「さぁ始めようか、プリキュア5。手加減はしてやる、飽くなき闘争を始めよう!」
俺がそう言いながら、この衣装の為に作り上げた
アダマンタイト製のロングソードを抜き取り
彼女達、プリキュア5に向けると
彼女らも戦闘態勢になったが…
何故、突撃してこないんだ?アレェ?前情報と違くねぇ?
おいコラ、カワリーノ!貴様ァ!俺に偽の情報渡したな!?*1
あ、でも、先頭の子…確かキュアドリームが拳を握りしめ
俺に向かって突撃してくるが…遅いな…
これなら素の身体能力だけで相手した方がいいかな?
ハッキリ言えば、俺はデスパライア様に拾われたとはいえ
実力だけなら、完全に彼女合わせた組織と戦っても
傷一つなく勝ててしまうんだよなぁ…だけど恩はあるから
仕事してるだけで、仲間意識とかはゼロなんだよな
とりあえず、ロングソードを地面に突き刺してから
キュアドリームの拳を左手で受け止めるが
軽いな、いや威力は下級戦闘員程度ならば瞬殺だろうし
倒すという思いが込められてはいるのだが…殺意が薄い
そんなのでは俺の肉体に傷なぞ付けるのは到底無理な話だぞ?
だが素晴らしいな…コレで戦闘はド素人なのだろう?
星辰奏者でも、ここまで戦闘力を格段に上げる方法は無い
だがまぁ…攻撃スタイルの問題なのか連続技が単調だな〜…
「はああぁぁぁぁぁっ!」
「ふむ、キュアドリームと言ったか、良い動きだが、戦闘技術の問題か、直線的で単調過ぎるな、少し攻撃方法を学んだ方が良いだろうな、フンッ!」
俺はそう言いながら、キュアドリームの突き出された
腕を掴んだと同時に、腕の力のみで、空中にぶん投げたが
彼女は空中で身を捻り、体制を立て直し着地した瞬間に
俺に向かって再度、突撃してきたな良いセンスと
柔軟性が高い肉体だが、やはり攻撃が単調過ぎる…
「うわぁ!?っはああぁぁ!」
「投げ飛ばされても、へこたれずに向かってくる心意気はヨシ!だが!甘い!」
俺は彼女の攻撃を左手で受け止めた瞬間に
鳩尾を抉るように唸らせた右拳を撃ち込むが
寸前で止めて風圧だけで吹き飛ばした
何で殴んねぇんだって?普通に殴ったら
彼女らを挽肉にしちゃうのよ…
だから手加減して吹き飛ばしたが
久々だったからかな?相当、吹っ飛んでねぇ?
まぁ大丈夫だろう、多分
「ドリーム!?よくもドリームを!」
次に来たのはキュアルージュか
多分、キュアドリームの親友とかなのだろう
すっげぇ怒りの形相で俺に突っ込んできたもの
彼女は開幕から蹴りから技を使ってきたな
「プリキュア・ルージュ・バーニング!」
必殺技が直撃したが、俺には効かないんだよな…
いや、しょうがないのよ、俺の能力は太陽だから…
必殺技が直撃しても平然と立っている俺を見て驚くが
倒せなくとも多少は怯むなりすると思ったのだろうが
平然としながら、歩いて来た俺に驚いたのだろう
「キュアルージュ、開幕から必殺技を使うのは、あながち間違いではない、出し惜しみするなど負ける様な物だからな、だが選択を誤ったな、俺には効かん」
「ッ!」
「だからといって、すぐ様、肉弾戦に移るのは愚の骨頂よ、俺を倒したいならば観察眼を鍛える事、そして咄嗟の判断能力を向上させる事だな」
俺はそう言って、蹴り込んできた彼女の脚を掴んだと
同時にキュアドリームが居るであろう方角にぶん投げた
コレで2人目か〜、相手方の幸先悪いな…
「さぁ、次は誰が来る?」
俺はそう言いながら、残っている3人の元に行くと
2人の少女が俺の前に立ちはだかった
最年少のキュアレモネードと年長組であろうキュアミント
「これ以上、あなたの好きにはさせません!」
「貴方を倒してみせます!」
まず、最初に仕掛けてきたのはキュアレモネード
「プリキュア・レモネード・シャイニング!」
多量の光の蝶を出現させ、俺に向けてくる為
俺は甘んじて受けてやろう!…簡単に言えば
どんな攻撃なのか食らってみたくなったんだが
痛くねぇ…いや、全く痛くないんだよ…
音と煙だけだよこれぇ!
「これなら!…ッそんな…!」
「ふむ…こんなものか、では、次は俺の番だ!」
俺はキュアレモネード目掛けて突撃しながら
右脚に力を込めておく、勿論、風圧で吹き飛ばす為だ
そして、キュアレモネードの前に立ち脚を振り切ろうとした
瞬間に、キュアミントが貼ったシールドに当たる…
そうすると逃げ場のないエネルギーは何処に行く?
「させない!プリキュア・ミント・シールド!」
「選択を誤ったなぁ!キュアミント!」
「きゃあぁぁぁぁ!!」
「レモネード!?」
そう残存エネルギーで暴風となるシールドは
俺の蹴りで消し飛ぶが、それで全てのエネルギーが
消えた訳では無いからな、レモネードは吹っ飛んだが
キュアドリーム達の元に落ちた、結構、軽減されたな
「だが、想定以上に硬かった様だな、俺の右脚に痺れが残るとは…面白い、さぁ!まだやれるだろう?プリキュア!」
「くっ!プリキュア・ミント・シールド!」
「…まさか、それ以外の戦闘用技を持たないのか…?それは無いだろう…まぁ良い、潰す!」
俺は、キュアミントのバリアを殴って破壊した
その光景を見た誰もが目を瞑り、ミントですら
その光景から自身を護るように目を瞑るが
ただ1人だけ、目を瞑らず機会を伺っていた
そうキュアアクアだ
「プリキュア・アクア・トルネード!」
キュアアクアの必殺技はまるで生きている様に動き
ミントに接近していた俺を吹き飛ばすと
次にそのまま直ぐにドリーム、ルージュ、レモネード、ミントを
包み込み回収すると安全圏である自身の元へ引き寄せた。
コレは見事な器用な技術操作力だ!
仲間の回収時に上手くコントロールが出来なければ
全員に余計なダメージを与えてしまう可能性がある
それをこの土壇場で上手くコントロールするとは…!
これには拍手してしまうではないかぁ!
だが彼女を含めて1つ問題があるとすれば…
「何故、連携せずに戦って居るんだろうか?」
まぁ彼女達は、何か喜んでるし、どうでもいいか
「「「「アクア!」」」」」
「ふむ、今のは凄まじい威力だったぞ、プリキュア…久方ぶりに肉体に痛みというものを感じたのでな、俺が攻撃に移る前の段階…気を一瞬緩める動きを見極め、そこを突いた後に、私が体制を立て直し攻撃する可能性を考慮し、味方を回収する操縦技術!正に努力の結晶と言えるだろう!だが、解せないな、俺を観察する事に注力するあまり、行動する事に遅れが生じているな、ふっ、君達が成長した後に私に立ち向かう姿も面白そうだ」
「1つ、質問します。何故、貴方はそうやって私達の弱点を指摘するの?それではまるで、私達に弱点を克服するように言っているようなものじゃない!」
「まぁそうだな、俺はナイトメアで君達はプリキュア…光が強くなれば、俺は更に深い闇となれる、ならば、その弱点を克服した末に倒せば、どうなるか…それを調べたいという、俺のエゴでもあるが、強いていえば…全力を出し尽くした末の勝利とは…素晴らしいものだろう?」
何を馬鹿な事を言ってるんだ、この子は
俺の今の目的は威力偵察なのだぞ?
相手の戦闘力を正確化するためには全力を出してもらわんと
だから、さっさと合体技でも何でも撃ってこいよォ!
「最初、君達の店に来た時にも言っただろうが、私は素晴らしいもの美しいものには素直に敬意を表すのだ、故に、私は敬意を持って戦うのだ!」
「出来る事ならば戦いたくないというのは本音だ、しかし私がナイトメアである以上、君達と闘う以外に道は無い。しかし、私は個人のエゴを通してみたくなった!未だ個々の弱点を持つプリキュア5、もしソレを克服出来た末の輝きはどのような物なのかとなぁ!」
俺はそう盛大に言いながら、背後から絶望すら覚える
強大な光…太陽の光を放出しながら、彼女達に問いかける
「可能ならば、まだ闘争を深めたかったが、此方も事情があるのでな…此処で〆としよう、さぁ君達の輝きを見せよ!プリキュア!火力勝負と洒落こもうではないか!」
「っ!行くよ!みんな!」
「「「「YES!」」」」
「「ミルク!プリキュアのみんなに力を貸すココ(ナツ)!」」
「分かりましたミル!ドリームー!」
プリキュアが心を一つにした事で
ミルクって珍獣が光り輝き始めた。
他の珍獣2匹の後押しでキュアドリームの
腕に抱きつくとブレスレットに変身した…どういう構造?
さて、俺もいよいよ正念場だ…そう!出力調整のお時間です!
彼女達の出力を軽く上回る程度でないと全て焼き尽くす
星辰光を上手いこと調整しなければなぁ!
キュアドリームの持つドリームトーチに
ルージュ、レモネード、ミント、アクアが持つ
ルージュタクト
レモネードカスタネット
ミントリーフ
アクアリボンが合体し
珍獣が変身したブレスレットにスキャンさせることで
一瞬で大空に向かって飛んでいき巨大化する…
だから、どんな構造だよソレ
「「「「「プリキュア・ファイブ・エクスプロージョン!!!」」」」」
それはとても神々しく、明日への希望へと飛び立つ
大いなる蝶になって俺という太陽に押し寄せる。
なるほど、こうして見て初めて分かったが
この技は勿論だが全ての技にプリキュア達だけではない。
この世に生きとし生ける全ての者の希望が輝き形となったのか
絶望如きではこれの前では無力になる訳だな…
これを真正面から突き飛ばすのは忍びないが楽しみだなぁ!
「さぁ!聖戦を始めよう!」
俺はそう言って手を翳すと、俺自身を巻き込む様に
集束された太陽光線を巨大な蝶に向けて放つ…
現状のプリキュア5の最大の必殺技
【プリキュア・ファイブ・エクスプロージョン】が
敵の幹部である『ソル』が放った強大な光線と衝突すると
時間にして数十秒拮抗した後に衝突位置で大爆発を起こした
プリキュア達にとっては、この衝突時間は
数分にも数時間にも感じられただろう。
かつて超獣化した刺客であるギリンマを相手にしても
この技をここまで受け止められなかったのだから
それでも油断せずに彼女達は後方を確認した
煙と大量の虹色の蝶が晴れた後には…
まるで何も無かったかのように、此方を見下ろす
白銀色の煌びやかな鎧を纏ったままのソルの姿があった
プリキュア達は息を呑むしか無かった。
普段のナイトメア達なら苦戦する事もあるし
時間稼ぎ等でもコワイナーを使ってくる。
しかし、あの人?はそれどころかただ一人で
今日何度も自分達の想像を遥かに超える実力を示し
剰え大技すらも無傷で耐えきってしまったのだ
いつもならどんなに苦戦を強いられても
メンバーの精神的支柱となり希望を見出すドリームですら
言葉が出ず、驚愕や畏れのような表情を浮かべていた
すると、ソルは獅子を模したヘルムに手を掛けると
そのまま脱いだ後に、脇に抱えてから此方を見た
咄嗟に構えるが既に戦闘の意志は無い事が纏っている
雰囲気から分かる。
「ふむ、とても…そう、とても素晴らしい技だったぞ、プリキュアよ…希望を見出し、私に勝とうとする心意気を感じた!だが、私の方が上手だったようだな、あの程度ならば我が剣で切り飛ばせたが…今回は偵察なのでな、ここらが潮時という物だろうよ!フハハハハッ!」
どこか嬉しそうに、しかも勝てたからというより
希望への輝きの方に喜んでいるのだ…
その喜び様にプリキュア達は困惑してしまった
「ふむ、だが、素晴らしい物を見せて貰ったのに、私から返礼がないのは大人として駄目だろう?ならば、見せようとも、我が力の一端を!」
彼の言葉と共に、彼の背後に太陽が出現した
世界を焼くような熱すぎる熱線によって
それが現実に存在している事を理解させられる
この光景に、プリキュア達は驚愕し絶望しかけたが
彼女達は希望の光…プリキュアなのだ
その程度の困難に挫ける事は無いのだ
「そうだ、コレが我が力の一端だ…だが、私はこの力を見ても絶望せず、立ち向かおうとする心、やはり素晴らしいな…さて、戦闘意思は無いのでな、コレは消しておこう」
すると、太陽はまるで存在しなかったかのように消え去った
コレが胡蝶の夢とでも言われた方が、まだ分かるが
彼女達は、未だに彼に向かって戦闘姿勢は変えずに居ると
ソルは、プリキュア達に語り出した
「素晴らしいものを見せて貰ったのに更に見せられたのでは、足りないのでな、お礼に一つ助言をしようではないか…君達が探している、ドリームコレットのみが、君達の故郷であるパルミエ王国を復興させる手段ではないっとだけ言っておこう。」
その言葉にココ・ナッツ・ミルクが
どういう事なのか尋ねようとすると
彼は身を翻しナッツハウスに来店して来た時と
同じ黄金の人間の姿になった瞬間に
世界から弾かれた感覚と共に
プリキュア達はナッツハウスに戻されたのだった
いや〜、凄いなプリキュア、俺ちゃん、一瞬
必殺技を剣で斬りそうになったよ〜
さてと、ナイトメア社に戻ってきたし
土産物も受付経由で色んな場所に配られんだろ
さっさと報告書を作って、我らが社長の
デスパライア様に報告しないとな
書いた