ナタ「先生、何時になったらアイルー君と結婚するんですか?」   作:飛沫

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ようやく、欲しいだけの赤熱核を入手できました。最初はマージで出なくて、キィーッてなっていたのですが、後半になって確率が収束してきたのかポツポツと出てきてくれて、無事にエロ装備を作ることが出来ました。あともう当分、零式はいいです。多弾頭ミサイル嫌い。


ノノちゃんも、目覚める

 その日、ハンターたちが目指していたのは、クナファ村だった。イサイから食事に誘われたので、ご同伴にあずかりにきたのだ。

 

「先生、クナファ村に行くのは久しぶりじゃないですか?」

 

「そうだな、ここ暫くは誘われなかったしな。クナファ村のチーズ料理は助かる、オメガ戦に凄く合う」

 

少し遠い目をしながら、語るハンター。彼は今、オメガなるモンスターから、赤熱核なるレアアイテムを剥ぎ取る事に情熱を注いでいる。救難信号を発射し、他のハンター達と協力しては「今回も出なかった……確率がおかしい……」とあからさまに肩を落として大集会所に戻ってくるまでが様式美となっていた。とにかく数が必要らしい、その割には装備内容が変わっている様子がないので、ナタは首を傾げるばかりだが。

 

「先生は食事を終えたら、大集会所へ戻りますか?」

 

「ああ、食事の効果がある迄にオメガを狩りたいから直ぐに戻るつもりだ」

 

「あの、僕、ノノと話したい事があるので、少し残りたいんですが」

 

「だったらクエストが終わったら、またクナファ村まで迎えに来よう。それならゆっくり話せるだろう?」

 

 そうしてナタとハンターは、相棒のアイルーとラギアクルスの一件以来、アルマの土偶鑑賞時に遍参者を務めてくれるようになったエリックと共にイサイの元へ向い、豪勢なチーズ料理をご馳走になった。

 

「それじゃあ行ってくる。無事に赤熱核を手に入れらることを願っていてくれ」

 

「はい、先生」

 

「ナタ君、もしハンターが食事効果が続くギリギリまで粘ったら、結構遅くなるかもしれない。もし、戻ってくる気配が全然無かったら、アルマに連絡をとってみて。きっと迎えにきてくれるから」

 

「多分大丈夫だと思いますけど……お気遣いありがとうございます。エリックさん」

 

 「頑張って下さい」と笑顔を向ければ、三人は手を降ってからスリンガーでメルノスに掴まり、氷鎖の凍峰へ向かって飛んでいった。はてさて、今回は無事に目当ての赤熱核を手に入れる事ができるのか。ナタとしては、あれだけハンターが頑張っているのだから、一個くらい出ればいいなと思うが、出なければ出ないで、しょげかけるハンターをアイルーが覗き込みながら慰めるイチャラブが見れるので、どっちに転んでも損はなかった。

 

「イサイさん、ノノと話していてもいいですか?」

 

「あぁ、何時もの場所にいるから、声をかけてもらえれば。ノノもナタ君に会いたがっていたんだ」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

 食事を終えると直ぐに外に出たノノの居場所を訊ねれば、半分予想していた場所を教えられたので、礼を行って何時もの場所―――セクレトの飼育場へと急ぐ。辺りを見回しても姿が見えないが「ノノ!」と名前を呼べば「はーい」と返事が聞こえた。声で誰か分かったのだろう、ベビーセクレトを抱えながら、ノノが走ってきてくれた。

 

「ナタ君、お久しぶり! 今日のチーズ美味しかった?」

 

「うん、気のせいか何時もよりも味が濃い目で美味しかったよ」

 

「そう? あれね、実は私が作ってみたの。美味しいって言ってもらえて嬉しいな」

 

「そっか。ノノはセクレトの世話だけじゃなくてチーズを作るのも上手なんだね」

 

 ウフフ、アハハ。

 爽やかに微笑みながら、見つめ合う二人。通りがかりの村人が見れば十中八九「お、青春してるな」と思われそうな雰囲気を醸し出しているが、二人の間に友情以上の物はない。そういうものを期待するのは、十年後くらいになりそうだ。

 

「そうだ。ノノに見せたいと思っていたものがあるんだ」

 

「え、何何?」

 

「先生達との採集や狩りを、絵にして残してくれるアイルーと知り合って、何枚も描いてもらったのを持ってきたんだ。外の世界を説明するのに、その時の状況や景色が分かるものがあった方が想像しやすいと思って」

 

「わぁ! 見せて見せて!」

 

 両手を合わせてはしゃぐノノに、やっぱり持ってきて良かったと安堵しながら、随分な厚みとなった絵の束を渡す。とはいえ、これの全てがハンターとアイルーがヨロシクやっているものではない。ナタがコレは! と絵描きアイルーに頼んだ渾身のシーンは、十分の一もなく、大部分は先程宣言した通り、ちょっとした日常の一コマだ。

 そもそも、ナタも絵描きアイルーにこれほど頼むつもりはなかった。それこそ、ハンターとアイルーのイチャコラだけを溜めるつもりだったのだが、絵描きアイルーの方から頼まれたのだ。

 曰く、自分は他のアイルーよりは忙しくはないらしい。しかし絵を描くのは好きだし、何より記念の一枚を描いて渡した時の満面の笑みが何よりも好きなのだそうだ。だから、日常のちょっとした事でも気軽に呼んで欲しい、それが自分の絵の上達にも繋がるからと。

 絵描きアイルーに拝むようににお願いされてしまえば、否とは言えなくなる。それに、提案にはナタにとっても利点があった。何気ない動作や出来事でも、絵描きアイルーに描いてもらえば「ナタはちょっとした出来事も、絵に残すのが好き」と勘違いしてもらえて、それほど不審に思われなくだろうと。誰に迷惑をかけるわけでもないから悪い趣味とは思わないが、仲の良いハンターとアイルーを勝手に恋人同士として、こっそり観察しているのを知られるのは恥ずかしいものがある。

 

「これは、緋の森も豊穣期の時に探索にでた時の絵だよ。そして、こっちは氷霧の断崖という場所に住んでいる、ルロウっていう名前のモリバー」

 

 眺めている絵の、状況を説明していくナタ。一枚目は緋の森でプレミアジュエルコガネを見つけたエリックがはしゃぎ、言われるがままハンターが捕獲ネットで捕まえたところ、二匹も入っていると興奮したエリックに促されるままVサインをしている姿。ハンターは決して陽気な性格ではないが、人嫌いというわけでもないので、頼まれればこうやってノリの良いポーズをとってくれる。だからこそ、無口な方でも調査隊の人間たちと仲良くやれているのだろう。

 もう一枚は、以前一泊させてもらったルロウの家で、ルロウが拾ってきた本を手に、一生懸命解読を試みるアルマとそれを横目に見ながら魚を焼くルロウ、焚火で暖まっているハンターとアイルーの姿だ。あの件があって以来、ハンターは氷霧の断崖を訪れたら必ずルロウの元に寄るようになった。その際に交換も行うようにし、以前よりも親密さが増したからかルロウから部屋の遺物等は、持ち出したりしなければ好きに弄ってもいいと言われたのだ。以降、アルマは殆ど読めないながらも楽しそうに解読作業に勤しむことになった。これは、その時の一枚だ。

 その後も、ナタは絵について丁寧に説明を始めた。特にハンターとアイルーがイチャラブしている絵の解説は静かな情熱を胸に秘めながら事細かく。しかし、ノノは口元に手を当てて「皆楽しそう」「ナタ君は色々な場所に行けていいなぁ」等の感想をもらすばかりで、特に顕著な反応をしてこない。共に想いを共有出来ないのは少し寂しいが、楽しんでくれるのならそれはそれでと気持ちを切り替え、次の一枚の説明をしようとした時だった。

 

「あ……」

 

 ノノが小さな声を上げて、今までよりも真剣に手元にある絵を見つめ出した。どんな絵がノノの琴線に触れたのかとのぞき込めば、加工肉を咥えているセクレトに向かってアイルーが跳びはね、その姿をハンターが苦笑いしながら見守っている物で、クエスト終了時によく見かける光景の物だった。このセクレトは、とにかくハンターとアイルーの仲に入りたがる。別に二人の仲の良さにヤキモチを焼いて邪魔をしているというわけでもなく、自分もハンターやアイルーに甘えたり、甘えられたりしたいようだ。その証拠に、ハンターがアイルーを抱えてブラブラさせていると、自分もしてくれとハンターに覆い被さって押し倒したり、他の隊のハンターとクエストを行い、終わるとセクレトがアイルーを背中に乗せて戻ってきたりする。

 

(そっか、ノノは積極的に世話をしているくらいセクレトが好きなんだから、こういうのがもっと見たいんだ)

 

 ノノの気持ちを察したナタは、次回にでも見せようとしていた絵の中から、ある一枚を取り出した。これもクエスト終了後のもので、頬擦りしてくるセクレトをハンターが優しく頭を抱えて受け入れているものだ。セクレトが大切に扱われているのを知れば、一層喜ぶに違いない。

 

「ノノ、こんなのもあるよ」

 

 声をかけながらヒラヒラと紙を見せれば、ノノの瞳が大きくなり唇が開かれる。

 

「ナ、ナタ君! もっとこういうのない!?」

 

「ん? こういうのって?」

 

「その……ハンターさんが、アイルー君とセクレトと……イ、イチャイチャしているような絵!」

 

 若干上擦った声でねだってくるノノは、興奮からか頬が赤く染まり、夢をみているかのように瞳は潤みうっとりとしていた。この、ある意味でトキメイている表情を見てナタは確信する。

 

(ちょっと方向性は違うけれど……ノノも先生で萌える同士だ!)

 

 ならば、その願い叶えてやるのが同胞の努めというやつだろう。湧き上がる興奮を抑え込み、表面的に何食わぬ顔のままナタはそっとノノの肩に手をかける。

 

「落ち着いて、ノノ。さっき先生はクエストに出かけたけれど、終わったらこっちに戻ってきて、僕を迎えに来てくれることになっているんだ」

 

「そ、それがどうしたの?」

 

「先生は優しいからさ、頼めばその場でセクレトとくっついたりしてくれると思うよ」

 

「え!?」

 

 そうして数時間後。

 

「ハンターさん凄い! 次はそのままセクレトの尻尾に乗ってみて!」

 

「ええと……これでいいのかな?」

 

「素敵!」

 

 両手を固く握りしてながら、上下に激しく振り回すノノの様子を伺いながら、ハンターは指示された通りに行動する。クナファ村着いてから、何でこんな事をしているのかハンターはよく分からない。だが、ナタがやってくるなり「先生、ノノが先生とセクレトが仲良くしている姿を見たいそうなので、ジェスチャーを見せてあげてくれませんか」と拝むように請われたので、まぁそれぐらいならと了承して今に至る。

 

「ノノ、これぐらいで……おっ、おぉー」

 

「キャー!!」

 

 しがみつくように跨っていたら、突然セクレトが尻尾を大きく揺らし始めた。見た目よりも力が強いらしく、尻尾を動かしてハンターの身体が浮き上がる度に、仰向けになったりうつ伏せになったりと体勢が変わる。それでも涼しい顔をしているセクレト。流石ハンターとアイルーを乗せた上に、二種類の武器を背負って走り回れるだけある。身体の作りが違う。そしてハンターも、最初は驚いていたものの、直ぐに笑って一瞬の浮遊感を楽しみ始めた。やはりハンターも適応力が高い。各々で楽しんでいると、クナファ村内を散策したアイルーが戻ってきた。そして、尻尾の上でポンポンと跳ね上げられているハンターの姿を見つけると駆け寄ってきて。

 

「ボクも入れてー!」

 

 ピョンとジャンプして、ハンターの胸元へ飛び込んだ。

 

「おおっと。いいぞ、おいで」

 

「えへへ~♪楽しい〜♪」

 

「キャアアアアアア!!」

 

「ん"ん"ん"っ、」

 

 叫ぶのを寸ででこらえる。多少声は漏れたが、ノノの絶叫で聞こえなかっただろう。

 

(まさかのスリーショット……ありがとうございます、先生! ノノ!)

 

 人知れず感謝しながら、新たに当たり合える仲間に出会えたナタは、ノノに約束する。

 

「またいいショットを見たら絵にしておくから」

 

「楽しみにしているね、ナタ君!」

 

(今日は一段と仲がいいな)

 

 こうしてナタは、クナファ村を後にしたのだった。




ノノちゃん
セクレト君ガチ勢。元々セクレト君が好きだったが、顔のいいハンターさんとアイルー君に挟まれてヨロシクやっているセクレトを見て耽美に目覚めた。いつか自分もクエストについていきたい。

エリック君
緋の森でのクエストや、気が向いた時についてきてくれる星の隊の遍参者。意外とノリはよく、ハンターとも仲良くやっている。私事ですが一時期、エリック君を遍参者にしていたら、アズズのマキちゃんが一向に飯に誘ってくれないので嫌われてるのかと思っていたら、最近は誘ってくれるようになりました。バグ?
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