妹紅「ちっ...一体一体はそうでもないが量が多すぎる。かと言って大規模な攻撃をすれば人里に被害が行く可能性も出てくるし...」
と妹紅はジリ貧になりながらも出来るだけ野良妖怪たちの進行を抑えていた。まだ人里に被害が出ていないのは不死身の妹紅が自身の危険を顧みない戦いができたからであろう。しかしいくら不死身とは言え圧倒的な物量で押されれば徐々に押されていく。さらに体力も無限ではないため状況は良くないと言えた。そんな状況の中妹紅は、
妹紅(...しかしこんな数の妖怪の接近をなんで誰も気づかなかったんだ?いくら普通じゃない状況だとは言え誰かが気づくものじゃないのか?)
とふとした疑問が急に思い浮かぶ。その戦闘中においては致命的な隙になりかねない妹紅の行動に偶然か、それとも野生の勘か、野良妖怪の一体がその妹紅が作った隙に対して後ろから鋭い爪を持つ腕を妹紅の頭部に対して振り下ろす。それに気づいた妹紅は、
妹紅「しまっ...!?」
とらしくない失態を犯したことに手遅れの状態で気づいた。そして回避行動を取ろうとするが遅く妹紅の頭部にその腕が振り下ろされようとしたその瞬間、何か紫の光のようなものが妹紅の視界の端で光ったと思えばその光は妹紅を攻撃してきた妖怪の胴体を貫いた。そしてそれに妹紅は驚きながら、
妹紅「...レミリア、お前に助けられるなんてな。」
と妹紅はその光が飛んできた方へ目線を向ける。その妹紅の言葉の後日陰から傘を持ったレミリアが姿を現す。そして妖怪たちの方へ目線を向けた後、
レミリア「貴方ともあろうものが押されてるみたいね。いくら不死身とは言っても物量の多さにはお手上げってことかしら?」
と適当に弾幕を貼り、妖怪たちの進行を抑え、妹紅にそう煽るように言う。その言葉に妹紅は少しカチンときながら妖怪たちの方へ弾幕を貼りながら、
妹紅「別に人里への被害とか山火事にならないように火力を抑えてるだけだ。別に妖怪たちに押されている理由は私の実力不足とかでもなんでもない、ただ状況が少し悪いだけ、そのくらいお前ならわかるだろ?」
とそうレミリアに返す。その返しにレミリアは微笑を浮かべながら妹紅の隣まで近づき、
レミリア「冗談よ、流石にそのくらいわかってるわ。ただその様子だとまだまだ戦えそうなね、安心したわ。」
とそう妹紅に言いながら弾幕の密度をあげ、
レミリア「ならとりあえず貴方は空に向かって何か目印でもあげなさい。その数秒の隙なんていくらでもカバー出来るから。」
とそう言う。そのレミリアの言葉に妹紅は少し呆れながら、
妹紅「最初からそう言えばいいじゃねぇか。まぁいいけど、そんな様子だと狛枝に呆れられるぞ?」
とやり返しと言わんばかりにそう言いながら空に向かって火を放つ。その言葉にレミリアは、
レミリア「うっさいわね!別に今は関係ないでしょ!?」
とそう苛立ちながら返し、八つ当たりと言わんばかりにレミリアは妖怪たちに向かって突っ込んでいくのであった....