狛枝凪斗の幻想入り   作:通りすがりの希望厨

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57話 拘束生活1日目

—時刻7時頃

 

狛枝「......すっごい眠い。」

 

狛枝はベットの上で拘束されたまま睡眠を取っていたが、深夜の出来事もあって、あまり深くはとれず絶賛寝不足中だった。しかし拘束されている為何もできず眠気を紛らわす事もできない。そんな状態の時、扉がノックされる。そして、

 

咲夜「狛枝、起きてる?」

 

と扉の向こうから咲夜の声が聞こえてくる。その声を聞いた狛枝は、

 

狛枝「起きてるよ。後、ボクに用があるなら入ってきて構わないよ。」

 

と答える。その声を聞いた咲夜は扉を開け部屋に入ってくる。そして開口一番、

 

咲夜「貴方、お嬢様に何かした?」

 

と言う。それに狛枝は、

 

狛枝「.....ボクは何もしてないよ。と言うかボクごときの人間が拘束されてる状態で何かできるわけないでしょ?」

 

と答える。それに咲夜は、

 

咲夜「まぁ、そうでしょうね。深夜のお嬢様の叫び声は大方自分で自爆したんでしょう。それと、これ。」

 

と言いながら皿にのったパンを渡してくる。それに狛枝は、

 

狛枝「ああ、朝食かい?わざわざ届けにきてくれてありがとう。」

 

と言う。すると咲夜は、

 

咲夜「食べるのに手伝いはいる?」

 

と聞く。それに狛枝は、

 

狛枝「パンならなんとか一人で食べれるから大丈夫だよ。ご飯とかになると厳しいけど。」

 

と答える。それに咲夜は、

 

咲夜「.....そう、分かったわ。」

 

と言い、部屋を出ていく。それを確認した狛枝は朝食のパンを苦戦しながら食べるのであった......

 

—時刻15時頃

 

狛枝「.....動けないって退屈だな。」

 

拘束されている狛枝はほとんどやれる事もなく魔法についての復習を頭の中でやっていたが、それもあらかた終わってしまい本当にやることがなくなったいた。そんな状況の中、再び扉がノックされる。それを聞いた狛枝は、

 

狛枝「どうぞ。」

 

と入室許可を出す。そして扉が開かれると、そこには意外な人物がいた。その人物を見た狛枝は、

 

狛枝「あれ、スカーレットさんじゃない。地下から出てきてどうかしたのかい?」

 

と問う。そう、入ってきてのはフランだったのだ。その質問にフランは、

 

フラン「別に、貴方が拘束されてるって話を聞いたから様子を見にきただけよ。.....後一つ確認する事もあったし。」

 

と言う。その言葉に狛枝は、

 

狛枝「確認する事?何かな?」

 

と聞く。それにフランは、

 

フラン「貴方、お姉様と付き合ってるの?」

 

と言う。それに狛枝は、

 

狛枝「みんな幻想郷にいる人はそれを言うね。付き合ってないよ。」

 

と少し表情を固くして言う。それにフランは、

 

フラン「.....そもそも幻想郷の実力者達が男といるところなんて見ないし、見たとしてもそれは友達としてではなく、知人として関わることが多い。貴方とお姉様みたいに、仲良さそうに話す男女は幻想郷の実力者達の中ではあんまり見ないの。だから他の奴らも聞くんだと思うわ。」

 

と言う。それに狛枝は、

 

狛枝「要するに、恋バナに飢えてるって事?」

 

と要約すると、

 

フラン「簡単に言うとそう言う事。」

 

とフランはその言葉を肯定する。その言葉に狛枝は、

 

狛枝「なるほどね。とは言え、付き合ってないからボクとしては否定するしか選択肢はないな。」

 

と言う。その言葉にフランは、

 

フラン「いっその事付き合うって選択肢は?」

 

と聞いてみると狛枝は、

 

狛枝「無いね。絶対に。」

 

とレミリアを含め、幻想郷では誰も聞いた事ないほどの酷く冷め切った声で返す。それを聞いたフランは、

 

フラン「そう......じゃあ私は戻るわ。またね、狛枝。」

 

と狛枝の何か地雷を踏んでしまった事を察知し部屋から出る。それを確認した狛枝は、

 

狛枝「.......ほんと、ありえない選択肢だよ。」

 

と一人呟くのであった......

 

—時刻 19時30分頃

 

狛枝「.....うぅん.....いつのまにか寝てたな.....」

 

狛枝はフランと別れた後やる事が特になく眠気に負けて睡眠を取っていた。そんな状況の中またまた扉がノックされる。それに狛枝は、

 

狛枝「.....どうぞ。」

 

とだけ返事をする。そして入ってきたのは.....

 

狛枝「レミリアさん......?」

 

そう、レミリアだ。しかし、レミリアが入ってくる事自体は、狛枝目線そこまで不思議ではない。狛枝が疑問に思ったのは何故かレミリアは食事を持った食事を運ぶトレーを持っている事だ。メニューは、白ごはんに味噌汁そしてサバ焼きの様だ。それを確認した狛枝は、それはメイドとかがやる仕事じゃないか、思っていると、

 

レミリア「......起きてたのね。食事、取れそう?」

 

と言いながらトレーを置く。その言葉に狛枝は、

 

狛枝「少しお腹は空いてるかな......」

 

と答える。それにレミリアは、

 

レミリア「じゃあ、これを食べなさい。食べ終わったら言って。」

 

と言い、部屋の椅子に座り本を読み始める。その言葉を聞いた狛枝は

 

狛枝(多分深夜のことを引きずって気まずいんだろうな。となるとボクから話題を出すのも逆効果か。普通に食事をするとしよう。)

 

と思い食事を食べようとし、

 

狛枝「.....ねぇ、レミリアさん。」

 

そして問題に気づき、レミリアに話しかける。話しかけられたレミリアは、

 

レミリア「どうかした?」

 

と狛枝の方を向きながら言う。その言葉に狛枝は、

 

狛枝「.....本当に悪いと思うんだけど......食べさせてくれない?」

 

と言う。その言葉にレミリアは、

 

レミリア「.........え!?何を言ってるの!?」

 

と完全に想定外の言葉だったのかそう動揺する。それに狛枝は、

 

狛枝「だって一人じゃ食べられないよ。ほら、手も塞がれちゃってるし。」

 

と言いながら自身の拘束された手を見せる。それにレミリアは、

 

レミリア「......食事の時だけ外すとか.....いや、確かこれパチェお手製の何やっても解けない縄って言ってたわね.......なら咲夜を呼ぶとか........いや、あの子こうなることが分かってて私に頼んだわね.....!となると妖精メイドもおそらく使えない......あの子には後で叱るとして......」

 

とここにはいない主人によくいたずらをするメイド長に文句を呟きながら仕置きの内容を考えている。そんな様子を見ていた狛枝は、

 

狛枝「レミリアさん、なんだか顔が怖いよ。そんな表情だと、せっかくのかわいい顔が台無しだよ?」

 

とレミリアに言う。それにレミリアは、

 

レミリア「かわっ!?」

 

と今まで狛枝が見たことない様な表情をする。それに狛枝は、

 

狛枝「......?レミリアさんはかわいいじゃない。整った顔立ちに美しい髪色。ボクは結構色々な人たちと会ってきたけど、その人たちの中でも結構上の方に入るくらいにはかわいいと思ってるけど。」

 

と力説する。その言葉にレミリアは、

 

レミリア「.......私を褒めても何も出ないわよ?それに幻想郷なら他の奴らも顔立ちは整ってるし.....」

 

と明らかに照れながらそう言う。それに狛枝は、

 

狛枝「確かに幻想郷の実力者達は整った顔立ちの人ばかりよね。でもそこは人それぞれの好みとかだし、優劣とかはないんじゃないかな?ただボクとしては、君の顔が一番だと....」

 

と言ってる途中で、

 

レミリア「もういい!もういいから!」

 

とレミリアが顔を真っ赤にしながら言う。そして、

 

レミリア「........とにかく、貴方一人じゃ食べれないのよね?」

 

と言いながらにトレーに置いてあった箸を持ち、白米を取る。そして、

 

レミリア「ほら、口を開けなさい。少しずつ入れていくから。」

 

とまだ顔の赤いレミリアが言う。それに狛枝は、

 

狛枝「ありがとう、レミリアさん。」

 

とだけお礼を言い、その後は黙々と食事を進める。しかしレミリアは内心、

 

レミリア(.......かわいい......私が......いやいや、何を考えてるの私!これはきっと.....そう、初めて男に言われたからドキドキしているだけ、そうに違いない!こんなイかれた奴を友愛ならまだしも、恋愛的に好きになるのなんてありえないに決まってるわ!凪斗のいいところなんて、優しくて賢くて話も面白くて顔も整ってて......てまた何を考えてるのよ私!)

 

と考えがまとまらないくらいには既に錯乱しているのであった.......

 

—時刻 20時頃

 

狛枝「ごちそうさまでした。後食べさせてくれてありがとう、レミリアさん。」

 

レミリア「別に......お礼を言われる程じゃないわ。」

 

と食事をし終えた二人はそう会話する。そしてレミリアが、

 

レミリア「私、食器を片付けてくるから......」

 

と言い立とうとすると、

 

咲夜「お嬢様、その必要はございません。私が持っていきますので。」

 

と何処からともなく現れた咲夜が言う。そして咲夜の姿を見たレミリアは、

 

レミリア「咲夜貴方ね!」

 

と怒ろうと声を出した時にはもう咲夜は消えていた。それにレミリアは、

 

レミリア「なんなのよあの子!」

 

とここにはいない咲夜に怒る様子を見せる。それに狛枝は、

 

狛枝「レミリアさん落ち着いて。ほら、怒ってるなら深呼吸深呼吸。きっと十六夜さんにも悪気があったわけじゃないから許してあげなよ。寛大な心で部下のいたずらを許すのも主人の役目なんじゃないかな?」

 

とレミリアを宥める。その言葉にレミリアは、

 

レミリア「.......それは分かってるのだけども.....!それはそれとして文句の一つでも言ってやりたかったわ!」

 

と文句を言いながら再びベットに座る。それに狛枝は、

 

狛枝「まぁまぁ、ほらボクでよければ話し相手になるからさ。ボクからも彼女には言っておくから、怒りは収めてよ。」

 

と言う。その言葉にレミリアは、

 

レミリア「......分かったわよ。でも、凪斗。そう言ったからには今日はとことん付き合ってもらうからね!」

 

と言う。そして狛枝は数時間にも渡るレミリアの会話に付き合うのであった.....

 

—時刻 23時頃

 

レミリア「.....狛枝、寝ちゃったわね。」

 

しばらく会話を続けていた二人だったが、狛枝は寝てしまった。考えてみれば彼は昨日あまりよく睡眠を取れる状態ではなかったとレミリアは今更ながら気付く。それを忘れていたことにレミリアは多少の申し訳なさを感じつつ、ベットから立つ。そしてレミリアが部屋を出る為に扉を開こうとする。だが、

 

レミリア「......開かない。」

 

レミリアがどれだけドアノブを捻っても扉は開くことがなかった。その事についてレミリアは、

 

レミリア(誰かが外側から出られない様に鍵を掛けた.....?いや、こんなのするのは咲夜くらいだからほぼ確定なんだけど。そもそも、どうやって外から鍵かけたのよ........まぁなんでもいいわ。とにかく、おそらく犯人であろう咲夜には明日絶対に文句言ってやる。)

 

と思っている途中で、

 

レミリア(......今日何処で眠ればいいのかしら.....?)

 

とまた別の問題に気づくのであった......

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