そんなこんなでその場から離れた狛枝は一人門の前で来客が来るのを待っていた。
狛枝(今回の宴会で事を起こすか....いや、駄目だ。今回の宴会だと大人数過ぎるからボクが自由に動けない。となると実行するべき状況は...)
と狛枝が一人考えていると、
「そこの人間!貴方が例の外来人ね!?」
「天子様、初対面の方にその様な言葉遣いは....!」
とその様な話し声が聞こえてくる。その声を聞いた狛枝は、
狛枝(騒がしそうな人が来たな....)
などと思いながらも、
狛枝「うん、ボクは狛枝凪斗だよ。初めまして、比那名居天子さんと永江衣玖さん。」
とその人物の名前を呼びながらそう挨拶する。その挨拶に天子が、
天子「へぇ?外来人にしては礼儀がなってるじゃない?」
と気をよくしたのかその様な事を言い、
永江「ご丁寧にどうも、狛枝さん。今回は宴会に参加させていただきたく参りました。」
と永江はそう丁寧に狛枝に言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「これはどうもご丁寧に。手伝っていた人たちを除けば君たちが一番最初に来た人たちだよ。庭の方に行けば大体準備は出来てるから先に行っていても構わないよ。」
とそう返す。その言葉を聞いた天子は、
天子「ふ〜ん....一度人里に向かって野良妖怪を放ったイカれたやつにしては随分と丁寧に教えてくれるじゃない。」
とそう意外そうに狛枝に言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「はは、ボクはただ人として当たり前の事をしているだけさ。ボクの本質は案外ごくありふれた普通の物だよ。」
とそういつもの胡散臭い笑顔を浮かべながら言う。その言葉に天子は、
天子「胡散臭い笑顔ね。何かやらかすやつの顔に見えるわ。」
と率直な感想を口にする。その言葉に永江が、
永江「ちょっと、お嬢様!失礼ですよ!」
と注意を飛ばすが、
狛枝「いや、そう言われるのは慣れているから別になんとも思わないよ。それより庭に行くなら案内するけどどうする?」
とそう狛枝は少し微笑を浮かべながら聞く。その質問に天子が、
天子「う〜ん....ここで待っててもいいけど庭で待っていてもそこまで変わらなさそうね。それなら庭の方へ行っておこうかしら。確か庭の方に準備はしてある的な事が書いてあったしね。」
とそう答える。その答えを聞いた狛枝は、
狛枝「そっか。それならボクについて来て。他の人も来るかもしれないから急ごうか。」
と答えながら二人を招き入れる。二人は建物の敷地内に入ると、
天子「邪魔するわよ〜。」
永江「お邪魔しますね。」
と言いながら入る。その行動に狛枝は、
狛枝(永江さんはともかく比那名居さんも挨拶するんだ....育ちがいいからかな?)
と内心思いながらも二人を庭まで案内するのであった....