紅魔館へ帰った4人はそれぞれ、パチュリーは図書館へ戻り七海は咲夜に案内された客室で現在就寝中、狛枝はレミリアの部屋のベットで睡眠を取っている。そしてレミリアはと言うと、黙って狛枝の寝顔を見ていた。
レミリア(いつからだろう....凪斗の事を考えると胸が熱くなっちゃう様になったのは。いつからだろう....一緒にいないとちょっと寂しく感じる様になったのは....)
とレミリアは思いながら狛枝の髪を横にどけ、寝顔をよく見える様にする。
レミリア(綺麗な顔....最初会った時からそう思ってたけど今だとより一層そう強く思える様になった....それでいていつも笑顔を絶やさず、敵を前にしても余裕を崩さず、それでいて平常時だと常人らしく照れる時もある....)
とレミリアは思いながら一人微笑を浮かべる。
レミリア(正直に言えばかなり前からそうだったんだろう...きっかけは多分凪斗と一緒に参加した初めての宴会の時。あの時私は凪斗を異性として認識する様になった....そこから凪斗と一緒にいることが多くなった....)
そう思いながらレミリアは椅子に座る。
レミリア(凪斗の狂人ぶりを見た時は流石に驚いたけどね....でも正直あの顔をしている凪斗も正直好きだった...あんなにいきいきとしてる凪斗、中々見れないしそう言う顔も出来るんだって今思い返すとそう思う...まぁ流石にあの裁判中にはそんな能天気な事は考えれなかったけど....)
と思いながら目を瞑る。
レミリア(.....今思えば最初に凪斗を拾った時あの時感じた勘は間違ってはいなかった。凪斗との生活は楽しいし退屈はしない。ただ凪斗がいない自分の部屋にいる時はすごく退屈に感じる様になっただけ....)
とそこまで思ったところでレミリアは目を開ける。
レミリア(ふふ....客観的に凪斗といる時の私の姿を思い返すとすごく楽しそう。そりゃあみんないじりたくもなるわよね.....まぁそれでもやめて欲しいのだけど.....)
と少しいじられている時の事を思い出し苦虫を噛み潰したような表情をする。しかし狛枝の寝顔を見た事で表情を戻しながらベットに座る。そして、
レミリア(....ああ、もうだめだ。私はもう取り返しのつかないほど、凪斗が好きになってしまっているんだ。自覚しない様にしていたのに自覚してしまったんだ.....)
と自身が自覚しない様にしていた事を完全に自覚してしまった。そして、
レミリア(恋心.....と言うべきなんでしょうね、この気持ちは。まぁ恋心と言うには少し重いかもしれないけど.....でも、まだ凪斗にこの気持ちを伝えるわけにはいかない。今の私たちの関係で告白したって凪斗は軽く笑って躱すか真顔でどれだけ自分が私にふさわしくない相手かを長々と説明するだけでしょうし、仮に私の気持ちに応えてくれてもそれは多分私を傷つけない様にするためで私が好きだからじゃない....となれば、明日からやるべき事は凪斗の歪みを治すって言うのはそのままに治す過程で思いっきりアタックし続ける....かしら。)
と内心そう思っていると、裾が掴まれている感覚を覚える。その感覚を不思議に思い、そちらを向くと狛枝がレミリアの裾を掴んでいた。そして小さく、
狛枝「かあさん.....」
と呟く声が聞こえた。よく見ると狛枝はうっすらとだが涙も流している。それを見たレミリアは、
レミリア(....ほんと、ほっとけない奴ね。起きてる時にも甘えてくれればいいのに....いや、やっぱりなし。多分私がもたない。とは言え、そんな事を言われたら流石に離れられないわね。....でも出来るだけは距離を取りましょう。凪斗の寝顔を至近距離で見たら自分の行動を制御できる自信ないし....)
と思いながら掴まれている袖はそのままに自身もベットに入る。しかし....
レミリア(....まずい、今までは大丈夫だったのに緊張しちゃう。大丈夫、凪斗はもう寝てるし、仮に起きてても私を襲ったりしない....でもそれはそれで複雑....)
と一人悶々としてしまい、寝付けないのであった....