IS学園から脱獄した少年   作:ネガ

11 / 12
どうもです。今回はちょっと悩みに悩んだ結果で出しました。他に思いつかなかったんです。







Case11 真実を知る時

人間の遺伝子において絶対的に必ず存在するものの1つに「染色体」と呼ばれるものが存在する。それは「男」と「女」という性別を証明するためのものだ。この世の全ての生命の性別は必ず男と女に分類され、それぞれ異なる染色体を持つ。しかし、その遺伝子が必ずしも世界の常識となるわけではない。たった1つの遺伝子が持つ禁忌が、常識を覆して世界を震撼させる事もあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「XY染色体の大きさが……逆……!?」

 

それは、生物学上絶対にあり得ないものだった。本来ならば男性の染色体はX染色体が大きく、Y染色体が小さいはず。しかし、一夏のXY染色体は大きさが逆になっているのだ。

 

「こんな事…絶対にありえる訳がない…!人間の遺伝子においてこんな事は…!」

 

医者である正吾はもちろん大河も驚愕している。その瞬間、織斑一夏のパンドラの箱を開けてしまったのだ。

 

「叔父貴、俺の血も検査してくれ!」

 

「わ、分かった!」

 

大河に言われ正吾は検査機器に大河の血をかけた。結果は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおいマジかよ…」

 

大河の血液を検査した結果、一夏ほどではないがやはりXY染色体の大きさが逆になっていた。これが自分がISを動かす事が出来る秘密なのかと疑問だけが頭の中を埋め尽くす。

 

「どういう事だ…俺は一夏とは何の繋がりもないはず…なのにどうして…」

 

「考えられるとしたら…あの時か…?」

 

「あの時?」

 

「大河。お前は忘れているかもしれないが、お前は一度一夏に会ったことがある。お前が小5の時の頃…」

 

大河と一夏の接点で正吾には、思い当たる出来事があった。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5年前、大河が小学5年生の時、父の寿一の車の助手席に乗って公道を走っていた時だった。突然横から車が猛スピードで突っ込んで寿一の車に激突した。当然ながら車は大破し、中にいた寿一と大河は大怪我を負った。通行人達は何事かと思い大破した車を携帯で撮影したり大騒ぎしていた。

幸い寿一には命に別状はなかったものの、大河は当たりところが悪かったのか出血が激しく、道路を紅に染めていた。

 

『救急車だ!救急車を呼べ!』

 

野次馬達が叫ぶ中、サイレンを鳴らして救急車が到着したが…

 

『出血が激しく、輸血が必要です!』

 

『大河…!』

 

救急隊員の言葉で表情を暗く寿一。このままでは大河は大量失血で命を落としてしまう。そこへ…

 

『私の血を使ってください!』

 

そこに現れたのが、何と当時19歳の織斑千冬だった。意識が朦朧とする中、大河は千冬の隣にいた一夏の不安と心配に満ちた表情を見つめていた。大河はそのまま正吾が勤務する病院へと搬送された。ちょうど正吾が勤務していた時間帯だった為に正吾に委ねられ、それから大河には手術と千冬の血液が輸血されたが…

 

『先生!輸血が僅かに足りません!』

 

『足りない!?』

 

何と、千冬の血液量では僅か足りない。そこへ…

 

『俺の血も使って下さい!』

 

『一夏!?』

 

『やらせてよ千冬姉!』

 

何と一夏も自ら輸血する事を希望した。そして不足分の血液が輸血され、手術も成功して大河は一命を取り留めたのだ。あの後寿一は千冬と一夏にお礼をしようとしたが、千冬も一夏も既に病院からいなくなっていたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなバカな…!あの時俺に輸血してくれた姉弟が織斑先生と一夏だっていうのか!? 確かに一夏は見覚えはあったけど…信じられない!」

 

「俺だって信じられない…でも、考えられるのはそれしかない…! 確かにあの時俺は千冬と一夏と聞いた。恐らく織斑一夏とお前がISを操縦出来るのは、遺伝子が関係していると俺は考えている。つまりは…輸血された時にお前の遺伝子が突然変異を起こしたんだろう」

 

「そんな事ある訳ない!…織斑先生や一夏は俺と会った時、俺に会った事も、輸血について何も言わなかったぞ!」

 

当然ながら、一夏と千冬は大河について5年前に輸血した事については何も言ってこなかった。大河は全く信じられる訳なかった。

 

「俺も実は気になっていたんだ。あの日、新聞記事は輸血はおろか、ネットやマスメディアは事故については何も報じなかった。まるで何もなかったかの様に…」

 

あの日、寿一と大河が交通事故に遭い大河に千冬と一夏が輸血をした事はどういう訳か一切報じられなかったのだ。報道する事が都合の悪い事の様に。

 

「報じなかった?」

 

「知られたら都合が悪いんだろう。それに…」

 

「それに?」

 

その一言が、更なる衝撃をもたらす事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、傷の治りが早すぎるんだよ」

 

「……は?」

 

実は正吾にはもう1つ気になっていた事だった。それは、手術後の大河の傷がやけに早いのだ。手術を終えて1ヶ月は入院しなければならない状態だったが、3日後、どういう訳か手術痕や事故で負ったいくつかの傷が全て塞がっていた。しかも痕も消えていた。

 

「それってどういう事だよ?」

 

「人間が持つ自然治癒能力にしてはやけに傷の治りが早すぎる。通常こんな事は無い」

 

「それって俺の遺伝子が変異を起こした事と関係あるのか?」

 

「あぁ。もしかしたら…織斑千冬と一夏は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「純粋な人間では無いかもしれない…」

 

 




いかがだったでしょうか? 一応今回で大河がISを操縦出来る理由という話でしたが、足りない頭で考えてこれしか思いつかなかったです。具体的な話数は決めてませんが残り数話で完結予定です。次回ついに…

今回はここまでです。感想お待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。