しばらくの間レミリアは怒っていたが狛枝に宥められながら散歩をしていると多少は落ち着いたのかいつもの調子に戻る。そして
レミリア「ここまで散歩して何か感想はある?」
と後ろにいる狛枝に話しかける。それに狛枝は、
狛枝「そうだね....目立って気になるものはないけどやっぱり幻想郷は自然が豊かだね。ボクの住んでた土地とはかけ離れてるけどどこか落ち着くよ。」
と答える。その答えにレミリアは、
レミリア「幻想郷は気に入ったかしら?」
と狛枝に聞いてみる。それに狛枝は、
狛枝「どうだろうね........ボク自身何かを気にいるって事を覚えている限りではないからな。でも少なくともここにいて悪い気分にはならないよ。」
と答える。それにレミリアは、
レミリア「じゃあ質問を変えるわ。凪斗、ここに居て楽しい?」
と聞き直す。その質問に狛枝は、
狛枝「.......楽しい、か。.......少なくともボクが倒れている時に拾ってくれたのが君でよかったとは思っているよ。」
と何処か儚げな雰囲気を纏いながら言う。それにレミリアは、
レミリア「.......そう。」
と少し頬を緩ませそう言う。そして、
レミリア「少し休みましょうか。」
と言いながら近くにあった岩をいい感じに砕き二人くらいなら座れる様にする。そしてレミリアはそこに座りながら、
レミリア「さ、貴方も座りなさい。」
と自身の横の席を指しながら言う。それに狛枝は、
狛枝「わざわざありがとう。」
と言いながらそこに座る。そして狛枝は空を見上げて、
狛枝「こうやって空を見上げてると色々思い出すな......」
と呟く。するとレミリアは、
レミリア「ねえ、貴方の人生で印象深いことは何かしら?もちろん不幸関連はなしでね。」
と狛枝に問う。それに狛枝は、
狛枝「そうだな......最近だと一人面白い人がいたな。」
と言う。それにレミリアは、
レミリア「面白い人?」
と問う。それに狛枝は、
狛枝「名前は日向創。彼はボクと同じくコロシアイに巻き込まれたうちの一人だったんだ。だけど彼は自身の過去について少し覚えていない事もあったみたいでボクはそんな彼に多少の興味があったんだ。そこからしばらくは仲良く出来てたんだけど.......一つ目の事件が起きた時に嫌われちゃってね。そこからは邪険に扱われてんだけど......でも不思議と彼はボクと一緒に時間を過ごす事も多かったんだ。何でボクと一緒にいるの?って聞いた事もあったよ。その時彼はこう言ったんだ。『お前のことは理解出来ないよ。でも、理解しようともしないのはまた別の話だ。』ってね。正直驚いたよ。自身の警戒する人間にそこまで関わらなかってね。そして彼と話してて色々ボクの事も教えたりしてたんだけど.......結局彼はボクといる時は笑えていなかったな.....」
と少し悲しそうな表情をしながら言う。それにレミリアは、
レミリア「.....凪斗。貴方はその日向ってやつと友達になりたかったのね。」
と狛枝に言う。その言葉に狛枝は驚いた様な表情をした後、
狛枝「.......そうだったのかもしれないね。」
と何処か納得した様な顔で言う。そして狛枝は、
狛枝「日向くんか......彼は今頃......なにを......してるのかな.....」
と言いながら事切れる様に眠る。そして横に傾いて倒れ狛枝の頭はレミリアの膝の上に落ちる。そしてレミリアはと言うと、
レミリア「.......私が思っていた以上に疲れてたのね。それに今は深夜2時くらい......無理もないわ。」
お言いながら狛枝の頭を撫でる。そして、
レミリア「.......気に入っているものも楽しかったことの思い出も自分でもわからない、か.........」
とレミリアは少し悲しそうな表情をしながら寝てしまった狛枝を見守っているのであった.....