蓮人「………おい、何か変なコーナー始まったぞ」
紗瑛『えー、このコーナーは作者である私と、蓮人さん、ヴィントさんとゲストの方を交えて本音で語ってもらったりするフリートークを行う、といったコーナーです』
ヴィント「急に呼ばれて、びっくりしたんですけど……」
紗瑛『いきなり始めましたからね』
蓮人「せめて予告してからやり始めろよ。概要わかんねぇよ」
紗瑛『あ、本日のゲストは1年B組のクラス代表、棗恭介さんです』
恭介「よう。何かやってるな」
蓮人「いきなりか………まぁいいや」
ヴィント「ところで、ここに宛名無しのメールが届いているんですけど、これって棗さん宛ての質問ですか?」
紗瑛『はい。1通しかないんですけどね』
恭介「寂しいなおい。……それで、質問っていうのは?」
ヴィント「はい。えーっと………『恭介は、ロリコンなんですか?』」
恭介「ロリコンじゃねぇ!!」
紗瑛『あ、じゃあシスコンですか』
恭介「じゃあの意味がわからねぇ!そんな澄んだ顔するんじゃねえええええ!!」
蓮人「……そいや、このコーナー本音で、だったよな。しゃべらなかった場合は?」
紗瑛のようなもの『☆BATSUGAME☆』
ヴィント「怖いっ!怖いですよ作者さん!?」
恭介「……仕方ない……否定するまでもないから、想像に任せる」
紗瑛『あ、それからこのコーナー、前書きが長くなりそうなので2話で1人にします。次回も恭介さんに来てもらいましょう』
ヴィント「あ、えっと……本編。始まりますよ」
☆
美咲「うりゃぁぁぁぁぁっ!!」
美咲は『
今まで出口を塞いでいたシェルターは破壊……いや、溶解していた。
美咲「『
体を捻じりながら空中で放つ乱撃。だがアシュタロスはそれを躱す。
ちなみに、その斬撃は床を割くほどの一撃だった。
翼「ふぅ…………ごめんね、少し遅くなっちゃった」
蓮人「ぐ………いや、大丈夫だ。両方辛うじて生きてるから」
俺は呼吸を整えながら言う。死んでからじゃ遅いが、何とか生きながらえている。
でもこのままでは虫の息になること請け合いだった。
すると霊夢は護符を片手に持ちながらアシュタロスに言い放つ。
霊夢「これで多VS1ね………」
早苗「いくら強くても、人数で押せば勝てる『ごり押し作戦』、です!」
アシュタロス「ほう、いや驚いた。あのシェルターはああ見えて、2000度の熱すら通さないんだがな………」
翼「………私の「
どうやら翼1人の力で突破してきたらしい。
しかし、アシュタロスは前歯を釣り上げる。
アシュタロス「だが、誰も俺に勝つどころか、一撃すら与えられんだろうな……っ!!」
蓮「どういうことよ、それ………!」
アシュタロス「こういうことだ」
刹那、周りの空気が一段と増した。重力が加わり、頭に鈍痛が生まれる。
蓮人「ぐっ……!!何だこの威圧は……」
アシュタロス「今までのはほんの準備運動にすぎん。ここからが、俺の本気ってなぁぁぁっ!!」
ヴィント「何かの能力とかじゃない、威圧だけでこの空間自体に圧力を……!?」
美咲「く……っ、チートや、チーターやっ……!!」
アネラ「………………っ」
威圧。それもかなり重圧がかかっているのが目に取ることが出来た。身体に重力の増した空気がのしかかる。
……しかし、これには『味方だから通用しない』というご都合スキルはないらしく、同じ空間にいるリリスも頭を抱えていた。
邪悪な気を纏ったアシュタロスは不敵に笑う。そのまま攻撃モーションへ入る。
アシュタロス「これだけで驚いてもらっては困る………!!『悪空切断』!!」
蓮「………させないわよ……っ!
問答無用で空気を裂く『何か』。構造は美咲の『多重連斬』と同じみたいだ。
そこに蓮は気圧で圧縮させた空気を叩き込んで進行を抑える。
技がこちらに届きもしなかったことに、アシュタロスも驚く。
アシュタロス「く………!俺よりも高位の能力だと………っ!?」
霊夢「そうね、ここにいるメンバーは超人ばかりよ?」
ヴィント「空気や気圧を操る蓮さんに、阻むものがない限り全てを裂く美咲さん……」
響「人の能力や技を覚える翼さんに、風を司るヴィントさん……!」
早苗「力や雷のシンフォギアを纏う蓮人さんと響さん……」
美咲「7つの特異獣を操る刀哉に、スペカを使う霊夢に早苗さん!」
ここにいる選抜メンバーは、全員能力持ち、それもかなり強力。翼に至っては能力が1つじゃないらしい。
蓮「能力が全てじゃないけど……でも、貴方が私たちに勝てない理由があるのよ」
アシュタロス「な、何だと………」
蓮人「それは………………お前が1人で戦ってるからだ!」
俺は体を支えながら叫ぶ。そう、例え強力な能力や技を持っていようと、俺たちは大人数だ。
しかも、そんぞそこらの混成チームじゃなくて、友情や絆がある友達。
蓮人「絶対的な力があろうが、俺たちにお前は勝てない!!」
アシュタロス「そんな道理が通ると思ったかぁ!!!『ダークネス・サファトリュフ』!!」
一言でいえば、黒の波動。
全てを包み込むブラックホールのような暗黒の波動。
こんなものを喰らってしまえば恐らくは………体が持ちそうにない。
だから、俺は左に避ける。
翼「--------
その後ろ-------翼は冷たく技名を呟くと、その無機質の波動に無理矢理左手をねじ込んだ。
すると、その黒の波動は四散され、打ち消された。
アシュタロス「なっ……………」
アシュタロスが絶句すると同時、待ってましたと言わんばかりに総攻撃がかかる。
まるで、獣が獲物を狙うが如く、俊敏の動きだった。
霊夢「真・夢想天生……っ!!」
早苗「秘術『グレーソーマタージ』!!」
まずはスペカ部隊がアシュタロスに向けて射撃する。霊夢に至ってはスペカが進化している。
当然呆気なくそれを余裕で躱すが、まだまだ終わらない。
翼「響さんっ!さっき言ってた武器ってこんな奴だよね!!」
響「えええ、何で翼さんがこれを!?」
刀哉「なんだ、それは。」
翼から響の元へ黄金の剣を手渡される。刀哉はその剣を見て首を傾ける。
響「ええい、刀哉さんには後でしっかりお話しします!」
何でも切り裂く不朽不滅の剣……響曰く、最終決戦の戦いで消滅したと言われている代物だが、どこからともなく出現した。
翼が持ってた、とは考えにくいし……
響は1度体制を整えると、その剣を強く握りしめた。
響「いきます-------!!『Synchrogazer』!!!」
アシュタロス「ぬぅ……!!完全聖遺物の玩具か……!」
まさに鬼に金棒と化した響はやたらめったら管制室内でデュランダルを振り回す。天井も衝突痕が出来た。
アシュタロスは回避しつつ、新たな攻撃に転じる。
アシュタロス「『暗黒の風』!!!」
翼「貴方の闇風は………私たちが塗り替える!!ヴィントさん!!」
ヴィント「『ダブル・ストーム・ディザスター』ぁぁぁっ!!!」
覚える能力で覚えた翼とヴィントの二重技。1人で突破出来ないものは、2人で突破すればいい。
アシュタロス「明らかに人数の差が激しすぎる………!!」
蓮人「だから言ってるだろ?俺たちには勝てないって」
俺のシンフォギア、アストロロジース。電撃なので、使い過ぎるとショートする欠点が存在するものの、何かと重宝しているもの。
身体中、全ての器官を使って全力を右手だけに集中させる。
アシュタロス「………確かに。今のままでは確実に俺の負けだな」
妙に引っかかる言い回しだ。だが、とアシュタロスはこんな不利な状況でも顔色すら変えない。
アシュタロス「俺にも組織のリーダーとしての意地ってものはあるんでな……このまま、負ける訳にも行かねェェェェェェ!!」
蓮「ついにリミッターが外れたわね………翼!!」
翼「
アシュタロスの目が赤くなり、周りもより暗黒に包まれた。それと同時、翼も目が赤く光り、背中には白く輝く純白の羽が出現した。
霊夢「なによ、あれ………本当に、人の力なの……!?」
アシュタロス「ふん、お前らとは同じくくりではないな………そう、今の俺は例えるならば----------神だァァァァ!!!」
たった一声だけで、空気がビリビリと振動する。これまでの威圧とは違う、強く、絶対的な圧力。
ただ1人、冷静な翼はさらに言い放つ。
翼「実際に神を見たことがない貴方が、神の力なんて分かるはずがない…!!」
アシュタロス「言ってくれるな人間がぁぁっ!!」
翼「っ、『ディム・フォレスター』!!」
今度はトゥルースの技をコピーした翼は、アシュタロスに向かって放つ。気のせいか、オリジナルよりもかなり威力が増しているような………
しかし、アシュタロスはまさに刹那の早さで翼の元まで突っ込む。
アシュタロス「遅い!!暗黒神滅『デッドリー・クラッシュ』!!!」
翼「ぅぐっ……!!」
漆黒の技が強力なのか、思い切り地面に叩きつけられる。なんだよ、あの攻撃………これまでとは段違いすぎる。
響「Synchrogazer!!」
アシュタロス「おらぁぁぁぁぁ!!!」
響がデュランダルを使い一閃直後、アシュタロスが一気に接近し、黄金の剣の柄を根元からへし折った。
響「な、何て力っ………!!」
アネラ「あそこまで本気のアシュ、見たことないかも………」
蓮「エデンズシード・解放っ!!」
アネラが驚愕している中、蓮の腹部分に印のようなものが灯った。
それを見て、美咲も空中にいるアシュタロス目掛けて技を撃つ。
蓮「
美咲「
アシュタロス「遅いわァァァッッ!!」
強力な必殺技。広範囲すぎる攻撃を一瞬で避けた。………当然だが、俺はそのスピードについていけず、虚空を彷徨う。
アシュタロス「どうした!?こんなものなのか、貴様らのチームワークとやらは!?」
美咲「うぅ…………!動きが早過ぎて攻撃が当たらない!」
ヴィント「動きが予想出来ないのが辛いですね……!!」
ヴィントは悔しそうに爪を噛む。蓮にしろ美咲にしろ、攻撃が大振りすぎて小回りが効かないのが欠点だ。
早苗「私たちのスペカも、あんまり小回りが効きませんよ………?」
ヴィント「………じゃあ、あの方を動けなくさせる、とかは無理ですか?」
刀哉「毒の獣はいるにはいるが、どうやって当てるか、だな。」
アシュタロス「何を競々と話をしている!!悪鬼神滅『イノセントブラック』!!!」
美咲「きゃぁぁぁっ!!」
翼「まずはあの攻撃を封じないと話にならないっ!!」
全力で闇に染まった攻撃を止めようとするものの、やはり圧倒的な力により、負けてしまう。
霊夢「こうなったら………!!協力しかないわね」
美咲「協力、ですか?」
蓮「そうね。防戦一方じゃ全く戦えないだろうし」
アシュタロス「うおおおおおあぁぁぁ!!『ダークネス・サファトリフ』!!」
蓮人「くっ………!!アイツに衰弱ってものはないのか!」
散々俺と刀哉で戦っていたはずなのに、全く疲弊が感じられない。少しでも弱っていれば隙があるのに………
小林「私だって………やられっぱなしじゃないっ!!『
翼のフルパワーで放った一撃で、アシュタロスの攻撃を防いだ。
アシュタロス「なっ………やるじゃないかァァァ!!いいだろう、まずは貴様から………!!」
霊夢「真・夢想天生!!」
早苗「秘術『グレーソーマタージ』!!」
アシュタロス「ふっ!!」
間髪入れずスペカを撃つ霊夢と早苗。流石の反射神経か、アシュタロスは変な奇声を発しながらも躱す。
しかし、地面に着地したアシュタロスを待っていたのは、
響「はぁぁぁぁぁぁあああっ!!!」
アシュタロス「む!?」
シンフォギアを纏った響。
床を豪快に叩き壊すと、丸ごと地面が抉り出された。
それは、飛行機運搬用のカタパルトに酷似していた。
アシュタロス「一瞬でカタパルトを生み出すとは………流石に力のシンフォギアだ!!だが動きを封じるには甘い!」
蓮「まだよっ!!『
後ろに大きく飛んだアシュタロスだったが、蓮がカタパルトを粉砕した。四方八方に飛び散る地面の破片。
言ってしまえば、刺さると致命傷の域に達する。
アシュタロス「ぐっ、面白いな……!よく考えたものだ!」
ヴィント「まだですっ!!『ブラストストーム・インパクト』っ!!」
空中へ逃げたアシュタロスを待ち構えていたのは、翼に
アシュタロス「何だ、まるで動きが読まれている!?」
美咲「動きを読んでるんじゃなくて、動いてから一瞬で攻撃を仕掛けてるだけですっ!!」
アシュタロス「こっちにもか!!」
手刀を構えて突っ込む美咲。
そう。翼には記憶した『転移能力』がある。移動した先を把握して、飛ばしているだけだ。
何とかこれで動きを止められればいいんだけど………
アシュタロス「なかなか考えたな……死角からの奇襲とは……」
だが、と続ける。
アシュタロス「俺に死角はないっ!!」
美咲「ぁぐっ!?」
ヴィント「う、うぅ……っ!!!」
闇の使い手であるアシュタロス。邪悪な気だけで美咲を壁まで吹っ飛ばした。力量差が激しすぎる……!
死角から奇襲も失敗し、翼の顔にも少し焦りが見えた。
翼「私がやるしかないのかな……」
アシュタロス「ふん、ボスとの戦いで手加減する人間なんているのか?力をもて余しているなら全力で戦え。それが、お前らの力だとすれば…………………己の力も知らない″無謀者″だ」
蓮人「言いたい放題言ってくれやがって…………」
俺は気力を振り絞ってまた右腕に電撃を溜め始めた。もう1度雷電羽撃(らいでんのはばと)が入るか分からないが、確かにアイツの言う通り、全力で行かないと倒すことが出来ない……!!
しかし、正面突破では躱されるのは目に見えている。
………どうする。
そんな時、真っ先に動いたのは、白い羽をなびかせる、覚醒した翼だった。コンマ単位の早さでアシュタロスに接近し、一撃を撃ち込む。
そのスピードには、誰しもついて行けなかったことだろう。
翼「……そんなこと言うんだったら--------
アシュタロス(速い………俺の目をもってしても捉えられないとは……)
翼「
マッハ2の攻撃。貫通型ではないものの、地面にヒビが入る程の威力は誇っているらしい。
そして、気のせいか言葉も荒々しくなっている………怖え。超怖え。
小林「
もはや魔王と化した翼は、間髪入れず炎の波動を放つ。床は焦げて行くばかり。
アシュタロスも翼の猛攻に何とか躱してはいるものの、余裕はないようだ。
蓮「あーらら……スイッチが入っちゃったわね……」
霊夢「………どういうことよ?」
美咲「翼さんの覚醒段階レベル3ってとこですね。レベル5中」
アネラ「本気のアシュが、押されてる………?」
アシュタロス「ぬぅぅ!!舐めるなぁぁぁぁ!!『暗黒之理「ダークネス・レーザー」』!!!」
翼「
炎と闇の衝突に地が揺れ、今にも崩壊しそうな音色を奏でる。ハイレベルすぎて、俺たちに入る余地が-------------
戦慄していると、翼と目が合った。そして、轟音でかき消されたが、言っていることは理解出来た。
……………私が隙を作るから、と。
蓮人「う、ぉぉぉぉぉぉおおおおおっ!!!」
翼がアシュタロスを引きつけておいてくれている。アシュタロスの注意が払われていない今がまさにチャンス、好機だ。
俺の体に激しく閃光が走る。
蓮人「刀哉!!電撃のバックアップ出来るか!?」
刀哉「ベルフェゴールがいるが……どうするつもりだ。」
蓮人「俺が走ったら、右腕にありったけの電気を供給して欲しい!」
さっき撃ってみて分かったのだが、この雷電羽撃は電撃吸収の力も持っているらしい。この短時間では、全く電気はたまらない。
走るタイミングは、翼がある程度アシュタロスを俺の元まで誘導してくれれば、撃てる。弱っている今なら、2段構えは躱せないはず!
アシュタロス「やるな、だが……まだまだだっ!!」
翼「くっ、何でこんだけ攻撃いれといてピンピンしてるの………!」
アシュタロス「お前らとは違う……俺は、人工強化プロジェクトによって作られた最高傑作第2号だからだ……!!並の人間と一緒にするんじゃねぇぇぇ!!!」
翼「ぅ、あっ!!」
アシュタロスの放った『ダークネス・サファトリフ』が直撃して、床に落下する。
蓮人「今しか、ねぇぇ!!」
アシュタロス「む……!?」
決して近場ではないが、考えるよりも先に足が動いた。直線距離で言えば、約15歩。
刀哉「……【ベルフェゴール】:『イナズマランサー』!」
しっかり先ほど打ち合わせ通り、電撃を右腕を狙い、吸収する……!!
これで、終わりだっ!!
アシュタロス「うおおお!!『ダークネス・セイグリッド・ブラスト』ォォォ!!」
蓮人「ちょっ………!!」
無数の刃が俺の方に飛んで来るのが見えた。大技は間に合わないと踏んだのだろう。
いい判断だけど、本気で走っている人間は、急には止まれないってなぁ!!
一瞬、判断が鈍ったな、アシュタロス!!
蓮人「『玄武百龍--
アシュタロス「ぐぁぁぁ!!」
一撃をまともに受けたアシュタロスは、ドゴン、バゴン!と大きな音を立てて、白煙と共に壁に叩きつけられた。
響「す、すごい………!!」
固唾を飲んで見守る選抜メンバー。翼は息を整えつつ、空中へと浮かんだ。霊夢と早苗と響とリリスは俺と、それから翼の活躍に呆然、ヴィントと美咲と蓮は戦いの決着を見守っているようで、刀哉は相変わらずの仏教顏だ。
やがて、白煙と共に起き上がってきたアシュタロスだったが………
アシュタロス「………ふ、ふははははははっ!!!……面白い、まさかこの俺がここまで……!」
早苗「そんな傷で、まだやろうって言うんですか……!?」
アシュタロス「………これ以上は俺の限界だな。あの状態は俺にとって寿命を縮ませる………いいだろう、お前達の勝ちでいい」
アシュタロスは苦笑を浮かべる。そして………威圧とはまた違った空気が漂う。
勝った………のか?いや、この場合はドローってことになるのか……?
アシュタロス「……約束だ。アネラとの交渉権はくれてやるが、本人の意思が無ければ、無駄になるぞ」
アネラ「あ、アシュ………!?」
アシュタロス「勘違いするな。面白いもんも見れたし、ここまで俺と互角の奴は初めてだ。………負けてはないが、撤退するしかねえだろ」
アネラ「……………」
アシュタロス「………ふん、人との付き合いが苦手なお前が、少し目を離した間に立派な<友人>を作ったもんだな……俺に止める権利はない」
まずは勝ったことに嬉々としている俺たちを横目に、そんな会話が行われていることなんて、知る由もなかった。