転生腹黒幼女は装者たちを曇らせたい   作:靉靆 

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ネフシュタン

 

 

 

 

「──“ネフシュタンの少女”ですか?」

 

 覚醒の鼓動を鳴らした運命の日からひと月が経った頃。未だ撃槍と絶刀の二振りは不協和音を奏で、溶け合う事ができない最中に、立花響はその呼称を聞かされた。

 

 特異災害対策機動部二課。ノイズから人類を防人る砦、音楽学院リディアンの地下深くに存在する基地本部にて、彼女たちは集った。

 

「ああ。響君がガングニールを覚醒させる以前にノイズと戦っていた謎の存在。“二年前の惨劇”で失われたはずのサクリスト:N──ネフシュタンの鎧を纏った少女を、我々はそう呼んでいる」

 

 赤いシャツを着込んだ硬骨漢。風鳴弦十郎が、未だ疑問符の尽きない存在である少女について知り得る全てを答えた。

 周囲に、重苦しい雰囲気が広がる。

 

「っ」

 

 同席する翼も、その説明に対して様々な感情を抱きながら目を伏せる。

 ネフシュタンの少女──ノイズに並々ならぬ殺意を抱く彼女の在り方は、二課の職員や装者である風鳴翼の胸に深いしこりを残していた。

 

「残った映像や写真で()()()()()()()と言えば……このくらいか」

 

 モニターに映し出せるのは、漆黒の鎧を纏った少女の映像。

 目元をバイザーで隠しながらも、上がりきった口角と剥き出しの犬歯が一雫の狂気を(こぼ)していた。

 

 

「こ、こんな小さな子が戦ってるんですか?」

 

 自分よりも一回り近く幼い少女に、立花響は面を食らう。

 漆黒の鎧装の内に封された幼子の痩躯。

 細くしなやかな腕と腰。花を荒すが如く炭素の塊を踏み躙る華奢な足。ギュッと包み込めてしまいそうな程に小さな手のひらは、殺戮の意思たる大剣を力強く握りしめながら振るっている。

 

 英雄の本質とも言える“お節介”に身を焼く自己犠牲の塊という異常極まる己の性質を棚に上げながらも、立花響は幼子が戦場を闊歩するという事態に驚愕を言葉にしていた。

 

「あの! 早く保護とかした方が良いんじゃ──」

「その程度のこと、私たちが考えていないと思ってるの?」

 

 ガタンと、響の心配を遮るようにして翼が勢いよく立ち上がる。

 この場にて最も焦燥を抱いてるのは、間違いなく彼女だろう。

 度重なる運命の悪戯を思わせるほどの残酷に翳る日々の中で、翼がネフシュタンの少女を思わない日はなかった。

 

 憎悪と怒りに彩られた凶剣。

 救いを求める信仰者の如く死を渇望する生きた亡者。

 そして、自罰とでも言わんばかりに小さな体躯に幾つもの致命を負う幼子の姿。

 

 その全てが、滲み入る毒の様に風鳴翼の精神(こころ)を殺していく。

 

 ひと月──あれ程までにノイズへの殺意を練り上げていた少女が、それだけの期間影も形も見せない現状に対して、翼は否が応でも()()()()()をしてしまう。

 

「落ち着け翼。お前の気持ちも分かるが、響君に当たって良い道理はないぞ」

「……わかっています。だけど、私は──!」

 

 諌める弦十郎の言葉に、それでも翼の中には暗い情動が蠢く。

 そしてそれは二課も同じこと。人界を防人(さきも)る者として自負を持つ彼ら彼女らもまた、凶剣が如き少女のあり方に常々胸を痛めていた。

 

「申し訳ありません……少し、席を外します」

 

 疲弊しきった様子で、風鳴翼は断りを入れて二課の一室を後にする。

 彼女の懊悩を知る弦十郎も、翳る姪の姿に己の不甲斐なさを恥じると共に響へと向き合い直した。

 

「すまない。翼も彼女に対しては思うところが多くてな……許してやってほしい」

「いえいえ全然! 私ならへいきへっちゃら大丈夫です!」

 

 命を賭して戦場に立つ中で先人に対して半ば不条理な悪感情を向けられても気丈に振る舞う響に対して、弦十郎は続ける。

 

「二課も全力で彼女を“保護”せんと動いてる。だから響くんも、もし彼女と出逢うことがあれば先ずは対話を試みて欲しい」

「はい、もちろんです!」

 

 大人としての責務を果たさんと響に対して頭を下げる弦十郎の真剣な要請に対するは、使命感と優しさに燃えた強い返答だった。

 

 

 ──そして、邂逅の刻は来る。

 

 

 

 流れ星の堕ちる悲哀の日。

 誰かの約束を壊すノイズの暴虐に怒る立花響と、未だもう一振りの撃槍を認められない風鳴翼の前に現れたのは──()()()()()()()()()()()()()()であった。

 

「──よォ。半端もん共」

 

 敵意を滲ませる白銀の少女。

 漆黒と白銀、相反する色彩を放つ鎧装を纏った別人ではあるが──発する波形は紛れもなく、青銅の蛇の名を冠した聖遺物であった。

 

『ネフシュタンの鎧……だと!?』

 

 ギアのインカム越しに聞こえる驚嘆と響めきに、翼が感じるのは一年半前にも味わった困惑と焦燥、そして──果てしない怒りであった。

 

「……何をした」

「あ?」

 

 ぼそりと、憤怒が短い一節としてこぼれ出た。

 ネフシュタンの鎧。

 この一年以上で幾度も目にしてきた己の不手際と不始末で二課の手元を離れた魔鎧であり、()()()()と己を繋ぐただ唯一の(えにし)

 

()()を纏い己に敵対する何某かへの疑問と共に、風鳴翼は怒りを吼える。

 

「あの子に何をした!」

「はっ。なに言って……っ!」

 

蒼ノ一閃

 

 答えは聞かぬ。緋の藻屑となり血潮咲く決闘の後に洗いざらい吐けと言わんばかりに、防人の剣が一閃を過たず放たれた。

 

 ──ネフシュタンの鎧。なら、ならあの子は……! 

 

 あれ程までに狂った殺戮本能を見せていた凶剣の失踪に、否が応でも考えてしまう最悪の想定が答えとして現れた様で、反吐が出る。

 自分の心をあれだけ弄び翳らせたあの子の残滓を纏う者──翼の脳裏には、あの夜の懇願が蘇った。

 

 ──『貴女なら、私を殺してくれる?』

 

 死を求める呪われた生者の諦観。

 “怒り”に支配された凶剣にどうしようもない歪さを感じると同時に、その裏返しの弱さとでも言わんばかりに救いを求める子供の眼差しが、毎夜翼の胸を穿っていた。

 

 ──『どうして、こんな化け物が生きてるんだろうなぁ』

 

 回帰していく傷を物憂げに見つめながら溢した彼女の自嘲が忘れられない。

 自分への罰かのように傷を作り人としての摂理に反していく彼女に説いた懇願は何度夜を重ねようとも届かなかった。

 

「くっ、随分やる気じゃねえか! 人気者!」

 

 夷狄がなにかをほざいている。もはや己に関係あるものか。

 あるのは身を焼き尽くす程の赫怒。凶剣の所有物を()()したと思しき白鎧への厭悪ともはや生存すら胡乱な凶剣を想う焦燥。

 

 この一年半の悲哀と絶望に満ち、少女の血肉が溢れる戦場に身を置いてきた翼の精神(こころ)は限界を迎えていた。

 初めは抱いていた小さき者への庇護の意思すらも歪んだ形で出力される程に、一人の少女の姿が彼女を掻き乱す。

 

「ぁ、やめてください翼さん! 相手は人です! 同じ人間です!」

「戦場で何を莫迦なことを!」

 

 人と人とが分かり合えず争う光景に、響が抑止を吼えた。

 元より彼女は表の世界の心優しき住人。非日常に潜む相互理解不能なノイズとの戦いの日々は受容できようとも、言葉が通じ合うはずの人同士での争いに胸を痛める。

 

「お呼びじゃねえんだよ甘ちゃんが! ()()()()でも相手してな!」

 

 白銀が、魔杖を振るう。

 翡翠の閃光と共に現れるのは化生の群れ。ノイズ。

 気まぐれな災害であるはずのそれが、あろうことか人により操られてると言う現実に、響たちは驚嘆した。

 

 巡り変わり混沌とする戦場。

 ノイズに拘束され身動きが取れない立花響。

 やがて聖遺物の欠片(シンフォギア)よりも遥かに性能(ポテンシャル)の高い()()に苦戦を強いられる風鳴翼。

 ノイズを操る白鎧の存在に、撃槍と絶刀の二振りは翻弄される。

 

 

 

 故に、さあ──全てをひっくり返す反則手(イレギュラー)が降り立つ条件は整った。

 

「████████████──!」

 

 人の言葉すら失った狂戦士が、混沌を斬り伏せる。

 

 まるで召喚されたノイズに引力の如く引き寄せられる様に、遥か上空から隕石が如く大地を蹂躙し狂える刃が降臨した。

 

「この子は……!」

真逆(まさか)、テメェが──!」

 

 突如現れた凶剣に反応する響ともう一人のネフシュタンの少女。

 そして風鳴翼もまた、ひと月振りに邂逅を果たした幼子の無事に人知れず安堵する。

 

 ──良かった。けれど……。

 

 束の間の安堵。されどもそれは露と消える。

 今にも泡沫の如くいなくなってしまいそうな儚さを抱く彼女は確かに今も生きてこの世界に存在している。ただし、幾星霜も尽きることのない赫怒を吠えながら。

 

「お前が! お前が! お前がァ゛ッ゛!」

 

 大剣を担ぎ前へと進む、狂気に侵された幼子。

 ノイズを操る魔杖を持ちしもう一つのネフシュタンを殺戮の意思と共に、自分の身体をいつもの様にこれでもかと削りながら。

 

「その在り方は、変わらないのね……」

 

 入れ替わる様にして冷静さを取り戻すと共に、これまでも抱き続けた怖気と仄暗い罪悪感が翼の胸中を満たす。

 

 生きていた。生きていてくれた。

 だが復讐など忘れ、ただ生きているのかも知れないと言うか細くもそうであってほしいと言う願いすら踏み躙る様に、凶剣は永劫不変の狂気と共に前進する。

 

 拉げる腕。砕ける脚。削がれる身体。

 自罰を課す彼女に心乱されるのは、翼だけではなかった。

 

「なんなんだ……なんなんだよお前はっ!」

 

 もう一人のネフシュタンが──雪音クリスが怖気を吐き出す。

 狂っている。どうかしている。理解したくない。  

 凶暴なまでに研ぎ澄まされた漆黒の一振りは戦争を憎む彼女と同じ厭悪に満ちていた。

 

「赦さない赦さない赦さない赦さない! ノイズも! お前も! 赦すものかァ゛!」

 

 殺す。殺してやる。覚悟しろ絶望の尖兵よ。

 怒りとは即ち力そのものである。

 赫怒に燃える暴虐こそが世界に穴を穿つ絶対常理。

 悲哀と憤怒に彩られたその一言に雪音クリスは、争いを憎む己を彼女に投影してしまった。

 

「ちがうっ、あたしは……争いを潰す為にこの力を!」

 

 ソロモンの杖──ノイズを召喚し操るこの魔杖を目覚めさせた罪など、雪音クリスが自覚している。

 畔で隣に座る月の様に美しい友人に触れることすら億劫になるほど血に汚れた手を幻視した。

 

 それでも、彼女は止まれない。

 終焉の巫女に刻まれた道理が心の深くに根付き、両親を失う原因となった戦争を全て潰すと誓ったあの日から。

 

「間抜けが。争いを生む元凶が世迷言を吐くな」

「お前に、何が分かるってんだよォ!」

 

 憎悪が混じり合う。

 憤怒が溶け合う。

 夜にすれ違う白銀と漆黒。

 

 鍔迫り合う大剣と棘鞭、罵倒し合うバラルの呪詛に侵された罪人。

 不協和音を奏でながら紡がれる悲哀の星にて──やがて、均衡が崩れる。

 

千ノ落涙

 

 剣の涙が、二人の“ネフシュタン”に降り注いだ。

 

「チィッ」

「……なんだと?」

 

 完全聖遺物とその模造品を纏う彼女たちにとっては羽の様に軽い一撃──しかしその刃は、月明かりと共に二人を縛った。

 

影縫い

 

 翼が、歩みを進める。 

 取り戻した正気と共に狂える己の刃を鎮め、ただ寄り添う様にそっと──漆黒のネフシュタンの許へと一歩ずつ距離を縮めた。

 

「……翼さん?」

 

 ノイズに囚われ身動きの取れない立花響が感じたのは既視感。

 死地へと向かって歩む風鳴翼の姿に、かつて命を懸けて自分を救ってくれた片翼が重なる。

 

「ぁ──だめ。だめです翼さん! 翼さんっ!」

 

 翼を除く三者の中で真っ先に()()を察したのは立花響だった。

()()としてこの先の展開を知るはずの漆黒でさえ、よもやこの正史の様に肉体的に追い詰められた訳でもないタイミングで翼が()()を歌うものかと、読み違える。

 

 ──Gatrandis babel ziggurat edenal

 ──Emustolronzen fine el baral zizzl

 

「まさか。歌うのか、絶唱を!?」

 

 狼狽する雪音クリス。

 紡がれるは、滅びの証左となる胸の歌(ランゲージ)

 かつての片翼。天羽奏がその身を朽ちさせた禁断を、絶刀は解いた。

 

「──やめろ!」

 

 滅びの隙間にて、動かぬ身体を微かに震わせながら凶剣が吼えた。

 その声色には先ほどまでの憤怒と狂気は薄れ、正気が宿っている。

 

「お前もか、お前も……こんな(もの)の為に散るのか!? あんな(もの)の為に命を懸けるのか!?」

 

 ──嗚呼。貴女も、そんな顔ができるのね。

 

 バイザーで目元を隠して尚悲痛を感じさせる表情を模る凶剣の一面に、翼は安堵を抱きながらも止まらない。

 

「あの夜の問いに、今こそ答えましょう」

 

 だって知ってしまったから。

 貴女は何があってもその憎悪を朽ちさせない。平穏を望まず自分を傷つけながら生き地獄を味わい続けるのだと、この一年半の想い出とひと月の別離と再会が教えてくれた。

 

 ──Gatrandis babel ziggurat edenal

 ──Emustolronzen fine el baral zizzl

 

 終焉を告げる最後の一節が、歌われた。

 フォニックゲインが膨張し、ギアに収まる許容範囲を超越し漏れ出したエネルギーの余波が辺りを覆う。

 

「その在り方がもはや“不変”であると言うのなら」

「なに、を……!?」

 

 手に持つ刀をかたりと落とし、翼は漆黒に包まれた幼子を抱きしめる。

 剣を持ったままでは抱きしめられぬ温もりを離すものかと影縫いに縛られた小さな体躯を腕に、幼子の顔を己の胸に(うず)めさせる。

 

「そっか──漸く、私を終わらせてくれるんだね」

 

 狂気が消え去る。凶剣としての側面を消失させたただ一人の救いを求める子供の紡いだ希望に、翼は最後まで心を掻き乱された。

 

 ──ごめんなさい。貴女が止まらないと云うのなら、これからも私の目の前で一人傷つき憎悪に溺れると云うのなら。

 

「私と、一緒に逝きましょう?」

 

 狂愛を、風鳴翼は囁く様に歌った。

 

戦場に刃鳴咲き誇る。

 

 

 

 

 █

 

 

 

 

 狂ってる。

 あたしも、あいつらも。どいつも此奴も狂ってる。

 絶唱で更地となったかつて広場だった其処で、イカれた現実に頭痛がした。

 

「ぐっ……あ゛」

 

 痛い。痛い痛いイタイイタイイタイいたい──! 

 

 フィーネにやられてきた拷問紛いの繋がりもお遊びだったんじゃねえかと思える痛みがあたしを襲う。ネフシュタンの鎧。再生能力の代償は生優しいもんじゃなく、もはやこれ以上は起き上がる事すらやっとの状態。

 

 もうだめだ、早く撤退しなくちゃ蛇が体を蝕む──! 

 

「また、死に損なった」

 

 夜空に飛び出そうとしたその時、声が聞こえた。

 振り向けば、あたしと同じネフシュタンを纏ったあいつが呆然として立ち尽くしていた。

 側には血涙を流す風鳴翼。けれどあいつはひび割れた鎧と身体を再生させ、痛みに喘ぐ事もなく立っている。

 

「どうして。どうして……う、う゛ぅ゛ぅ゛!」

 

 涙が、溢れている。

 さっきまでの怒りと憎しみに満ちた姿からは考えられない有様に、痛みを感じながらも思わず面食らっちまう。

 

 ふと、気づいた。

 ひび割れながらも修復されていく鎧──その中でも目元を隠すバイザーが、それに間に合わず割れて落ちてた。

 

「──ぇ」

 

 隠されてた顔が、顕になる。

 ありえない。ありえない。ありえない。

 そんな訳がないと自分に言い聞かせるが、それでも頭の中は()()()のこれまで見せてきた笑顔で一杯になる。

 

 嘘だ。どうして……っ。なんで此処に──! 

 

「イリ、ス……?」

 

 名前を呼ぶ。大切なあたしにとっての想い出の名前を。

 くっきりと、赤い目から溢れる涙に目を奪われる。

 たったの一年にも満たない日々の中で、あいつの存在はどんどんあたしの中を占めていった。

 

 考えたくない。あんなにあたしを罵って憎んだあいつが、イリスだったなんて。

 

 そんなあたしを無視して時間はそれでも進む。

 もはや顔を隠しもせず、イリスが再生の終わってない血だらけの身体を酷使し、足を引き摺りながらあたしを見る。

 

 ぁ、やめてくれ。見ないで……見ないでくれ! こんなあたしをそんな目で見ないでくれっ! 

 

「お前が、お前がぁ゛!」

「ぅ──ぃ

 

 もう、たえられない。

 

 気づけばあたしは逃げてた。

 これ以上一分一秒もイリスに()()()で見られるのが嫌で。

 ただ怯える様に、あたしは逃げてた。

 

 

 

 真っ暗な夜空に紛れて、侵食する鎧の痛みに喘ぎながらあたしは飛ぶ。

 

『大好きだよ、クリス』

『赦さない赦さない赦さない赦さない! ノイズも! お前も! 赦すものか!』

 

 チカチカと、イリスの見せた笑顔と憎悪が順々巡りに頭を駆ける。

 もう考えたくない。何も気づきたくないのに、大切ななにかがこぼれ落ちていく。

 

『いつか一緒に、流れ星見ようね』

『お前が! お前がァ゛ッ゛!』

 

「うぁ。なんで、こんな……!」

 

 心の中がぐちゃぐちゃで、どうしようもなくクソったれな世界がもっと嫌いになる。

 どうしてあたしなんだ。どうしてイリスなんだ。

 あたしたちは、なんで出逢ったんだよ──! 

 

 空を見る。

 

 ──イリスと一緒に見たいと言葉を交わした流れ星は、もう燃え尽きていた。

 

 

 






⚫︎アイリス・フェイルノート
 評価値のバグった化け物。
 こんな事しておきながら装者なら乗り越えられるはずだと今日もるんるん気分で凶剣演じてる。お前もう船降りろ。

⚫︎風鳴翼
 幼女の想像以上にノーガード舐めプ自傷行為がメンタルにキて病んでた防人。1ヶ月振りにノリノリな凶剣幼女を見て曇るどころか折れた。
 原作の頼れる防人に戻れるかは奏さんの三途の川メンタルケアに全てが掛かってる。

⚫︎立花響
 頼れる仲間も敵も全員目が死んでる四面楚歌状態。
 狂人の中に紛れ込んだ自分を常人と思い込んでる人助けの狂人。助けて陽だまり。

⚫︎雪音クリス
 幼女評:98点。心を許した友人が自分に憎しみを向けてると知った時の表情が最高でしたね♡ところでその鎧何故かめちゃくちゃ親近感湧くんだけど何製?



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