最後アンケートちょっと入れました。
最終防衛ラインの、限界点。
後方では爆音が重なり、焼けるような霊子の匂いが鼻を刺す。
その最中、リンデンは左腕の接続部に手をかけた。
装着されていた《ヘイロリウム》のジョイントを外すと、重厚な盾が軋んで解放され、地面に沈むような重量を示した。
間髪入れず、量子展開機構が起動する。
空間に光のラインが走り、数基のコントロールユニットがリンデンの手元に出現。
それは《廻転機関》を臨界出力に書き換えるための緊急用端末――手動式の中でも最も原始的な“自動制御のない”タイプだった。
リンデンの指が、その端末に舞い落ちる。
電撃のような入力速度。構文も計算式も、迷いなく書き換えられていく。
数十メートル先――ダグザとかしるが囮として応戦している音が届く。
銃声。霊子杭の破砕音。血の匂い。足音。そして、爆風。
命が削れていく音だと、わかっていた。
だからこそ、リンデンの手は一秒たりとも止まらない。
――プログラム完了。
認証サインが青く点滅し、書き換えは成功した。
リンデンはヘイロリウムを再装着し、重く構え直す。
そして、動作を開始する。
内部構造が反応し、ガシャリと内部でロックが外れる音がした。
盾形態の中央下部――接合ジョイントを軸に、下部フレームが“横回転”を始める。
内部に収納されていた柄部が左右にせり出し、両側から展開・ロック。
可動するアームがカチリ、カチリと順に噛み合っていく。
盾の裏面にあった補助ユニットも露出し、反力場発生装置が稼働モードに切り替わる。
最後に、上部に取り付けられていたリングユニットが、緩やかに回転を始めた。
――展開、完了。
全長170センチを超える、戦場用重斧。
斬撃と衝撃の両面を兼ね備えた、リンデンの主力《ヘイロリウム》がその姿を変えた。
展開された事により大部分を露出したリングからは、淡い振動が空気を揺らしていた。
それはまだ始まりに過ぎない。
これから《廻転機関》は臨界へと達し、機構は制御限界に向かって回転数を高めていく。
霊子のざわめきが、肌を穿つように刺してくる。
あとはただ、あの2人が“最期まで”時間を稼いでくれることを祈りながら――この虚輪を、臨界の果てへ導くのみだった。
ヘイロリウムの廻転機関が、普段は聞かせない音を上げた。
金属が軋むような振動が芯から伝わり、リングユニットが熱に膨張しながら加速を続ける。
もうすぐ、通常稼働域の限界点を突破する。
十数メートル先では、地獄が現実になっていた。
かしるの散弾銃が、最後の一発を火を噴いた。
目の前のドールの頭部が粉砕され、砕けた破片が周囲のドールに呪詛の靄を撒き散らす。
「詩的に――散りなさいっ!」
だがその詩は、まだ終わらなかった。
別のドールが横から割り込むように現れ、鈍重な腕を振るう。
骨ごと握りつぶすような一撃が、かしるの肩を抉った。
鈍い音と同時に、かしるの身体が仰け反り、くぐもった悲鳴が漏れる。
「ぐぅ……韻文的に……まだ……!」
倒れかけながらも、もう片方の手で懐から取り出した呪具を投げつける。
霊子が暴れ、ドールの視界を遮るように濁流が走る。
その隣――
ダグザの小銃が短いバーストを放ち、次々と迫るドールに風穴を開けていく。
手元の弾が尽きた瞬間、腰の手斧を抜いて逆手に構え、前方の敵に向かって勢いよく投げつけた。
「らぁああっ!!」
飛翔した斧はドールの頭蓋に突き刺さり、破壊音と血しぶきが重なる。
が、その瞬間だった。
「――っ!」
背後から迫っていた別の天使が、跳躍と同時にダグザの右足を蹴り砕いた。
嫌な音が、骨と靭帯を断ち切る。
ダグザはよろめきながらも倒れない。
砕けた足を庇いながら、短剣を引き抜くと、なおも天使に向かって咆哮を上げた。
「おいおい……これでもまだ足りねえのかよ……」
その叫びに応じるように、ヘイロリウムが赤く灼けた音を立てる。
リングユニットが、通常の限界点へ突入した。
回転速度が一段と上昇し、外周部は赤熱に染まる。
回転する刃の外周には、淡く発光するような“輪光”が重なるように出現し始める。
それはまるで、臨界の夜明け。
次の段階が、迫っている。
彼らの“命の価値”を、無駄にしないためにも――。
手元の銃が、沈黙した。
弾はもう残っていなかった。
散弾も、地雷も、呪具も――
かしるはよろめく足取りのまま、迫る天使の群れを転がるようにかわした。
地面に手を突き、這うようにして立ち上がる。
右肩は既に砕かれ、まともに上がらない。左手は血で濡れ、震えていた。
それでも、まだ一つ。
たった一つだけ――残っていた。
胸ポケットから、小さく折り畳まれた紙片を取り出す。
防水のフィルムに包まれ、何度も折り重ねられたその呪符は、かつて自分が初めて手にした“詩”だった。
呪術式の武器を使おうと決めた、すべての始まり。
かしるはその紙片を握り締めるように見つめ、静かに名を呼んだ。
「――紫亜ちゃん……」
記憶の中の笑顔が、ふと過った。
その一瞬に、祈るように呪符を振りかざす。
呪符が青紫に発光し、音もなく紫炎を生み出す。
業火が旋回しながらドール2体を巻き込み、悲鳴の代わりに金属を焼き裂く音が響いた。
しかし――そこまでだった。
焼かれたドールの後ろから、新たな影が殺到する。
「……っ」
かしるの腹部に、冷たい腕が巻きついた。
抱きしめるようにして締め上げ、肋骨を軋ませ、内臓を押し潰す。
「が、はっ……ぅ……っ!」
左右の腕を別々のドールが掴む。
引きちぎるようにして綱引きされる腕――
「いやっ、やだ、離して――っ」
嫌だ、と叫んだのは、人生で最初で最後だったかもしれない。
「り、ん……で……ぅ――」
肉が裂ける音。骨が外れる音。関節が壊れる音。
ブチブチと粘着質な音を伴って、両腕が肩から外された。
意識が飛びかけた瞬間、正面のドールが拳を振り上げた。
――一撃目。
胸元に振り下ろされた拳が、粉砕音と共に胸骨を叩き割る。肺からくぐもった声が漏れる。
――二撃目。
呻きの代わりに、鮮血が口元から噴き上がる。
――三撃目。
頬骨が砕ける音。歯が砕け、白と赤が飛び散る。視界が割れた。
それが、最後だった。
かしるは倒れなかった。
引きちぎられた腕と、潰れた胸と、砕けた顔で、ただ、静かにその場で崩れ落ちた。
詩は、もう終わっていた。
それでも――彼女の呪符は、まだかすかに、紫の残光を残して燃えていた。
「かしる……!」
咄嗟に振り返った瞬間、あまりに鮮やかな死が目に焼き付いた。
崩れ落ちる華奢な身体。引きちぎられた両腕。砕けた胸と、血に染まった顔。
だが、叫びは次の瞬間に飲み込まれる。
――時間がない。
「くそがァ……!」
怒鳴るように吐き捨てて、ダグザは右手に残っていたナイフを投げる。
回転しながら飛んだ刃が、ドールの胸に突き刺さり、空間に火花を撒いた。
しかし殺しきれない。数が多すぎる。
右足は既に砕かれていた。動けるのは左足一本。
それでも、彼は前へ進んだ。
「おい、かかってこいよ……っ! オレを見ろ、こっちだ!!」
怒声と共に、腰から引き抜いたハンドガンが火を吹く。
残弾4。4体倒せるか――否、構わない。時間を稼げればいい。
「オレはここだ……! ガーデナーだぞ、舐めんなよッ!!」
一発、二発と撃ち抜きながら、ドールの胸元へ飛び込むように突っ込む。
返り血を浴び、息が荒れる。
「はあ……っ、はあ……っ」
それでも止まらない。
肩で息をしながら、無理矢理身体を支え、最後の手榴弾のピンを歯で引き抜いた。
「――リーインシア。……すまん、オレはここまでだ」
それでもいいか?と、心の中で問いかける。
「だがな……あいつは生かす。オレが生かすんだよ」
崩れた体勢のまま、最後の手榴弾を背後のドールに向けて放る。
爆発と共に後方が吹き飛ぶが、もう次の天使が目前に迫っていた。
振りかぶられた腕が、彼の胴を砕こうと襲いかかる――
ダグザは笑っていた。
「……へっ、悪くない、最期だ」
ドォン、と世界が揺れた。
光と血飛沫が交錯する中、彼の身体が吹き飛ばされ、何もかもが霧散する。
最後まで――背中を、未来に向けていた。
――臨界。
振動機関が、悲鳴のような音を上げていた。
回転するリングは既に赤熱を超え、眩く白光を放ち、異常な振動周波を空間に叩きつけていた。
周囲の空気が揺れ、熱がねじれ、何も触れていない地表の岩片すら粉々に霧散していく。
――それは、存在という存在を否定する波長。
それでも、彼は斧を握る。
震える手で、歯を食いしばって。
前方には、倒れた仲間の姿があった。
小さく折り畳まれたように崩れた少女――かしる。
原型をとどめぬほどに焼き潰された男――ダグザ。
リンデンは、唇を噛んだ。
皮膚が裂け、血が溢れる。その痛みの先に、彼は声を届ける。
「……ありがとう、ございました」
かすかに震えたその声は、誰に届くこともない。
だが確かに、感謝の言葉は宙に溶けた。
斧の柄と取っ手を握る両手に力を込める。
機関の熱で、掌が焼けつくように痛む。
それでも、構える。正面へ――真横へ。
――思い出す。
視覚情報だったはずの“ハートのエフェクト”を、掌で掴んだあの感覚。
現実と幻像を隔てるはずの膜を超え、存在しないものに物理を宿した感覚。
それが、“届かせる”ということだった。
どうすれば、振動が遠くへ届くのか。
どうすれば、天使すら消せるのか。
どうすれば、2人の死が無駄にならないのか。
――カチリ。
頭の中で、何かが噛み合う音がした。
左足を前へ踏み出す。
地面が震える。靴底が砕ける。
それでもなお、身体の全てを使って斧を薙ぐ。
「――っ」
ごう、と唸るような音が大気を裂いた。
リングが閃光を纏い、世界のあらゆるエネルギーを“振動”へと書き換えていく。
熱が、光が、音が、命が、情報すらも――その軌跡に触れた全てが、ただひとつの振動へと還元された。
空気が、土が、岩が、木が。
天使が、種子体が、肉が、血が。
――2人の亡骸さえも。
振りかぶられた斧の正面。数百メートルに渡る扇状の範囲が、音もなく“空白”になった。
あったはずのものは、もうどこにも存在しない。
そこに残ったのは、霧のような振動残滓と、焼き切れた世界の“痕”だけだった。
空白となった防衛線には、もう敵性存在も天使の影ひとつも現れなかった。
全滅した第二班が発信していた緊急信号は、僅かに遅れて受理され――
数十キロ後方の支援拠点から、別のガーデナー部隊が応援に駆けつけてきたのは、それからおよそ二時間後だった。
最終的に、任務は“成功”と記録された。
物資は護られ、GARDENへの補給は成された。
それは戦略としては、正しい結果だった。
――だが、それは「何を失ったか」を語らない記録だった。
補給物資が集積されたエリア。ガーデナーや輸送班、大型の多脚ドローンが忙しなく行き交う。
タラップが開かれ、資材の積み下ろしが行われるその片隅。
誰の目にも留まらないような場所で。
ひとつのコンテナの縁に腰掛けて、リンデンはじっと項垂れていた。
顔を上げることはなかった。
言葉も、呼吸すらも押し殺していた。
隣には、変形機構が軋んだまま膝をついて動かなくなったヘイロリウムが、半ば崩れるように横たわっている。
焼け焦げた掌の上。
その手のひらに、重なるようにして置かれている二つの金属片。
――ドッグタグ。
ひとつは、口づけと一緒にはにかむように笑っていた少女のもの。
もうひとつは、不器用な背中で仲間を護った男のもの。
タグの表面には、炭化した血痕と擦過傷。
読めるはずの名前は、熱で滲んで曖昧になっていた。
それでも、リンデンは見つめていた。
じっと、ただ見つめていた。
何も語らず。
涙も流さず。
まるで、その二つが手から落ちないように――祈るように。
設営された照明が、彼の影を長く伸ばしていた。
項垂れるリンデンの視界に、不意に見覚えのある靴が映った。
黒光りする革のパンプス。どこか舞台用の小道具のような、過剰なまでの磨き上げ――
「おやおやぁ〜? 殿下がいらっしゃるなんて奇遇ですねぇ♥」
その声は、いつも通り軽やかで芝居がかっていて、どこか浮いてさえいた。
目を上げずとも、誰なのかは分かる。
「ギルティですねぇ♥ こんな所でしょんぼりなんて〜? しょんぼり男子は可愛いけど、ちょっと度を越してるかもですよぉ?」
第一騎士団《ブレイドライン》JOKER、ロンド。
きらびやかな調子と、どこか人を食ったような表情を崩すことなく、彼女はリンデンの前に立った。
軽口と誇張された仕草は、いつもの彼女の「顔」――そのまま演技のように振る舞っていたが、
その脚の動きだけがわずかに、慎重だった。
気を抜くと音を立ててしまいそうな、壊れものに近づくような足取りで。
だが、リンデンは何も言わなかった。
応じる声も、反応もなく、ただ焼け焦げた掌に乗せたドッグタグを見つめ続けるだけ。
ロンドは小さく息を吐く。
その笑顔の奥で、目がほんのわずかに細められた。
「……さてさて。これは、ただごとじゃない感じですねぇ」
彼女はしゃがみ込み、目線を合わせるようにゆっくりと腰を落とす。
リンデンの影の中に、迷わず踏み込んだ。
「殿下、何があったんですか〜?」
問いかけは柔らかく、だが逃さない。
答えるまで待つという強い意志を、あの軽口の奥に潜ませて。
沈黙が落ちる。
静かな集荷エリアの隅。
遠くではドローンの駆動音が響き、ガーデナーたちの報告の声が飛び交っている。
それでもここだけは、時間が止まったようだった。
やがて、リンデンの唇が小さく動いた。
「……仲間を、犠牲にしました」
「……ふむ」
「私が……言ったんです。犠牲になれと。……死んでくれって」
ロンドは言葉を挟まない。
ただ、目を伏せ、聞く。
言葉の途中に噛んだ声。喉の震え。その一つひとつが、今のリンデンの全てだった。
「……最期も、亡骸も、……全部、私が……まとめて、消しました」
「…………」
「……私は……正しいことを、したんでしょうか」
声はひどくかすれていて、問いかけというより――祈りに近かった。
ロンドはしばし目を閉じた。
そのまま、静かに手を差し出し、焼け焦げた掌の上――ドッグタグごと、優しく自分の手で包み込む。
肌に伝わる熱と、金属の冷たさ。
それをそのまま、受け止めた。
「正しいかどうかなんて、ロンドには分かりませんよぉ。だってぇ〜、正しさなんていつも後出しジャンケンですしぃ?」
口調は、少しだけ柔らかく。
それでも彼女なりの“いつも通り”を崩すことはなかった。
「ギルティかセーフか。そんなの、あの神様でもジャッジミスっちゃうもんなんですよ〜?」
それでも、とロンドは言う。
芝居がかった口ぶりの奥に、ひどく真っ直ぐな声を落とす。
「でも、ロンドは知ってます。殿下が、最後まで“やり切った”ってこと」
笑うでもなく、泣くでもなく――ただ、まっすぐに。
「だから、ちゃんと言わせてくださいね?」
指先に力が込められる。
包み込むように、抱きしめるように。
「お疲れ様でした、殿下♥」
ロンドの声が届いた瞬間――
リンデンの瞳が、ほんのわずかに見開かれる。
驚きとも、安堵とも、名付けがたい揺れがその眼差しに浮かんだ。
それはすぐに消えて、彼はそっとロンドの手の中の自分の手を――
焼け焦げ、何もかもを失ったその掌を、ぎゅっと握りしめる。
目を伏せる。
閉じたまぶたの裏に、幾つもの「もしも」が溢れてくる。
──もっと最善の手があったのではないか。
「そりゃまぁ、あとから見れば盤面なんてぜーんぶ見えるもんですよぉ〜。
ロンドもメイド業のミス、いつも後で気づきますしぃ?」
──もっと前に、罠に気づけていたなら。
「でもねぇ? 罠って大抵、かかった後にやっと見えるもんなんですよぉ。
そんなの見破れるのはね、だいたいズルいお姉さまたちですからぁ♥セコい!
──もっと自分が、なにか出来ていたなら。
「うーん、何かって何ですかねぇ? 火を吹く? 空を飛ぶ? それとも時間を巻き戻す?
できないことを悔やむのはぁ、できたことを
──もっと自分が、兄さんや姉さんみたいに強かったなら。
「そ・れ・は! 他人比べ
ピシッと指を立てて、ロンドはふざけたような笑顔で軽く首を振る。
けれど、包み込む手のひらは決して離さない。
むしろそっと、温もりを重ねるように。
「殿下はね、殿下のままでいいんです。
他の誰にもなれない代わりに、誰にもできないこと、ちゃんとやってきてますからぁ〜」
ふふーん、と鼻を鳴らして、言葉に少しだけ照れを混ぜる。
「……ロンドさん、ちゃーんと見てるんですよ?
まったく、殿下は不器用なくせに、抱えすぎなんですからぁ。
言い切ったロンドは、ふぅーと誇らしげに息をついてから、
膝に乗せられた彼の手の上に、もう片方の手もそっと重ねた。
ふと視線を上げて、
「……ま、返事がないのも殿下らしいですねぇ。ギルティ♥」
そう言いながらも、その声にはからかうような響きはない。
ただ、いつものテンポで喋るロンドの口調の奥に、どこか柔らかく滲む静けさ。
やがて彼女はすっと立ち上がり――そして、すぐに隣に腰を下ろした。
焼けた金属の匂い、霧散しかけた血の気配、遠くで動くドローンの機械音。
それらのすべてが遠のくほど、ロンドの隣は不思議なほど静かだった。
「……誰も責めてませんよ? ねぇ、殿下」
囁くようにそう言って、彼女はスカートの裾を整えながら、空を見上げた。
何も言わず、リンデンも同じように視線を空へ向ける。
傷だらけの手には、まだふたつのドッグタグ。
ロンドの手の温もりはもうないが、その分、胸の内に残る言葉がじんわりと沁みていく。
影が動く。風が、通り過ぎる。
だが、この一瞬だけは――
誰にも邪魔されず、過去も、戦場も、悲しみも、すべてが黙していた。
ただ、ロンドとリンデンだけがそこにいて。
無言のまま、ひとつの夜明けを待っていた。
恐らくここからひたすらボスラッシュばりの連続戦闘(10万字予想)が続くので、息継ぎの為に話の間(1.2.閑話.3.4みたいな感じ)でも閑話を差し込むべきかどうか。
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ずっと戦闘でもいいよ、あまり気にしない
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息継ぎは欲しい、差し込んで欲しい
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叡智閑話
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イベのトロイさんちゃんの掘り下げビビった