変態紳士の手によってな…
「ダンクシュート決まったぁ!!」
実況さんの声が響き渡る。
今私は…これ良いのかな、女子バスケ部の練習試合で助っ人としてプレイしている。
リンカーとTENNO達の力のお陰で、ダンクシュートとか楽々できる。
「やった!勝った、練習試合だけど天下無双高校に勝ったぁ!!」
「嵐ありがとう!君が居なかったら今日は勝てなかったよ!」
「いや、そんなことはないと思うよ…」
シュートとダンクは高確率で入ったけど、ボールとかよく取られてたし。
私だけだと絶対に無理だった、まあ当たり前か、バスケはチーム競技だしね。
「皆、嵐を胴上げだあ!」
というか私抜きだとどうなるのよ、貴女達正規のバスケ部員でしょうが…
て、え?胴上げ?
うわ!腕捕まれたぁ!
ちょ、まっ!
「「「それわっしょい!わっしょい!」」」
「ふぇあ!?ちょ、皆待って…ふぉあ!?」
結局この後も無茶苦茶胴上げされた。
練習試合から3日後…
私、剣城嵐は運動部の女子生徒に何故かモテまくる。
何故かは私もわからない、よく女の子に告白もされる。
あ、ごめんなさい。
私ノーマルなんです、百合の花は好きじゃないんです。
はあ、まあそんなことは置いておいて、さっさとDOJOで暮らしたい訳だが…生憎私はまだ卒業出来ない。
まだ3年生だもの、飛び級とかしたら高校生にはなるけど、私は進学するつもりはないしね。
そんな事を考えながら、学校の校門につく。
昨日の胴上げのせいで腰痛いな…
それに結構怖かったよ…私、160強しか身長ないのに、2メートルありそうな皆に胴上げされるんだもの。
滅茶苦茶て程じゃないけども、やっぱり怖かったよ…
ん?下駄箱の扉が、なんかパンパンなんだけど……嫌な予感。
「マスター…多分それ当たってると思うよ、嫌な予感」
「うん、大体予想つくけども……開けるか…」
そして下駄箱を開けると…
ドザァーと下駄箱から溢れで出て来たのは、大量の手紙…つまりラブレター。
3日前バスケのせいか、いつもより3割増だしだ…
「一様読んでみるか…男子のが入ってると良いけど…」
私は女子からのラブレターは沢山貰う。
それゆえに男子には百合と勘違いされ、全くラブレターなどは来ない。
だから今度こそ、男子のが1枚でもありますように…
「災難だね~嵐」
結局、あのラブレターの山は全て女子からの物しかなかったよ…
で、今私に話しかけている娘は幼なじみの首藤鈴華(すどうりんか)。
美少女兼、このクラス1のスポーツ馬鹿だ。
部活は女子ソフトボール部に入っており、福キャプテン。
確か部の打点王だった気がする。
ただし成績は…なんというか…うん、まあスポーツ馬鹿にしては良い方だと思うよ…
退学にならないのが不思議な点数だけど。
「ねえ嵐、今私のこと馬鹿にしなかった?」
「いいや、そんなことはないよ。ただいつもあんな点数でよく退学しないな~と思っていただけだよ」
「酷!良いもん、女の子にだけしかモテない人なんかより!」
「えちょ!」
それ言われたら結構傷つくよ。
私だって男の子にモテたいさ、何故か女の子にしかモテないのは本当に悔しいよ。
「ところで嵐、さっきバレー部に呼ばれてなかった?」
「う?ああ、『いつもの』で解る?」
「ああ、本当に嵐ってスーパーガールだよね…」
スーパーガールってなによ、転生者だけどさ…
チートも一様持ってるけどさ。
「容姿端麗、スポーツ万能、おまけに成績は学校で2位。これをスーパーガールと呼ばすに何をスーパーガールと呼ぶ?」
「さぁね、じゃあそろそろ行ってくるよ、バレー部ところにね」
私は席を立ち、教室から出ていくのだった。
「行ってらっしゃ~い……ん、机の中にもあんのラブレター!?……女の子のじゃなきゃ凄い羨ましいのにな…」
不吉な声が聞こえはしたがね…
どうも皆さんしがない男子生徒だ!
ここでは気軽にA太郎とでも呼んでくれ。
「A太郎、誰と話してんだい」
「B助、A太郎は疲れてんだ…ゆっくりさせてやれ…」
失礼なことをを言われた気がしたが気にしないでおこう。
さて、今俺達は女子バレー部の試合を観戦しに来ている。
正確には練習試合だか…
ちなみに俺達はバレーのバの字も知らないド素人だ。
寧ろバレーなんぞに興味はないね!なら何故バレーの試合を観戦しに来たって?
理由は簡単だ!!
バレーはアタックやトス、ブロックだったっけ、まあそれらの行為をするときジャンプするんだ…多分。
つまりだ…紳士諸君なら解るはずだ、我らの崇高な考えが!
揺れるのだ、何がとはあえて言わぬが揺れるのだ!
そりゃあもう『たゆんたゆん』と!
「「「考えるだけで…グヘヘヘ」」」
男として最低?プライドはないのかって…そんなもんでエロスは押さえられぬぅ!!
さあ行くぞ、我らが聖地へ!!
そこで俺らは女神を見た。
「白い…女神だ」
その言葉しか出てこなかった。
コート場の白い女神がそこにいた。
煌めく白い髪、紅と金の魅力的な瞳。
胸は残念だか、他の少々達が霞むほどの美貌だった。
「美しい…ハッ!!」
可愛いではない、妖艶で美しいのだ。
つい例の台詞を言ってしまった。
しかしそれしか言葉が浮かばないのもまた事実。
「なあC雄、俺変態やめてあの子に告りに逝くわ…」
「あぁ~なんか鼻から出てきそうじゃあ~…よし逝ってこいB助、骨は拾ってやるよ~」
あぁ強敵(とも)が逝ってしまう、俺も逝かねば、彼女の元へ…彼女に殺されたって構わない。
あんな女神に告白したって事実さえ残れば良いのだぁ~
「A太郎、千の風になってきます…」
そうして俺達は駆け出した…彼女のいるコート場へ。
その後、この嵐に告白しに行き、見事玉砕したこの二人を、世の変態紳士諸君は『紳士世界の神』と崇めたそうな。