命蓮寺の中にある畳の部屋へと案内された狛枝はそこに置いてあった座布団を一枚取りその上に座る。白蓮は、
白蓮「和菓子やお菓子を持ってくるので少々お待ちください。」
と言い早歩きで台所へ向かっていった。それを見送った狛枝は一人思考する。
狛枝(さて....今度起こす事件は異変レベルのものにしたいけどそこで1番の障害になるのは間違いなくレミリアさんだろうね。彼女がボクを見張っている限りボクは自由に仕掛けを施す事が出来ない.....ボク一人が暴れても簡単に制圧されるのがオチだからまずはボクが失踪をするか或いは死を偽装するか.....ただこの二つの方法だとそれぞれ障壁がある。一つ目の方法だと実力者たちの手によって簡単に居場所がバレるであろうこと。これを回避するためには”ボクが幻想郷から既にいなくなっている”と言う全体認識をすり込まなければならない。つまり死の偽装って手になるんだけどこれも生半可な偽物じゃあすぐに偽物だと気づかれてしまう。誰にもバレずに全員を騙せるほど精巧な死体の偽物を作るなんて不可能だしこの案はなしかな.....となると.....)
と一人計画を練っていると、
白蓮「随分と考え込んでいますね。」
といつの間にか前に座っていた白蓮が話しかけてくる。その言葉に狛枝は、
狛枝「.....いたんだ。まったく気づかなかったよ。」
と少し虚をつかれたような反応をする。その様子に白蓮は、
白蓮「ふふ.....また何か事件を起こそうとでも考えているので?」
と微笑を浮かべながらそう聞く。その言葉に狛枝は、
狛枝「かもね。」
と曖昧な言葉を返しながら白蓮の方をしっかりと見る。数秒の沈黙の後狛枝は、
狛枝「以前聖さんは言っていたよね?ボクは優しい人間だって。どうかな?その言葉は今では間違っていたと思う?」
と白蓮に質問する。その言葉に白蓮は、
白蓮「いいえ、そんな事はありませんよ。」
と即答する。その答えに狛枝は少し驚きながら、
狛枝「どうしてだい?」
と単純な疑問をぶつける。その疑問に白蓮は、
白蓮「私はたかが一回の過ちだけで悪人だと決めつけるのは良くないと考えています。もちろん貴方が過去何か他のことでも問題は起こしたであろうことも大体察してはいますが貴方の目から感じたその印象に偽りはないので。」
と返す。その言葉に狛枝は、
狛枝「日向くんが聞いたら反論してきそうな言葉だね。」
と微笑を浮かべながらそう言う。その言葉に白蓮は、
白蓮「日向くん.....それは貴方の友人のお名前ですか?」
と問う。その問いに狛枝は、
狛枝「友達、か.....そんな関係ではなかったと思うよ。彼とボクは似ているところもあったけど決定的に相容れないところもあったし。」
と少し悲しそうな雰囲気を纏わせながら言う。その言葉に白蓮は、
白蓮「気に入っていたんですね、その日向って人を。」
と狛枝に言う。その言葉に狛枝は。
狛枝「.....ボクからしてみれば聖さんとレミリアさんの方が似てるよ。ほとんど同じような事を言う事が多いし。」
と返す。その言葉に白蓮は、
白蓮「私はただ人をよく観察しているだけですよ。レミリアさんは.....おそらくですけど好きなひ....いえ、間違えました。従者の様子をよく観察するようにしているから貴方の感情もある程度感じ取れるのではないでしょうか?」
と言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「なるほどね。」
と納得した様子で頷く。すると白蓮は、
白蓮「ところで今日はどう言ったご用件で来たのですか?」
と狛枝に聞く。その言葉に狛枝は、
狛枝「特に用ってわけじゃないんだ。ただ以前顔を出すと言った手前行かないのもどうかと思って足を運んだんだけど....迷惑だったかな?」
と答える。その答えに白蓮は、
白蓮「いえいえ、そんな事は。それとそう言うって事は今はお暇なんですか?なら色々聞いてみたい話があるんですが。」
と狛枝に聞く。その言葉に狛枝は、
狛枝「ボクの答えれるものなら答えるつもりだけど.....聖さんって案外暇なのかい?」
と少し疑問に思って聞いてみる。その言葉に白蓮は、
白蓮「暇ってほどではありませんが.....私も休みたい時くらいはありますしこう見えて結構さぼったりもするんですよ?」
とくすくす笑いながら答える。その答えに狛枝は、
狛枝「そうなんだ、意外だよ。ただそう言う事なら暇つぶしの相手くらいにはなるよ。退屈させることにならないといいけど。」
と言う。その言葉に白蓮は、
白蓮「ええ、お願いしますね。一番最初に聞きたいのは貴方がここに来る前は何をしていたかでしょうか。」
と返す。その言葉に狛枝は、
狛枝「構わないよ。ただ詳しく話すとなると結構濃密な話だから長くなってしまうけどそれでも構わないかい?」
と言う。その言葉に白蓮は、
白蓮「ええ、構いませんよ。」
と返す。その言葉を聞いた狛枝は少し間を開け、
狛枝「ボクがここに来る前.....そこは無人島に拉致されていてね....」
と語り始めるのであった.....