AC好きの高校生、透き通った世界に転生する。   作:はぶらし023

10 / 17
今これを書いているのがニンダイ前なんですが、めちゃくちゃ楽しみです。

黒服の口調が難しい……ので、ログインできなくても感想を書けるようにしているので、ご意見等ぜひよろしくお願いします。後今回三連休中に色々ありすぎてあんまり編集できていないので、また後日編集して文の修正などをしたいと思います。



大人との取引

ホシノさんと相談して、ヘンなのと話をしに行く事になった。今自分が持っている力が未知数すぎて、流石に少し怖くなってきたからだ。でも、なんだか大体分かったような気がする……けどやっぱ不確定だと怖いよねということで相談したわけだが。

 

 

ホシノ「ここですね」

 

アスカ「……the・オフィスって感じですね」

 

 

マップに書いてあった赤い印は、ビルが立ち並ぶアビドスの市街地にある建物であった。

 

 

ホシノ「行きましょう。警戒は緩めないでください」

 

アスカ「了解です」

 

 

中に入ると、先程言ったようにオフィスという言葉が似合う内装だった。高級感があり、妙に洒落ている。

 

 

ホシノ「エレベーターに乗りましょう。ついてきてください」

 

アスカ「え、あ、はい」

 

 

ホシノさんはこの建物を知っているかのようだった。慣れた足取りでエレベーターに向かい、ある階のボタンを押す。おそらく、ヘンなのに勧誘されていたから来たことがあるのだろう。エレベーターが動き出し、重力を感じながらヘンなのが居るであろう階に着くまで沈黙する。

 

……気まずい。

 

ポンと音が鳴った。エレベーターが止まって、重力を感じる事も無くなった。扉が開くと、そこはとても大きい部屋だった。奥を見ると、大きなソファーが向かい合うように配置され、その間に挟まるように机が配置されている。そして、さらにその奥にあるデスクに、例の奴が。

 

 

黒服「来てくれましたか。渡曾アスカさん。そして、暁のホル……小鳥遊ホシノさん」

 

ホシノ「…………」

 

 

暗い部屋を歩いてヘンなのが居るデスクへと向かう。近づくほど、窓からの光が当たって明るくなるので、少し目を細めながらヘンなのを見る。目が光に慣れた頃、ヘンなのとは机1つ遠い距離になっていた。

 

ホシノさんが見たこともない顔をしてらっしゃる……どんだけ嫌いなんだ……

 

 

アスカ「えーっと……どうも?」

 

黒服「ええ、アビドス高等学校から遥々お越しくださり、ありがとうございます。病院の時は急に押しかけてしまい、大変申し訳ございませんでした。どうしても話をしたかったのですが、なかなか御一人になる時間が少ないようでしたので」

 

アスカ「あー、いや、全然大丈夫ですよ」

 

 

なんだこいつ、妙に話し方が丁寧すぎる……。

 

 

黒服「ありがとうございます。では早速、本題の方に入りましょう」

 

 

そう言って、ヘンなのは話し始めた。

 

 

黒服「渡曾アスカさん、病院でもお話ししましたが、貴方は他の者とは違う神秘を持っています。しかし……」

 

アスカ「詳細はわからないからそれを調べたい……と」

 

黒服「その通りでございます」

 

黒服「神秘とは、我々の技術でも解明が出来ない力。爆発や銃弾を受けても、神秘に守られかすり傷に。そんな、摩訶不思議の力の解明のために、貴方のその特殊な神秘を研究したいと思い、病院に赴いた所存なのです」

 

ホシノ「何でも良いが、危害を加えるような事をした場合は……分かっているな?

 

黒服「小鳥遊ホシノさん、危害を加えるつもりはありません。ただ、少し実験体になってもらおうかと……ああ、言い忘れていましたが、アスカさんと話をしたいと思った理由は、神秘についてだけではございません」

 

アスカ「……ほかに理由があるのか?」

 

黒服「……我々ゲマトリア一同は、キヴォトスの人間ではございません。ホシノさんから見たら、外の人間という認識で間違いはございません。……それは、アスカさんにも言えることでしょう?我々と同じ外の人間が、急に現れたのを見て、好奇心が湧いて出てきたのです」

 

アスカ・ホシノ「?!」

 

 

空気が変わる。こいつは、とてつもなくヤバイ。なんで俺が違う世界から来た人間だとわかるんだ。隣を見ると、ホシノさんが臨戦態勢になっていた。ショットガンを黒服に向け、構える。

 

 

黒服「落ち着いてください。今ここで争っても、何も産まないのは自明の理でしょう?」

 

ホシノ「…………」

 

 

ショットガンを下げたホシノさんが、心配そうな顔でこちらを見てくる。警戒し、不愛想な顔から少し険しくなった様に見えるが、俺にはわかる。

 

不安の色が顔に滲み出ているが、それを取り繕うように頑張っている様子が見受けられるのだ。珍しい。

 

とりあえず、目の前のこいつが、とんでもない技術を持ったやばい組織の一員であるということは理解した。……気にしていたら埒が明かない。今注目すべきは実験のことについてだろうと思い、ヘンなのに質問した。

 

アスカ「……実験って、今ここで終わるものなのか?」

 

黒服「いえ、無理ですね」

 

アスカ「無理なんかい!!」

 

 

思わず突っ込んでしまった……長期間の実験か。アビドスに帰れないかもしれないな……。

 

 

黒服「貴方のことは数日前から観察していたのですが……貴方の神秘は、何もしなければ何の反応も示しません。周りの者達と同じ力を持つ、何の変哲もないただの人間。しかし、貴方が持っているあの、人型兵器。あれに搭乗した途端、貴方の神秘は変貌を遂げるのです。あれを例える言葉が見つかりませんが、唯一つ言えることがあるならば、貴方の神秘は、あの兵器に、『馴染んでいる』」

 

 

急に何を言い出すかと思えば……ストーカーされてたのか、俺。っていうかそんなことより、神秘が『馴染んでいる』か。俺の感覚は正しかった様だ。俺の神秘……というか、転生の特典は、「強化人間に成る事ができる」だろう。ACの操縦が、自分の手足を動かすようにできたのも、それが理由で間違いない。おそらく、反射速度もACに乗った時限定でとんでもなく速くなっているだろう。

 

とんでもない特典を貰っているではないか……。

 

 

アスカ「なるほど……じゃあ、俺はACに乗れば良いのか?そうすれば、実験できるんじゃないか?」

 

黒服「話が早くて助かります。渡曾アスカさん、貴方の言った通り、あの人型兵器に積極的に乗って頂きたい。実験内容はそれだけなのです。情報収集は、こちらに全てお任せを」

 

 

俺がやることはACに乗ることだけ。ただ乗るだけで色々わかるらしい。やはり、こいつの組織が持つ技術は、人知を超えたとんでもないものなのだろう。まあ、そもそも目の前のこいつが人知を超えたものではあるが。

 

 

アスカ「ほえー……ゲマトリアってすげー」

 

ホシノ「あんな奴の言葉なんて、信じない方が良いですよ。」

 

黒服「小鳥遊ホシノさん。貴方も、こちらに来る気は「何回言ったらわかる?無い」……そうですか」

 

 

黒服の言葉を遮って、強い睨みを効かせる。ギロという擬音では表せないぐらい、とんでもない目力で。

 

ホシノさんが怖い。怖すぎる。

 

 

アスカ「ま、まあ、俺がやるべきことはわかった……けど、借金のことについては?」

 

黒服「貴方の神秘の詳細を全て解析ができた場合、此方からご報告させて頂くのと同時にこちらが肩代わりする形となります」

 

 

つまり、俺の力が分かるまでは、自力で金を稼がないといけない訳か……ACあるなら余裕だろう。受けない手はない。

 

 

アスカ「なるほど……わかった。その提案受けよう」

 

ホシノ「……どうなっても知りませんよ」

 

 

ホシノさんは、見放す様な、でも心配そうな、そんな声色で声を発した。

 

そんなに心配することは無いだろうに……こんな良い契約、受けない方が馬鹿だろう。

 

 

黒服「ありがとうございます……!では、契約書を作成致しますので、暫くお待ちください」

 

 

そう言って、黒服は、デスクから立ち上がり奥の部屋に入っていった。

 

 

アスカ「……ふう……なんか、緊張しますね。この部屋」

 

ホシノ「…………」

 

 

ホシノさんはだんまり、か。……何か安心させる言葉をかけた方が良いかな?

 

 

アスカ「ホシノさん、俺はアイツと手を組む気はありませんよ。今回は偶々利害の一致をしただけです」

 

ホシノ「…………そうですか」

 

 

……これで良い……筈。

 

重い空気の中、時間はいつもよりゆっくり流れている様に感じた。

 

そんな空気を弾き飛ばすかのように、ガチャリとドアノブの音が部屋の中を弾けた。

 

 

黒服「お待ちしました。この契約書に、サインを」

 

アスカ「……」

 

 

黒服が紙と、黒いペンを持ってきた。紙には、箇条書きで、契約についての説明、情報が、びっしりと連ねられていて、少し読むのが億劫になってしまった。だけど、こう言うのはしっかりと良く見ないといけない。ただでさえ信じられない奴の契約書なんだから。

 

契約書には、こう書かれていた。

 

・この契約の目的は渡曾アスカの神秘の力の解明であること。

・神秘の力が解明できた場合、必ず報告を行い、借金の肩代わりを行うこと。

・これから渡曾アスカのことを監視すること。

・アビドスの生徒には絶対に危害を加えないこと

・もしどちらかの申請があった場合、この契約は即座に解消されること

・渡曾アスカが死んだ場合、この契約は無かったことになること

 

まあ、重要な所だけを挙げたので、他にも細かいところは書いてあるが、とりあえず大丈夫そうだ。

 

契約書にサインをした。

 

 

黒服「ありがとうございます。これにて、契約は完了しました。これから貴方には、できる限りあの人型兵器に乗るようにして頂きます。乗れば乗る程情報が集まるので」

 

アスカ「わかった。俺もちょうど乗りたい所だったから丁度良い」

 

ホシノ「用は済みましたね。帰りますよ」

 

アスカ「んえ?は、はい」

 

 

ホシノさんが手を掴んで、出口側に引っ張っていく。別に留まる理由も無いので、ホシノさんの力に身を委ねて、少しこけそうになるが、一緒に歩く。

 

 

黒服「おや、そこまで急がなくても……」

 

ホシノ「うるさい!行きますよ。アスカ」

 

アスカ「はいぃ……」

 

 

ヤクザにしか見えない。このホシノさん。

 




ニンダイ後:任天堂最高!!
最近学園アイドルマスターにはまりました。
もしかしたら小説を書くかも……?
もしそうなったら、今週はこっちを、今週は学マスを、と気分によって更新したりしなかったりするかもしれません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。