狛枝凪斗の幻想入り   作:通りすがりの希望厨

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271話 静かな者同士

狛枝「うん?」

 

と一人で座って水を飲んでいた狛枝は何かを感じて周りを見る。

 

狛枝(視線を送ってきている人はいないよね...だれかボクの噂でもしてたかな...)

 

とそう狛枝が不思議に思っていると、

 

こころ「お主は相変わらず一人なのだな。」

 

と近くを通りかかったらしいこころがそのように話しかけてくる。その声を聞いた狛枝は一度さっき感じた何かを気にしないことにして、

 

狛枝「ま、みんな楽しく話しているところにわざわざ入ろうとは思わないかな。誘われたりしたらまた話は別だけどね。」

 

とそうこころに言う。その言葉を聞いたこころは、

 

こころ「お主が話に入りたそうにしていれば入れてくれそうだがな。まぁお主が入りたくないのなら好きにすれば良いが。」

 

とそう言いながらも空をぼおっと見上げている。そのこころの様子に狛枝は、

 

狛枝「君は相変わらずぼおっとしているね。てっきりボクは古明地...だけじゃわかんないか。こいしさんと遊んだらしているとはがり思ってたけど。」

 

とそう話しかける。その言葉を聞いたこころは、

 

こころ「あいつは好奇心旺盛だからな...」

 

と言った後目線を空から宴会の中心部を見る。その目線の先には楽しそうに宴会場を駆け回っているこいしがいた。そのこころが見ているものを見た狛枝は、

 

狛枝「ああ、納得。」

 

とだけ返す。そこから二人の間に何か会話があるわけでもなく二人して無言の時間を続ける。側から見ればぼおっと突っ立っているこころとそれを目の前にしながらそれに特に気にすることもなく宴会の会場を見つめている狛枝であり、なんとも奇妙な光景がそこにはあった。その様な時間を数分続けた後、

 

こころ「お主は何がしたいのだ?」

 

と沈黙を破った狛枝は、突然とそのような質問をする。その質問をされた狛枝は、

 

狛枝「何がしたいのか、ね。急にどうしたいんだい?」

 

と当然の疑問を持つ。その疑問にこころは、

 

こころ「何、ただ気になっただけさ。お主は私と良く似ている。だが何かが決定的に違う。その違いを知りたいのだ。」

 

とそう答える。その答えを聞いた狛枝は、

 

狛枝「ボクと君が似てる?その言葉には賛成しかねるけど質問には答えるよ。ボクの目的は絶対的な希望をこの目でみたい、それだけだよ。」

 

と少し不服そうにしながら質問には答える。その答えを聞いたこころは、

 

こころ「絶対的な希望か。それはまた抽象的な目的だな。」

 

と特に表情を変えぬままそう狛枝に言う。その言葉を聞いた狛枝は、

 

狛枝「否定はしないよ。でもボクからしてみれば君の行動原理も不思議だよ。君は確か感情を持ちたいのが目的だって聞いたけどボクからして見れば君は感情が薄いだけで感情はありそうに見えるよ?」

 

とそう質問してみる。その質問にこころは、

 

こころ「お主からはそう見えるか。良い機会だ、ここを相互理解の場としよう。お互い気になることがあったらどんどん質問する、それでどうだ?」

 

と思いついたように言う。その言葉に狛枝は、

 

狛枝「構わないよ。相互理解は大事だって以前学んだしね。」

 

とそうその提案を受け入れるのであった....

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