狛枝「はぁ....なんだか楽しむ気になれないな。」
とそう一人狛枝は呟く。宴会が始まって約30分、七海と幻想郷の住人達が話しているのを狛枝はただ見守るだけであった。ジャバウォック島の時の様に何か仕込みをしようにも妖夢をはじめとした実力者の目を掻い潜り、このメンバーでも問題になる様なものを仕込むのは今現在の狛枝では不可能であった。それなら普通に宴会に参加すればいいのだが....
狛枝はあまり気が乗らず、ただ皆を見るのを続けているのである。そんなこんなで狛枝が何もしていないと、
白蓮「前に参加した時にも思いましたけど、もしかして宴会あまりお好きではないんですか?」
とそう白蓮から声をかけられる。その言葉に狛枝は、
狛枝「ああ、聖さんか。嫌いと言うよりは苦手かな。嫌いならそもそも今回の宴会の話は出してないよ。」
とそう答える。実際狛枝は宴会を参加する事自体はそこまで苦とは思っていない。ただ自分と話すより他の人と話した方がその人にとっても有意義な時間になるだろうと言う考えがあり、そしてできるだけ親密にもなりたくないので距離を取る。その様な狛枝の内心を知ってか知らずかはわからないが、
白蓮「苦手と言うのに宴会の主催を務めたのですね。そこまでする理由はなんなんですか?」
とそう白蓮は狛枝に聞く。その質問に狛枝は、
狛枝「七海さんは優れた才能の持ち主だけど、なんの助けもなしに幻想郷で暮らすことは流石に難しい。それならボクが出来る範囲で手助けをして七海さんがここでも楽しく生活できる環境を整えてたいって言うだけさ。」
とそう答える。その答えに白蓮は、
白蓮「なんと言うか.....狛枝さんは不器用なんですね。」
とそう狛枝に言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「不器用?ボクが?」
と少し心外そうな顔をしながらそう聞く。その言葉に白蓮は少し微笑を浮かべながら、
白蓮「自分が相手より下だと思っているから直接手助けする事を避けて、あくまでも機会を与えて選択はその人に任せている。心の底から手助けしたいと思っていてもそんな考えが根付いているから周りくどい方法しか取れない。違いますか?」
とそう聞き返してくる。その返しに狛枝は、
狛枝「....さて、どうだったかな。自分が何を考えて動いているなんてそこまで重要視していないからわからないや。」
とそう答える。その答えに白蓮は、
白蓮「では私はそう思っておく事にしますね。」
とそう言う。その言葉を聞いた狛枝は、
狛枝「人の言葉をどう受け取るかなんてその人の自由だし好きにするといいよ。それより、ボクなんかと話すより他の人と話した方がいいんじゃないかな?」
とそう提案する。その提案に白蓮は、
白蓮「そうですね。言いたいことは大体言いましたしそうするとします。」
と言いその提案通りに人の多い方へ行く。そんな白蓮の後ろ姿を見ながら狛枝は、
狛枝「彼女は一体ボクをどうしたいのかな.....」
とそう呟くのであった....