リリカルなのは 魔弾の死神   作:エーベルヴァイン

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7 魔弾、ぶちギレる

なのは視点

 

私は今プレシア・スタロッサの部屋まで後少しと言うところに居ます。

フェイトちゃんも立ち直り、和樹君も居るけど…兎に角、フェイトちゃんのお母さんを止めるの!

「フェイトちゃん!和樹君!」

「うん、行こうなのは!」

「うっしゃあ!オリ主の実力、今こそ発揮したるぜぇ!!」

そして私は重苦しい大きな扉を開け、中へと躍り出た。

「ほぅ、役立たずと一緒に私を止めにきたの?管理局」

「くっ…」

フェイトちゃん、とても辛そう。

「フェイトになに言いやがるんだクソババァ!!」

和樹君、気持ちは解るけど口が悪いよ…怖いよ?

「ふん、役立たずが他の子と組もうと同じこと…皆まとめて、深淵に叩き落としてやるわ!!」

「皆、くるよ!」

強力な魔力をヒシヒシと感じる。

これをまともに受けたら…絶対に避けないと!

「死ねぇ!」

プレシアさんの魔法が、放たれ…なかった。

代わりにプレシアさんの体が浮いた!?

「な、なに!?」

そのまま後ろの壁へ向かって吹き飛んだ!?

「ぐわ!?ちっ、いったい何が…」

「ピエロも大変だね、偽者さん」

この声は!

その声の聞こえる天井を見上げると、そこには女性を抱き抱えた剣城さんがいた。

その女性の顔は…えっ!?

「か、母さん!?」

「プレシアさん!?」

「バハァが二人だぁ!?」

 

プレシアさんの顔だった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは視点終了

 

やっぱり皆驚いているな。

そりゃそうか、だってプレシア・テスタロッサが二人も居るんだからな。

あの後私は即座にプレシアをリアクターコアから引き釣りだして、即Blessingを発動させて全回復させた。

魔力はEnergy Vampireで回復させて、リンカーコアも直した。

ついでにBlessingの副作用か、病気は全快、肌年齢も若くなった。

つまり凄い若々しく見えるんだ。

なにこの美女、そらフェイトのような美少女が生まれてもおかしくないわ…

取り合えず話を戻そう、プレシアの意識を復活させた後、私はこの事件の真相をプレシアから聞き出した。

そして、今混乱している三人に全ての事実を話そうとしているところだ。

「その人はプレシアさんじゃない。ソイツの正体は『クレッシェンド・バルトフェルド』つまり性転換した男だ!」

「「「ええぇぇぇ!?」」」

やっぱり皆驚いているよ。

続けて答えたた。

「そのバルトフェルドって男はプレシアの元部下で、自分の野心のため様々な違法研究をして、その罪をプレシアに塗りつけていたんだ。そしてプレシアが事故を起こした時、彼女にクローン計画を持ちかけフェイトを造らせた。結論からいうと、この事件の全てのきっかけを作った奴だ!」

「「「な、なんだってー!?」」」

うわ、予想どうりすぎて怖いわその反応。

だがこれが真実なんだ、神様…原作も、こんな真相だったりしないよな?

「く、クックックックッ!そうだそれがどうした!私の方がその女よりも優れているのだ、私の方が優秀なのだ!なのにあの老害共は…教えてやる管理局、誰が世界一優れた研究者かを!!ジュエルシードよ、私をアルハザードへ連れていけ!誰も行けぬあの土地へ行けば、私を誰もが認めるであろう、この偉大なる研究者『クレッシェンド・バルトフェルド』を!!」

そうして彼女(この場合は彼?)はジュエルシードを取り出した。

不味い、このままだと原作と同じようにリアクターを暴走させて、虚数空間に繋げてしまう!

「させない!ディバインアロー…」

右手に力を込めて、狙いをつける!

狙うは奴の両手!

「エア!!」

そして解き放つ!

まっすぐ、かつ寸分狂いなくとんだ紫電の玉は、彼女の両掌にカチ当たる!

「ぐわ!しまった!?」

「銀髪~!!」

「銀髪言うなモブ!『幻想風靡』!!」

手から落とされたジュエルシードを地面に落ちる前に即回収する。

やるじゃん銀髪(名前忘れた)。

「おのれ…プレシア!お前、その出来損ないをどうするつもりだ!」

フェイトの事か、プレシアに向かって呼び掛ける。

「そうね…最初、彼女を産み出した時は絶望したわ、こんなはずじゃなかったってね…」

プレシア、やっぱり原作と同じようにフェイトを捨てるのか…

フェイトもオドオド、次に来る言葉に恐怖を感じてる。

だか、そんな恐怖を彼女は良い意味で裏切ってくれた。

「だけど、今だから解るの。アシリアはアシリア。フェイトはフェイト。似てるだけで同じ人じゃない。それは当たり前なのよ。フェイトはアシリアの出来損ないなんかじゃあない!アシリアの妹で、私の大切な可愛い娘よ!!」

よく言ったプレシア!!

アシリアの生体チューブを目の前にしてよく言った!

これが、本当の、母親としてのプレシア。

ええ母さん過ぎる。

「調子に乗るなプレシアァ!!出来損ないしか出来ない能無しの癖に、何が可愛い娘だ?ソイツはクローンだ、偽者で、道具なんだ!そんなお前がソイツを効率よく使えるとでも思っているのかぁ!?」

「黙れよ…」

自然と低い声が出た、完全に無意識だった。

でも良いよね、今回は我慢しなくても。

使う…だと…?

今野ひとことは勘違い転生者よりも頭に来た。

フェイトを使うだと、何をいっているんだ貴様。

原作をほとんど知らない私でも、フェイトがどれだけ母親の事を思って生きて来たかと言うのが解るんだ。

プレシアも、原作と違ってその本心を打ち明けたんだ。

それを、その親子愛を穢すなんて…許せるか、許せるわけない。

「リンクス、非殺傷設定解除。こいつ…殺す」

「了解、マスター。私も今のは赦せない」

「ありがとうリンクス。なのは…プレシアさん連れてここから逃げて、多分大変なことになるから…」

溢れでる押さえられない憎しみと怒りを垂れ流しながら、私は彼女に頼んだ。

恐怖故か、それとも私の気持ちを察してか、なのは達はなにも言わずにその場を去った。

「お前一人でなにができると思っている!直ぐに叩き落としてやる!」

偽者が雷魔法を発動させて私に撃ってくる。

でも避ける必要なんてない。

自分の欲望の為だけの、想いも乗っていないこの程度の魔法。

避けなくともたいしたダメージなどない。

ただゆっくりと、だか確実に距離を摘める。

「バカな!何故効かない!!かなりの強力な収束魔法だぞ!!」

焦る偽者、うるさい黙れ…

「ただで死ねると思うなよ…惨たらしく、汚ならしく、それで惨めな死を遂げるが良い…『Tentacle Swarm』」

ただ一言呟く。

すると地面から二本の触手が生え、偽者を拘束する。

「な、なんだこれは!くそ、動けない!?」

「『Contagion』…」

リンクスの刃部分に真っ紫の液体を塗布する。

そしてそれを彼の腹に突き立てた。

「くがぁぁぁぁ!?な、何をした…あああああああ!!!!!!?!?」

即座に例の液体が彼の全身に駆け巡ったようだ。

ここで彼にネタバラししてあげよう。

「今、貴女の体に痛感増強毒と身体再生薬、あと人体壊死剤を同時に投薬させてもらった…これにより、貴女は壊死し続ける肉体を再生薬により直され、また壊死したのを直されるの繰り返しとなる。その際起こる痛みを倍増させてね…」

「ああああ!!やめろぁ!やめてくれぇあ!!?!」

その時の私は、多分とても冷酷で、感情のこもってない顔でいたんだろう。

そして彼を私は絶望に突き落とした。

「安心して、その内死にたくなる。まあ、解毒薬なんて物は私以外に作れない代物だし、なにより私は解毒薬を作る気は毛頭ない。死のうとしても無駄だよ、私製の再生薬はそれこそ体が吹き飛ばない限り何度でも再生させるから」

 

 

 

 

お前には死ぬことも、安息をも赦されやしない。

永遠に苦しみの中で、独り死に続けろ。

 

 

 

 

 

 

そして叫ぶ彼女を放置して、アリシアをポットから取り出して、そのまま部屋を出た。

 

時の庭園にはただ一人、死ぬことのできない元男の惨めな絶望の悲鳴が鳴り響き続けた。

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