残ってるデータが箇条書きじゃなくて、割とガチめなストーリーラインに沿ったセリフの羅列だったのだが?
設定メモなかったっけ?
そんな感じでほぼ書きかけ原稿。
後半にかけてどんどん情報量が減っていく。
データなのでコピペができたよ!
ロスフラも刻のもやってません。
1. 異世界
ここでない世界。
ふたつの月が浮かぶ空の下。
次元管理世界 ミッドチルダ
エイリム山岳丘陵地区 ———
列車が煙を吹いて停車していた。
故障———否、事件だった。
陽の光を受けて銀色に鈍く光る鋼鉄の長い長い蛇のような箱は、あるところでは黒煙を上げ、あるいは無数の穴を穿たれ、無惨な姿を曝していた。その全体を見渡せば、此度の事件の原因であろう青い機械たちが目に入ってくる。たとえば先頭車両には、コード状のアームを複数本伸ばしたカプセル型の機械がいくつも張り付き、ひと際大きく破損した中央付近には、直径3mはあろうかという大きな球体が、本体から伸びる太いアームをバラバラに切断され、真っ二つになって転がっている。
治安組織らしきヒトが忙しなく動き回り、現場を検証しているさまから、この場はすでに後処理に追われているらしい。
そんな事件の爪痕を傍目にして、物語はその現場の眼下に広がる森の中から始まる。
何の変哲もない至って普通の森。そこに突如として白い霧が立ち始める。それは極々狭い範囲に蔓延し、もはやその霧の向こう側が見えないほど真っ白に塗りつぶされた時———白い霧をまとって一人の青年が現れた。
否、霧をまとう、というのは少々語弊があろうか。そう見えたのは、その青年の着ている白い衣せいであるのだから。
青年は、霧の中から数歩進んだところで徐に立ち止まり、金色の双眸でもって周囲を静かに見渡した。その顔には上半分を覆う白い仮面。額の左右に角の生えたものが張り付いている。
その背後———いまだ掛かる霧の向こうから、青年と同じようにするりと現れた影がふたつ。またふたつ。
最初のふたつは男女。男の方は浅葱色の羽織を肩から粋になびかせ、腰には太刀を凪いでいる。蓬髪に髭を生やしてはいるが、年の頃は最初の青年と背格好も含め変わらないように見えた。
女の方は腰よりも長く美しい黒髪が目を惹く、少女の域を脱し始めた頃の若い女性。毛並みの良い大きな耳と長い尾をふわふわと揺らせ、周囲を興味深そうに見まわしている。
最後のふたりは黒髪の少女よりも小柄で、両者とも頭から足の先までをすっぽりと覆う黒い衣を身にまとっていた。ふたりともその姿はもちろん顔も性別すら伺うことができない。
そのふたりは霧から出ると、その場で左右対称にくるりと回った。しゃん、と澄んだ音がする。舞うようなふたりの仕草の後、霧は何事もなかったかのように消え失せる。
「どうやら無事に辿り着けたらしいな」
白い青年はそう言ってふっと息を吐き、霧を消した黒い衣のふたりに礼を言った。そして一度目を閉じて、開ける———現れたのは先程までの金色ではなく、濃い琥珀の色。
「ここが異世界…?」
黒い髪の少女がそう言いながら一歩二歩と前に出て周囲を見渡す。
「そのはずだ」
問いかけられた青年は、少女に答えながら自らの顔を覆う白い仮面の縁に両手を添えた。抵抗無くスラリと外れた仮面に、少女の大きな瞳がさらに大きくなる。
「ハクはそれ、外せるんだ?」
その声には意外だという感情が隠さずに乗せられている。
「その代わり『力』はほとんど使えなくなる———まあ仮面を外す対価、みたいなものだな」
青年———ハクは、そう言いながら仮面をふりふりと片手で振って見せる。そうして不意に手を止めると、彼が見ている前で仮面はぼんやりと輪郭を失い、融けるように消失した。ぐっと握り込んだ彼の手から淡い光の粉の残滓がはらはらと散っていく。
「あ、でも言っておくが、最初の頃の貧弱じゃないからな?日々のつら〜い仕事の数々を乗り越えて体力がついた方だからな?」
腰に手を当て息を吐く。蓬髪の男がそれを聞いて快活な笑い声をあげた。
「そりゃあよかった。それでこそアンちゃんに今まで、いろ〜んな仕事をやってもらってきた甲斐があるってモンだぜ」
「ほぼお前から回された力仕事だったんだが?」
それを見て白い青年はがっくりと肩を落とす。
「それに、自分たちのいた世界ならいざ知らず、
「なるほどな、確かに」
蓬髪の男は頷くと素早く視線を周囲に走らせた。黒髪の少女も楽しげな表情はそのままに、さりげなく青年を背にして立つ。
その一連の流れに白い青年は「さすがだな」と口の中に含んで満足げに微笑んだ。
「ウルゥル、サラァナ———周囲にヒトはいるのか?」
白い青年の澄んだ声が問いかける。黒い衣の2人はそれまでお互いの手を合わせ、もう片方を宙に掲げて探る様に
それに応えるように黒い外套の下から瓜二つの顔が現れた。
「平気」
「周囲にヒトの気配はありません」
白い肌の少女が平坦かつ簡潔に、浅い褐色の肌の少女がさらに補足するように丁寧に答えた。
「崖の上」
「ですが、それほど遠くない場所にこの世界の方々と思われる沢山のヒトの気配を感じます。まだこちらに気がついた様子はありません」
双子の答えになるほどな、と頷く。そして目を細めて続きを促した。
「———ヒト以外のものは?」
「わらわら出てきた」
「先程からこちらの周囲を囲むように出現を続ける人工物があるようです。そのすべてに生き物の気配を感じられません」
白い青年の問いに間髪入れず答える二人。
「「如何いたしますか、主様?」」
「じんこうぶつ?」
「要は絡繰だな———問題はその絡繰がこちらに害を為すか否かだが」
「お出でなすったぜ」
「すごいすごい!見た見た?今の見た!?」
「クオーン、はしゃぐところじゃないからな〜?一応今の、命狙われたんだからな?」
「あっぶねぇなぁ!」
「ったく、馬鹿力め・・・」
「今・・・打ち消された、のかな」
「
「ちょっと違う」
「あれは広い範囲に作用していましたが、こちらのものはごく狭い範囲———身に纏う程度の規模でしかないようです。術の強度を少し上げれば、簡単に無効化できるかと思われます」
「ウルゥル、サラァナ」
「双影無双———3段で良いだろ。合図したらぶちかませ」
「「御心のままに」」
「ウコン!大技で一気に決める。あのデカいやつの周りになるべくたくさん集めてくれ!」
「クオン!」
白い青年が呼ぶと、黒髪の少女が青年の目の前に着地する。
「あまり無茶をしてくれるな」
「ありがとう〜!」
「あ〜!ネェちゃんだけずるいぜ———アンちゃん、俺にも〜!」
「我儘言うな!さすがに遠いわ!」
「それに———必要か?」
「違いねぇ」
そう愉しそうに言って蓬髪の男はくるりと太刀を回して鞘に納めると、トン、と地面に突き立てた。
コポン、と言う澄んだ水の音とともに男の周囲が清涼な水の気配に満たされる。そうして太刀を構え、一気に絡繰りに肉薄した。
抜刀一閃
絡繰りが、上下真っ二つになった。
それを背に太刀を一振り———水が迸る。
そうして別の絡繰りへ再び肉薄する。
だが今度はすんなり真っ二つ、と言うわけにはいかなかったようだ。
「こう言うのも消しちまうのか———厄介だな、それ」
厄介と言いながらその表情は余裕の笑みを浮かべたまま崩れることはない。
己の中に宿る神に頼ることのない、純粋な剣の一閃。にもかかわらず、ウコンの太刀は金属に遮られることなく、すっぱりと通り抜けた。
掲げた扇をパチンと閉じ、空を切る。
「行く」
「参ります」
《水神》
《火神の力で》
《土神》
《風神の叫びを》
「片付いたか」
「ウコン、調子はどうだ?」
「おう、問題ないぜ」
「そうか」
「さて」
「時空管理局本局、遺失物管理部機動六課執務官、フェイト・T・ハラオウンです———先程の戦闘について、いくつか伺いたいことがありますので、ご同行をお願いできますか?」
2. 邂逅の時
話は少々さかのぼる。
機動六課 作戦司令室———
「魔力反応⁉︎———これって」
「サーチャー散布!」
「サーチャー散布、了解!———現場の状況、モニター、出ます!」
「ガジェット・ドローン!」
「三型もいます!」
「人が・・・!」
「いけない、フォワードを現場に———え!?」
「強い・・・!」
「モニター!今のとこ、あのヒゲの男の耳元を出して」
「人間じゃ、ない?」
「まさか、みんなあの男の使い魔、なのか?」
「魔力反応増大!これ、AAAランク!?」
「三型、
「いけない、あの子達」
「・・・反魔法結界、
「なんやて!?」
「三型、沈黙を確認」
「ライトニング・ワン、現地に到着しました」
「ハク、あのヒト…」
「時空管理局とか言ってたな」
「空を飛んでるかな!」
「そっちか」
「この世界の検非違使ってところだろう。余計な面倒は御免被りたいところだが———」
「邪魔をされずに行動するにゃあ協力してもらった方が動きやすい、ってか。なるほどな」
「ウコン、クオン」
「ウルゥル、サラァナ」
「あとは、まかせ た…」
「アンちゃ———ん!!?」
「ハク———!!?」
「ふえ———!?」
「主様、お疲れ」
「大いなるお力を行使された後、続けてすぐに先程の戦闘がありましたので、大変なご負担を強いられました。今はその反動が強く働いているようです」
「対価」
「かかったご負担の分だけお休みになれば、時期に目を覚まされることでしょう。それまでは、私たちが何を施しても起きることはありません」
「それ、対価?」
「まあ、アンちゃんらしいっちゃらしいな?」
「すぐ起きる」
「今回は私たちもお手伝いしましたので、然程時間をかけずに目を覚まされると思います」
「お願い」
「ですのでそれまでの間、主様をお願いします、ウコンさま」
「わかりました———ネェちゃんはそのヒトに説明頼むぜ」
「えぇ〜?」
「俺はほら、アンちゃんを運ばねえと、な?」
「もう、こういうのはウコンだって出来るはずなのに———仕方ないかな・・・」
「えっと、その人は———大丈夫ってことでいいのかな?」
「うん、この2人がハクのことで滅多なことは言わないから。だから、大丈夫かな」
「それじゃ、えっと、わたしに着いて来てくれるってことで、いいのかな?」
「うん、私たちも、色々頼みたいことあるし、いいかな」
「ご協力、感謝いたします」
「はやて、なのは」
『フェイトちゃん』
「現場にいた当事者5名、無事に保護。これからそっちに…———?」
「えっと、あなたたちは…」
フェイトが恐る恐る問いかける。すると二人の少女が同時にふるふると顔を左右に振った。
「俺ァネェちゃんほど身軽な種族じゃねぇからなぁ」
眠り込んだ青年をおぶった男も気まずそうに苦笑する。髭を生やしてはいるが、よく見ると案外若そうだ。それこそ、彼が背負った青年と同じくらいだろうか。なんか、もったいない。
『ほんならスバルにウィングロードでも作ってもらって、なのはちゃん達と合流やね』
「まぁ何のこっちゃ解らねぇが———世話んなるぜ」
『なんや、ウチらのことえらい信用してくれるんやね?』
「細けえことはアンちゃんが考えることだからなぁ!そのアンちゃんが大丈夫だって判断したから、あんたらの前でも構わずこういう風に休んでいられる———ちょっと無防備すぎんのは相変わらず心配の種だがな」
「ところで、ネェちゃんたちは、いってぇどうなってんだ?ずいぶん小せえし、宙に浮いてるし・・・なんか透けてるしよォ」
『今更!?』
「映像通信」
「遠くにいる方とお話をするためのもののようです」
「あ〜〜? 要は、
「それとは別」
「」
「へぇ?さすが異世界、すげぇもんがあるなぁ」
「異世界?」
『もしかして、別世界から来たんですか?』
「まぁな———と、これ以上はネェちゃんに置いて行かれっちまうな。歩きながらにしねぇか?」
「どうしたの、フリード?」
「ごめんなさぁーい!」
「ええぇ〜〜〜!?」
『スバル、聞こえる?』
「おわあああ!?って、フェイト隊長?」
『現場にいた人たちとそっちに渡りたいの。こちら側までウィングロードを伸ばしてくれないかな?』
「了解」
「ここは…」
「お、目ぇ覚めたか、アンちゃん」
「どのくらい寝てた」
「まだ四半時も経っちゃいねぇよ———立てるか?」
「おお、空中に道ができてる」
「ああ、あっちにいる嬢ちゃんがなんかやってたみてぇだったな」
「目が良いんですね」
ウィングロードを出したスバルはまだ随分遠くにいる———それこそどうにか人だと判別できるかという距離だ———当の本人には不思議そうに首を傾げられてしまう。
「おー、こいつらみんな、人間より色々優れてっから」
「そうかぁ?こんくれぇ普通だと思うけどなぁ」
「少なくとも自分にはかろうじて人がいるくらいにしか見えん」
「こいつら、みんな・・・?」
「フェイトちゃ〜ん」
「なのは」
「おお、さっきの薄くて四角いねぇちゃん」
「お前何いってんだ?」
「ああ、アンちゃんは見てねぇか。さっきな、このネェちゃんこれくらいの四角くて透ける紙みてェになって浮いてたんだ」
「四角くて透ける・・・———ああ、映像通信か」
「おお、それだ。さすがアンちゃん」
「えっと、あなたたちがさっきガジェットが出た場所にいた人たち、でいいのかな?」
「ガジェットってのが青くて丸い絡繰のことなら、そうだな」
「なら、あのコもあなたのお友達、だよね?どうにか止めて欲しいんだけどな」
「は?止めるって」
「どうやってるかなぁ!」
「わあああ、危ない!危ないですぅうう!」
「ネェちゃんも相変わらずで何よりだ」
「ウコン、止めて来てくれ」
「いやぁ、ここはアンちゃんの方がいいだろ」
「目が覚めたんだ。良かった〜!———ねえ聞いてハク!すごいんだよ!ホンモノの鉄の大蛇があるんだよ!」
「あーすごいな、うん。だがクオン。気になるのは充分わかったから、もう少し落ち着け。現地の方の邪魔をするんじゃない」
『ほんなら、ライトニングの3人とヘリに乗ってや』
「は?『ヘリ』って」
ハクの顔はみるみるうちに青くなっていったのだった。
考察と補足:
1.
・ほぼできてる。約2,800字。あとは戦闘描写くらいじゃなかろうか。がんばれ……。
・クオンを呼び寄せたハクは多分回生扇舞でもしたんだろう。
・双影無双の直前のモーションは後述されてるように、ハクが範囲を広げてきたアンチマギリングフィールドを斬り裂いている。ほぼ何もできないと言っていたが、これくらいはやってくれないと、ということだったんだろう。
2.
・ほぼほぼ描写なしのまま。
・セリフだけではウコンだけクローズアップされてますが、おそらくクオンもバッチリ映ってる。
・フェイトがなのはたちに連絡したとたん、クオンが興味津々。
・おそらく背景に『鉄の大蛇』が映り込んでいて跳んで行った。
・フリードのところはおそらくクオンが彼を足場にして一気に列車の場所まで崖越えした。身体能力すごい。
・スバルたちは突然見知らぬ部外者が事故った列車を見てキラキラテンションで戸惑った。ティアナが「止めないと!』とか言って駆け出そうとしたところのフェイトからの通信かな。
・一貫してハクさんがガジェットのことを絡繰って呼んでるけど、Strikersのキャラの前では普通にロボットって言ってもいいかも知んない。もちろんこのまま絡繰って言い続けてるのもありだと思う。
・スバルに絡みまくってるクオンと合流後、はやての一言より前に少しやり取りありそう。
考察と補足を足してたら思ったよりも長くなったので三部構成とします。