「シィ…ッ!」
「甘い…ッ!」
織斑千冬は2人目の男性操縦者とISによる空中戦を繰り広げていた。
世界最強と怪物との戦い…しかしそこには埋めきらない程の差がある。
「怪物」にはポテンシャルがある上にISを手に入れて3年経ったとは言ってもそのほとんどは移動用としての運用である上にISによる戦闘経験は皆無である。
比べて「最強」は文字通り「
こちらに向けて突っ込んでくる少年を見ながら、千冬はつい数刻前、ISに乗った彼が襲いかかってきた時のことを思い出していた。
「……ッ躊躇はなしか…ッ!」
ISによる特攻を軽々と躱した千冬は、彼がISを手に入れた原因について考えていた。
今の行動から察するに恐らく…この少年はISの
そして先程のブラックマーケットでの武器屋の話…。
「ISを奪い取ったのか……」
ISは既存の兵器をガラクタ扱い出来るほどの性能を誇っている。
それをこの少年はあのナタひとつで上回ったのか。…すればこの少年の身体能力はおそらく自身に匹敵……否、この年齢でそのレベルならば成長すれば誰も手をつけられない怪物となるだろう。
「そうは…させない!」
そのまま彼がここで生きてゆけば間違いなく彼は「兵器」としてこれから多くの人間の命を奪うだろう。
それを止めるのが大人の役割だ、と千冬は考える。
子供に間違った道を歩ませぬようにその前を先導するべく、まずはこの少年を止めんと千冬は自らのISを展開し空へと飛翔した。
「ふん……ッ」
急加速した少年が振った拳を腹部で受け止めた衝撃で現実に引き戻された千冬はそのまま彼の腹部を蹴り返すと、武器を使う様子を見せない彼を見て、まさかと思案する。
ISにはいくつかの武装が搭載されており特に彼が乗っている機体「ラファール」は武装の種類に富んだものだ。
なのに彼はここまで武器ひとつの使用どころが召喚すらしていない。恐らく武器の取り出し方を知らないのではないだろうか。
身体も温まってきた彼女は、短時間でISによる
「ISはお前のパートナーのようなものだ。「武器がみたい」と念じて気に入った武器を出してみろ。」
何を言っているんだと首を傾げながらも言われた通りにしてみれば、ホログラムのようにして彼の前に現れたのはISに搭載されている武器のカタログ。
その中から1つ…大型のコンバットナイフを選んだ彼はナイフを握るが否や千冬へと突進。ナイフを振るう腕を軽く受け止められつつも彼女に尋ねた。
「いいの?敵にアドバイスなんかして」
「私の国には「敵に塩を送る」という諺がある。…それに私は御前の成長がもっとみたいからな。」
「だが…」 と千冬は続けつつ、受け止めた彼の腕に技を決めて固める。
「そのISは人を傷つけるためのものでは無い。それをさせない為にも私はお前を連れていかなければいかん。」
突き飛ばした彼の胸部にパンチの追い打ちをかけた彼女は打鉄の武装である葵…日本刀のような武器を取り出し構える。
「最後の忠告だ。…私と一緒に来い。」
「こっからがおもしろいのに…だれが!」
それを見て少年は足を彼女へと向けると、バイクに乗った
瞬時加速による必殺キックは今年IS学園に入る新入生相手ならば一撃必殺となるかもしれないが…相手が悪すぎた。
「たァッッ!!」
千冬はすれ違いざまに日本刀、葵を一閃。
少し進んだところでISが粒子となって消えたことで自由落下を始めた少年を抱き抱えながらゆっくりと下降する。
「……小僧、名前は?」
「………ない…」
名無しと答え気を失った少年の頭を、ISを解除した手で髪を拭うように撫でながら千冬は優しくほほ笑みかけた。
「ならお前は今日から私の子だ。…名前はそうだな……」
「織斑
次回、オリ主こと百春君と千冬姉の日常回
セリフ誰が喋ってるのかわかるようにする?
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○○「そうした方がいいと思う」
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「そうしなくていいと思う」