アウトサイダーなダークディケイドのヒーローアカデミア・プロト版 作:夢野飛羽真
今回はアクションシーンって感じなので皆さん楽しんでいってください!
事の始まりは、中国の軽慶市。発光する赤子が生まれたというニュースだった。そして以降、世界各地で『超常』が発生。原因も殆ど解らないまま、時間が過ぎていった。やがて、超常は日常に、空想は現実になった。
世界の総人口の8割が何らかの特異体質、『個性』をもった超人社会。個性を振りかざし、人々を襲う敵と、それを倒すヒーロー。そんなアメコミじみた事が、現実で起こる世界となった。
そんなヒーロー達の秩序を保つために、ヒーローになるには免許が必要となり、その免許を得るためにヒーローを目指すための学校というものも存在する。
ヒーローになるための学科、即ちヒーロー科において最高峰と言われる国立雄英高等学校
ヒーロー科の偏差値79で入試倍率300倍という狭き門ではあるが、目指す者は多い。
そして今日は雄英高校ヒーロー科の入試の日。
午前は筆記試験が行われ、午後には実技試験が行われる。
実技試験の内容はヴィランを想定したロボット、仮想敵を撃破してポイントを稼ぐというものだ。
仮想敵は1P、2P、3P、そして舞台ギミックとなる巨大な0Pのものがいる。
そんな仮想敵を多く撃破してポイントを多く稼ぐという、実技試験が雄英高校内の演習場で行われようとしており、受験生達はスタート地点で待機していた。
「さて、ようやく本領発揮だな。」
『筆記試験の内容は私の分析では問題ない、後はここで結果を残すだけだ。』
鋭い黄色の瞳に青っぽい色の髪をもつ、やや強面だが整った顔立ちの少年も受験生の1人であった。
彼の耳には銀と赤のアクセサリーの様なものが付いていて、そのアクセサリーの見た目は"ザイアスペック"に近いものであった。
『京牙、戦い方は分かっているな?』
「分かってるぜ、アーク。練習してきたことを出すだけだ。」
青髪の少年、烏丸京牙は自身の耳に装着されたザイアスペックを通じて、サポートAIである"アーク"と言葉を交わしていた。
「それじゃあ、始めるか…」
他の受験生達も各々実技試験に向けて準備を進めていく中、京牙は黒いカメラの様なバックルを腰に付ける。
「変身!」
『カメンライド!ダークディケイド!』
ダークディケイドライバーと呼ばれるベルトのバックルを開き、1枚のカードを装填してから、バックルを閉じると12個の灰色の虚像の様なものが現れて、それらが京牙の身体に重なると黒色の戦士の鎧、"仮面ライダーダークディケイド"の鎧をその身に纏う。
「な、なんだアイツ!?」
「変身した!?」
「あんなのアリかよ…」
ダークディケイドに変身した京牙の様子を見て、他の受験生達は驚いた様子を見せる。
『はい、スタート!』
とその時であった。
何の前触れもなく、突如スタートのアナウンスが為された。
『どうしたあ!?実践じゃカウントなんざねえんだよ!ほら見ろ!あのリスナーもう走ってるぞ!』
実践を想定した突然のアナウンスによって、動けない受験生が多い中、ダークディケイドに変身した京牙だけが駆け出していた。そして、眼前にいた1Pの仮想敵の頭部目掛けて飛び膝蹴りを放つ。
「まずは1P…」
『仮想敵のポイントの計算は私がしておこう。君は思う存分戦ってくれ。』
「了解っ…!」
アークからの指示を受けると共に、別の仮想敵の足元目掛けてダークディケイドが蹴りを放つと、バランスを崩した仮想敵が倒れて、その頭部目掛けてダークディケイドがサッカーボールをキックする様に蹴りを放つと、仮想敵の首は千切れてしまい蹴り飛ばされる。
「はあッ…!」
さらに次は自身に迫る仮想敵の背後に一瞬で回ると腰を抱えて、自身の背中を逸らしながら勢いよく後方に敵の身体を投げる。
頭から地面に叩きつけられた仮想敵はそのまま機能を停止する。
『京牙、敵が複数体迫ってきている。格闘技だけでは仕留めきれない可能性がある。』
「だったらこれで…!」
『カメンライド!ブレン!』
『ブレン!ザ・仮面ライダー!』
アークのアドバイスを聞き入れ、ダークディケイドライバーに新たなカードを装填すると、ダークディケイドの姿は緑色の戦士仮面ライダーブレンへと姿を変えた。
「ざっと5体ぐらいか…」
ダークディケイドが変身したブレン、通称DDブレンの視界に迫り来る5体の仮想敵を捉える。
「喰らえッ…!」
迫り来る仮想敵達に狙いを定めつつ、DDブレンは999の毒からこの状況に最適な毒を調合して、それらを両手に纏わせると、その毒を仮想敵に向けて噴射する。
毒を浴びた仮想敵の体を構成する金属の装甲や電気回路はは、強力な毒で泡となって溶けていき、主要な機能を失った仮想敵達は停止していく。
『この周辺の仮想敵は粗方片付いたか、他の受験生が仕留め始めている。』
「なら、移動が必要だな。」
京牙が戦っている場所は、スタート地点付近であるためか、周囲の仮想敵は徐々に他の受験生の標的となりつつあった。より効率的に仮想敵を仕留めるため、彼は新たな狩場を探すことにした。
『カメンライド!ジュウガ!』
『スクランブル!十種の遺伝子!強き志!爆ぜろ!吠えろ!超越せよ!!』
『仮面ライダージュウガ!Go Over…!』』
DDブレンは新たなカードを装填し、仮面ライダージュウガへと姿を変える。DDジュウガは肩部装甲のペガスブロッカーに宿るイーグルゲノムの力を使い、空を飛翔する。
「あのエリアがちょうどいいか…」
空を飛び、あまり他の受験生がいないうえに仮想敵がいる場所を見つけると、そちらに向けて急降下していきながら、着地と同時に仮想敵を1体蹴り倒す。
「ここが俺の…狩場だッ…!」
『アタックライド!インパルスゲノムエッジ!』
DDジュウガがカードを1枚装填すると、ジャッカル型のエネルギーをその身に纏い、高速移動しながら付近の仮想敵に次々とパンチやキックなどの攻撃を仕掛けて倒していく。
『アタックライド!クラッシュゲノムエッジ!』
次の技を発動すると、緑色の竜巻が発生して、その中に仮想敵が巻き込まれると、その中に向けて紫色の斬撃が放たれる。
切り刻まれた仮想敵の身体が地面に落ちていく。
『アタックライド!パワードゲノムエッジ!』
そして、次のカードを装填すると今度はDDジュウガの両手がゴリラの拳を模したエネルギーを纏う。
そのエネルギーを複数体の仮想敵に向けて撃ち出すと、そのエネルギーが爆ぜて仮想敵の集団を一気に吹き飛ばす。
「さて、まだまだいくぜ!」
さらに自身に近付いてきている仮想敵に対し、ハイキックを放って頭部を蹴り飛ばして撃破してから、さらに迫ってくる敵を倒すべくダークディケイドライバーに新たなカードを装填する。
『カメンライド!デザスト!』
『骸の咆哮!忍びの残香!黒嵐渦巻く百鬼夜行!骸骨忍者伝!』
今度は骸骨の剣士、仮面ライダーデザストへと姿を変えたダークディケイドが、黒嵐剣漆黒をその手に構えると仮想敵に向けて駆け出していき、次々と仮想敵達を切り倒していく。
仮想敵達を連続で切り裂き鉄屑にしていき、その刃の錆となった仮想敵は10数体を超えた。
『ここまでで約70ポイントほど稼いだな。』
「それぐらいあれば、合格圏内か…」
試験終了まで残り数分程度ではあるが、既に合格を確信できるほどに京牙は仮想敵を撃破できていた。
その時だった…
「なんだあれは!」
「逃げろ!押し潰されるぞ!」
フィールド上に突如大きな音が轟いたかと思えば、建物が大きく崩れ巨大なロボットが姿を現した。
「アレが説明会で指摘されてた、お邪魔虫のギミックか…」
この入試の実技試験の説明の際、1P2P3Pの仮想敵についてプリントに載っており説明されたが、もう1体0Pのロボットが掲載されていることが指摘され、そこでその存在は場を荒らすステージギミックであると語られ、倒してもポイントが入らないと説明された。
因みにその際、そのことを指摘した真面目な眼鏡の少年が緑色の縮れ毛の少年を一喝するという一幕もあった。
『あの仮想敵と戦ってもポイントにはならない。無意味だ。0Pヴィランと戦わずに他の仮想敵と戦うのが最適…』
アークは0Pの仮想敵と戦うだけ時間の無駄であると指摘し、DDデザストに他の仮想敵を倒しにいくように指示を出す。
「あれは…」
「あ、足が…」
DDデザストの視界の中に、耳たぶからイヤホンジャックが生えた少女が足を挟まれて、動けなくなっている様子が映った。
「危ない…!」
そして、その視界には巨大な0P仮想敵の鉄でできた拳が彼女に迫っている光景も映っていた。
少女の危機を目にしたDDデザストの動きは早く、即座にその場に飛び出すと共に黒嵐剣漆黒を振るい、0Pヴィランの手首部分を切り落とした。
「もう、大丈夫だ…」
「あ、ありがとう…」
その少女は、自身を助けてくれた戦士の背中をじっと見つめる。
そして、DDデザストは眼前の敵を仕留めるべくカードをダークディケイドライバーに装填する。
『ファイナルアタックライド!デ・デ・デ・デザスト!』
「カラミティ…ストライク!」
黒嵐剣漆黒に黒いエネルギーを纏わせて、地面を蹴って飛び立ったデザストが0Pヴィランに次々と剣戟を浴びせていく。
体の様々な武器が切り落とされ、地面に落ちていき、切り落とされるパーツの中には胸部の装甲や首もあった。
身体を動かす主要な部位を切り裂かれてい待った0Pヴィランの巨体は大きく崩れていく。
『非効率的な行動だ。』
「それでもいいんだ。あの子を助けることができたから。」
アークの指示を無視して0Pのヴィランを倒しにいったことを咎められつつも、ダークディケイド自身は少女を救うことができたことに満足している様子だった。
『試験終了!』
その時、会場中に試験終了のアナウンスが鳴り響く。
「ここまでやったなら俺の合格は間違いない。心配は不要だ。」
『ああ…では帰るとしようか…』
「そうだな。」
変身を解除してダークディケイドの姿から烏丸京牙の姿に戻り、彼は帰路に着くのであった。
To be continued
京牙の設定や詳しいことは次回のお楽しみに!