—狛枝が運ばれて1時間程経った頃.....
レミリアはソワソワしていた。
レミリア(落ち着け落ち着け.....きっと大丈夫、永琳が診てくれてるんだから。大丈夫、きっと大丈夫。)
と自身を落ち着かせる様に言い聞かけ、そんな様子が1時間近く続いている。それを見かねたのか、
パチュリー「レミィ、焦っても仕方ないわよ。」
とパチュリーが話しかけてくる。それにレミリアは、
レミリア「焦ってなんかないわよ。」
と返す。その言葉にパチュリーは、
パチュリー「そんな明らかにソワソワしている様子が1時間経っても収まってない人が焦っていないと言っても説得力ないわよ。」
と言いながらレミリアに水を渡す。それをレミリアは受け取りながら、
レミリア「.....心配になるのは仕方ないじゃない。私も全く知らなかった事だったんだから。」
と言う。その言葉にパチュリーは、
パチュリー「.....癌について教えてもらえなかったのはショックだった?」
と聞く。その質問にレミリアは、
レミリア「....まぁ、ね。会って数日しか経ってないけど、良好な関係を築けていると思っていたから.....」
と答える。それにパチュリーは、
パチュリー「築けてはいたんじゃないかしら。でも、少なくとも私が見た範囲では狛枝は良くも悪くも無難な態度で人と会話していた。だから彼の本質というか、心の奥底にあるものが見えにくい。」
と言いながらレミリアの隣に立つ。その言葉にレミリアは、
レミリア「そうね.....あの子は問題にならないような立ち回りをしている。警戒を解くってのもあるだろうけど、それ以前に凪斗は一歩引いた立場で全体を俯瞰している事の方が好きそうな雰囲気がある。」
と同意する。その言葉を聞いたパチュリーは、
パチュリー「そう.....そういえば貴方以前に狛枝と二人で話す機会があったのよね?その時なにか変わった事は言ってなかった?」
と思い出したかの様に聞く。その質問にレミリアは少し考える様な仕草をしながら、
レミリア「変わった事......そう言えば希望がどうのこうのって言っていたわね。」
と言う。その言葉にパチュリーは、
パチュリー「希望?」
と聞き返す。その疑問にレミリアは、
レミリア「ええ、希望。確か......僕は希望の踏み台なんだよ、とか絶望に立ち向かう彼らの姿はとても輝いて見えたとか言ってたわね。」
と狛枝の言葉を思い出しながら言う。その言葉にパチュリーは、
パチュリー「ふぅん.....私にはよくわからないけど、貴方はどう考えているの?」
とレミリアに聞く。その言葉にレミリアは、
レミリア「どうって?」
と聞き返す。その言葉にパチュリーは、
パチュリー「その考え方を直接聞いてどう思ったの?って話よ。」
と答える。その言葉にレミリアは、
レミリア「あんまり分かんないわ。狂っているとは思ったけど、少なくとも悪人ではないと思えもしたしその考え方も出来るだけ理解してあげたいとは思うけど....」
と返す。その答えにパチュリーは、
パチュリー「そう.....まぁそこは好きにしなさい。でも、狛枝が何かやらかす時が来たら貴方はどうするの?」
と新たな質問を繰り出す。その質問にレミリアは、
レミリア「引っ叩いてでも止めるわ。」
と即答する。その答えを聞いたパチュリーは、
パチュリー「.....だいぶ調子は戻って来たみたいね。」
と微笑を浮かべながら言う。すると、
魔理沙「お〜い、パチュリー!」
とパチュリーを呼ぶ声が聞こえる。その声を聞いたパチュリーは、
パチュリー「呼ばれたから行ってくるわね。」
と言う。その言葉を聞いたレミリアは、
レミリア「.....パチェ、ありがとね。」
と最後に言う。その言葉を聞いたパチュリーは、
パチュリー「別に親友の為なら当然でしょ。」
とだけ返し魔理沙の方へ向かう。そして一人になったレミリアは、
レミリア(.....狛枝凪斗。貴方は一体何を考えているの?貴方が言う希望ってなんなの?どうして私....いや、誰かに頼ってくれないの?そんな誰にも頼れない生活を貴方は過ごして来たと言うの?......数日間とは言え、同じ屋根の下にいたって言うのにあの子の性格すらまともに掴めてない。分かるのは、おそらく優しい人間っていうのと、狂った部分もあるって事だけ。しかもその前者の優しさも彼の狂気の前ではおそらく意味をなさない、そんな気がする。ならどうやって彼の狂気を抑えればいいの......?)
と一人悩むのであった......