悪役貴族転生【女装】悪役令嬢ルート~99通りで断罪される悪役に転生して女装したら死亡フラグが無くなる代わりに周囲の目が怖くなってくんだけど?~   作:あずももも

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122話 メス堕ちしかけたけど、ぶにっとして降ってきた

「はぁ……はぁ……んぅっ!?」

 

「うふふ……ずぅっと弱い刺激ばかりで退屈よねぇ……♥」

 

――両手で、きゅっとつままれてまた意識が飛びかける。

 

……ああ、前世でもえっちなことに興味こそあっても、そこまで熱心じゃなかったんだ。

 

だって、まだ「下」に触られてもいないのに、この段階ですでに「知らない」感覚の領域なんだから。

 

――周囲がどうなっているのか、見えているはずなのに目が認識してくれない。

 

脳みそが、そんな情報も処理できないほどに――肉体からの未知の信号で渋滞を引き起こしている。

 

「かわいいおへそ」

「あっ……!」

 

「かわいい腰」

「んっ……!」

 

さわ、さわ。

 

僕を焦らすように、けれども確実にその両手が降りていく。

 

「……ハジメテは、着たままが良いわよね? うふ、だぁってぇ」

 

穿いているスカートを、横から――布の上からふとももをさすりさすり、降りていく手。

 

「――その方が、高貴な貴女が高貴なままで堕落したって、いつまでも記憶に残るものねぇ……♥」

 

「やめ――ひゃんっ!?」

 

びくっ。

 

スカートの下から一気に両手が差し込まれ、ふとももを撫で回される感覚で――布越しだったそれが一気に肌越しになって、また体が勝手に弓なりになる。

 

「うふ、うふふふ……私、我慢ができなくなってきたわぁ……♥」

 

さっきまでよりもずっと荒くなっている、彼女の吐息。

密着させられているからこそ分かる、彼女の弾む胸元と心臓の音。

 

「安心してね? 最初は入れないで、外からだけでじっくりと溶かしてあげるから……♥」

 

――肉体的な接触が濃すぎるせいで、なんとなく分かる。

 

彼女は、もう僕に夢中で――「スカートの中」を早く触りたくって仕方がない。

 

「ああ、良い匂い……! 貴女、私を悦ばせるために生まれてきてくれた素敵な子……ユリア……ユリアぁ……大好きよぉ……!」

 

僕を翼でぎゅうぎゅうと抱きしめながら、もぞもぞと全身を揺らして迫ってくる彼女。

 

そして彼女の指が、つつつとドロワーズと僕の肌とのあいだに侵入し、一路、「そこ」を目指し――――――

 

――――――ぶにっ。

 

「あら、ちょっと『ここ』にお肉がつきやすい子なのねぇ……♥ それもまた魅力的――――――」

 

――ぶにっ、ぶにっ。

 

「………………………………?」

 

ぴたり。

 

彼女の思考が――一瞬だけ、完全に停止。

 

「僕が捨て身で何かをしてくる」ことへのわずかな警戒も――ほんのひと呼吸だけ、停止する。

 

「……あ、あら? あらら……? 貴女、まさか――――――」

 

僕は――その瞬間を「待っていた」。

 

そうだ、彼女は僕へ――「少女と思っていた僕へ、そういうことをするために、ここを絶対に触りにくる」。

 

そして――ほぼ確実に、いや、絶対に――触れたとたん、望んでいた触覚と違うもので、混乱する。

 

警戒が、なくなる。

 

ああ、待っていたさ――なら。

 

――『ホーリー』。

 

ああ、そうだね。

 

ただのジャッジメントでもエビルジャッジメントでも、属性的にエロディーと相性が悪いんだ。

 

だから――「勇者である主人公だけが使用できるはず」の――とあるイベントクリア報酬として女神から直接に授かるはずの「それ」を使えば、

 

「――ユリアさまぁぁぁぁぁ!!!」

 

「――っ!?」

 

来るはずのない方角から来るはずのない声に、エロディーがまたさらに思考を止められる。

 

「女神様から、ユリアさまに――――――」

 

――天井に、逆さまの姿勢でいきなりに出現した、ルーシーちゃん。

 

なぜかさっきまでとは違って純白のワンピースを着ているし、妙に髪の毛がさらさらになっていて心なしか美人さんになっているし、なぜか妙に神聖な雰囲気を振りまいているけども――

 

彼女の指先が僕のひたいに触れ――――――僕は「何か」を受け取る。

 

「――っ!? しまった、女神の介入――――――」

 

「――ホーリー」

 

もう、遅いよ――エロディーさん。

 

「――――――ジャッジメント」

 

――ばちっ。

 

真っ白な光が僕たちを包む。

 

「……あぁ……そう、そうだったのねぇ……」

 

僕を蝕んでいた淫の気配が、消滅していく。

 

「貴女は貴方で……だから私は、最初からなぜか貴方だけを――――――」

 

――数秒後。

 

ダンジョン上層階、その階段付近。

 

そこには――胸元が開けた状態で座り込んだ僕と、そんな僕に飛び込んできたルーシーちゃんだけが居て。

 

「――ユリアぁぁぁ!」

 

「ユリア様ー!」

「どちらですのぉー!」

 

――どのくらい時間が経ったのか。

 

階段の上から、あの子たちの声が聞こえてきて。

 

「――ユリアぁぁぁぁ!! 我が妻よぉぉぉぉ!!」

「ユリアママが寝取られたらもう生きていけないんだぁぁぁぁ!!」

 

――優秀なのに、なぜかその一点において壊滅的にぽんこつな肉親たちの声が聞こえてきて――。

 

「……ユリアさま? ……ユリアさま!?」

 

僕は、ようやくに安心できて――意識を手放すことができた。

 

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