世破「..................」
江ノ島が色々わちゃわちゃしていた頃、世破は嫌な予感を感じ取り黙り込んだ。その内心は、
世破(...嫌な予感は前よりもずっと強く感じるようになっている。誰が原因か、などと言うのは考えるまでもない。江ノ島盾子...と言うのは当然としても、やはり狛枝凪斗がここまで大人しくしているのが不可解だ。あの狛枝凪斗がこんな有事でおとなしいなどと言うことはありえるのか....?)
と狛枝への疑念が強まっていっていた。世破自身今現在狛枝が何かすると言う確信は得られなかった。だが彼自身に埋め込まれた超高校級の才能が警告は止まらなかった。そんな自身の才能に世破は、
世破(感じ取りやすいと言うのも考えものです。疑いたくない時にすらこの才能は止められないのですから。とは言え感じ取ってしまったものは仕方ない。とりあえずは狛枝を一人にさせないように動いていかなければ...)
とそのようなことを世破が考えていると、
狛枝「なんだが考え込んでるみたいだね。まるで誰かを...と言うかボクかな?疑ってるみたいだ。」
いつもの笑顔で狛枝が世破にしか聞こえない声量で話しかけてくる。その狛枝の様子に世破は、
世破「....仮にそうだとしたら何故君はそう飄々としてい、れるのですか?もう少し怒ってもよさそうなものですが。」
とそう狛枝に視線だけを向けながら言う。その世破の様子に狛枝は、
狛枝「あはは、まぁね。でも正直に言えば疑われるのには慣れてるし何より疑われたくらいで怒るほどボクも器は狭くないよ。まぁ何か変なことを言われたりしたら普通に怒る時くらいはあるとは思うけど。」
笑顔を浮かべたままそう返す。その狛枝の様子に世破は、
世破(...否定はしないと言うことは何か企んでいるのかそれとも普通に内心を読まれないようにしているだけなのか...スペック的には私の方が格段に上のはずなのに狛枝にはそれを埋めるような何かがあるような気がする。幸運すら私の方が上だと言うのに...私は一体彼の何をそこまで警戒しているのでしょうね...カムクライズルだった頃の私ならおそらく見ただけでも理解できたのでしょうが、才能マシーンの彼と違い人間性を得た今の私の本体では完全には理解できないと言うことか...)
と狛枝という存在がよくわからなくなってきた世破はそのようなことを考えていると、
七海「世破くんと狛枝くん、どうかしたの?」
と七海が二人が話しているのに気づきそう話しかけてくる。その言葉に狛枝は、
狛枝「ん?ああ、いやただ話してただけさ。」
とそうはぐらかすように返した後皆が集まっている方に目線を向ける。その答えに七海もそれ以上は追求することはなく皆がいる方に行く。そして世破は、
世破(...今はとにかく怪しまれないように普通にして、狛枝を監視することが最優先でしょうね。)
と最後にそう思考せるのであった....