視界がぐにゃりと歪み気が付けば3人はダンジョンの中に立っていた。直ぐに辺りを見まわしモンスターが居ないか確認する。
「どうやら見える範囲にモンスターは居ないようだ、二人とも問題ないか?」
「うっへーグニャーってなったと思ったら全然違う場所にいる、此処がダンジョンの中なのかな」
アイは周りを見渡しているが、瘴気圧に中てられているのか軽い雰囲気で話しながらも冬子にがっしりと抱きついている抱きつかれている冬子本人はいつの間にか黒い長方形の物を持っていてそれを開くと明るい光が彼女の顔を照らす。
「どうしたいきなりDSなんぞ取り出して」
そう、彼女が持っているのはどう見ても携帯ゲーム機DSだった。
「うっさいわね。分かってるわよ場違いはのは、仕方ないじゃないこれがわたしの能力なんだから一旦だまって見てなさい」
そういってDSを操作していく彼女すると彼女の目の前に二重円に六芒星の魔法陣が現れその中から小さな影が現れた。
「やっほーサマナー」
羽を生やして青いハイレグの水着のような服を着て青のロングタイツと手袋をつけた小さな少女が冬子の周りを飛びまわる。
「かっわいー何これー」
「ピクシー…だよねメガテンの、もしかしてそのDS悪魔召喚プログラム入ってるのソレ」
「そうみたい最後にやってたのがデビサバ2だったからかもしれない」
冬子はDSを消しながら答えた。
「そのピクシーは何が使えるの」
「ピクシーのスキルはディアとジオが使えるみたいだけど、まだ試してはないわ」
「試すのは無理みたいだ、何か来た」
通路の奥からペタペタと足音が近づいてきて薄暗い奥から小柄な影が浮かび上がり、こちらを視認しアイと冬子に視線を飛ばし、醜い顔で笑うと手に持った棍棒を振り上げながら突進してきたが
ある程度近づいたところで
ゴブリンが消えた事に安堵して顔を上げたら槍を構えたゴブリンが突撃してくる光景だった。
ヤバいと思った時に自分の横を強い光が走り光を受けたゴブリンが前に倒れる、思わずはっとなり
すかさず駆け寄りゴブリンにとどめを刺すべく倒れているゴブリンを踏みつけると、今度は一撃でポクッという比較的軽い音を足に感じゴブリンは消えていった。そして目の前で仲間が突然倒されて動揺している3匹目のゴブリンに右手に持った短杖を思いっ切り振り下ろす、ひるんだ隙にそのまま何度も打ち付けると無事に倒せた様でゴブリンはクリスタルを残し消えてしまった。
「気をつけなさいよね」
「ありがとう、助かったよ」
ゴブリンを打ちぬいた光は冬子の召喚したピクシーのジオだったようで一体目を倒して次のゴブリンに気が付けなかった為に援護してくれたようだ。
ドロップしたゴブリンのクリスタルを拾うとどうやら槍持ちのゴブリンは持っていた粗末な槍をドロップしたようだ、クリスタルを
「ヒカルくん大丈夫だった?怪我してない」
アイが駆け寄ってきて心配してくれる、幸いな事に負傷無く初戦闘を切り抜ける事が出来た。
「ありがとう大丈夫、なんとかなったみたい冬子ありがとう、あそこでジオを打ってくれなきゃ多分死んでた」
命の恩人はというと腕を組んでどや顔したピクシーが傍らに浮かび冬子はDSをいじっていた。
「今のでピクシーのLvが上がったそれとマッカも手に入ったみたい」
ピクシーのLvが上がったと聞き自分もステータスを開いてみる。
神木光Lv0
職種
定型技能
振り分けポイント:2
力0
速0
防0
精0
操0
運0
取得可能技能
踏みつけ(踏みつけ攻撃に補正)
振り下ろし(武器を振り下ろす威力に補正)
称号:霊落者
メンバー
星野愛
新野冬子
なんだか色々と増えているパラメーターの様な項目もあるし取得可能技能とやらも表示されているそれとゴブリン3匹と戦闘しただけでノービスがLv10になってるし、その割には原作でさんざん言われていた性欲と精力の高まりは殆ど感じない確かに初めての戦闘後なのでアドレナリンドバドバなのは感覚的に分かるがムラムラとしたものは特に感じない。
とりあえず力に1ポイントふり振り下ろしを習得してみる
神木光Lv2
職種
定型技能
振り下ろし(武器を振り下ろす威力に補正)Lv1
振り分けポイント:0
力0→1
速0
防0
精0
操0
運0
取得可能技能
踏みつけ(踏みつけ攻撃に補正)
称号:霊落者
メンバー
星野愛
新野冬子
振り下ろしを習得した後に短杖を振り下ろしてみると、先ほどとは明らかに振り下ろす動作がスムーズになり音も明らかにブンという感じからブゥンといった重い音に変化している。
それとポイントを割り振るとLvも上がったみたいだ最後にアイと冬子のパラメーターも確認してみる。
新野冬子Lv0
職種
定型技能
称号:霊落者
星野愛Lv0
職種
定型技能
称号:
冬子はノービスのレベルが1上がっている、とどめを刺さなかったとはいえ経験値効率違いすぎないか?アイはもちろん変化なし。
「ぼくもLvが上がっていたよ、冬子もノービスLv2になっている確認もおわったし移動しようと思うけど二人とも大丈夫かい?」
二人とも問題ないと答えたのでぼくを先頭にダンジョンを進んでいった。
しばらく進むと右手側に玄室の入口を発見した、中をこっそり覗き込むと奥の方に数匹のゴブリンが確認できるそのうちの2匹は床に座り込み武器も手放している一匹は槍をもってこちらに背を向けて立っているのを確認して一旦入口から離れ二人に内情をつたえる。
「座って武器ももって居ないのが2匹槍持ちのゴブリンはこちらに背を向けている、最初にぼくが突入して槍持ちゴブリンを倒してから奥の2匹を倒す。冬子は危なそうならピクシーに援護させてアイは何か違和感や変わった事があったら知らせて」
「OKわかったわ」
「わかったまかせて」
二人が静かにこたえる。
玄室に飛び込みこちらに背を向けて立っているゴブリンの頭部目掛けて短杖を振り下ろす、直撃を受けたゴブリンは頭部を激しく陥没させながら即死したらしく、すぐさまかき消える。
そのまま座り込んでいるゴブリンの近い方に走り寄り同じく頭部を殴りつけ、瘴気に戻るのを横目に最後の一体に飛び掛かる、振り下ろされた短杖を右手で受けようとしたが受け止められず腕をへし折られ、ゴブリンは倒れこむ、倒れこんだゴブリンの右足目掛けて振り下ろし太ももの骨を折る、
転がり悲鳴を上げるゴブリンの背中を踏みつけ左腕と左足の骨も砕いていく、四肢を砕かれ背中を踏みつけられたゴブリンは悲鳴を上げて藻掻くだけでなにも出来なくなった。
「二人とも一体無力化出来たから倒しちゃってよ」
運良く無力化出来たからカンストして、カテドラルに行かないとこれ以上レベルの上がらない自分より二人のレベルを上げる方が有用だろうと二人を呼んで先ほどドロップした槍を渡してゴブリンを倒させようとするが槍が刺さらない。
「うわっすっごい固い」
アイも最初は恐る恐るといった様に近づいて槍を刺そうとしていたが槍がなまくら過ぎるせいか刺さらず、叩きつけたら柄がとれてしまい結局、冬子とアイは二人掛りでゴブリンを踏みつけまくるという方法でなんとかゴブリンに止めを刺すことが出来た。
神木光Lv2→4
職種
定型技能
振り下ろし(武器を振り下ろす威力に補正)Lv1
振り分けポイント:2→0
力1→2
速0→1
防0
精0
操0
運0
取得可能技能
踏みつけ(踏みつけ攻撃に補正)
称号:霊落者
メンバー
星野愛
新野冬子
新野冬子Lv0
職種
定型技能
称号:霊落者
星野愛Lv0
職種
定型技能
称号:
「おっ二人ともおつかれ、大丈夫?ぶじレベルが上がったみたい冬子が3でアイが2になってる」
二人はゴブリンを連続で踏みつけていたためか息を整えているようだ。
30分の休憩の後また移動を始めた一行はそのあとも順調にゴブリンを倒しレベルアップを重ねていった。
神木光Lv30
職種
定型技能
振り下ろし(武器を振り下ろす威力に補正)Lv5
踏みつけ(踏みつけ攻撃に補正)Lv1
聞き耳(足音等を聞き取りやすくなる)L2
振り分けポイント:0
力10
速7
防7
精3
操0
運0
取得可能技能
称号:霊落者
メンバー
星野愛
新野冬子
新野冬子Lv0
職種
定型技能
称号:霊落者
星野愛Lv0
職種
定型技能
称号:
二人のレベルもカンストしこれ以上はカテドラルに行く必要がある為彼女らのレベリングよりも自分のレベル上げを優先しているが、原作で言われいた様な性欲の上昇も感じず順調なレベリングを続けられた。それでも疲労が貯まってきているのか二人は息を荒くし薄暗くて分かりにくいが顔も赤くなっているようで結構くるしそうだ。
「二人とも大丈夫かい、予定では後10分程でダンジョンの閉門時間になるはずだからもう少し頑張ろう」
「アンタはなんでそんなに余裕そうなのよ」
そう二人を励ましていると、じっとりとした目でこちらを睨みながら冬子がそういってくる。
「女子よりは体力は有るだろうし、レベルアップのお陰か凄く調子がいい。そのうえ気分も高揚してるからか全然疲労感は感じて無いよ。二人とも放課後にカテドラルにいってみようよ、レベルがカントスしてるから転職できるはずだから」
「そんな事聞いてるんじゃないわよ、アンタ私たち以上にゴブリン倒しているのに何で平気な顔してるのか聞いてるのよ、こっちは体がうずいて大変なのよ!見てみなさいアイなんてまともに立てなくなってるじゃない」
どうやら二人は疲労ではなくレベルアップの副作用で性欲が高まっている状態だった。
ヒカルが性欲の上昇を自覚できないのは通常はダンジョン内でモンスターを倒すとに
開放された
そのせいでに性欲が上昇するのだが、ヒカルの場合、体に取り込まれた
これは急激な性欲の上昇が起こらないだけで肉体的にも強化されているので、他の学園の生徒のように何発でも発射できるようになってはいる。
二人の状態を見る限り確かに性欲は高まっているようだ、そう気が付いてみれば二人はなんというか非常にエロい、そして暗くて気が付かなかったがなんだか二人の内ももがなんだかテカテカしている。
二人の状態に気が付いたら、見ちゃまずいと思うきもちと恥ずかしいと思う気持ちで一気に顔が熱くなり二人に背を向けて謝る。
「ご、ごめん。気が付かなかった、もうすぐ外に出られるから油断無くいこうね」
背を向けているためヒカルは気が付かなかったがしゃがみ込んでいたアイがふら付きながら立ち上がりヒカルに向って近づいていくのに気が付いた冬子がアイを止めようとするが一瞬早くアイはヒカルに飛び掛かり遅れて冬子がアイを引きはがそうとアイに飛びつく。
「っちょ、アイまだダンジョンの中だから、危ないからやめてー、あイイ匂い…」
「アイ気持ちは分かるけど今はまずいから、もう直ぐダンジョンの外に出るから落ち着いて」
そんなかんじで最後は締まらない終わり方だったが、無事ダンジョンの閉門時間が来てぼくたち3人は団子の状態で羅城門の前に転移した。さすがに外に出たことで少しは落ち着いたのか顔を赤くしたままアイは離れた。周りを見ると殆どの生徒は立ち尽くして辺りを見まわしたり、立ち眩みのようにふら付いたりしている中、忠一と一緒に潜ったらしい女生徒がもう一人の女生徒に抱きついて泣いていて、忠一はそのそばで安堵の表情を浮かべていたのが印象に残った。
こうしてぼくたちは最初の難関を無事にクリアすることができたようだ。