(書籍発売中!)逃げる魔法使い 〜寿命を削って魔法を使っていただけなのに、なんだか周囲の様子が変です〜   作:うちっち

26 / 55
おまけアニメ回(中)

 

【逃げる魔法使い】おまけアニメ 実況&感想スレ

 

19:風の名無しさん

 おまけアニメの紹介文に「彼女の秘密が明らかになる……?」って書いてあるのが気になります

 なんだろう、嫌な予感がする

 

21:風の名無しさん

 4人が仲良く過ごしてるの見てるだけで嬉しい

 

22:風の名無しさん

 あ! 勇者が魔法使いちゃんに「誰かさんの水着が見たいなー」とか言ってる……!

 魔法使いちゃんもまんざらでもなさそう……!

 「へ、へー? そうなんだ?」だって

 

25:風の名無しさん

 ふーんえっちじゃん

 

27:風の名無しさん

 甘酸っぱいなぁ~!

 

29:風の名無しさん

 勇×魔派の私は確信しました

 今回で2人は結婚します

 ここに教会を建てましょう

 

31:風の名無しさん

 よし、幸せ回に決まったな!

 安心したし風呂にでも入るか

 

 

 

 

 

 

35:風の名無しさん

 魔法使いちゃん以外の3人がなんか話し合ってます

 一方、ボールを抱えてうろうろする魔法使いちゃん

 

40:風の名無しさん

 たぶん遊びたいんだなww

 

45:風の名無しさん

 ほら! せっかくの海だよ!

 遊んであげて!

 何を話し合ってるんだろ

 

48:風の名無しさん

 あ、魔法使いちゃんがフィリナだってばらしちゃうんだ

 勇者は気づいてたみたいだったもんな

 

53:風の名無しさん

 王女様「じゃあミアさんにも教えてあげないと!」

 勇者「いちおう町を出るときに伝えた」

 そのとき勇者の脳裏に、ニコリと微笑むミアが蘇る

 「――ええ。知っていますよ」

 

55:風の名無しさん

 ミアさんブチ切れてますやん……

 で、勇者はなんでそんな深刻な顔を?

 

59:風の名無しさん

 勇者「あいつの寿命が、もう残り少ないかもしれない」

 えっ……

 

61:風の名無しさん

 あれ? なんか……急に曇ってきたな……

 

72:風の名無しさん

 確かに、計算したらそうなっちゃうから……

 いやまだそうと決まったわけじゃない

 

80:風の名無しさん

 はは、あんなに遊びたそうな魔法使いちゃんが死期が近いわけないだろ

 ところでペットって、死ぬ前にやたら甘えてくることあるらしいね

 

88:風の名無しさん

 おいやめろ

 

92:風の名無しさん

 魔法使いちゃん、ミアのパンのせいにしてて草

 どんだけ硬かったんだよ

 

95:風の名無しさん

 あ、剣士に寄っていった

 この2人ってあんまり1対1で話したことないよね

 

113:風の名無しさん

 星空を一緒に見たときくらいか?

 星空……うっ……頭が……

 

136:風の名無しさん

 「みんなどうして元気がないんですか?」ってそんな綺麗な目で聞くな

 原因は君だよ!

 

151:風の名無しさん

 剣士すげー顔引きつってる

 

167:風の名無しさん

 無表情キャラの姿か? これが……

 

171:風の名無しさん

 ど、どうしたの⁉

 

 【会話の途中で悲鳴を上げる魔法使いちゃんの動画】

 【何かにとりつかれたように廊下の柱に頭をガンガンぶつけ始める魔法使いちゃんの動画】

 

189:風の名無しさん

 おでこめっちゃ赤くなってて草

 草……

 

199:風の名無しさん

 魔法使いちゃん「大丈夫です」(ニッコリ)(赤く腫れたおでこ)(痛みをこらえるような顔)(どこか悲し気な瞳)

 

 大丈夫なわけあるか!!!

 

213:風の名無しさん

 発作にしか見えん

 

227:風の名無しさん

 そもそもなんで別荘来たんだっけ……?

 

235:風の名無しさん

 「この前は山だったから、今度は海に行きましょ! お父様の別荘があるの!」って、スネ夫みたいなことを王女様が言ってたけど……

 え? そういうこと? 最後の思い出作り……?

 

245:風の名無しさん

 「見せちゃいけないものだから」って……

 ずっと1人であんな発作に苦しんでたの……?

 

267:風の名無しさん

 じ、じゃああのボールは何だよ

 すげー元気そうだったじゃん

 

281:風の名無しさん

 発作には波があるとか……?

 まだ動けるうちに遊んでほしかったのかな……

 

288:風の名無しさん

 ……長命種ニキ!

 解説してくれ!

 

293:風の名無しさん

 そうだ長命種ニキなら

 長命種ニキならきっと何とかしてくれる

 

298:長命種ニキ

 ははは、なんか照れますね……

 みなさん! 仕方ないから解説しましょう!

 たぶんなんですが、大丈夫だと思いますよ!

 

309:風の名無しさん

 どういうこと?

 

313:風の名無しさん

 早く説明してくれ! 長命種ニキ!

 

327:長命種ニキ

 ふふ、見てればたぶんわかるかと

 考えればわかることですよ!

 

331:風の名無しさん

 信じるからな?

 ……って言ってたら勇者の部屋の扉を普通に魔法使いちゃんが破ってて草

 

335:風の名無しさん

 当たり前のように杖を召喚するな

 

339:風の名無しさん

 誤魔化すために口笛吹く魔法使いちゃんマジ子供

 ちゃんと吹けてないのもかわいい

 

343:風の名無しさん

 それより長命種ニキ! 早く説明して!

 

347:風の名無しさん

 あ、移動した

 食堂?

 

351:風の名無しさん

 雰囲気重いわ……

 胃が痛くなってきた

 これ本当に大丈夫なのか?

 

355:風の名無しさん

 寿命のこと、ストレートに聞いちゃうんだ……

 

359:風の名無しさん

 魔法使いちゃんめっちゃ悩んでるじゃん

 やっぱこれ残ってないんじゃ……

 

363:風の名無しさん

 長命種ニキ……?

 大丈夫だよね……?

 

367:長命種ニキ

 大丈夫です!

 俺の見立てによると、魔法使いちゃんは「まだまだ寿命がある」はずなので!

 きっとそう言って安心させてくれますよ! ほら!

 

371:風の名無しさん

 【真剣な顔で黙り込む魔法使いちゃんの動画】

 【軽い口調で「寿命がまだまだあるから安心してほしい」と言ってニコッと笑う動画】

 【目線を落とし、勇者たちに見えない膝元で、ぎゅっと手を握り締める魔法使いちゃん】

 【一転、満面の笑みで「そんなことよりいい天気なので遊びに行きましょう!」と提案する魔法使いちゃん】

 

375:風の名無しさん

 

 

384:風の名無しさん

 

 

388:風の名無しさん

 えっ……?

 今のってどう見ても……

 

399:風の名無しさん

 駄目みたいですね……

 

405:風の名無しさん

 さすが長命種ニキだなー(棒読み)

 「寿命がまだまだある」って言ってくれたねえ……

 

417:風の名無しさん

 どう見ても安心させるための嘘です

 本当にありがとうございました

 

452:風の名無しさん

 「そんなことより」ってそんな言い方しないで!!!!

 

501:風の名無しさん

 そんな嘘が仲間に通じるわけもなく

 

534:風の名無しさん

 そりゃ泣くわ

 

570:風の名無しさん

 ああ魔法使いちゃんが悲しそうに窓の外見てる

 

591:風の名無しさん

 長命種ニキ?

 今のは何? 説明してくれる?

 それとも大丈夫って言ったのは嘘だったの?

 

621:長命種ニキ

 そ、そんなつもりじゃ……

 え? あれ? おかしいなぁ……

 

657:風の名無しさん

 長命種ニキが王女様みたいになっちゃった……

 

702:風の名無しさん

 長命種ニキの嘘つき! 理術省! 王国! 監督!

 

765:風の名無しさん

 王女様「えっ」

 

804:風の名無しさん

 長命種ニキ、最低です

 

826:風の名無しさん

 長命種ニキ「今クルーンピンチだけど赤松ゲッツーで終わりだから」

 

856:風の名無しさん

 なにこれ? なんで? 泣きそう

 

897:風の名無しさん

 失望しました

 長命種ニキのファンやめます

 

928:風の名無しさん

 あ、魔法使いちゃん、ふらふらと外に出ていっちゃった……

 

933:風の名無しさん

 あれ?

 なんか剣士が立ち上がったぞ

 

940:長命種ニキ

 ……そういえば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼下がりの食堂に、沈黙が落ちていた。

 

 テーブルを囲む3人。勇者と王女は重苦しい空気に押し黙っていたが、その静寂を破ったのは、ぽつりと落ちた一言だった。

 

「待て」

 

 剣士の声に、勇者と王女はびくりと肩を震わせる。

 そしておそるおそる顔を見合わせた。

 

「喋った……」

「あなたの声、久しぶりに聞いたわ……」

 

 相変わらず涼しげな表情の剣士は、肘をついたまま目線だけを2人に向けた。

 

「疑問がある」

 

 その静かな声に、勇者が身を乗り出す。

 

「疑問って……なんだよ?」

 

 剣士はしばし考え込むように視線を泳がせた。

 やがて、低い声で言う。

 

「あいつは、長命種だ。人の2倍ほどの寿命があると、言っていた」

 

「そうね……それで?」

 

 王女が促すと、剣士は軽く目を伏せて続ける。

 

「ミアが言っていた。長命種は、寿命を使い果たすと、急激に老け込むのだと」

 

「……」

 

「だが、あいつは全くそんな様子がない。肌も、声も、姿も……“終わり”の気配が、どこにもない」

 

 言われてみれば――勇者と王女は、思い返すように目を伏せた。

 いつも通り、明るくて、元気で、よく食べて、よく笑う。どこにも異常なんてなかった。

 

「寿命が、まだ残っているのか。それとも……ミアとは別の存在なのか」

 

 しばらくの沈黙ののち、勇者が息を呑んだ。

 

「……それってつまり、あいつは、まだ生きられるかもしれないってことか……?」

 

 その言葉に、王女がぱっと顔を上げ、力強く頷いた。

 

「本人に、聞いてみましょ! せめてあと10年あれば……! 王国が、絶対に、寿命を何とかする方法を、見つけてみせる……! 見てなさい、あと50年……いや100年くらい生かしてみせるわよ!」

 

「俺だって……! 絶対にあいつを死なせたりしないからな!」

 

「当然だ」




魔法使いちゃん「どうしたらわかってもらえるんだろう……?」(浜でカニ牧場を作りながら)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。