そんなこんなで二人が博麗神社の中へ入ると、
早苗「あ、狛枝さん起きたんですね。おはようございます。」
と早苗が狛枝に挨拶をする。それに狛枝は、
狛枝「うん、おはよう。今は何をしてるんだい?」
と早苗に質問する。それに早苗は、
早苗「狛枝さんが気絶した後に霊夢さんと魔理沙さんが軽い宴会でもしよう、って言い始めて二人は買い出しに行きまして、私は今準備できる物で軽い食事の準備をしてました。」
と返す。それを聞いた狛枝は、
狛枝「ここの人たちは本当に宴会が好きなんだね。ボクにも手伝えることはあるかな?」
と言う。それに早苗は、
早苗「なら器の準備をお願いできますか?レミリアさんは......めんどくさそうな顔で私を見ないでくださいよ。そこら辺で座ってていいですから。」
と指示を出し始める。それを聞いた狛枝は器の準備を始める。するとレミリアが、
レミリア「軽い宴会って私たち以外にも誰か参加するの?」
と早苗に言う。それに早苗は、
早苗「なんか適当に誘ってみるって霊夢さんが言ってましたけど誰がくるかは分かりませんね。まぁ多くても10人前後だとは思いますけど。」
と返す。それを聞いた狛枝は、
狛枝「なら20人分くらい用意すれば余裕をもてそうだね。後器の準備は出来たから食事の準備手伝うよ。」
と言いながら調理場に立つ。そして早苗は、
早苗「助かりますけど、お料理できるんですか?」
と聞く。それに狛枝は、
狛枝「以前知り合いの一人にとっても料理の腕が世界的に認められた人がいてね。その人から少し教えてもらったんだ。もちろん本職には及ばないけど。」
と言いながら調理を手伝い始める。そして早苗は狛枝に現在していた調理は任せて他の食事の下準備をし始める。そして狛枝の調理を見ていたレミリアは、
レミリア「へぇ〜.....結構上手ね。料理を教えてもらったってことは、その料理人とは仲が良かったの?」
と狛枝に聞いてみる。その質問に狛枝は、
狛枝「どうだろうね.....最初は特に問題はなかったと思うんだけど......結局ボクから離れていって.......一言で言えば最終的に仲はあんまりよくないと思うよ。」
と少し顔を曇らせながら言う。そして内心、
狛枝(.....花村くんか.....懐かしいな.......彼の死によって日向くん達の希望が光り輝いたのは事実だ....でも彼を死んでしまった原因はボクにある.....なんでだろうな....ボクが望んだ事なのに今頃になって少し後悔している自分がいるよ.....)
と思っているとレミリアが少し後悔した様な顔で狛枝を見ているのに気づく。それに狛枝は、
狛枝「別に気にしなくてもいいんだよ?ボクとしてはもう過去の出来事だからさ。」
と笑顔を作りながらレミリアに言う。それにレミリアは、
レミリア(......嘘だ。凪斗は過去の出来事をそうやって割り切るタイプの人間じゃない。ずっとその出来事を引きずって生きるタイプ.....)
と思いながら狛枝に近づく。狛枝は不思議そうな表情を浮かべながら器具を置いていると急にレミリアが狛枝の頬を撫でる。その行動に狛枝は驚いていると、
レミリア「.....辛い事や悲しい事を一人で抱え込むのは貴方の自由よ。でも、限界が来たのなら私に......いや、信頼できる誰かに相談するのも大事よ。じゃないと.....心は壊れてしまうから。」
と狛枝に真剣な表情で言う。その言葉に狛枝は、
狛枝「......そうだね、確かにそれは大切だと思うよ。......でもボクは大丈夫だよ。」
と言いながらレミリアに背を向け再び調理に戻る。そして今度は揚げ物の下準備をし始める。そしてレミリアは、
レミリア(.....ああは言ったけど実際には凪斗はもう壊れてしまっている.....それも他に類を見ないくらいに.......でも.....それでも......壊れてしまったのならまた直してあげればいい。辛い記憶よりも多くの楽しい記憶を作っていけばいい。そうすればきっと凪斗は普通の青年に戻れるはず....そして私と.......私と?私は今何を考えようとしたの.....?.....なんなのこの気持ち......凪斗の事を考えてるだけでなんだか鼓動が速くなる様な感覚.....いつか永琳に相談した方がいいのかしら......)
と自身に渦巻く謎の感情に疑問を抱えながら狛枝の背中を見つめるのであった.....
狛枝くんと花村くんの希望のカケラ集めには料理を教えてもらう、そんなたわいのない日常があってもいいと思うんだ.....本編ではああなってしまったけど、きっと平和な時なら77期生のみんなといい友人になれたはずだから......