慧音「この通路は一体いつまで続けんだ...?」
と慧音は歩きながら一人で呟く。今現在慧音は扉から出た後通路に出たのでその通路を警戒しながら歩いているのだが数分間歩いても景色が変わるようなことはなかった。歩くのだと時間がかかりすぎるため走ろうにもそれをすれば少なからず細部で警戒しにくくなる。無限ループになっているかもしれないと考え一度壁に傷をつけた後そのまま進んでいくがその傷が再び慧音の目に入ることはなかった。そのことから慧音はこの空間はただただ長い通路、だと認識した。したのだが...
慧音「しかしこれだけの長さとなると幻想郷の地下とはかなり大きな構造物になっているはず...どれだけ私が失踪したのを気づくのが遅かったとしてもそろそろ捜索は開始されているはずだし何よりこれだけ大掛かりな建物なら紫が気づかないはずがない。となるとここを作ったやつは紫を欺く方法を知っていて、尚且つ実行に移せるやつという事になる。流石にここまでの条件が揃ったのなら私を閉じ込めた犯人はモノクマ、或いはそれを操作している者と見て間違いない。だが未だ私をここに連れて来た目的が不透明なのが不安要素ではあるが...」
とそのようなことを慧音は呟きながら歩いていく。通路は薄暗く全く見えないと言うわけではないがよく目を凝らさないとちょっとした段差で転んでしまう程度には暗い。警戒を強めた状態でさらにその薄暗いと言う状況は確実に慧音の集中力と精神に限界をもたらしてくる。それについては慧音も自覚しており自身の限界が来る前になんとかこの状況を打開する策を考えながらとにかく前を進んでいく。それからさらに数分後、ようやく出口のようなものが見えてくる。それを見た慧音はふぅ、と息を吐いた後慎重にその通路から出て外の景色を見ると....
慧音「な...なんなんだこれは...!?」
と慧音は驚愕の声を漏らす。慧音の前に広がっていた光景は謎の建造物でかなりデカい物に見える。石造りで建物の上の方には何か文字が書いてあるように見えるが木が巻き付いており何を書いているのかはここからは見えない。そして入口のようなところには鉄の扉のような何かがあり幻想郷でここまでの技術力はないと断言できるほど幻想郷には似つかわしくない。それを確認した慧音は、
慧音「こんなのが幻想郷の中に...いや、そもそもここは本当に幻想郷の中なのか?こんな大きな建物を誰にも気づかれず建てるなんてそんなことが本当に可能なのだろうか...だが幻想郷の外だとしてもそれなら私の体に何かしらの違和感があるはずなのにそう言うものはない。つまりここはまだ幻想郷なのか?」
と慧音はそうその建物の前で呟くのであった...