狛枝凪斗の幻想入り   作:通りすがりの希望厨

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260話 ただの外出

—妹紅が慧音がいないことに気づいたのと同時刻、紅魔館にて

 

咲夜「さて、とりあえずは朝食を作り始めないと...って狛枝?どこかにいくの?」

 

と今日も今日とて紅魔館のメイド長としての仕事をしようとしていた咲夜は外出しようとしていた狛枝を見かけ、こんな早朝から外出するのも珍しいと思い声をかける。そして咲夜に声をかけられた狛枝は、

 

狛枝「ん?ああ、十六夜さんか。ちょっと散歩がてら情報を集めようと思ってね。そろそろモノクマが与えられる絶望にも限界が見えてきたしこれからは本格的にあれを終わらせるつもりだよ。」

 

とそう答えながらいつもの緑の上着を着ながら言う。その答えに咲夜は少し呆れた様子で、

 

咲夜「今まではわざと泳がせてたって言い草ね。そんなに簡単に終わらせれるのなら早く終わらせて欲しかったのだけど。」

 

とそう文句混じりに言う。その咲夜の包み隠さない態度に狛枝はふふ、と笑いをこぼした後、

 

狛枝「あれもまだ絶望を与えられるだろうって言う期待を込めて泳がせてたんだけど今までの行動からするにモノクマは幻想郷を潰すことにそう積極的じゃないんだよね。かと言ってあんまり興味自体もないのか手を込んだ異変も起こそうとしない。要するに期待外れだったからそれならもう迷惑をかけるだけの粗大ゴミだし終わらせようと思っただけさ。もちろんボク一人の力では解決できないだろうけどあいつに繋がる決定的な手がかりくらいは見つけてみせるから期待しててよ。」

 

といつもの様子で狛枝は答える。その様子を見た咲夜は最近マシになってきていた狛枝の希望と絶望関連の態度が再び以前の時のようなものになっていると感じ始めていた。しかし咲夜は狛枝とその二つについての会話はほとんどしてきておらず本当に違うのかが確信が持てず、さらに主人であるレミリアの恋人を疑うような真似をするのも良くないと考え直して狛枝に対する疑念に蓋をした。そして咲夜は、

 

咲夜「そう、期待はしているわ。ただ...わかっているとは思うけど貴方はもうお嬢様の大切な、大切な身内の一人なの。もう何が言いたいか....わかるわね?」

 

と出て行こうとする狛枝の背中に最後にそう言う。その言葉を聞いた狛枝は一度立ち止まった後ゆっくりと咲夜の方へ顔を向ける。そして今まで通りの笑顔...いや、今までよりさらに少し狂気を帯びた笑顔で、

 

狛枝「もちろんわかっているよ。この命、無駄にしたりなんてしないさ。」

 

とそうとだけ返して咲夜に背を向けて歩いて行くのであった....

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