オーバーロードに野生のラスボスが現れたの竜王RPするプレイヤーが居る作品 作:野生の生蛇
「なぁにあれぇ」
ラキュースがポツリと、現実を直視したく無いかのように呟いた。
王城よりもはるかに巨大。天を貫くとは正にこのことだろう。
300mの巨体を持つ
「馬鹿な……これほどの巨体であるはずが……」
一人、イビルアイがポツリと呟く。
その声を聞き逃すモモンガと忍者姉妹ではない。すかさずティアがイビルアイに問いかける。
「イビルアイ、どういうこと?」
仲間からの問いにイビルアイは素直に答える。
「あぁ、りぐ──昔の仲間から聞いたことがある。大森林に封印した
「それは──」
「来ます!」
ラキュースが更に問いかけようとした瞬間。相手は動く。
三百メートルの巨体を支えるに相応しい十二の触手は一つ一つが六百メートルを超える。
それを文字通りに手足の様に動かしてくる。巨体故の行動の遅さすら無いそれは常人では──例えアダマンタイト級であろうと避けたりできるものではない。
トランスポジションを使いアルベドはターゲティングされていたモモンガと位置を交換し更にスキルを使用。攻撃を全て受け止める。
「──」
ノックバックはされない。それでも少なくないダメージをアルベドは受ける。
当然、異形種であり百レベルもあるアルベドにしてみれば些細ではある。だが、蓄積すればいずれ自分を死に至らしめる損傷だ。
「<
使うのは炎系最強の単体魔法。それを
「
相手の体力を知る魔法を使えば、それは実にふざけたモノだった。
まず単純にHPが多い。守護者最強であるシャルティアよりも、タンクであるアルベドよりも。
最低でアルベドの数十倍はあるだろう。そして次に、放った魔法が無効化どころか吸収されている。
植物系モンスターは炎系に対し脆弱性を持つ。それはユグドラシルでの常識だ。だからこそ放ったのは炎系の魔法。
それが吸収され、HPに変換されている。何の冗談だとモモンガは嘆きたくなる。
「炎の無効化! 吸収能力持ちだ! すまないが青の薔薇の皆さんを守る余裕は無い!」
言外に自分はお前たちよりも強いと言い放つモモンガに対し青の薔薇は反論できない。当然だ。自分たちでは対処の使用が無い攻撃をしてくる相手に対処出来てるモモンガ達は自分たちより強い。
「ラキュース! 私たちはここを逃げて、エルフ達の避難活動だ! ──
即座にラキュース達を自分の周囲に呼びイビルアイは転移魔法を使い撤退する。
居たところで何も出来ない。それどころか邪魔だ。いない方がマシ。
アルベドは幾つかのスキルを併用し
次のザイトルクワエの攻撃は──口を開いての攻撃。
本来植物に口など有るはずがないが、流石は異世界。体の中心から少し下にずれた位置にある口が大きく開き、何かを放つ。
放たれたのは種子。ドングリの形をした、そして人間大の大きさ──最低でも百六十センチはあるそれを文字通りの弾丸のように放つ。
「種マシンガンかよ?!」
思わず、モモンガは突っ込む。
千を超える弾丸が湯水のごとく消費され放たれる。
それをアルベドは
本来アルベドには──というよりはナザリックに所属する者で一定以上の実力者は魔法効果の乗らない遠距離攻撃を無効化出来る。
だがその力で無効化出来ない。となればこの攻撃は魔法効果の乗ったもの。つまりは、主人に害をもたらすモノ。
全力でアルベドは防ぐ。種子の弾丸は軌道を無理やり変えられ飽和するように放たれたはずのソレはアルベドただ一人に攻撃が集中する。
「はぁ!」
気合を入れて全ての弾丸を受け止める。
百レベルのタンクだからこそ出来た事だ。
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空から万の雷がザイトルクワエに向かって降り注ぐ。
ザイトルクワエは悲鳴を上げることなく、その雷を体に受ける。
「上位アンデッド創造」
モモンガは
産み出すのは蒼い馬に乗った禍々しい騎士のアンデッド。
「アルベドの補助をしろ!」
モモンガは気合を入れる為にアイテムボックスを開き、レプリカのスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを取り出す。
ザイトルクワエの木の根の触手が蠢き、モモンガ達に襲い掛かった。