AC好きの高校生、透き通った世界に転生する。 作:はぶらし023
初心者なので下手くそかもしれませんが、ご容赦ください
アスカ「…………ふわぁ」
朝である。信じられないが、やはり俺は転生したらしい。頬をつねっても痛みがある……。
アスカ「……ホシノさん、あんな小さいのに力強かったなぁ」
ホシノ「ちっちゃくてすみませんね」
アスカ「ドワァ?!ソコニイタンデスネ?!」
ホシノ「うるさいです。静かにしてください、まだ朝早いんですよ」
アスカ「はい……さーせん……」
……やっぱり、転生したんだな、俺。実感が全然湧かねえや。
ま、あんな世界に戻ろうとも思わないけどな。
そろそろこいつらにも話さないとな。俺が違う世界から来た、ってことを。なんて言われるかな。出てけ、とでも言われるのだろうか。
そんなことを考えていると、ユメ先輩が夢から覚めたらしい。眠そうに目を擦りながら体を起こし、欠伸をした。
ユメ「……おふぁよう……アスカ君…………」
アスカ「おはようございます。昨日は、ありがとうございました」
ユメ「そ、そんな、急にどうしたの?」
アスカ「いえ、こんな自分に優しくしてくれて、本当に感謝しています」
ホシノ「……どうしたんですか?急に改まって。」
今言わないと、一生言えない気がする。どんな小さいことでも、嘘を背負って生きていくのは辛いことだろう。
決意が漲った。
アスカ「………………実は、俺は一つ貴方達に嘘をついていたんです。本当に、申し訳なく思っています」
ユメ「え?!」
ホシノ「…………」
ガチャ
ユメ「ホシノちゃん?!なんで銃を向けてるの?!」
ホシノ「……嘘の内容によっては、今すぐにあなたをここから放り出します」
アスカ「わかってるよ。でも、君たちの信頼を失うようなことではない…………筈」
ユメ「……それで、どんな嘘をついてたの?」
アスカ「信じられないかもしれないけど、これは本当のことです。信じてほしい……と言っても、ホシノさんは信じないでしょうね。」
ホシノ「……で、どんな嘘をついてたんですか。早く行ってください」
アスカ「……俺は、別の世界から来た。記憶が無いって言ったのは、この世界の事を知らないから。……これが俺のついた嘘です。」
ホシノ「………………は?」
ユメ「………………え?」
ユメ「もー!そ、そんな冗談、今言うことじゃないでしょー!」
ホシノ「急に何を言い出すのかと思えば……ふざけないでくださいよ」
アスカ「本当ですよ。俺はこの世界じゃない、別の世界からやってきた人間なんです」
ホシノ・ユメ「「…………」」
アスカ「これからお世話になるし、そろそろ伝えとかなきゃなって思って。信じられないのなら、俺の世界の話でもしましょうか?」
ユメ「何それ聞きたい!!」
ホシノ「信じがたいことではありますが、今はとりあえず片付けましょう、この部屋。汚すぎます」
ユメ「あ、そういえば昨日はしゃぎ過ぎたせいでとんでもないことになってたね……」
昨日のお菓子パーティーのことだろう。床を見ると、お菓子袋の残骸や、食べかすがそこら中に散らばっている。
アスカ「昨日は楽しかったですよね〜。ホシノさんも、そう思いません?」
ホシノ「…………ふん」
ユメ「んもー!仲良くしようよー!ホシノちゃん!」
ホシノ「嫌です。絶対」
ユメ「ひぃん!!アスカ君にもっと優しくしよ?!」
アスカ「あはは……俺は大丈夫なんで……」
ユメ「でも〜……」
ホシノ「本人が良いって言ってるなら良いじゃないですか」
ユメ「そう言う問題じゃない!!」
転生先での生活2日目は、騒がしい朝から始まった。
部屋が粗方片付いた時、太陽は既に真上に上がっていた。そして……
ホシノ「どんだけ散らかしてんですか?!片付けが終わるまでに昼になってるじゃないですか!!全くもう!!」
ユメ「ひぃん……」
アスカ「……すみません」
現在、お説教中である。
部屋を散らかしすぎて、片付けにめちゃくちゃ時間掛かったのだ。自分でもびっくり。昼まで終わらない片付けなんて初めてだぞ。ジュースのでっかいペットボトルとか、紙コップのゴミとか、お菓子袋とか、散らばりすぎていて分別がそれはもう大変だった。
だが、それだけなら時間がかからない筈だが、何故お昼時まで片付けが終わらなかったのか。それ即ち、ユメ先輩がドジっ子過ぎるからである。
どう言うことかって?
ゴミを纏めた袋をぶち撒けて、それの片付けをしていたら次は棚にあったファイルを全部落として、それも片付けをしてたら棚に引っかかって棚と一緒に転けて…………酷い有様である。
まあ、俺が菓子食い過ぎたのも悪いのだがな。お菓子なんて、前の世界では一口も食えなかったからなぁ……美味し過ぎて無限に食っちまった。特にラムネ。あれ美味すぎる。
ホシノ「…………だから気をつけてってあれほど言いましたよね?!ユメ先輩!!」
ユメ「ひぃん!!ごめんねホシノちゃん……」
ホシノ「渡曾アスカ、あなたもですよ?!お菓子食べ過ぎです!!太りますよ?!」
お前は親か。
アスカ「…………なんか、母親みたいですn「何言ってんですか!!こっちは真剣に話してるんですよ?!」……すみません」
冗談で場を和まそうとしたのだが……失敗してしまった。それだけでなく、火に油を注いでしまった……。
ホシノ「はあ……手伝うとか言っておきながら、こんなことになるなんて…………先が思いやられますね」
アスカ「すみません……お菓子なんて、食べたことがなくて。美味しすぎて止まりませんでした……」
ユメ「え?お菓子食べたことないの?あんなに美味しいのに」
アスカ「その話は、前の世界の話をする時に話しますので。とりあえず、お昼ご飯食べに行きません?今すごくお腹が空いてて……」
ユメ「確かに、朝ごはん何も食べてないから、お腹ぺこぺこ!!」
ホシノ「ユメ先輩は兎も角、あなたは昨日の夜にお菓子たくさん食べてましたよね??どんだけ食べ盛りなんですか……」
アスカ「そう言うあなたも、ひっそりとパーティー用の大きさのポテチ一袋丸ごと食べきってたじゃないですか……」
ホシノ「……そんな所見てたんですか……?気持ち悪いですね……」
アスカ「ガチで引くのやめません?」
ユメ「昨日の夜のうちに学校にあるお菓子とジュース全部無くなっちゃったもんね。びっくりだよ」
ホシノ「ただでさえお金がないと言うのに、なんでこんなに無駄使いをしてしまうのでしょうか……」
アスカ「あはは……すごく申し訳ないです……」
ホシノ「反省しているのなら良いです。って言うか、あなた昼ご飯買うためのお金持ってるんですか?」
……あ、そうだった。俺はこの世界に来てから一文無しなんだ……。
アスカ「…………そうでした。俺一文無しですね」
ユメ「大丈夫だよ!私が出すかr「あなたは一旦黙ってください」……ひぃん……」
ホシノ「お金がないなら、何も買えませんね。昨日飲み食いした分、我慢していてください」
アスカ「…………」
グゥ〜〜
すごい音が鳴った。俺の腹からのようだ。
だがまあ、我慢しろと言われたのだ、金が稼げるまでは、水だけで乗り切ろう。
アスカ「わかりました。自分でお金を稼ぐまでは我慢します。……でも流石に水ぐらいは飲んでいいですよね?」
ホシノ・ユメ「「………………え?」」
無言でこちらを見つめてくる。
アスカ「……ん?なんですか?ご飯買いに行くんじゃないんですか?」
ユメ「え?いや……良いの?本当に……」
ホシノ「てっきり、もっと粘ってくるかと思ったのですけど……あっさりしてますね」
アスカ「え?あ、ああ。
ユメ「……後で話聞かせてね」
ホシノ「……同じく」
アスカ「え?あ、はい……?」
ユメさんとホシノさんが、扉から出ていった。
にしても、なんで今更あんな事を言ったのだろうか。ちゃんと話すって言ってるのに……
暫くして、ホシノさんとユメ先輩が帰ってきた。2人とも、美味しそうな食材達が入った袋を持っている。
ホシノ「只今帰りました」
ユメ「ただいまー!アスカ君!」
アスカ「お帰りなさいです。結構買ってきましたね」
料理できてないはずなのにもう美味しそうな匂いがする……お腹が減ってきてしまったな……
ホシノ「今日はチャーハンを作りますよ。渡曾アスカ」
アスカ「そうですか。いっぱい食べてください」
ユメ「……アスカ君も食べるんだよ?」
アスカ「…………え?」
この人は何を言ってるのだろうか。我慢しろと言っていたのはそっちではないのか?
アスカ「い、いや、良いですよ。お菓子食べ過ぎた俺が悪いんだし……」
ホシノ「はぁ……流石に、私も鬼畜ではありませんよ。一緒に食べましょう。前の世界の話も聞きたいですし」
アスカ「は、はあ……」
急に優しくなって……どうしたんだ?まあ、お言葉に甘えることにしよう……毒入りとかじゃないよな?
ホシノ「では、早速作ってきますね。ユメ先輩はここに居てください。何しでかすかわからないので」
ユメ「ひぃん……わかったよぉ……」
アスカ「あはは……」
あんな悲惨な状況を見てたら、流石にそうなるよな。あそこまで行くと最早怖い。もはやわざとやっているのではないか?と思うほどだ。
ユメ「……暇だね。アスカ君」
アスカ「……そうですね〜」
部屋には、ユメ先輩と俺。男女2人で部屋に居るのは少しまずいのでは……?そう思い、ユメさんから少し離れようとした時。
ユメ「…………」
アスカ「ちょ?!ゆ、ユメさん?!」
急に抱きついてこないでくれ?!アスカ君のアスカ君が小銃から105mm榴弾砲に進化しようとしてる!?
ユメ「……辛かったね、よく頑張ったね、もう無理しなくて大丈夫だよ」
アスカ「…………んぇ??」
この人は急に何を…………ていうかホントに離れないとやばい。ホシノさんに見つかったら何されるか……考えただけでもヒヤッとする。
アスカ「あのぉー……急にどうされました?別にそんな無理とかはしてないんですけど……」
ユメ「……無理して隠さなくても良いんだよ、今は私しかいないから」
……この人は本当に何を言っているんだ?隠し事なんて、今日の朝に言ったあれぐらいしか……。
アスカ「え?あの、まじで意味がわからないんですが……」
ユメ「…………」
アスカ「へ?ちょ、抱きしめる力強くないっすか?!」
うお?!でっけえ大玉スイカ?!顔に押し付けられて柔い感触が……ちょ、息が……くるし……しぬ…………
アスカ「し、死ぬ…………」
ユメ「へ、?あ、ごめん!アスカ君!」
アスカ「ぷはぁ?!……はぁ、はぁ……い、いえ……って言うか、急にどうしたんすか?別に我慢してることなんて無いんですけど……」
ユメ「…………そっか。」
アスカ「???????????」
この人は何を言っているのだろうか……
ホシノちゃんが、ヘルメット団を倒してから帰ってこない。
心配になって見に行ったら、おっきいロボットと謎の男の子が居た。ホシノちゃんに話しかけると、この男の子がカイザーの手下だ。と言った。そんなわけないのに……ホシノちゃんは用心深すぎるよ。
話を聞いてると、謎の男の子はでっかいロボットに乗ってきたらしい。それを聞いて、男の子を褒めたらホシノちゃんが怒ってきた。ひぃん……
でも、なんとか説得して、とりあえずは男の子を見逃してもらうことに。その後、自己紹介をした。ホシノちゃんを褒めたら怒られちゃった……ちなみに、男の子の名前は、渡曾アスカっていう名前なんだって!
話している間に、日が落ちてきたことに気づいたから、帰ろうとしたんだけど……
アスカ「え、俺家ないんだけどどうすれば……」
流石に驚いて、理由を聞いてみると、なんと記憶がなく、この砂漠で場所で目覚めて、でっかいロボに乗って塔に向かおうとしたら銃声がして、ここに来たんだって。
流石に大変!ってことで、学校に泊めることに!
ホシノちゃんが、流石に会ったばかりの人に泊めさせるのは怖い、と言う事で、3人で学校に泊まることにした。お泊まり会だ!
学校に着いて、アスカ君と色々喋った。
話しているうちに、アスカ君はとても優しい。ってことがよく分かった。
私達が先輩達から受け継いできたこの学校を、今は2人だけで守っている。そんな事、知らない人が聞いたら、馬鹿馬鹿しいと思われるだろう。
でも、アスカ君は馬鹿にしなかった。
2人が守って来たんです、それを馬鹿にするほど屑じゃない。って
しかも、アビドス復興の手助けをしてくれるって言ってくれて、私はとても嬉しい気持ちになった。でも、ホシノちゃんはやっぱり怪しいから嫌だって……もう!なんでそんなに人を信じないの!
でも……となっていたら、アスカ君がホシノちゃんに、「つまり、信用を得ることができたら、学校の復興の手伝いをしても良いんですね?」
なんて、凄いことを言い出した。
ホシノちゃんも承諾してくれて、これからお手伝いしてくれることに!!
と言うわけで、折角だし、パーティしよう!!ってなって、お菓子とかジュースを、いっぱい出してパーティー!!!!
…………って、楽しんだのは良かったんだけど……調子に乗り過ぎて、ホシノちゃんにお説教されちゃった……
お説教が終わった後、お昼ご飯を買いに行こう。って話になって、アスカ君はもちろんお金がないので、どうしよう……って話になった。
私が出す、って言ったらホシノちゃんが怒っちゃったので、どうしようか……と悩んでいたら、ホシノちゃんが放っておく。なんて、とんでもない事を言い出した。もちろんそんな事許したくないので、考えていたんだけど……アスカ君が、お金を稼ぐまで我慢する。と言い出した。
本当にいいの?って聞いたんだけど……その時、聞き捨てならない言葉が聞こえた。
アスカ「え?あ、ああ。
その瞬間、胸がとても痛くなった。
慣れてる。つまり、お腹いっぱいご飯を食べられることが少なかったってこと。貧乏なのか、はたまた、虐待……なんて事をされていたのか。
わからない。でも、アスカ君が心に傷を負っているかもしれない。でも、私がどうにかできることではないかもしれない。
どうすれば良いのかわからなかった。
でも、何かしないといけない。だから、できるだけの、精一杯のことをした。
でも、アスカ君は困惑しているようだった。
アスカ君は、私では何もできないかも知れない。そう思うと、胸が苦しくて仕方なかった。
でも、アビドスで一緒に生活すれば、元気になるんじゃないかな。
そう思い、今はとりあえず、ホシノちゃんのお昼ご飯を待っていた。