173話 寝起きドッキリ?
—翌日の午前7時
狛枝「.....もう起きてしまったか。」
と狛枝はその様な事を呟きながら目を覚ます。肉体的にも精神的にも疲れは残っているが起きてしまったから仕方ないと狛枝は体を起こそうとし....左腕に違和感を覚える。その違和感を確かめるために左腕に目線をやると....
レミリア「すぅ....」
と左腕に抱きついて寝ているレミリアがいた。その状況に狛枝は、
狛枝「.......」
と思わずフリーズしてしまう。いくら狛枝と言えど多少なりとも異性として認識している相手がこのような姿を見ると動揺してしまう。そして体を起こそうにもレミリアがこの様な状態で寝ているとなると狛枝は起き上がれない。そんな状況で狛枝は、
狛枝(....どうしよこれ。)
と途方に暮れていると、
フラン「困ってるみたいね。」
と急にその様な声が聞こえてくる。その声を聞いた狛枝は、
狛枝「やぁ、スカーレットさん。久しぶりに会って早々悪いんだけど君のお姉さんどうにかできないかな?」
とフランに助けを求める。その狛枝の言葉にフランは、
フラン「え?やだ、めんどくさい。」
と突き放す。その言葉に狛枝は、
狛枝「....あはは、そっかぁ....」
と諦めた様な乾いた笑いが出る。その狛枝の様子にフランは、
フラン「私が起こしたら絶対お姉様何か文句言ってくるもん。それはや。」
と自身が起こさない理由を狛枝に言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「まぁ一理あるけど...じゃあレミリアさんをなるべく穏便に起こす方法はないかな?」
とフランに問う。その問いにフランは、
フラン「それなら簡単だよ。お姉様の耳元で貴方があま〜いボイスを聞かせてあげれば1発で飛び起きるはずだよ。」
と断言する。その答えに狛枝は、
狛枝「本当に?そうとは思えないんだけど....」
と半信半疑だったが、
フラン「大丈夫、私を信じて。私、お姉様のことなら他の誰よりも分かってるつもりだよ。」
と言うフランの言葉を信じる事にした。そして狛枝はレミリアの耳付近まで顔を寄せて、
狛枝「...起きて、レミリアさん。」
と自身が出せる最大限の囁きボイスでそう囁く。すると、
レミリア「にゃ!?」
と少し間抜けな声を出しながらレミリアは飛び起きる。それを見たフランは、
フラン「ね、言ったでしょ?」
と無邪気な笑顔で言う。そして飛び起きたレミリアはフランの顔を見て、
レミリア「フラン貴方ね....!?凪斗にこんなことさせたのは....!?」
と顔を真っ赤にして心臓のあたりを手で押さえながらフランに言う。その言葉にフランは、
フラン「何言ってるのかよくわかんな〜い。」
と言いながら部屋を出ていく。そのフランの後ろ姿にレミリアは、
レミリア「待ちなさい!」
と言うがフランは特に気にする様子もなく小走りで行ってしまう。そして残された二人に微妙な空気感が漂うが、
狛枝「えっと.....なんかごめんね?」
と少し申し訳なくなって謝る。その謝罪にレミリアは、
レミリア「....別にいいわ。貴方が無意味にさっきみたいなことをしないのは分かっているから多分私が貴方の動きを制限しちゃってたんでしょ?」
と返す。その言葉に狛枝は、
狛枝「まぁそうだけど....どうしてレミリアさんはボクの左腕を抱いてたんだい?」
とレミリアに聞く。その言葉を聞いたレミリアは、
レミリア「.....うるさい、理由なんてなんでもいいでしょ。」
と少し顔を赤くしながら再び体を横にする。そのレミリアの様子に狛枝は、
狛枝(機嫌を悪くさせちゃったみたいだね....)
と思い自身がいるのは逆効果だと判断して部屋から出ていく。そして一人残されたレミリアは、
レミリア(あったかくていい匂いがして抱いてると気持ちよかったから、なんて言えるわけないじゃない....)
と一人枕に顔を埋めながらそう思うのであった.....