—時刻 7時頃
狛枝「うぅん......あれ、いつのまにか寝ちゃってたか.....」
狛枝は時刻がその頃になると意識を取り戻す。とはいえ、腕と足が拘束されているためまた二度寝しようと狛枝が考えていると、側に温もりがあるのに気づく。それを不思議に思った狛枝は目を開ける。すると目には紫色の髪が視界に入る。それを見た狛枝は、
狛枝「.......え?」
と素っ頓狂な声を上げる。そう、狛枝のベットにレミリアが寝ているのだ。しかも狛枝が寝ている横で。そしてそんな状況の中狛枝は、
狛枝「......夢だね、うん。こんな事があり得るわけがない。」
と一旦レミリアの事を無視し寝ようとすると、
咲夜「夢じゃないから起きなさい。」
と咲夜の声が聞こえる。その声を聞いた狛枝は、
狛枝「......夢だとよかったなぁ.......」
と言いながらしっかりと意識を覚醒させる。そして、
狛枝「この状況は十六夜さん、君の仕業かい?」
と聞く。それに咲夜は、
咲夜「大方正解ってところね。」
と答える。その答えに狛枝は、
狛枝「なるほど.....つまり君がレミリアさんにいたずらをしてなんやかんやあってこうなったと?」
と聞く。それに咲夜は、
咲夜「私はただ外から鍵をかけてお嬢様が出れない様にして、お嬢様が椅子に座って寝た後に貴方のベットに寝かせただけよ。」
も答える。それに狛枝は、
狛枝「うん、なんでそんな事したわけ?」
と何言ってんだこの人と言った表情でそう言う。それに咲夜は、
咲夜「私はただお嬢様が貴方といる時は楽しそうだったからその背中を押そうとしただけよ。......それと、はい。」
と言いながらパンを渡してくる。それに狛枝は、
狛枝「前半は余計なお世話だと思うよ。だけどパンはありがとう。」
と言いながらパンを咥えて食べ始める。昨日の経験もあってか今回は数分も経てば食べ終わる事が出来た。そして、
狛枝「十六夜さん。レミリアさんを運んであげて欲しいな。ボクとしてもこのまま起きられるとまた痛い目を見そうだし。」
と食べ終わるまで待機していた咲夜に言う。その言葉に咲夜は、
咲夜「.....分かったわ。」
と少し残念そうに答えてレミリアをそっと抱き上げ、そして部屋を出ていく。それを見送った狛枝は、
狛枝(......自分のベットから他の人、しかも女性の匂いがする......なんだか落ち着かないな......)
と思いながら狛枝は目を閉じるのであった.....
—時刻 14時頃
狛枝が寝ている途中、扉がノックされる音が響く。その音で起きた狛枝は、
狛枝「......どうぞ。」
とだけ言う。それを聞いた者は部屋へと入ってくる。そこには昨日と同じく意外な人物がいた。その人物に狛枝は、
狛枝「あれ...マーガトロイドさんじゃない。紅魔館にいるなんて珍しいね。」
と話しかける。そう、来たのはアリスだったのだ。そして話しかけられたアリスは、
アリス「今日はパチュリーへ本を返しに来たのと.....ついでに貴方の様子を見に来たのよ。例の人里での野良妖怪の襲撃事件、貴方が起こしたって話、聞いてるわよ。」
と答える。その答えに狛枝は、
狛枝「ああ、その事ね。で、それを知った君は何かするつもりかい?今のボクなら抵抗もさせずに始末できると思うけど。」
と笑いながらそう言う。その言葉にアリスは、
アリス「そんな事をしてなんになるのよ.....そもそも幻想郷で人が死ぬことなんて割とよくあることだし、今さら重症者が出したってだけで貴方を嫌う理由にはならないわ。異変を起こした奴らも宴会にくるし、ここでの人間の扱いはそんな物なのよ。」
と答える。それに狛枝は、
狛枝「そっか。まぁ確かに人間より優れている生物がいるなら人の扱いなんてそんなものだよね。」
とその言葉に納得する。そして、
狛枝「あ、そうだ。ねぇ、マーガトロイドさん。一つお願いしてもいいかな?」
と狛枝は思い付いたと言う表情をしながら言う。それにアリスは、
アリス「この後は暇だから何でも言っていいわよ。」
と返す。その言葉を聞いた狛枝は、
狛枝「ありがとう。ボクは今、見ての通り拘束されてるから暇でさ。君さえ良ければ魔法について教えて欲しいんだ。」
と言う。それにアリスは、
アリス「勉強熱心ね。まぁ、いい事だけど貴方今魔法についてどのくらい理解しているの?」
と問う。それに狛枝は、
狛枝「そこの机の上にある本は読んで理解できたつもりだよ。」
と答える。それを聞いたアリスは本を取り軽く内容を見て、
アリス「これを見終わったって言うなら.......あれについて教えておくべきね。」
と言いながら椅子をベットの近くに置き、
アリス「さて、始めましょうか。」
と言う。それに狛枝は、
狛枝「お願いするよ。」
と返す。それを聞いたアリスは、
アリス「さて、教えると言ってもあの本を見て理解出来たと言うなら正直に言うと貴方は魔法については8割は理解出来てると思うわ。だからあんまり教えることはないのだけど、魔法を使う上で大事な事を1つ教えるわね。それは、俗に言う縛り、または制約と誓約って呼ばれる事もあるわね。」
と解説を始める。それを聞いた狛枝は、
狛枝「縛り?なんなのかな、それは?」
と聞く。それにアリスは、
アリス「よく創作物で、〇〇を使う場合に〇〇をすると威力が上がるとか、この場面では80%の出力しか出せないけど一定の条件を満たすと120%の出力が出せる、とかあるじゃない?それは魔法にもあるわ。」
と言う。そして例として、
アリス「例えば私なら人形を動かす時の精神力の出力効率や動かす精度を上げるけど他の魔法を使うときに精神力の消費量が1.2倍になるとか、魔理沙の場合は、補助具を使う時に消費量を減らすのではなくより多く精神力を込まれるようにして魔法の威力を上げるのに使うとか、パチュリーの場合は本を使う事によって出力と上げながらも出力効率も良くなるが、本を使わないとどちらも本調子から精度が落ちる、みたいな事よ。」
と3人の縛りの例を上げる。それらの話を聞いた狛枝は、
狛枝「なるほどね。とにかくできるだけ縛りの練度を上げて出力や効率を上げていくのが大事って事か。」
と軽くまとめる。それにアリスは、
アリス「まぁ、簡単に言えばそんな感じね。とはいえ、縛りに関しては私よりパチュリーの方が詳しいから詳しい話を聞きたいならパチュリーに頼りなさい。私の得意な系統は人形とかの操作だから。」
と肯定しながらそう言う。それを聞いた狛枝は、
狛枝「確か君は5代属性ではなく、君自身が磨き上げた人形の操作技術が得意だって話だっけ?よければその君の得意な系統の話も聞いてみたいな。」
とどこか楽しそうに言う。それにアリスは、
アリス「構わないけど、その話を私がすると長くなるわよ?」
と言うが狛枝は、
狛枝「構わないよ。どうせ拘束されてる身だ。一人でいるより誰かの話を聞いていた方がずっと有意義な時間を過ごせるだろうからね。」
と返す。それを聞いたアリスは、
アリス「そう.....じゃあ、最初は......」
と自身の得意とする人形の操作について話始めるのであった.....
—時刻 21時頃
アリス「そしてここをこう動かすと.....」
狛枝「なるほど.....となるとこう動かせば......」
アリスと狛枝は夜中になってもまだ人形操作について話していた。そして二人がそんな事をしていると、扉がノックされる。それを聞いた狛枝は、
狛枝「どうぞ。」
と入る様に促す。扉が開くとそこには昨日と同じくトレーを持ったレミリアがいた。それを見たアリスは、
アリス「貴方が狛枝の食事の配膳をしているの?てっきり妖精メイド辺りに任せている物だと思っていたけど。」
と意外そうな顔で言う。それにレミリアは、
レミリア「私だってできるならメイドに任せたかったわよ。でも咲夜が何かやっているのか、私がトレーを運び始めると妖精メイドが私の視界内にいなくなるから仕方なくよ。」
と言いながらトレーを机に置く。そして食事の内容を見たアリスは、
アリス「あ......そう言うことね。......私、そろそろ帰るとするわ。またね狛枝。」
と何かを察した様な顔をして部屋を出ていく。それを見送った狛枝は、
狛枝「......?どうかしたのかな?」
とよく分かっていない表情をしながら言う。それにレミリアは、
レミリア「知らないわよ。後、食べるなら言って。.......今日のも拘束されてる状態じゃ一人じゃ食べれそうにないから。」
と少し苦虫を噛み潰したような顔で言う。それに狛枝は、
狛枝「あはは.....ごめんね。」
と申し訳なさそうに言う。その言葉を聞いたレミリアは、
レミリア「別に食事に関しては、貴方が悪いわけじゃないからいいわよ。それより、もう食べれるの?」
と狛枝に聞く。それに狛枝は、
狛枝「うん、マーガトロイドさんとずっと話してたからお腹は空いてるし。」
と答える。その答えを聞いたレミリアは箸で食事をつまみ、
レミリア「ほら、口をあ〜んてやりなさい。」
と言いながら狛枝に箸を向ける。狛枝はその言葉に
狛枝(今日の朝のことは覚えてなさそうだね)
と思考しながらも素直に従い、口を開けて食事を始める。そしての方はレミリアは内心、
レミリア(.......改めて見てもやっぱり美形ね.....人間基準で言うとかなり恵まれたスペックなのに凪斗にある幸運の性質だけであそこまで狂ってしまうなんて.......私がなんとかしてあげれるといいんだけど.......)
と思うのであった.......