豹変した狛枝を見た全員があっけに取られていると、
狛枝「あれ?みんなどうかしたの?せっかく犯人を追い詰めたのになんか嬉しそうじゃ無いね?」
と狛枝は不思議そうに言う。その言葉に妹紅が、
妹紅「......本当にお前が犯人だったのか。」
と少し目つきを変えて狛枝に言う。そして魔理沙も、
魔理沙「......狛枝、それがお前の本性なのか?今までのお前は全部演技だったのか?」
と言う。それに狛枝は、
狛枝「演技だなんてとんでもない!ボクなんかが皆んなを騙せるわけないじゃん!自分が大したことない人間だって事くらいは、ボク自身が誰よりも理解しているつもりだよ。夢や希望を持つのもおこがましいほど...努力をするのもずうずうしいほど...ボクは決定的に最低で最悪で愚かで劣悪で、何をやってもダメな人間なんだ。」
とはっきりと否定する。その様子を見ていたレミリアは、
レミリア(これが凪斗の狂気......まさかここまでなんて....ほんとにこの凪斗は私が知っているあの凪斗なの.....?.....いや、私があの凪斗だなんて言えないわね.....私が凪斗と会って過ごした時間は全然経ってないんだから.....)
と想像以上の狛枝の狂いっぷりにそう考える。そんな時に、
慧音「じゃあ、狛枝。お前が今回の犯人だって言うならあの犯罪予告もお前が送ったのか?」
と慧音が狛枝に聞く。それに狛枝は、
狛枝「うん、もちろんだよ。あんな見るに耐えない汚い文字を書くのなんてボクしかいないでしょ?」
と肯定する。それらの会話を聞いていたパチュリーは、
パチュリー「.......貴方が犯人だとして不思議な点がいくつかあるわ。聞いてもいいかしら?」
と狛枝に言う。それに狛枝は、
狛枝「うん、何でも聞いてくれていいよ。」
と笑顔で応じる。それを聞いたパチュリーは、
パチュリー「一つ目はどうやってフランを協力させる事に成功したの?あの子が人の指示に従うなんて滅多にないのに。」
と質問をする。その質問に狛枝は、
狛枝「簡単だよ。スカーレットさんが.....ああ、フランドールスカーレットさんの事だよ。スカーレットさんがボクに攻撃しようとした時に一つある言葉を言っただけだよ。」
と答える。その言葉に霊夢が、
霊夢「ある言葉.....?一体どんな言葉なの?」
と反応する。そして狛枝は、
狛枝「ボクはただ、『ボクと組めば面白い事をできるかもしれないよ。』そう言っただけだよ。」
とその言葉を口にする。その言葉にレミリアは、
レミリア「それだけであの子が協力するとはとても思えないのだけど...」
と納得していない表情で言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「う〜ん......正直ボクもその言葉だけで引き込めるとは思っていなかったからな....多分ボクが思っていた以上に彼女はボクに興味があった、とかじゃない?」
と答える。そんな会話をしていると、
パチュリー「二つ目の質問いいかしら?」
とパチュリーが言う。それに狛枝は、
狛枝「うん、構わないよ。」
と答える。それを聞いたパチュリーは、
パチュリー「二つ目は貴方があの犯罪予告を送ったって事ならその手紙の入った封筒をどうやって送ったの?フランにバレない様に送らせたとか?」
と聞く。それに狛枝は、
狛枝「いや、全然違うよ。......ボクはただ、人里にいる実力者の内誰かに届けばいいな〜と思って適当に封筒を空に投げただけだよ。」
と答える。その答えに慧音は、
慧音「それは流石に信じられんぞ。適当に空に投げてそれが都合よく私の前に落ちてくるなんて。」
と反論するが、狛枝は
狛枝「......ああ、そっか。そりゃ覚えてないよね。たかがボクごときの才能なんてさ。」
と言いながら自嘲気味に笑う。その言葉にレミリアは、
レミリア「『ボクは幸運だから。』......そう言いたいわけ?」
と言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「そう、ボクはただ自分の運を信じただけなんだ。ボクならきっと、誰かに届くはずだってね。」
と肯定する。その言葉に霊夢は、
霊夢「ただの運任せってこと?」
と少し驚いた表情で言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「ただの運じゃないよ...確かにゴミみたいな才能だけど、元の世界でボクは"超高校級の幸運"と呼ばれていたんだよ?ボクはツいてたんだ!だからこそ、望み通りに実力者の一人である上白沢さんの元に封筒を送ることができたんだよ!」
と答える。その言葉を聞いたパチュリーは、
パチュリー「そう.....わかったわ。3つ目、フランに起こさせた大規模な爆発はなんでやらせたの?」
と聞く。それに狛枝は、
狛枝「そこに意識を向かわせる為だよ。ボクが妖怪達の拘束を解く為の仕掛けのある所へ向かう時に誰かに目撃されたら困るし野良妖怪の意識も少なからずそっちに向かうから安全に目的を遂行するためにスカーレットさんに爆破してもらったんだよ。まぁ、結局仕掛けのところで野良妖怪に襲われて服の切れ端が証拠として残っちゃったわけだけど。」
と答える。その答えに咲夜が、
咲夜「自身の計画を完璧に遂行する為に妹様に爆破を行ってもらいそこに注意を向けたのはわかったわ。でも、そこからどうやって妹様を地下に戻したの?」
と聞くと狛枝は、
狛枝「さぁ?計画の準備が終わった時に戻る方法も伝えようとしたけど、『自分でどうにかするわ。』て言って聞かなかったからボクにはわからないや。」
と答える。それにレミリアは、
レミリア「.......それらの謎は後でフランから聞き出すわ。それよりパチェ、聞きたい事はもうないの?」
と言いながらパチュリーに聞く。それにパチュリーは、
パチュリー「後一つよ。最後は、なんで貴方は自身の犯行だと分かる証拠をレミィに与えていたの?」
と最後の質問をする。それに狛枝は、
狛枝「きっと...ボクは心のどこかで、自分の凶行を止めてくれる人を捜していたのかも......とか、そんな理由があれば少しはみんなも納得してくれたんだろうね。」
と言う。それに魔理沙は、
魔理沙「狛枝、答えになってないぞ。」
とツッコむ。それを聞いた狛枝は、
狛枝「....ボクはね、光り輝く希望がみたいんだよ。」
と動機を語り始める。
狛枝「だけどそれには絶望できる様な事件が起きないといけない。だけど、たとえ君たちがどれだけ優れていたとしてもボクにはどれだけの物かわからない。だから今回この事件を起こしたんだ。君たちが"絶望に打ち勝てる希望"の素養があるか、見てみたかったんだよ。結果は.....ボクの期待以上だったけどね。」
と狛枝は、動機を語り終える。それを聞いた霊夢は、
霊夢「貴方.....何を言っているの?そんなわけがわからないことの為にあんな事件を起こしたって言うの?下手をうてば自身が死ぬかもしれない計画だったのに.....」
と意味がわからないといった表情で言う。その様子にレミリアが、
レミリア「...."自身が希望の踏み台"だから、そんな事もできる。貴方は、そう言いたいの?凪斗。」
と狛枝に問う。それに狛枝は、
狛枝「そうだね。ボクの命と引き換えに希望が輝くなら安い物だよ.....とは言え、少し拍子抜けだよ。まさか誰も犠牲者が出ないなんて.....」
と少し残念そうな表情をしながら言う。そんな会話をしていると
紫「誰が犯人かの結論はついたみたいね。じゃあ次の段階に行きましょうか。」
と紫が全員に話しかける。それに霊夢が、
霊夢「次の段階.....?」
とその言葉に疑問を持つ。その言葉に紫は、
紫「決まってるでしょう。彼をこれからどうするかを決めるのよ。」
と言うのであった.......