狛枝は内心動揺しながらも鈴仙について行き迷いの竹林を出る。そして竹林を出たら、
鈴仙「では、私はこれで。ぜひまたいらしてくださいね。」
と二人に言いお辞儀をした後再び竹林に入って行く。それを見送った狛枝は、
狛枝「.....さっさと帰ろ。」
と呟き歩き始める。しかしレミリアが胴体にくっついてると言う状況ではそちらに意識が向いてしまう。
狛枝(ボクってこんなに女性に耐性がなかったんだな.....七海さんの時はそんな事なかったんだけどやっぱり密着されると話は別か.....仕方ないとはいえ速くこの状態から抜け出したいな.....)
と狛枝が内心そう思っていると、
レミリア「ねぇ.....ねぇってば。」
とレミリアが声をかけている事に遅れて気づく。そして、
狛枝「ああ、少しぼうっとしてたや。ごめんねレミリアさん。それでどうかした?」
と狛枝はレミリアにそう返す。その言葉にレミリアは、
レミリア「ここから紅魔館に戻るのってどのくらいかかりそう?」
と狛枝に問う。その言葉に狛枝は少し思考した後、
狛枝「.....多分1時間もすれば着くと思うよ。それがどうかしたかい?」
と答える。その言葉にレミリアは、
レミリア「別に何かするってわけじゃないわ。ただ.....いつまでこうしてればいいんだろうって思っただけだから。」
と少し恥ずかしそうな声でそう言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「......出来るだけ早めに着けるよう努力するよ。」
と返し帰路に着くのであった.....
—30分後
しばらく二人はお互い意識しない様にしながら雑談をしているといつのまにか分厚い雲が発生しており日光を遮断していたのに気づく。それを確認した狛枝は、
狛枝「レミリアさん、空が曇ったから降りても大丈夫だよ。」
とレミリアに言う。だがレミリアは降りる事はなくむしろ顔と手だけ外に出して狛枝の首周りに手を巻きつけて狛枝におんぶされる様な体制になる。そのレミリアの行動に狛枝は、
狛枝「.....レミリアさん?降りて大丈夫だよ?」
とレミリアに改めてそう言うが、
レミリア「.....また日が出て来たら結局同じ体制にならないといけないし私はこの体制でいいわ。貴方が嫌なら降りるけど.....」
とレミリアは答える。しかしその内心は、
レミリア(まだ降りたくない....)
と言う気持ちが大半である。そしてそのレミリアの言葉に狛枝は、
狛枝「嫌ではない、けど.....」
と少し躊躇いながらもそう言う。その言葉にレミリアは、
レミリア「じゃあこのままでいいでしょ?」
と少し嬉しそうに言う。その声と顔でその様なことを言われた狛枝は、
狛枝「.....わかった、このままで行こうか。」
と折れ、レミリアをしっかり背負い再び帰路を歩いて行く。レミリアは楽しそうに狛枝に話しかけているが当の本人はと言うと、
狛枝(そりゃあ嫌じゃないに決まってるじゃないか.....だってボクも男なんだしさ。でもこれ以上意識してしまうとおそらくボクは.....いや、考えるのはやめよう。このボクの中にあるこの気持ちが何なのかを理解してしまったらボクは.....レミリアさんに従者として、そして友人として接する事が出来なくなってしまう気がする。それはレミリアさんも望む事ではないだろう。ならボクはこの気持ちに蓋をするべきなんだ.....)
とその気持ちがどんな物なのかをほとんど自覚しながらもその気持ちにそっと蓋をし、レミリアとの何気ない会話に興じるのであった.....