AC好きの高校生、透き通った世界に転生する。   作:はぶらし023

14 / 17
大変期間が空いてしました。大変申し訳ありません…ですが、今までの話をかなり見やすくしました!そして、今までのアスカの口調が少し変わり、敬語をしっかりと使うようにしました。最初の頃はキャラをあまり定めずに作ってしまっていたので、今回でしっかりとキャラを確立させました。気が向いたら、過去の話も見返していただけると幸いです!
長らくお待たせ致しました!


水族館の思い出

 

X月X日

今日から日記を付ける事にした。依頼で貰ったお金で買った自分だけの手記なので、大切にしよう。

 

X月X日

今日も依頼を受けた。今回は簡単な短期バイトのようなもので、引っ越しのお手伝いをしてきた。おばあちゃん犬が依頼主だったようで、とても助かったと、お礼としてお菓子を大量にもらった。

 

X月X日

依頼でお金を貯めたので、スマホを買った!連絡先を交換して、その日は真夜中までずっと3人で電話をしていた。ホシノさんが寝落ちして、寝言を2人で聞いて、爆笑していたのはとても楽しかった。翌日ホシノさんに絞められたが。

 

X月X日

今日は初めて他学園であるゲヘナ学園での依頼で、なんと不良の制圧を任された……のだが、ゲヘナの人達を見たときにとんでもなく驚いた。なんと角や羽が生えていたのだ。ホシノさんに聞くと、この世界ではこれが普通らしい。他にも、ケモミミやしっぽが生えている生徒までいるらしい。流石、ゲームの世界。そんでもってさらに驚いたことに、ゲヘナというのはとてつもなく治安の悪い学園だった。不良の数がアビドスと比較にならなかった……。

今これを治めている雷帝という人はとんでもなくすごい人なんだな……。

 

X月X日

今日ホシノさんとしゃべっていたのだが、なんとホシノさんは水に棲む生き物が好きらしい。魚の話を振ったときに目をキラキラさせながら魚について語ってくれた。好きなものを知れたので、プレゼント選びも迷わなくて済むぞー!

 

X月X日

依頼を続々とこなしてある程度お金も貯まったので、水族館のチケットを3人分買った。これでみんなと水族館に行こう!

 

X月X日

水族館に行こうと2人を誘ったところ、とても驚かれた。ユメ先輩に関しては嬉しすぎて大号泣もしていた。ホシノさんもいつもの無愛想な顔ではなく、かなり嬉しそうな顔をしていて、恩返しできて良かったなぁと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────翌日────

 

俺達は水族館に来ている!!アビドスから電車に乗り、水族館から出ている専用バスに乗って辿り着いた。専用バスには沢山の生き物の絵が描いてあり、ユメ先輩もホシノさんも大興奮だった。もちろん俺も大はしゃぎでバスに乗った。

 

実のところ、俺は水族館に行ったことがないのでとても楽しみである。ユメ先輩も、水族館を前にソワソワしている。よほど楽しみにしてくれているのだろう。

 

 

アスカ「いやー来ましたね!水族館!」

 

ユメ「そうだね!早く行こ!」

 

アスカ「ホシノさんも楽しみですよね!」

 

ホシノ「…………」

 

アスカ「ホシノさん?」

 

 

ホシノさんが、水族館をぼーっと見ながら立ち尽くしている……あまり気が乗らないのだろうか。

 

ホシノ「……早く行きますよ!!」

 

アスカ「ぬお?!」

 

 

違ったららしい。声を掛けると、急にこちらに顔を向けてキラキラした目で催促をしてきた。よほど楽しみだったんだな……。

 

水族館の入り口から入場する。入り口から既に大量の水槽が並んでおり、初めて来た身としてはワクワクが止まらない。

 

 

アスカ「うわぁ!すごい!」

 

ユメ「すごいね!これ、全部水槽なんだぁ!」

 

 

だが、ホシノさんは様子が一味も二味も違った。

 

 

ホシノ「この魚は、暖かい所に住んでいる熱帯魚と呼ばれる魚の一種で、この綺麗な模様が特徴の美しい魚です!隣のこの魚は………」

 

 

なんと、急にホシノさんがヲタクの如く饒舌に早口で解説をし始めた。……ホシノさんにこんな一面があったとは、とても驚きである。

 

ホシノさんの解説を聞きながら水族館を巡る。道中、海老の水槽や、深海魚の水槽があったり、特に面白かったのはチンアナゴの居る水槽だった。穴から出入りする姿が妙に滑稽で、3人で笑いながら見ていた。

 

そんな感じで歩いていると、一際巨大な水槽が目に入った。そこは巨大な魚の入った水槽らしく、目の前に立った途端、一匹の巨体が目の前を横切った。

 

 

アスカ「でか?!すごいな……こんな大きな生き物がいるなんて」

 

ユメ「すごーい!!ねえ、ホシノちゃん!この魚はどんな生き物なの?」

 

ホシノ「これはですね!ジンベエザメというサメの仲間の魚で、英語だとホエールシャークっていうんです!その名の通り、クジラのように大きくて、魚の中で一番大きい魚なんですよ!最大12mを超えることもあるんだとか!サメという名前ですが、温厚な性格で、水中に居るプランクトンや小魚をあの大きな口で吸い込んで食べているんですよ!」

 

アスカ「ほえ~……可愛いし、綺麗な魚ですね」

 

ユメ「そうだね!すっごくかわいい!」

 

 

その後も色々な所を巡り、止まることを知らないホシノさんの解説を聞いた。今回の水族館は館内だけでなく外にも生き物がいるらしく、館内の水槽はすべて回ったので外の生き物を見に行こうとなった。

 

入り口でもらったマップによると外にはペンギンやイルカなどが居るらしく、イルカショーもやるんだとか。

 

 

ユメ「わー!ペンギンさんだ!やっほー!」

 

ホシノ「うへへ、可愛いですね!先輩!」

 

ユメ「うん!」

 

 

女の子が仲良くしているところに男が入ってはいけないと勝手に思っているので、遠目からペンギンを見る。とてもかわいい。辺りを見回すと、近くにあった掲示板にイルカショーの時刻表が書いてあり、今の時刻から一番近いところを探してみると、なんと5分後の時刻が書いてあった。

 

急いで2人を呼んだ。

 

 

アスカ「ユメ先輩!ホシノさん!あと5分でイルカショーが始まるらしいですよ!」

 

ユメ「イルカショー?!行こう!行くよ!ホシノちゃん!」

 

ホシノ「うへへ、行きましょう!アスカも速く!」

 

アスカ「はいはーい!」

 

 

ワクワクが抑えられず、少し小走りになりながらイルカショーの会場に辿り着き、人もあまりいなかったので、一番見やすく、濡れにくそうな真ん中らへんの席に座った。

 

 

ユメ「楽しみだね!ホシノちゃん!」

 

ホシノ「はい!とっても!」

 

ユメ「アスカ君も、楽しみだよね!」

 

アスカ「もちろん!人生初めてのイルカショーですから!」

 

 

そう話しているうちに時間が経ち、イルカショーが開幕した。初めてということもあり、とても楽しかった。テレビなどでは見たことがあったが、やはり生で見ると全く新鮮に感じる。

 

イルカが人の動きに合わせて飛び、輪をくぐり、ボールを操り、人を乗せて泳ぐ。イルカの一挙手一投足に感動し、歓声をあげた。今までで一番楽しい時間だった。イルカショーが終わり、3人で感想を言い合う時間も、それはもう最高だった。

 

 

ユメ「あのジャンプして輪っかくぐるやつ、すごかったよね!すごくびっくりしちゃった!」

 

ホシノ「あのボールをジャンプしたあとにパスし合ってたのも凄かったですね!」

 

アスカ「俺はやっぱりあの人を乗せて泳ぐ奴がすごいと思いましたねぇ…あれは凄かったですよね」

 

ホシノ·ユメ「そうですよね!(そうだよね!)」

 

 

その後、アシカやアザラシを見て癒され、最高の時間は終わりを告げた。最後にお土産屋さんに行き、買い物をしようということになった。

 

 

ユメ「このぬいぐるみ可愛い〜!」

 

ホシノ「こっちのぬいぐるみもかわいいですよ!」

 

アスカ「……クオリティ高!すごいな…」

 

ホシノ·ユメ「そこですか?!(そこ?!)」

 

 

土産屋を隅々まで回り、各々が選び終わったあと、会計をした。もちろん俺の奢りである。大きなビニール袋を抱えて水族館を出た。

 

そうして、バスに乗り、電車に乗り換え、夕日に照らされながら一日の振り替えりをした。

 

アスカ「ふぃー……沢山買いましたね…」

 

ユメ「買ってくれてありがとうね!」

 

ホシノ「……本当に、ありがとうございます……」

 

アスカ「いいですよ感謝なんて。……実は、2人に渡したいものがあって。」

 

 

袋の中から、土産屋で買った3つのキーホルダーを取り出す。それぞれ、クジラ、クラゲ、イルカの絵が描いてある。

 

 

アスカ「何も知らなかった自分を拾って、色々教えくれて、沢山の恩を与えてくださって、本当にありがとうございます。このキーホルダー、自由に一つ選んでください。みんなでお揃いにしましょう!」

 

ユメ「アスカ君……」

 

ホシノ「……こちらこそ、ずっと疑ってしまって、本当に申し訳ありませんでした。……もう、疑わなくても良いですよね」

 

 

そう言ってホシノさんは、こちらに微笑みかけた。初めてのことだった。ホシノさんは、クジラのキーホルダーを手に取った。

 

 

アスカ「……!……ホシノ、さん……」

 

ホシノ「そろそろ、そのさん付け辞めませんか?ホシノで良いです。あと、敬語とかも別に大丈夫です。」

 

アスカ「……ホシノさんが…デレた?!」

 

ホシノ「?!うるさいですね!!せっかく許可してやったのに、何故あなたは台無しにするのですか?!」

 

 

ホシノが赤面しながらこちらを睨む。

 

 

ユメ「あはは!やっぱり、ホシノちゃんとアスカ君は面白いね!私は…クラゲにするね!」

 

アスカ「じゃあ、俺はイルカ!……これで、お揃いですね!」

 

ホシノ·ユメ「うん!(ええ)」

 

 

電車が揺れ、アビドスに近づく。アビドスの駅に着く時、アナウンスが流れたので、袋を持ち、立ち上がり、扉の近くで駅に着くのを待つ。見覚えのある砂にまみれた駅にたどり着き、扉が開く。時刻は日が沈みかけた頃であり、外気に触れた途端、肌寒さが身体を襲った。

 

 

アスカ「寒いですね……では、また明日!」

 

ユメ「うん!また明日ね!風邪引かないように」

 

ホシノ「また明日。……うへへ…」

 

 

ユメ先輩は楽しそうに、ホシノは袋に入ったクジラのぬいぐるみを大切そうに抱えながら、それぞれの家に帰った。

 

 

ガチャ

 

 

ドアノブを開け、家に帰る。今や、ここが俺の帰るべき場所であり、守るべき場所となった。水族館のお土産をリビングの机に置き、風呂に入ったあと、ベッドに潜る。スマホを開くと、俺を含めた3人が入ったチャットグループでホシノとユメ先輩がこちらに話しかけてきていた。

 

 

ユメ『アスカ君!今日は本当にありがとうね!すごく楽しい時間だったよ!』

 

ホシノ『アスカ、今日は本当にありがとう御座いました。今までで一番楽しい思い出となりそうです。』

 

アスカ『いえいえ!こちらこそ、先輩達がいなかったら多分死んでいましたから、恩返しできてとても良かったです。これからもよろしくお願いします!』

 

ユメ『うん!よろしくね!』

 

ホシノ『よろしくお願いします』

 

 

スマホを閉じて布団を被ったところで日記を書くことを思い出した。ベッドから起き、机に向かう。日記を開いて、今日の分の空白に新たな思い出を書き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

X月X日

今日は水族館に行った!ホシノとユメ先輩がとても喜んでくれたようで、こちらとしてもとても嬉しかった。お揃いのキーホルダーも買ったし、今日の出来事でとても仲が深まった気がした。これからもこんな日が続くといいな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。