狛枝「いたたた.....どのくらい気絶してたんだ.....?」
落とし穴の底に落ちた狛枝は気絶から目覚めてその様な事を言う。上を見ると光は見えずかなりの深さ落ちてしまったのが分かる。そして地面を見るとそこはマットの様なものが敷かれておりクッションになって落ちてくる勢いを軽減してくれた様だ。その事に狛枝は、
狛枝「ふぅ....これがなかったと思うとゾッとするね。」
と呟き立ち上がったその瞬間、
??「あ、起きたんだ。おはよ、狛枝くん。」
と聞き馴染みのある、しかしここでは聞こえるはずのない声が狛枝の耳に届く。その声を聞いた狛枝は驚愕しながらも真実を確認するためにゆっくりと声の聞こえた方を向く。そこには薄いピンクの髪に服装は猫耳パーカー、そしてうさぎのバックを背負っている少女が立っていた。そうそれは紛れもなく.....
狛枝「七海さん......?」
超高校級のゲーマー七海千秋であった。その姿を見た狛枝は姿を確認しても信じられず、
狛枝「本当に...七海さんなのかい?」
と七海に向けて言う。その言葉に七海は、
七海「大丈夫、ちゃんと私はほんもの.....だと思うよ。」
といつもの様に言い切らない返事で返す。その返事で狛枝は、
狛枝「.....本当に本物らしいね。」
と確信する。その狛枝の様子に七海は、
七海「そこで確信されるのは少し複雑なんだけど....」
と少し頬を膨らませているが狛枝は特に反応を見せることはなく、
狛枝「そんな事より七海さん、ここは何処かわかるかな?」
と現状を把握しようと動き始める。周りを見渡すと落とし穴の底は広い空間になっており、テーブルや棚、キッチンなどがあり普通に暮らしていけそうなほどだ。奥には先に進めそうな扉がある。しかしこの部屋の内装がいくらある程度機械のある幻想郷とはいっても流石に技術が進み過ぎていると思えるほど近未来的である。その幻想郷に似つかない空間について狛枝は疑問に思い七海に聞くが、
七海「私は気づいたら居たからわかんない.....天井に空が見えないくらいの穴があったから多分地下って事はわかったけどあの扉を開けようにも鍵がかかってるのかそれとも後ろから抑えられてるのかわからないけど開かなかったんだ。でもそこにある冷蔵庫に食材はぱんぱんに詰められて、トースターとレンジもあったから食事には困らなかったな。置いてあったキッチンは無駄になっちゃったけど。」
と七海はわからないといいならがら部屋の隅にあった冷蔵庫を指差す。狛枝は中身を確認するために冷蔵庫を開ける。そこには数日間は余裕を持って食事が出来そうなほどの食材があり、冷凍食品から生の食材まで幅広く揃っている。それを確認した狛枝は、
狛枝「そっか....それなら早速その扉を開けて探索を...」
と七海に言っている途中で、
—ぐぅ〜....
と大きな音がなる。その音を聞いた狛枝は七海の方を見ると少し顔を赤くしながら、
七海「そう言えば今日はごはんまだたべてなかった.....」
と小さな声で言う。その言葉を聞いた狛枝は、
狛枝「.....探索の前にご飯にしよっか。」
と言いながらキッチンの方へ向かうのであった....