IS ~Indminus Solder~   作:ふかちゃん

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こちら、百春君のイメージ画像となります。


【挿絵表示】


次回からいよいよ本編入る予定です。そのうち投票作る予定だけどハーレム展開にするかどうか悩み中なのでコメントなどで希望の方教えてください
m(_ _)m

あと、アンケート結果を反映して台詞の前に名前をつけることにしました。


織斑百春

百春「ん……」

 

千冬「おはよう、百春」

 

ベッドの上で目を覚ました少年の髪を拭うようにして撫でる千冬は彼に優しくほほ笑みかける。

アフガニスタンの紛争地帯で彼を引き取ってから数日…IS学園、そして学園がある我ら国、日本で生活するための常識や知恵を学園の入学までの数週間で教え込むために千冬はこうして彼と一緒に暮らしていた。

彼の学習速度は非常に早く、3日も経たないうちに日常会話が出来るレベルには日本語をマスター。文化人らしい立ち振る舞いも出来るようになった。この様子ならIS学園に入学してからも大丈夫そうだ。

唯一出来ないのは片付けだが…これは彼が紛争地帯でずっと生きてきたため「片付け」の必要性を知らないからだろう。だから彼女の教え方が悪いという訳では断じてない。世界最強に片付けが出来ないはずないのである。

さて、そんな百春の好物だが…これがなかなか難しい。何せ彼は好き嫌いが全くと言っていいほどにないのだ。スーパーで購入した弁当やカップ麺は勿論、冷凍食品や千冬の手作り料理であっても彼は美味しそうに食べる。

勿論千冬自身としては嬉しいことだが同時に彼が今までどのような食生活をしてきたのか不安になるのも事実だ。

続いて身体付き。

前に一緒に風呂に入った時に彼の筋肉の付き方を見たが…とても人間のものとは思えない程に発達しすぎていた。

 

千冬「……まさか…な。」

 

一夏と似ている理由も踏まえてある推測が千冬の頭をよぎるが…恐らく他人の空似と言うやつに違いない。

 

そして彼の趣味について。

百春は体を動かすのが大好きである。

それもただ単に散歩やジョギングなどというものではなく…風のように走り、猿のように木々の合間を跳ぶ…超人的な身体能力である。

千冬はまだ余裕を持って追いかけることが出来るが…やはりもう少しすれば見失ってしまうだろうと不安になるため、あまり遠くに行かないようにと釘を指しておくことにした。

 

ちなみに睡眠時間の百春はと言うと……

 

千冬「…本当に可愛いな、お前は…」

 

とても可愛かった。

すやすやと眠る子供はそれだけで愛くるしいのだが…愛する弟の幼少期にとても似ている上に銀髪と言った珍しい髪色。

更にはすぅすぅと寝息を立てる姿まで…もはや可愛いの権化である。

そんな百春にデレを隠しきれない千冬は彼の頭を優しく撫でながら眠りにつくのだった。

 

千冬「百春、今日は一緒にお出かけしよう。」

 

そんなある日、千冬は百春を外に連れ出そうと彼に提案をした。

日常生活に支障をきたさない程度にまで成長した彼を外の世界に慣れさせると同時に他人とのコミュニケーション経験を増やすためである。

自身の身元が分かれば百春にも危険が及ぶと判断した千冬は帽子にサングラス、マスクをつけて変装をした上で百春と一緒に公園やショッピングモールを巡り、初めは初対面の相手に警戒心をむき出しにし千冬の静止がなければ忽ち惨劇を作り出すほどに唸っていた百春も少しすれば知らない人が相手でも笑顔で挨拶ができるほど他人に慣れた。

そして千冬が少し目を離した際に事件は起きた。

 

千冬「百春…?どこに行ったんだ?」

 

ベンチに彼を座らせてトイレに行った千冬。

目を離した瞬間に彼が誘拐されたと気づいたのはかなり離れた位置で車に載せられる百春を見た時だった。

千冬の脳をよぎるのは3年前、一夏が誘拐された日のこと。

怒りに身を任せて追いかけようとした刹那、もうひとつの記憶が彼女の脳裏に浮かび…全身から血の気が引いた。

そういえば百春はどこから来た?どれほどの身体能力だ?

もしも百春が誘拐犯を「敵」と認識した場合、誘拐犯達は一体どうなる……?

 

千冬「やめろぉおおおおおお!!!!」

 

最悪の未来を予測した彼女は血相を書きながら走り去る車を全力で追いかけるも間に合わない。

そこで近くに止まっていたタクシーに乗り込むと、誘拐犯の車の特徴を事細かに伝え、追いかけるように依頼した。

 

百春「あ、ママー!」

 

車はそう遠くないところでガードレールに突っ込んで止まっていた。

前面の損傷は酷く運転手は生存していたとしても二度と歩くことは出来ないだろう。

仲間のひとりが布で覆われて担架で運ばれていく様子を横目に、千冬は百春に駆け寄り抱きしめた。

 

千冬「百春…!怪我はないか…!?」

 

百春「うん!あの人たちが僕にテープ貼ろうとしてきたから僕キックしてやっつけたんだ!」

 

嬉しそうに報告する百春を見て、千冬は一瞬口を噤んだ。

戦争下…殺すか殺されるかの世界でで生きてきた彼には倫理観が備わっていない。

そんな彼にどのようにしてそれを教えていこうかと頭を悩ませつつ、千冬は百春を抱きしめながら静かに撫で続けた。




モチベーションになりますので感想や評価
是非ともお願いいたします!

次回、いよいよ本編突入!

セリフ誰が喋ってるのかわかるようにする?

  • ○○「そうした方がいいと思う」
  • 「そうしなくていいと思う」
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