しそうに言ってたじゃん…w」
「それ以上喋らないでください…!!」カオマッカ
顔をリンゴのように赤く染め、俯いて手をぎゅっと握っている。
「…可愛いとこあるじゃんwこのツンデレめ…w」
あまり見ない、るなちゃんの姿に少し気分が上がりいじってみる。
「果たして好きなのは私なのか、ハヤテくんなのか……どっちかな?」
僕に続いてれんくんもるなちゃんをいじる。
「れん先輩です!!」ダッ!
僕たちの煽りに、恥ずかしくて耐えられなくなったのか一言だけ残し走り去ってしまった。
「あ、行っちゃった……」
「ちょっと意地悪しすぎたかな?」
「れんくんも後輩に意地悪することあるんですね…w」
「あんな紫宮滅多に見れないからね〜w」
「推しだからるなちゃんも言い返せないしw」
二人で反省しつつも、普段見れない姿を面白がる。
「そういえばなんだけどさ……?」
すると、れんくんが思い出したように話題を切替えてくる。
「どうしたんですか?」
「ハヤテくんにはあの時誤魔化されて逃げられたけど、、私の事どう思ってんの?」
「……やべ」
忘れていた……!
あの時、質問してきたれんくんの圧に屈して発言する前に、逃げ出していたことを…。
「紫宮とか他のぶいすぽメンバーからも聞いたけど、ハヤテくんも私の事推してる的なことちょくちょく聞くんだよねー」
「へ、へぇー……」
れんくんは、キリッとしたかっこいい目を細めて続ける。
「私はハヤテくんのこと、好きなんだけど……?」
…非常にこの流れはまずい。
「仮に僕も好きだと言ったら……?」
「私のおうちに持って帰る」
この選択肢はダメ…。
「じゃあ好きじゃないって言ったら……?」
「私の部屋に閉じこめる」
この選択肢もダメ……。
「あくまでも推しとして好きだと言ったら?」
「私の家に持って帰って、推しパワーで依存させる」
「スゥー、、用事思い出したなー……!」スーッ
ガシッ!
「どこ行くの…?」
「いや〜?僕には帰りを待つ妹たちが居てですね…?」
「今度は返事を聞くまでは逃さないよ?」
くっ、、言うしかないのか……。
「…目がキリッとしてて綺麗な女性だと思います!スタイルもいいし、性格も落ち着いててモテる理由がわかるなーと思ってます…!」
「……あ、ありがとう…///」
「僕はわりと好みです…///」
「えへ…///嬉しい!」
普段のかっこよさは何処へ…と言った感じで女の子の顔になってるれんくん。
明確な回答をせず、とにかく褒めることで一時的に行動不能にする。
この隙に逃げるしかない…!
シュンッ…!!
「危ねぇ〜……!あの様子だと、放課後も全方位に気をつけて帰るしかないな…」
一直線に教室に向かい、扉を開く。
そして、すぐさま閉めて席へと向かった。
「お、ハヤテどしたよ〜?そんな焦って」
すると途中で声をかけられ足を止めると、そこにいたのは、にじさんじの“渡会雲雀”くんと“風楽奏斗”くんだった。
「雲雀くん、今日一緒に帰ろう…!」
「え…??急にどしたん…」
僕の事情も知らない雲雀くんは首を傾げている。
「別に?ただ一緒に帰りたいなって…」
適当すぎる理由を口に出す。
「わりーけど今日部活あんだわ…」
「じゃ、じゃあ…奏斗くんも?」
「僕も部活〜」
そうだった。
この2人は音楽活動を“軽音楽部”という部活を通して行っている。
「…僕嫌われてる?」
若干ヘラってみるが、客観的にみるとめんどくさい発言だなと自覚しながらセリフを吐く。
「んなわけねーじゃんwそれに、俺らじゃなくても、かみーとがいるだろー?」
雲雀くんの明るく優しい返事にあったまりつつも、僕には頼れる幼馴染がいたことを思い出す。
「あぁ、忘れてた……確かにいつも一緒に帰ってたわ」
“おい!どーゆーことだお前ー!!”
僕たちの声量が大きかったのか、かみとくんが遠くから大声で突っ込んでくる。
「幼馴染忘れちゃダメでしょwどうやったら忘れんの?w」
奏斗くんも面白そうにケラケラと笑っている。
「いや、いろいろあってね…」
そう言い残し、僕とかみとくんの席まで移動する。
「かみーと、僕の護衛できる…?」
「あぁ…ごめん無理」
そ、即答……!?
「ねぇー、さっき忘れてたの謝るし、なんか奢るから…!!」
「いやさっきのこと抜きにしても無理…」
「なんでぇ!?」
幼馴染にも見捨てられてしまった僕はどうすればいいんだ…!
「どうせファンの追っかけだろ??お前のファン強すぎて俺じゃ相手にならんのよ…」
「そんな、、なら誰に守ってもらおう…」
確かに、、れんくんは割と強敵だな…。
さっき腕掴まれた時全く動かなかったもんな…。
ぶいすぽメンバーは、ペットボトルも開けられないようなフィジカル弱者しかいないと思ってたんだけど…。
ってかペットボトル開けられない女の子が実在するのか?と毎回思ってしまうが、怒られそうだから深掘りはしないでおこうね皆さん。
「副会長とかは?」
すると前の席にいた、僕と同じにじさんじ…七次元生徒会メンバーの“三枝明那”くんがいた。
「明那くん…!確かにその手があったか!」
確かに、楓姐さんであれば誰だろうと追い払ってくれそうだ。
「樋口先輩かー、確かにあの人は力も権力も持ってるから普通の人なら手は出せないか…」
かみとくんもその意見に納得している様子。
「でもハヤテくんの部屋まで着いていって置いてあるもの物色し始めそう…ww」
「………他に案無い??」
『…っww』
2人して笑いを堪えるんじゃねえ…。
怖い話なんだから。
「叶会長でいいんじゃね?」
「俺も叶さんが無難だと思う」
あぁ、確かに困った時にいつも駆けつけてくれるのは叶さんだな…!
「確かに…!なら叶さんと葛葉さん呼んで、今日僕の家で遊ぶことにしよう…!」
「おぉ〜めっちゃいいじゃん!!」
明那くんも賛成のようだ。
「かみーとと明那くんも来る?」
シンプルに遊ぶなら人数は多い方が楽しいからね。
「俺行きたーい!!」
明那くんは元気よく返事を返してくれるが……
「えーっ?俺はなぁ……」
かみとくんはあまり乗り気じゃ無い様子…。
「クロヱとかなたの部屋着見れるかもよ?」
「行きます」
よしっ。
「妹をダシに使うのヤバすぎでしょ!w」
クロヱ、かなた、こんな兄ですまない…。
でも毎夜毎朝部屋に来るのはやめろ。
部屋の鍵閉めても窓から入ってくるな。
危ないから…。
「…よし、放課後生徒会室いって叶さんに話すことにしよう」
「確か放課後は葛葉さんも会長のこと待ってるはずだから一緒にいると思う」
相変わらず仲良しだなぁ。
「俺は家近いし、荷物持ってハヤテんち泊まることにするわ」
「いいなぁ〜!俺も泊まるー!!」
「いいよ〜服は僕の貸したげるよ」
「イェーイ!ハヤテくんちでお泊まりだぁ!」
あんまり騒がないでよー?
「叶さんに連絡入れとこっと…」
“お疲れ様です。明那くんとかみとくんが僕の家に泊まるのですが、叶さんと葛葉さんも今日僕の家で遊びませんか?”
送信っと…。
「楽しみだなぁ〜!」
「俺もちょっと楽しみだわ」
かみとくん、あんなこと言ったけど僕の妹を変な目で見たら庭に埋めるからね?
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