あけみ「鈴長あけみです!」
翼「今回の話は前後編に分けるみたいだね」
あけみ「うん。やっぱりこの話長いから。あとすごく単調の上にパロ多いから。全部見つけられたらすごいよ」
翼「書いてて面白い小説っていいよね………」
あけみ「飽きるんだよね………それじゃ、本編行こっか」
翼「そうだね。本編スタート!」
☆
鈴長「ねぇ蓮人君」
蓮人「なんだよ?」
鈴長「最近近所に激安スーパー出来たの知ってる?」
蓮人「あぁ………らしいな。何でも卵1パック20円とか。……絶対潰れるだろそれ」
鈴長「どうせ長続きはしないと思うけどね〜!そんな安いと赤字だろうし」
蓮人「主婦には助かるんだろうけどな。美菜のご愛用スーパーになりそうだ」
鈴長「そうだね。でも服とかも安くしちゃって大丈夫なのかな?」
蓮人「あの店にある全てのものが安いんだろ?そりゃ長続きしないわ」
鈴長「放課後行ってみない?ちょっと気になるし」
蓮人「そうだな。俺も御用達のスーパーでも持っておいた方がいいよな。流石に牛乳180円は高いしな」
鈴長(どうしたんだろ、急にマイワールドに入っちゃった)
☆
そんなわけで放課後。俺とあけみ、それから美菜とヴィント、颯と共に近所に出来たという噂の激安スーパーに来た。
何しろ駅から近く、交通において不便ではない。遠いところからも来客する程の人気スーパーで、最近夕方のニュースでも取り上げられた。
それからさらに客は増えたものの儲かってるのか損してるのか全くの不明である。
鈴長「本当この店客足途絶えないね。駐車場も満帆だよ」
ヴィント「駐輪場まで一杯ですね……」
颯「あれ、ガンダム専用入り口もあるんだね………親切」
蓮人「中に持ち込み可能ってのがまず驚きなんだが……」
ヴィント「ここ、客足が途絶えない程そんなに安いんですか?」
高地「うん安い。それはもう値札をみたら二度見するくらい安い」
颯「美菜は買い物のプロフェッショナルだからねぇ………プロがこう豪語するくらい安いってことだよ」
蓮人「だな。近隣に業務用スーパーでも建ててくれれば、とか思ってたらこれだ」
鈴長「この界隈でそんな安いスーパーないしね。便利なことこの上ないよね!」
そんなことを言いながらぎっしりとすし詰めになったスーパーへと足を運ぶ。
食料品だけなく、化粧品店や服屋、パン屋など多種多様である。しかも全て格安と来た。目をつけない訳がない。
ヴィント「あ、暑いですね………冷房効いてるのに……」
高地「冷房の意味ないね、これは………」
鈴長「さてさて、最初はどこへ行きましょうかの………ってすごっ!?」
人口密度が高い所為か冷房が効いていないように感じる。そんな中、あけみが見つけたのは、
<自動販売機 全機飲み物20円>
颯、蓮人「「安っ!!」」
高地「自販まで安くなってるとは……激安スーパー侮り難し」
ヴィント「私、早くも驚きで卒倒しそうです………!」
鈴長「まだまだここからだよー!もっともっとすごいよ!絶対!」
蓮人「だろうな………」
俺は冷や汗をかきながら周りを見渡す。
少し歩くと、何故かコンビニまで導入されていたのに気付く。
鈴長「いよし、入ってみよっか」
蓮人「もうここスーパーじゃなくて規模がショッピングモールだぞ………」
人が多いというのもあるが、このスーパーの先行きにも不安感を覚えながら、オリジナルのコンビニだろうか、『3 year』という聞いたこともないようなコンビニに足を踏み入れる。
『いらっしゃいませー!!』
『180円のお返しです。ありがとうございました!』
颯「随分と活気で溢れてるね……」
蓮人「熱気しかしねえよ………野球場の近くの売店か」
微妙なツッコミを入れながら周りを散策していると、意外な人物を見つけた。
リリス「あれ、蓮人君たち」
高地「リリス。それに刀哉君も」
刀哉「…なんでお前たちがここに。」
鈴長「たまたまだよ。偶然。フォーチュン」
颯「……お兄ちゃん、この人たちは?」
颯が首を傾けながら聞いてきた。そうか、見たことはあるんだろうけど、自己紹介はしてなかったな。
蓮人「えと。こっちが俺よりも高位能力を使う天然物の雷使いのお姉さん、ヘルデ・リリス」
リリス「よろしくねー!」
蓮人「んで、こっちが桁違いに強いけど優しい神谷刀哉だ」
刀哉「………よろしく。」
蓮人「リリス、刀哉。こいつは俺の妹の颯だ。西園寺颯」
颯「よ、よろしくお願いします!」
刀哉「なんだ、蓮人。妹いたのか?」
リリス「可愛いー!蓮人君と心なしか目尻そっくりー!日本人形みたーい!」
鈴長「色々と似てるよね。双子じゃないのに」
ヴィント「確かに………」
リリスに撫で回される颯を横目に刀哉に聞く。
蓮人「んで、何でここにいるんだ?」
刀哉「リリスに『つい最近出来たスーパーに行こうよ!暇なんでしょ?』って言われて是が非でもなく。」
蓮人「苦労してんだな………」
リリスはつまりあけみポジションなのか………マイペースかつトラブルメーカー。性格そっくりじゃねえか。
颯「あーうー………日本人形じゃないー………」
リリス「それにしてもここ、コンビニまであるんだね。これがスーパーなの?」
高地「間違いなく名状するんだったらショッピングモールだよ」
ヴィント「スーパーっていう規模じゃないですから………」
刀哉「よくこんな大安売りで、1週間もセール持ったな。」
鈴長「本当にね〜。もう直ぐにでも潰れてもおかしくないのに」
蓮人「どこから投資してるかは知らないが、大方デカい企業からの派生とかだろ。コネだよコネ」
颯「そうそう。どうせ1か月で閉店ガラガラだよ」
高地「そんな2人してバッサリと………」
リリス「う、うわー……性格までそっくりとはー……」
鈴長「この2人夢がないんだよね……」
撫で回しから解放された颯が迷わず俺に同意する。夢がなくて悪かったな。お前程流石にドリームはねえよ。
ヴィント「でもここまでやるといつ潰れてもおかしくないですよね。アイス全品5円って………」
刀哉「なんだ?賽銭か?」
鈴長「今まで活用方法が賽銭か100円均一での税込で払う時くらいしかなかった5円玉が役に立つ日が来るなんて………」
蓮人「5円玉ぞんざいに扱いすぎだろ」
小銭の仲間に入れられない5円玉ちょっと涙目だぞ。
そろそろ経済的に大丈夫か、と話しながらスーパーに導入されている店屋を巡り、ついにメインの場所へ来た。
高地「ふふ………ふふふ……今日も店が破綻するまで買いまくってやるんだから……!」
リリス「ねぇねぇ、美菜が壊れたんだけどどうすればいいの?」
蓮人「安心しろ。昔からこんなんだ」
鈴長「『激安』『バーゲン』『期間限定』って言葉見ると迷わず飛びつくからねぇ………それはもうヤンデレとツンデレが二重奏を奏でた感じ」
颯「なんていうか、性格が150度くらい反転するんだよ」
鈴長「そう。それはまさに美菜のようで美菜じゃないけど、よく見たら美菜っぽいけど人違い。名状しにくい美菜のようなものだよ」
リリス「え、結局あれは美菜なの?美菜じゃないの?」
蓮人「言い回しが口説いが、あれは美菜だ」
颯が気にいったのか、また撫で始めたリリスにそう冷静に答える。
食料品売り場である。スーパーの最も軸となる場所で、大抵の人の目的はここだろう。しかも激安だ。飛びつかない手はない。美菜のように1人で生活している人にとって、安泰の憩いの場。
蓮人「まぁついでだし、何か買って…………」
???「あれ、蓮人さんじゃないですか。奇遇ですね」
蓮人「お?」
どこかで俺の名前が呼ばれたので振り向くと、ギターケースを背負った雪菜と美雪が立っていた。
美雪「さっきぶりね………」
鈴長「ありゃ?なかなか珍しいコンビだね。共通点が名前に『雪』の字が入ってることくらいしかないお2人さん」
高地「どうしてここに?」
雪菜「さっきそこでたまたま会ったので………一緒に行動することになりました」
ヴィント「稀有な2人ですけどね……」
美雪「いやぁ、お互い大変ねー、という話を少々してただけよ。愚痴よ愚痴」
リリス「ふ、深くは聞かないけど………」
リリスはちょっと牽制しながら答える。まさにヤンデレ兼ツンデレマスターのご登場に驚きが隠せないようだ。
ちなみに、誠に遺憾ながら1Bストブラメンバーを変更しました。それについてはまた次回。
雪菜「それに、来てるのは私たちだけじゃないですよ?第一学園の生徒を結構見かけましたし」
蓮人「だろうな。向こうに恭介いるし、刹那先生いるし」
颯「フルメンバーになりそう………」
鈴長「今日なんかあるの?やけに人の数が多いけど………」
美雪「そうね………噂だと、バーゲンセールがやるとか……これ以上安くなっても困るわよね」
刀哉「激安の上にバーゲンセールか。おぞましいまでのサービス革命だな。」
高地「な、なんと………これは黙ってられない………!」
美雪「あ、あくまで噂よ?私は都市伝説とか信じないし、人の噂は3日で途絶えるって信じてるし、鵜呑みにはしな………」
『まもなく、野菜売り場にて、大根1本30円のところ半額割引セールを行います』
美雪「……………」
颯「……………」
刀哉「…………本当だったか。」
高地「うおおおお!マイ・ラディッシュ!!」
鈴長「あぁ!美菜が!通常の3倍の速さに!」
蓮人「だがあの美菜は残像だぞ」
鈴長「ははは!蓮人君!今話している私も残像だ!」
蓮人「なんだと!質量を持った残像だとでもいうのか!?」
鈴長「なんとぉぉぉぉ!!!」
リリス「観覧者様には見えない残像地獄とはこのことである……」
ヴィント「お、落ち着いて下さい……きゃあっ!」
雪菜「人通りが多くなってきましたね………」
颯「とりあえず美菜を追いかけるんだよ!」
蓮人「さ、この後どうなるのかだな」
あけみ「うん………オチは見えてるんだろうけどね………」
美菜「ところで、次は恐らく長編になりそうだよ。『アヴァロン編』」
蓮人「そりゃそうか。そのうちに新しい話も書かないといけないんだが………向こうは放置でいいのか?」
美菜「さぁ?」