AC好きの高校生、透き通った世界に転生する。   作:はぶらし023

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長らくお待たせしました。まじでごめんなさい


依頼に向けて

あれから少し落ち着いて、これからどうするかの話になった。一番最初に口を開いたのは、ホシノさんだった。

 

 

ホシノ「さて、とりあえず、今日からあなたを1人で依頼を10個こなせるぐらいに鍛えます」

 

 

急にこの人は何を言い出しているんだ。

 

 

アスカ「いきなりですね?」

 

ユメ「その前に銃を買わないと!」

 

ホシノ「その心配はまだ大丈夫です。先程の片付けの際、誰のかがわからないピストルがあったので、それを使いましょう」

 

 

この世界は、片づけをしていたら銃が出てくるらしい。前の世界では絶対にありえなかった話だ。……というか、それは勝手に使ってよいものなのだろうか。

 

 

ユメ「誰かの忘れ物かな?」

 

ホシノ「いえ、おそらくこの学校の備品のようなものでしょう。状態も良かったので、とりあえずこれで依頼をこなしてもらいます」

 

 

そう言って渡されたピストルは、現実にある銃と酷似していた。名前は確か……「マカロフPM」だっけな。いやー、昔ちょっとだけ齧ってたミリタリー知識がここで役立つとは……世の中何があるか分かりませんな。

 

このピストルはソビエトで作られたピストルで、結構いろんなところで使われていたらしい。信頼性があり、なおかつ初めて使う銃としても最適だ。

 

 

アスカ「すっげえ……本物の銃だ……」

 

ホシノ「撃ち方わかります?」

 

アスカ「いえ、全く……」

 

 

知識があるとはいえ、そこまで深く泥にはまっていたわけでもなかったので、撃ち方については詳しく知らない。それに、下手に慢心して暴発など起こしたくはないし、ホシノさんに教えてもらうのがよいだろう。

 

 

ホシノ「じゃあ、軽く教えます。着いてきてください」

 

アスカ「アッハイ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年移動中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホシノさんに着いて行くと、学校から少し離れた砂漠に着いた。

 

 

ホシノ「ここで練習しましょう。どこに飛んで行っても、多分大丈夫です」

 

アスカ「ほぇー……広い砂漠ですなぁ……砂だけに」

 

ホシノ「………………」

 

ユメ「……あはは…………」

 

アスカ「……ごめんなさい」

 

 

滑ってしまった。気まずい空気をごまかすように辺りを見渡す。砂しかない。

 

後ろを見ると小さくなった学校と、その奥には都会っぽい建物の集落。それ以外はぜーんぶ砂漠。このアビドス高等学校はどれだけ過疎状態なんだ……。

 

だが、こうやって辺りを見渡すと、計り知れない広さの砂漠の景色が、今のアビドスの危機を雄弁に物語っていることがわかる。俺の頑張りでこの景色が、少しでも絢爛だったアビドスに戻すことができると思うと、やる気が湧いてくる。

 

 

ユメ「……改めて見ると、ほんとに一面砂漠なんだね。このアビドスは」

 

ホシノ「そうですね……こんな広い砂漠を見てると……復興できるか、わからなくなってきてしまいますね」

 

アスカ「まあ、できるんじゃないですか?2人で頑張れたなら、1人増えればどうにかなりますよ!」

 

ユメ「そうだね!アスカ君良いこと言う〜!」

 

 

ああ……巨乳の美人に褒められる時が来るとは……人生捨てたもんじゃないな。……ホシノさんの目が怖い。

 

 

ホシノ「1人増えた所で、使えなきゃ話になりません。さっさと訓練して、依頼を1人で完遂できるくらいになってから言ってください」

 

 

……この人はかなりツンツンしてるなぁ……これが俗に言うツンデレか?……いや今のところはツンの要素しかないな。でも、ユメ先輩と話しているところを見るに、根はやさしい人なのだろう。

 

 

ホシノ「では、このピストルの基本の動作を伝えるので、言った通りにお願いします」

 

アスカ「了解です……」

 

 

初めての実銃……ちょっと緊張するなぁ。

 

 

ホシノ「弾はこのマガジンに詰めてあります。これを装填して、スライドを引く。あとはセーフティを解除すれば……ズダン …………引き金を引いて撃つことができます」

 

アスカ「すげえ……マジモンの銃だ……」

 

ユメ「ホシノちゃんは銃の扱いがとても上手だからね!先生としては適任だよ!」

 

 

だろうなぁ……何せ、銃弾避けながらショットガンであの大量の敵を制圧してたんだから。

 

戦った場合、勝てる気がしないな……でもまぁ、ある程度は戦えるようになろう。出なければ役に立つことができない。

 

 

ホシノ「では、先程の様に通りにやってみてください」

 

アスカ「はい。……えーっと、マガジンを入れて……スライドを引く……セーフティを解除して、引き金を引kズダンぬお?!」

 

 

言われた通りの動作を終え、引き金を引くと、手の中から振動が生まれる。実銃の生の反動を初めて受けたのでとても驚いたが、意外に反動は小さめだった。だが、これを狙いを定めて目標に当て続けることができるかと言われたら……難しいところである。

 

ホシノ「できましたね。あとは命中率が高くなるまで練習してください」

 

ユメ「すごいよアスカ君!練習すればもっと上手くなれるよ!」

 

アスカ「ありがとうございます!……でも、練習するための的ってどこにあるんですか?」

 

ユメ「あー……実は、的がもう無くて……」

 

ホシノ「正直銃を扱うのが私だけだったので、的を買うことがなかったんです。お金が勿体無いですから」

 

 

できるだけ無駄を省いてたってことか……そりゃあんな借金があるならそうするよなぁ……文句は言えん!なんか別のもので代用しよう!

 

 

アスカ「なるほど……じゃあ、適当に石か何かに撃って練習します」

 

ユメ「ごめんね……」

 

アスカ「いえ、大丈夫です。こればっかりは仕方がないですし」

 

ホシノ「では、あなたが練習している間に、私は指名手配犯を捕まえてくるので、ユメ先輩と一緒にいてください」

 

アスカ「わかりました」

 

ユメ「ホシノちゃん、頑張ってきてね!」

 

ホシノ「では、行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスカ「………っ!」

 

 

ズダン

 

カキィン

 

 

ユメ「すごい!さっきよりも真ん中に当たってるよ!」

 

アスカ「ふう……やっと当たってきた……」

 

 

かれこれ1時間程練習しているが、やっと当たってきた。反動制御が難しすぎる……

 

やはり、小さいピストルの反動とはいえ、連続で当て続けるとなると話が変わってくる。一撃の大きい銃ならまだしも、これは威力が小さく、連続で当てないと効力を発揮しないタイプの銃である。畢竟、練習あるのみである。

 

 

ユメ「にしても、よく当てられたね。結構小さめな石だと思うけど……」

 

アスカ「砂漠だとあれぐらいの石しか見つからなくて……」

 

 

小さな的しかないが、なんとか当てられてきた。この調子でどんどん上手くなっていくと良いが……

 

ん?1時間も練習してるけど、弾は大丈夫なのかって?

 

ご安心を。

 

実は、ユメ先輩が倉庫の奥に沈んでいた大量の練習用ゴム弾を見つけてくれたらしく

 

 

ユメ「アスカ君!これでいっぱい練習して!!」

 

 

って言ってくれたんだ。感謝しかない。

 

 

アスカ「ふう……もう少し練習したら、休憩がてら学校戻りましょう」

 

ユメ「うん、そうだね」

 

 

んじゃまあ、あと1マガジンで終わりましょうかね

 

そんなことを思いながら、照準器に目線を合わせてセーフティを解除、トリガーに指を掛けた瞬間

 

 

???「アビドスの奴ら!出てこい!!今日こそお前らの学校にあるもん全部奪ってやるよ!!」

 

アスカ・ユメ「!?」

 

 

謎の声が響いた。しかも、アビドスを占拠しようとしているらしい。随分スケールの大きい強盗である。

 

こういう時に限ってホシノさんが居ないのはなんでなんだよ……

 

 

ユメ「あわわわ……どうしよう?!」

 

 

学校に戻り、陰に隠れて声の主の姿を観察する。赤いヘルメットを被った少女が1人、その後ろには黒いヘルメットを被った少女達が3人。

 

変な服装だな……

 

 

アスカ「なんすかあの頓珍漢な服装の少女達は……」

 

ユメ「ヘルメット団っていう、この辺りで暴れている集団なの……最近は、ホシノちゃんが治安維持してくれたお陰で姿を見せなかった筈なんだけど……昨日も来ていたし、もしかしたら、ヘルメット団に何かがあったのかも……」

 

 

ホシノさんってそんなことまでやってたんだ……だから少し目元に隈があったのか。

 

にしても、なんで急に……

 

 

赤いヘルメットの少女「おいおい!誰も居ないってのか?お前ら!学校にあるもんありったけ全部盗ってこい!!」

 

アスカ「…………しょうがない、俺が行きます」

 

ユメ「え?!で、でも……」

 

アスカ「大丈夫です。そのために練習してたんですから」

 

ユメ「……気をつけてね」

 

アスカ「当たり前ですよ」

 

 

そう言いながら、実弾が入っているマガジンを装填してヘルメット団に近づいた。数少ない実弾だ。必ずあいつらを追い払わなければ。

 

 

アスカ「お前ら!俺が相手だ!!アビドスの物には絶対に触れさせねえよ!!」

 

赤いヘルメットの少女「ああ?!生意気な奴が出てきたぞお前ら!!あいつを狙え!!」

 

 

銃口が全てこちらに向いた。

 

さあ、初めての銃撃戦だ……死ぬことはない。最悪、ホシノさんが帰ってくるまで持ち堪えればこちらの勝ちだ。頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バン

 

最初に引き金を引いたのはヘルメット団だった。

 

アサルトライフルの銃口からマズルフラッシュが溢れ、鋭い鉄の塊がこちらに向かってくる。

 

 

アスカ「うお?!」

 

 

それを顔面スレスレで避ける。この世界に来てから、反射神経が鋭くなったように感じる。

 

 

黒いヘルメットの少女A「ッチ避けるんじゃねえよ!!」

 

 

ズダダダダ

 

 

アスカ「な?!」

 

 

相手が引き金を引き、大量の弾が襲いかかる。

 

だが、ここは前の世界とは違う。

 

 

アスカ「いててててて?!」

 

 

痛いだけで済む。ヘイローの力のおかげで、貫かれる痛みではなく、鈍い痛みでとどまってくれている。これならまだ耐えられるほうだが、痛いものは痛い。

 

 

アスカ「こんにゃろ……」

 

 

こちらもやられっぱなしじゃいられない。

 

反撃の狼煙を上げた。

 

 

ズダン

 

ズダン

 

 

試しに2発弾丸を撃ってみた。狙いは一番ダメージが入りそうな腹。

 

 

黒いヘルメットの少女A•B「「ぐえ!?」」

 

 

ドサ

 

 

なんと命中。腹に当たったお陰か、気絶してくれた。これであと2人。

 

 

黒いヘルメットの少女C「んな?!お前この野郎!!」

 

 

ズダダダダダ

 

 

フルオートで放たれる弾丸を右に走りながら回避、弾丸に追われながら、照準器を覗いてヘルメットのバイザーに狙いを合わせる。

 

 

ズダン

 

 

黒いヘルメットの少女C「いっってえええ?!」

 

 

バイザーが割れればそれで良いと思ったのだが、バイザーの破片が目に入ってしまったらしい。

 

ヘイローが無かったら失明してる可能性があるな……なんかごめんね。

 

 

赤いヘルメットの少女「な、なんだこいつ……クソ!!」

 

 

ズダダダダダ

 

 

アスカ「……っ!」

 

 

弾が届く前に足に力を入れて壁に隠れる。

 

 

赤いヘルメットの少女「隠れてないで出てこい……や!!」

 

 

カラン

 

 

アスカ「?!」

 

 

ズドォーン

 

 

ユメ「?!アスカ君?!」

 

 

アスカ「いててて……大丈夫ですよー!」

 

 

グレネードが来るとは思わなかった……だが、やはりヘイローのお陰で体が頑丈になっているのがわかる。

 

 

ユメ「アスカ君!!危ない!!」

 

アスカ「ん?んな?!」

 

赤いヘルメットの少女「隙ありぃ!!!」

 

 

ドゴ

 

 

アスカ「うぐ?!」

 

 

赤いヘルメットの少女がアサルトライフルの銃床で腹を殴ってきた。

 

 

赤いヘルメットの少女「これでも食らいやがれ!!」

 

 

ズダダダダダ

 

 

ユメ「アスカ君!?」

 

アスカ「いててててててて!!!」

 

 

めちゃくちゃ撃ってくるじゃねえか……ちょっとイラついてきたなぁ……

 

 

アスカ「こんの……やろう!!!」

 

赤いヘルメットの少女「な?!」

 

 

ズダン

 

ズダン

 

 

赤いヘルメットの少女のライフルの銃口をつかみ、狙いをそらす。そして、至近距離で腹に一発弾を撃ちこむ。ついでに、涙目で起き上がってきていたバイザーの壊れたヘルメットの少女にも一発撃ちこんでおく。

 

 

赤いヘルメットの少女「ふぐぅ?!」

 

黒いヘルメットの少女C「ふべら?!」

 

赤いヘルメットの少女「……ク……ソが………」

 

 

ドサ

 

 

アスカ「…………やった……のか?」

 

ユメ「アスカくーん!よかったぁ……!」

 

アスカ「ユメ先輩……俺、やりましたよ!!」

 

ユメ「うん!!すごかった!!」

 

 

初めての銃撃戦だったけど、意外と戦える物なんだな……アーマードコアで鍛えられてきた判断力が役に立っている……のかもしれない。

 

 

ホシノ「ユメ先輩!!渡曾アスカ!!何かあったのですか?!」

 

 

あ、ホシノさん帰ってきた。

 

 

ユメ「あ、ホシノちゃん!!お帰りなさい!」

 

アスカ「お帰りなさいです」

 

ホシノ「この惨事はなんですか……」

 

ユメ「実はね……」

 

 

 

 

 

ユメ先輩が事情を説明してくれた

 

 

 

 

 

ホシノ「なるほど……渡曾アスカがヘルメット団を制圧したと……」

 

アスカ「初めてにしては中々できたと思いたいね」

 

ホシノ「ええ、かなりの成長ですね。依頼も安心して受けさせることが出来ます」

 

 

なんだよその褒め方と思ったが、ホシノさんが心なしか嬉しそうな雰囲気だったので、言わないことにした。

 

 

アスカ「素直に喜ばせてくれよ……」

 

ユメ「ま、まあ、何はともあれ、とりあえずアスカ君は傷の手当てをしないと!」

 

 

そういえば気付かなかったけど、結構出血してるな……頭もなんか……痛い……あれ…?……なんか……意識が……

 

 

 

アスカ「…………なんか……くらくら……す……る……」

 

 

ドサ

 

 

ホシノ・ユメ「?!」

 

ユメ「アスカ君?!ちょっと?!」

 

ホシノ「早く病院に運びましょう!ユメ先輩!!」

 

ユメ「う、うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

ユメ「アスカ君……大丈夫かな……」

 

ホシノ「医者からは、命に別状はないと言われたので安心しても大丈夫だと思います」

 

ユメ「そっか……」

 

ホシノ「…………」




次はホシノ視点の話です。次こそは期間が開かないように頑張ります。
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