狛枝が思考して構えた瞬間、
偽魔理沙「.......さあ、貴方はどこまで耐えられる?」
と偽魔理沙は広範囲の弾幕を張る。だが先ほどの物と比べると密度が少し薄い。その攻撃を狛枝は引力で自身の体を横に引っ張りながら、
狛枝(.....おそらく彼女はボクが長く戦えない事を悟って牽制し続けるつもりだな.....単純だけど効果的な行動だ.....だけどこの状況は決して悪くはない。ボクを牽制しているって事は他の部分の注意はおろそかになっている可能性が高い.....)
と思考しながら偽魔理沙に向けて、
狛枝「っそい!」
と言いながら刃状にした引力のエネルギー体を放つ。それはかなりの速度と大きさを持っており偽魔理沙は避けようと回避行動を取ろうとしたが避け切れずに少し頬を掠める。そして偽魔理沙は、
偽魔理沙「.....思ってたよりやれるみたい......さっさと決着をつけないと何されるか分かった物じゃないわね。」
と呟きながら再び弾幕を展開する。しかしその弾幕は密度が高くほとんど隙間はない。その攻撃に狛枝は、
狛枝(まずい.....さっきの攻撃で彼女はボクを観察対象としてではなく敵として認識するようになってしまったね.....もう少しだけ油断してくれた方がよかったのにさ......)
とため息をつきながら回避行動を取り始める。それから狛枝は回避に専念するが初めての飛行をうまく扱える訳もなく何度か弾幕に当たってしまう。
狛枝「っ......!」
狛枝は全身に痛みが走り、何度も気を失いそうになる。しかし持ち前の精神性でどうにか意識を保ちながら回避をし続ける。その様子を弾幕を張りながら、
偽魔理沙(.....妙だ。何故彼は先ほどの様に攻撃を仕掛けてこない.....回避に専念したらジリ貧になるのは分かっていたはず.....彼は一体何を狙っている......?)
と疑問を持つ。そして偽魔理沙は狛枝への警戒を強めより弾幕の密度を高めようとした瞬間、彼女は狛枝が少し笑っているのに気が付く。そして、
狛枝「ボクへの警戒を強めるのは決して間違ってはいないよ。何をするか君目線ではわからないわけだし......だけど今回はそれが悪手になる.....」
と狛枝は偽魔理沙に話しかける。その言葉を聞いた偽魔理沙は周囲への警戒を強めようとした瞬間、
—ヒュン......
と何かが近づいてくる音が偽魔理沙の耳に聞こえる。そして、
—パチン
と狛枝が指を鳴らす。次の瞬間、偽魔理沙は強い力で後ろに引き寄せられる。引き寄せられる方を見た偽魔理沙はそこに蒼いエネルギー体が自身を引き寄せているのに気づく。そして、
偽魔理沙「......っ!これだけ大掛かりな魔法を一体いつ放った.....!?」
と言いながらどうにかそこから離れようとすると、
—パチン
と再び指を鳴らす音が聞こえる。するとエネルギー体は赤色になりとてつもない勢いで偽魔理沙を吹き飛ばす。その攻撃に偽魔理沙は箒から振り下ろされてしまう。そんな状況下で偽魔理沙は、
偽魔理沙(完全に彼の戦略にはまっている....!急いで体制を立て直さないと.....!)
と思考しながら箒を引き寄せようと手を伸ばすが、
狛枝「ボクも限界が近いからそれを取らせるわけにはいかないよ。」
と狛枝が言いながら思いっきり偽魔理沙の体を蹴る。その攻撃に偽魔理沙は、
偽魔理沙「ぐっ......!この.....!」
と蹴り飛ばされながらもある道具を狛枝に向ける。その道具を見た狛枝は、
狛枝(あれは......恋符「マスタースパーク」を打つつもりか....!真正面から撃ち合いたくはなかったけど.....このまま打つしかない!)
と焦りながらもある詠唱を始める。
狛枝「九網.....偏光.....烏と声明.....表裏の間....」
その詠唱をすると狛枝の指に光が集まるのが見える。その現象を見ていた偽魔理沙は、
偽魔理沙「何を打つ気は知らないけど、発動は私の方が速い!喰らえ、
恋符「マスター.....!」
とスペルカードを発動しようとすると、偶然空から石が降ってきて偽魔理沙の腕に勢いよく直撃し偽魔理沙はミニ八卦炉を落としてしまう。その現象に偽魔理沙は、
偽魔理沙「がっ......!?なんで空から石が.....!」
と困惑を口にする。そして狛枝は、
狛枝「.....やっぱりボクは幸運だね。」
と改めてそう実感する。そして狛枝は偽魔理沙に向けて手を向け、攻撃を放とうとする。その行動に偽魔理沙はどうにか躱そうとするが、
狛枝「.....虚式『茈』.....」
と狛枝がそう呟く様に言いながら偽魔理沙に向けて指を弾く。すると指に集まっていたエネルギーが偽魔理沙に向けて放たれる。偽魔理沙はその攻撃を避ける事が出来ず直撃し、腹の辺りに風穴が開く。そして次の瞬間偽魔理沙は、
—パキッ....
と何かが割れる様な音がした後に体がガラスの様になる。そして偽魔理沙であったそのガラス体はそのまま地面に激突し完全に粉々に割れる。その光景を見ていた狛枝は、
狛枝「......ボクも限界か......」
と呟きながら気を失いそのまま地面に落ちていくのであった......