(書籍発売中!)逃げる魔法使い 〜寿命を削って魔法を使っていただけなのに、なんだか周囲の様子が変です〜   作:うちっち

37 / 55
本来(上)(下)の2話構成だったのに……


(おまけ)猫と、王家の味と(中)

【実況】『逃げる魔法使い』閑話:猫と、王家の味と【配信開始】

 

10:風の名無しさん

 近くでお祭りって聞いてそわそわする魔法使いちゃんかわいい

 

14:風の名無しさん

 魔王退治に行く勇者一行に宿屋の手伝いさせてて草

 

20:風の名無しさん

 宿の主人は大物ですわ

 

24:風の名無しさん

 魔法使いちゃんエプロンと三角巾似合いすぎ問題

 

27:風の名無しさん

 家庭科とか得意そう

 

31:風の名無しさん

 普段は袖で隠れてる手首が見えてるの色気感じてすき

 

36:風の名無しさん

 魔法使いちゃんの腰ひも結ぶの2人で争っててワロタ

 

40:風の名無しさん

 しかも勇者が負けるんだ……

 

43:風の名無しさん

 相変わらず一歩遅いのよな

 

49:風の名無しさん

 魔法使いちゃんが勇者に何か言ってほしそうです

 

53:風の名無しさん

 褒めろ褒めろ褒めろ

 

58:風の名無しさん

 すごく似合ってるって言え!

 

63:風の名無しさん

 「まあ似合ってるんじゃねえの」でしたね……

 

67:風の名無しさん

 は????????????

 

69:風の名無しさん

 違う、そうじゃない

 

73:風の名無しさん

 100点満点のチャンスを8点で返すな

 

78:風の名無しさん

 「そっかー」って言って目線を逸らす魔法使いちゃんかわいそ

 

84:風の名無しさん

 いやなんか企んでそうな顔だぞあれ

 

88:風の名無しさん

 王女様! 王女様が褒めてくれたらまだ……!

 

94:風の名無しさん

 「悪くないわね」でした

 

99:風の名無しさん

 同レベルでワロタ

 

104:風の名無しさん

 戦いは同じレベルの者同士でしか発生しない

 

109:風の名無しさん

 剣士ってさっきから表情変わってる? 光の具合かな?

 

115:風の名無しさん

 コミュ障しかいねえのかこのパーティーは……

 

118:風の名無しさん

 てか装備品から見て、王女様たちと合流してすぐだろ

 まだ打ち解けてないんじゃない?

 

123:風の名無しさん

 腕まくりする魔法使いちゃんかわいい

 

127:風の名無しさん

 まあ料理担当は魔法使いちゃんで決まりとして

 他をどうするかだよな

 

132:風の名無しさん

 え? 王女様が料理担当……?

 

137:風の名無しさん

 あ、あんなに自信満々だったし……

 実は慣れてるんだよきっと

 

143:風の名無しさん

 「料理しているところを見たことがない」

 あっ……

 

149:風の名無しさん

 「いい物を食べてるからうまく作れる」

 お前は何を言ってるんだ

 

161:風の名無しさん

 「やったことないけど絶対できるに決まってる」って発言が貴族すぎるんよ

 

167:風の名無しさん

 「今日の料理」でこんなこと言う料理人がいたら炎上待ったなし

 

171:風の名無しさん

 魔法使いちゃんが何か言いたそうにして結局やめてて草

 諦めないで!

 

178:風の名無しさん

 躊躇なく最大火力で野菜を炒め出す王女様

 思い切りが良すぎる

 

184:風の名無しさん

 これ以上映せない、みたいに映像が切り替わったね

 

190:風の名無しさん

 さて……どんな特級呪物が出てくるか

 

196:風の名無しさん

 あれ? でも意外に上手だな……

 

201:風の名無しさん

 むしろ盛り付け完璧で笑う

 

206:風の名無しさん

 彩りだけなら三ツ星レストラン

 

210:風の名無しさん

 待ってるおじいちゃんがめっちゃ期待してて泣ける

 

215:風の名無しさん

 でもなんかやたら色が鮮やかじゃない?

 

220:風の名無しさん

 王女様のドヤ顔好きすぎる

 

226:風の名無しさん

 王女様って何でもできるんだなぁ

 

239:風の名無しさん

 いったん溜めてから料理の名前発表するの一生懸命考えた感があってすき

 

243:風の名無しさん

 食堂の客から歓声が上がって草

 

247:風の名無しさん

 さて実食です!

 

251:風の名無しさん

 ……あれ?

 

255:風の名無しさん

 あっ……

 

258:風の名無しさん

 無音が一番怖い

 

262:風の名無しさん

 咳き込んだ

 

266:風の名無しさん

 咳き込んだ!!

 

270:風の名無しさん

 おじいちゃん!? 大丈夫!?

 

274:風の名無しさん

 なんか様子がヘンです……

 

278:風の名無しさん

 ほらやっぱり駄目だったじゃん!

 

282:風の名無しさん

 上げて落とされたから客のテンションの下がり具合がヤバい

 

287:風の名無しさん

 みるみる食堂の空気が重苦しく……

 

291:風の名無しさん

 客から明るさを奪うな

 

296:風の名無しさん

 暗い……あまりにも……

 

300:風の名無しさん

 王女様来た!

 

304:風の名無しさん

 この人が犯人です

 

308:風の名無しさん

 目が完全に泳いでるwww

 

312:風の名無しさん

 ここで料理の解説は悪手だろwww

 

316:風の名無しさん

 やめろ王女! 乗るな! 戻れ!

 

321:風の名無しさん

 客に全部突っ込まれてるwww

 

326:風の名無しさん

 おじいちゃんに生きる覚悟させてて草

 

330:風の名無しさん

 天国に一番近い料理かな?

 

334:風の名無しさん

 魔法使いちゃんが無理やり戻したww

 

338:風の名無しさん

 でもあんなのどうしようもないだろ

 魔法でも使わないと

 ……あっ

 

342:風の名無しさん

 まーたあんなことに魔法使ってる……

 

346:風の名無しさん

 しかも青なんかい

 

351:風の名無しさん

 黄色で訓練場の半分吹き飛ばせるのに……

 

355:風の名無しさん

 これで1年っすか……

 

359:風の名無しさん

 王女様、後でこの夜思い出してうずくまってそう

 

 

 

 

 

 

 

363:風の名無しさん

 さて色々ありましたが

 シェフが魔法使いちゃんに交代しました

 

367:風の名無しさん

 助手の剣士の包丁捌きが光りますね

 

372:風の名無しさん

 キャベツの千切りが速すぎるし

 人参が花の形、リンゴはうさぎの形にカットされてて草

 

380:風の名無しさん

 ていうか剣士も何でもできるよな

 

384:風の名無しさん

 と、ここで、切るものがなくなった剣士が接客に!

 

389:風の名無しさん

 あっ(察し)

 

393:風の名無しさん

 圧が……強い……!

 

397:風の名無しさん

 テーブル脇で黙ったまま腕組みして客を睨むな

 

401:風の名無しさん

 「ご注文お決まりですか?」って言いたいんだと思います!

 ペンとメモ帳が取り出せる所に準備されてますもん!

 

410:風の名無しさん

 剣士の理解者来たな

 

414:風の名無しさん

 お前パーティーに加入してこいよ

 

418:風の名無しさん

 お、台所に猫が寄ってきた

 

422:風の名無しさん

 裏口開いてるからあそこからかな?

 

426:風の名無しさん

 「こんにちは〜」ってしゃがんで猫に挨拶する魔法使いちゃん大好き

 

431:風の名無しさん

 魔法使いちゃん

 君は気づいてないかもしれないけど、今はもう夜なんだ

 

435:風の名無しさん

 なんか猫増えたwww

 

439:風の名無しさん

 裏口封鎖しろ!

 

443:風の名無しさん

 寒そうだから入ってきたんかな

 

447:風の名無しさん

 魔法使いちゃんの膝の上にさっそく2匹乗ってるの草

 

452:風の名無しさん

 肩! 肩にも乗ってる!

 

456:風の名無しさん

 魔法使いちゃんがキャットタワーと化してて笑う

 

460:風の名無しさん

 いやなんで?

 

464:風の名無しさん

 台所があっという間に猫まみれに

 

468:風の名無しさん

 衛生的に大丈夫そ?

 

472:風の名無しさん

 同じこと思ったのか魔法使いちゃんがさっそく魔法で浄化してて草

 

477:風の名無しさん

 頭と肩に猫乗せた状態で接客に行かないで!

 

481:風の名無しさん

 だって王女様は台所の隅で落ち込んでるし、剣士はあんなだし……

 

485:風の名無しさん

 王女様が床で体育座りしてて草

 

489:風の名無しさん

 自信作だったからね

 

494:風の名無しさん

 勇者はどうしたんだよ

 

498:風の名無しさん

 さっき咳き込んだおじいちゃんを休養室に運んでます

 

502:風の名無しさん

 ならしゃーない

 

506:風の名無しさん

 それこそ剣士が連れて行けよww

 

510:風の名無しさん

 頭からずり落ちかけた猫が魔法使いちゃんからぶら下がってて笑う

 

515:風の名無しさん

 魔法使いちゃんよろよろしてるね

 

519:風の名無しさん

 重いんだなww

 

523:風の名無しさん

 頭に1匹と両肩に1匹ずつの計3匹乗せてるから……

 

528:風の名無しさん

 誰も何も言わないのか

 

532:風の名無しさん

 さっきの剣士が怖すぎたし……

 

536:風の名無しさん

 頭からぶら下がった猫で前見えないんじゃないかあれ

 

540:風の名無しさん

 ここは猫カフェだった……?

 

544:風の名無しさん

 いや猫カフェってこんなのなの?

 

549:風の名無しさん

 知らんけど絶対違うぞ

 

552:風の名無しさん

 猫が顔に半分張り付いてて草

 

557:風の名無しさん

 そんな状態で笑顔で接客しないで!

 

561:風の名無しさん

 魔法使いちゃんが動揺しなさすぎて

 客も「この宿ではいつものことなのか……?」ってなってるの草

 

565:風の名無しさん

 見守ってる宿の主人がさっきから一番動揺してて笑える

 

569:風の名無しさん

 なんで猫寄ってきてんの? 長命種だから?

 

573:風の名無しさん

 そんなマタタビじゃあるまいし

 

578:風の名無しさん

 まあ昔のミアも頭から猫ぶら下げてても違和感ないしな

 

582:風の名無しさん

 ミア「心外ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

586:風の名無しさん

 戻ってきた勇者が困惑してて草生える

 

590:風の名無しさん

 あ、いちおう注意するんだ

 

594:風の名無しさん

 魔法使いちゃんなら何でもOKとかじゃない勇者のそういうとこすき

 

599:風の名無しさん

 「離れないから〜……お願い、取って」

 と言って魔法使いちゃんが勇者の方を向き

 目を閉じて両手を差し出しちょっと上を向く

 なぜかめちゃくちゃ動揺して固まる勇者

 

607:風の名無しさん

 勇者よ

 その宙でわたわたする行き場を失った両手はなんだ

 

612:風の名無しさん

 王城防衛戦より明らかに慌てるのやめろ

 

616:風の名無しさん

 魔法使いちゃんのあご上げる角度が悪い

 

620:風の名無しさん

 委ねるように差し出された両手もいけませんねえ

 

624:風の名無しさん

 目を閉じたままなのもけしからん

 

628:風の名無しさん

 結論∶全部良くない

 

633:風の名無しさん

 静かに見守ってる食堂の客よ

 

637:風の名無しさん

 肩に手を置こうか1分迷って猫取る勇者

 好きだけど好きじゃない

 

641:風の名無しさん

 1分の間に勇者の脳内でどんなやり取りあったのか

 見てみたいわ

 

645:風の名無しさん

 このヘタレ! それでも勇者か!

 

649:風の名無しさん

 でもこの流れでキスしたら

 魔法使いちゃんはドン引きしたと思うの……

 

653:風の名無しさん

 被害者「頭の猫を取ってと言ったらいきなりキスされました。怖かったです」

 

657:風の名無しさん

 確かに意味がわからん

 

662:風の名無しさん

 前半が既におかしいんよ

 

 

 

 

 

 

 

674:風の名無しさん

 でも全員ちょっと慣れてきたな

 

679:風の名無しさん

 役割分担も決まったし

 

683:風の名無しさん

 下ごしらえ!

 

687:風の名無しさん

 盛り付け!

 

692:風の名無しさん

 料理と配膳と接客!

 

696:風の名無しさん

 同じく接客!

 

700:風の名無しさん

 全員いるな!ヨシ!

 

704:風の名無しさん

 なんか偏ってないですかね……

 

708:風の名無しさん

 王女様が盛り付けだけは本物で逆に笑う

 

712:風の名無しさん

 気がつけばチームワーク良くなってて草

 

717:風の名無しさん

 戦闘時の連携と変わらん

 

721:風の名無しさん

 誰一人手を抜かない感じが本当に好きだわ

 

725:風の名無しさん

 魔法使いちゃん

 キッチンとホールの両方でリーダーwww

 

729:風の名無しさん

 手慣れてるからね……

 水注ぎに行くタイミングとか完璧だし

 あれは明らかに経験者

 

734:風の名無しさん

 勇者と山奥の村でずっと遊んで育ってきたはずなのに

 なんでやろなぁ(棒)

 

 

 

 

 

 

738:風の名無しさん

 客が部屋に引き揚げた後

 誰もいなくなった食堂で乾杯してる4人がいいね

 

742:風の名無しさん

 まさかの1日お手伝い回だった

 

746:風の名無しさん

 勇者の「今日は変な日だったな……」が全部表してて草

 

751:風の名無しさん

 宿の主人がwww

 

755:風の名無しさん

 老けてるww

 

759:風の名無しさん

 でも楽しそうだぞ

「旅芸人一行みたいだったね」

 

763:風の名無しさん

 この人ら勇者一行なんすよ

 

768:風の名無しさん

 猫がまた魔法使いちゃんの膝に乗って寝てるし

 

772:風の名無しさん

 勇者が「いいなぁ」みたいな顔してチラチラ見てる

 

776:風の名無しさん

 「俺も膝で寝たい」くらい言え

 

780:風の名無しさん

 あ、魔法使いちゃんが視線に気づいた

 

785:風の名無しさん

 「??」みたいな顔してる

 

789:風の名無しさん

 「……ねえ、勇者も後でやってあげようか? 部屋で」

(いつもより心なしか甘い声)(ポンポンと膝を叩く)(蠱惑的に細められた瞳)(無意識に猫を優しく撫でる手)

 

793:風の名無しさん

 急に爆弾をぶっこんでくるな

 

797:風の名無しさん

 目が! えっちです!

 

802:風の名無しさん

 いやたぶん眠いんだろこれ

 

806:風の名無しさん

 ともかくチャンスだ!

 勇者「うん」と言え! 素直になれ!

 

810:風の名無しさん

 なんか黙っちゃったね

 

812:風の名無しさん

 たぶん今すげー考えてそう

 

819:風の名無しさん

 「2人ってそういう関係だったの……!?」って顔する王女様かわいい

 

823:風の名無しさん

 剣士は何考えてるんだ

 重々しく首を振るな

 

825:風の名無しさん

 剣士の理解者いたろ

 どう思う?

 

827:風の名無しさん

 あれはパーティー内の風紀を懸念しながらも「2人とも若いしそれくらいなら許容範囲か……」と自分を納得させているのだと思います!

 

829:風の名無しさん

 剣士の理解者はいったい何なのww

 

831:風の名無しさん

 あ、猫が勇者の方来た

 

836:風の名無しさん

 勇者の膝の上で丸くなる猫

 

840:風の名無しさん

 魔法使いちゃん「なんだ、猫乗せたかったんだね」

 

844:風の名無しさん

 そこで黙って頷くな! それでも勇者か!

 

848:風の名無しさん

 勇者が急に無口になって草

 

852:風の名無しさん

 魔法使いちゃん「勇者の方があったかいのかもね~」

 

857:風の名無しさん

 えっそういうこと?

 

861:風の名無しさん

 あったかいから来てたの?

 

865:風の名無しさん

 ネコに魔法使いちゃんの体温移って

 すげーあったかくなってそう

 

869:風の名無しさん

 猫を媒介に愛を通わせるんじゃないよ

 

 

 

 

 

 

 

873:風の名無しさん

 えっここで終わり?

 

878:風の名無しさん

 めでたし……なのか?

 

882:風の名無しさん

 勇×魔派の見解はどうなんだ今回

 

886:勇×魔過激派

 私は満足です

 ここから2人の愛は始まるんです

 

890:風の名無しさん

 えっ……猫で……?

 

894:風の名無しさん

 こいつも通常運転で草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「焼き芋おいしい~。ねえ、旅、楽しみだね」

 

 かつて勇者と呼ばれた青年は、隣に座る、魔法使いの少女をちらりと見た。ベンチに座った彼女は、焼き芋を頬張ってニコニコしている。冷たい風が吹き抜ける広場には他にもいくつかベンチがあったが、寒いせいか誰も座っていない。

 

 勇者は、迷っていた。旅行に行くかどうかではない。彼は、魔法使いの少女との関係をこれからどう変えていくかを悩んでいたのだ。今、相棒としては認めてもらっていると、思う。

 だが勇者は、この少女ともう1つ先の関係に進みたいと、ずっと考えていた。ずっと。正直、魔王退治の旅に出る前から考えていた。

 

 だが、彼女には、好意を伝えても全然伝わらない。「私も好きだよ~」とか言ってくる。全く照れずに。ただ、彼にはわかる。あれは、単に友達の「好き」である。

 

 

 鞄の中をちらりと覗き込む。そこには、旅行ガイドブックが数冊。その中には、彼女がこっそりと入れた、遠方の観光地を特集したものも含まれている。向こうに着くだけで1日かかるような、何泊もすることが普通な、そんな場所。彼女は「いつ気付くかな」みたいな顔をしていたが、そもそもレジで精算した時に気付くに決まっているのだ。

 

 この本はどういう意味だろう? じれったいからそろそろはっきりさせろと、そういう意味か?

 勇者は考えすぎてちょっぴり茹だった頭でそう考える。

 だが、もし違ったら……。

 

 

 そして、勇者が焼き芋を手に、ひたすら悩んでいた時だった。にゃーん、と声がして、猫が寄ってきた。そのまま、猫は膝に乗ってくる。勇者は、あの宿の手伝いの日をなんとなく、思い出した。今の自分を見たら、仲間はどう思うだろう。

 

『引いてるわ。勇者が聞いて呆れるわね』

 

(……。なんか聞こえた……)

 

 勇者が周囲を見回しても、魔法使いの少女と自分以外、誰もいない。遠くに商店街の呼び込みの店員の姿が見えるくらいだ。ついに自分は、仲間の声の幻聴を聞くまでになってしまったらしい。

 

『あまりにじれったいから、私が助言をあげるわ。感謝しなさいな』

 

 相変わらず(?)、自信満々な声だった。

 ともかく、幻聴だろうが、この状況を打破してくれるなら、何でも構わなかった。

 

 

 

 

 

 

(ところで王女様って恋愛経験豊富なのか?)

 

『愚問ね。私が王宮でどれだけ他人の恋愛を見てきたと思ってるの。任せておきなさい。私の指示を聞けば、全てうまくいくわ』

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。